第三者side
「よ、妖魔だと……っ!?」
「なんてこった!?」
「ヒィィィッ!?おっかねぇっ!頭!もう此処から逃げやしょう!!」
今まで自分達に協力してきたゲスダーの正体が妖魔だという事実に頭やネジスキンヘッドがそう困惑の声を上げるなか、唯一捕縛されていなかった魔法使いの男がそう言いながら縄を解いて仲間達を解放する。
「あ、あぁ。執事にしちゃあやたら態度がでかくて偉そうだと思えば……っ!!」
「………」ギロリ
「「「「「「「ヒィィィィィィィッ!?」」」」」」」
妖魔に一睨みされた盗賊達は慌ててその場から逃げ出す。
「悪いけど、貴方達も見逃す訳にはいかないんだよねぇ……」
「!?だ、誰だっ!?」
が、逃げた先にいた、陰行法と『ミラージュハイド』で姿を隠して付いて来ていたルーミアとシズに手刀で一人残らず気絶させられ、今度はルーミアの『チェーンバインド』で拘束される。
「さぁ、始めましょうか。」
「やあああああああっ!!」
一方で少しだけ本性を表した妖魔と子ども達の戦闘が始まり、ケンヤが先程の頭の時と同じように剣で猛攻を仕掛ける。
が、妖魔は完全に変化した訳ではない人間態にも関わらず、右腕のみでケンヤの剣を受けきってみせる。
しかも、唯一ケンヤの剣を触れていた筈のその右腕は傷処か服すら傷付いていない。
「!?」
「ふんっ!」
そのことに動揺するケンヤに対し、妖魔は左手で腹パンを食らわせようとする。
「させないっ!!」
ガァァァァァンッ!!
が、ゲイルがそう言いながら間に入り、盾で妖魔の拳を受け止める。
「ほぅ……なかなか良い盾ですねぇ……」
「
「はぁっ!!」
「やあああああああっ!!」
ゲイルがそう言った直後、アリスは『
「ふんっ。」
バァァァァァンッ!!
「!?」
「やあああああああっ!!」
「甘い甘い。」
対する妖魔は軽く放出した
「教えてやろう。どうやっても抗えない絶望的な“力”の差を!!」
「「!?」」
ドォンドォンッ!!
「!?」
ドカカカァァァンッ!!
妖魔はそう言うや否や常人以上の
「ケンヤ君!ゲイル君!アリスちゃん!!」
「フフフ……私は
ティス先生がそう声を上げるなか、妖魔はそう言いながら
「相手が悪かったと諦めるんですねぇ……っ!!」
「クロエちゃん!リョウタ君!逃げなさいっ!!」
完全に変化した妖魔が不敵な笑みを浮かべながらそう言うなか、ティス先生がそう二人に促す。
「……無駄だよ。」
「うん。でも、
「だから、それまでは……」
「「頑張ってみせるっ!!」」
が、リョウタとクロエの二人はそう言いながら、妖魔へと向かっていった。