そこから始まる、2人の心の底に溜めていた気持ち。
思い。全てをぶつけて二人で少しでも乗り越えようとする話。
そんな、"ゆめ"のような話。
※とうこうぬしは、こんなSSかいてるのにぶるーあーかいぶをみプレイだよ。だからキャラクターのかいしゃくちがいもあるとおもうよ。そこについてはごめんね。
どうしてもぶるあかのSSかきたかったからさ。
※とうこうぬしは、はーめるんとうこうがはじめてだよ。あたたかくみまもってとはいいきれないけど、へんなところがあったらおしえてくれるとたすかります。
それでも許してくれる人は、ありがとうね。
先生「ねぇ…ホシノ。」
ホシノ「うへぇ…?先生どうしたの?」
先生「…ホシノは、どっと押し寄せて来るような不安と怖さで眠れない夜ってあるかい…?」
いつもと違う、どこか震えたような先生の声がした気がした。
私は、ふとした時から先生の手を優しく握りながら先生が問いかけてきたことに答えにならないような言葉をかけてていた。
ホシノ「…うへぇ〜先生もそんなこと考えちゃうんだー。」
先生「"先生も"って…。でも、確かにホシノにこんなこと聞いた事なかったからね。」
ホシノ「へへへ。…もちろんおじさんにもあるよ。不安と怖さに襲われて眠れない夜。…いや、ずっと前から襲われ続けてもうズブズブなのかもね〜…。」
いや、不安や怖さなんて、私に襲ってくるのはそんなものではないはず─。
朝が終わり夕が繋ぎ目に夜が始まる。
私は、夜なんて苦手だよ。
眠れない夜は、特に。
心がざわめいて落ち着かない。
夜に寝ようとすると、いつもあの人のことばかり浮かんでしまう。
私を好きでいてくれたあの人、ずっと一緒にいてくれたあの人のこと。
でも、私はあの人の手を振り離してしまった。
こんなこと、今日に始まったばかりじゃない。
…でも、今になってこんなことを先生に突然伝えたって…伝えたとしても私はどうなる?
伝えたから、先生が分かってくれるって信じてる?
それで先生と分かりえればこの不安や怖さを乗り越えられる?
…確かに先生とならそう思ってしまいそうだけど、それはただ現実から目を背けてしまうだけなんじゃないかと心の底からふつふつと湧き上がる自己嫌悪の闇に引きずり込まれてしまう。
それに、私の本当の気持ちを先生の口に出すのがいざとなると怖い。
怖くて怖くて仕方なくて、喉の先まで出かけてた言葉が絡まるように詰まって結局吐けないまま…。私はどうしたいのだろう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
─ホシノは、いつもの口調で笑って答えてくれた。
しかし、その目に光は見えなかった。
その目を見れば、自ずともホシノの心には重い物に押しつぶされそうで、引っ掛かってしまうしこりが生まれてしまっているのであろうと分かってしまった。
そして、そのしこりがホシノの心の中にある
トラウマで出来てしまった塊であることだってその全部を察してしまった。
それでも、"全て口に出してしまえばいいのに"なんて大人として、そして生徒を導く先生として、今も苦悩しているホシノにそんな酷なことは言えなかった。
先生「…そっか。ホシノ。私にも眠れない夜に襲われることがあるよ。ホシノに比べたら小さくてちっぽけな不安と怖さなのかもしれないけれど。」
ホシノ「…そうなの?先生の不安がどれくらいちっぽけなのか、おじさん知りたいな〜。」
元気そうな笑顔を見せてからかおうとしてるのだろう。
でも、震えた声と光が無くとも少し潤んだ瞳になっていて無理しているのが見え見えだった。
先生「どれくらいちっぽけかねぇ…。んー…私と同じくらいの大きさかな。」
ホシノ「…うへぇ…。それ、全然ちっぽけじゃないじゃん〜。」
先生「そうかな?…ホシノがそういうならちっぽけじゃないのかもね。」
そう答えると一瞬だけ、二人の間に静寂が走った。
心の中で底知れない暗い何かに呑まれてしまうようなざわめきがこの静寂を更に恐ろしいものへと変えてしまっていた。
ホシノ「…。先生のその不安と恐怖って何が原因で来ちゃうの?」
先生「…責任者としてやっていけるのかだったり、私は明日死んでしまうのかもしれないとか、本当に突拍子も無いだけど起こり得るそんな不安に突然襲われて怖くなってしまうんだ。みんなの先生で居続けることが本当に出来るのかって。」
ホシノ「…先生なら。」
ホシノは、言葉にする前にぎゅっと手を優しく握ってきた。
その手は、優しく暖かった。
ホシノ「…先生なら、きっとみんなの先生に居続けられるよ。…私は、そう信じてるからね。」
いつものふわふわした雰囲気が抜けた彼女は、どこか悟ったような瞳をしていた気がした。
ホシノの瞳を見つめた私は、今まで責任に押し付けられ張り裂けそうな心に閉じ込めていた気持ちを初めて生徒に吐き出してしまった。
先生「…ホシノ…。…でも、私はみんなと違ってすぐに重症を負ったり、銃弾なんて当たれば死んでしまうような弱い外の人だからさ…。
それに…。」
私は、唇を噛み締めて言葉にするのを我慢するようにしていた。
しかし、ここまでホシノに話してしまったからには、もう心は限界だったのかもしれない。
先生「…怖いんだ。死んでしまうのもそうだが…。…いつかみんなを置いて逝ったりしてしまうんじゃないかって…。」
ホシノ「…。(ガバッ)」
先生「…!!ほ、ホシノ!?」
気がついたらホシノは、私に深く抱きついていた。
ホシノ「…先生が先に逝くなんてそんなことは…させない。私が先生を守り抜くから…。」
そう言いながら、震えた声を絞り出して強く抱きつかれる。
正直少し痛いぐらいだが、ホシノの暖かさを感じて心が落ち着いていく。
先生「…それは。頼もしいね。ホシノは強いからね…。」
そう言いながらホシノの頭を優しく撫でる。
すると、さっきまで強ばってた顔がみるみるうちに溶けきってポワポワした表情に戻っていた。
ホシノ「…うへぇ〜…。先生、なでるの上手だね〜。」
先生「あははっ…。昔から撫でるのは慣れているからね。」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
─先生も…。先生もずっと怖かったのかな。
キヴォトスでは、弾丸が交わるのは日常茶飯事。それでも外から来た先生は、その銃撃戦だけでも死んでしまう。
私たちを置いて遠くに逝ってしまう。
そんな不安感にずっと襲われていた。
きっと先輩も死が怖いのは同じだったのかな…
でも、私は…私は…。
…先生が私に、何が不安で何が怖いのか教えてくれた。
それなのにまだ心の重りを先生に伝えられてない私は、卑怯者だ。
…私は、呼吸を整えて、他人に…後輩にも…先生にも固く塞いでた口を開けた。
ホシノ「…おじさんにはね、先輩がいたんだ。おっちょこちょいで、バカで、夢見がちで…でも優しくて暖かいそんな先輩…。
でも、そんな先輩におじさんはいつも冷たく接してしまったの。
…酷いよね。アビドスを復興しようと希望と夢を胸に抱いてたはずの先輩を見限る様なことをしてしまった。
その先輩は、一人アビドスの砂漠で迷子になって…そのまま…帰らずに…。…ひぐっ…。
…先輩の死を知ったのは、数日経った頃だったんだ。その時は、心のどこかに大きな穴がぽっかりと出来たようだった。
……その日から、私は私が嫌いになっちゃった。冷たくて…冷たくて…大切な人ひとり守れなかったそんな自分が大っ嫌いになって…。
夜に眠ると悪夢なんて生ぬるい罪悪感と後悔が襲ってきて…すぐに吐いてしまうようになったの。
自分の冷たさで首を絞めてしまうなら、それならいっその事、冷たい私なんて捨てて、柔らかくてホワホワしていて、みんなを包む様な暖かい"おじさん"になろうって。
…それでも、おじさんダメだったな。
夜に寝るとすぐに飛び起きて、吐いてしまって…脳裏にいつも先輩が思い浮かんでしまう。
…また私は、大切な人を守れないんじゃないかって怖くて怖くてたまらない。
おじさんは……私は……夜に眠るなんてやめてしまったの。
みんなを危険から守るために夜遅くまでパトロールしたり、夜遅くでも仕事してる先生に顔出ししたり…全部私が、守りたい大切な人を近くでずっと感じていたいからし続けてた。
だけど、それでも襲ってくる嫌いな自分の心が消えてくれなくて…どうしようもなくなって…。」
─…あれ、目が熱いなぁ。
熱いのに…頬は冷たいの。
もしかして、私泣いてるのかな。
先生の前で…?
先生の前で…?
生きていた先輩の前で私は涙なんて流したこと無かったのに…
それなのに……先生の前で…。
先生「…ホシノ…。今までずっと頑張っていたんだね…。」
先生が、私を包むように抱きしめてくれた。
まるで、先輩が包み込むように暖かい体で抱きしめてくれていて…。
先生の目からから雫が落ちていた。
私の肩に雫が当たる。
もう私は、我慢できなくなってしまった。
ホシノ「……!! うぅ…うわぁぁぁぁぁん!!先生ぇ……!!!」
気がついた時には、もう大泣していた。
わんわんと大きな声を立てて、先生の胸の中でわんわんと泣き崩れるまで泣いてしまった。
顔が涙でいっぱいになるくらいに、先生の胸がの涙で濡れてしまうほどに…。
ホシノ「わたしはぁ…!!わたしはぁ…!!!
もう…失うのが嫌で嫌で…!!!
大切なアビドスのみんなも、先生ももう…失いたくないから……!!うぅぅ…うわぁぁぁぁぁん…!!!」
私らしくない、弱い自分を先生にさらけ出すように見せてしまった。
でも、先生はそんな私でも暖かく抱きしめて、"大丈夫…大丈夫だよ…!!"って泣きながらも諭してくれて……。
先生「…私も…大切な生徒のことを失いたくない…!!ホシノのことだって…私は失いたくないよ……。
…だから…ホシノ…今はそっと胸の中で思う存分…泣いてしまっていいから…。」
そう言いながら先生は、私の頭を優しく震える手で撫でてくていた。
でも、撫でられる度にボロボロと涙が零れて止まらない。
優しくて暖かいその手が、先輩の手ととてもよく似ていた。
ーーーーーーーーーーーーー
ホシノ「うっ…ひぐっ……。先生ぇ…ごめんなさいっ…。こんなに泣いちゃって…。服もびしょびしょにしちゃって…」
先生「ううん。私は大丈夫。……むしろ、ホシノが私に心の中で閉まって閉まっていたものを聞けることが出来て嬉しかったよ…。」
そう言って、また先生は私の頭を撫でる。
本当に優しくて、暖かくて、ズルい大人。
だけど、そんな先生のことが大好き。
ホシノ「……へへへぇ…。」
先生「…あははっ。やっぱりホシノは笑顔が一番似合うね。」
ホシノ「そんなぁ、先生だって笑顔が一番似合うよ。……あっ!! も、もうこんな時間!!おじさん、アビドスに戻るね。じゃあね先生〜!!…それと、本当にありがとう。」
先生「じゃあね、ホシノ。…そしてどういたしまして。」
バタン(扉の閉まる音)
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
あの後、ホシノがシャーレからアビドスに帰っていくのを窓から見送り、見えなくなった頃合にそっと椅子に腰をかけて小さな溜息を着く。
先生「…これで良かったんだろうか。」
私は、何もいないであろう場所に顔を向けて問いかけるようにぽつりと独り言を投げかけて、その名を呼んだ。
先生「…ユメ…。」
ユメ「…へへへぇ〜。これで良かったのですよ。ホシノちゃんの元気になった姿をまたこの目で見れて私満足です♫」
先生「…そうか…。それなら良かった。」
そう言いながら、私は机の引き出しにしまっていた懐かしい写真を手に取る。
アビドスの復興後、私個人で訪れた時に偶然見つけた妹の居たことのしるし。
私の愛おしかった妹。私の手の届かない所に旅立ってしまった妹。そして、ホシノにとっても大切な存在で居続けてた存在として、その言葉は嘘偽りなく口に出していた。
ユメ「…んー。しかしやっぱり変な気分ね。こう足が浮いてしまうとね。」
先生「足が浮いてるって言うか、足が透けててないじゃん。」
ユメ「んむー。お兄ちゃんはそうやって私の揚げ足を取るんだから〜」
先生「揚げる足も無いだろうに。」
ユメ「ひどいよー…っぷぷっ。」
あの可愛らしい笑い声だ。
変わらない、あの馬鹿らしくて愛おしくて、私にとって大切な思い出に残った笑い声。
今でも覚えている。
先生「あはははっ…。なぁ、ユメ。」
ユメ「…んー?なぁに?」
先生「…その、ホシノに会わなくてよかったのか…?ずっとこの部屋で近くに居たのに。」
ユメ「…ふふふっ。本当はホシノちゃんにも会おうと思ったけどね、お兄ちゃんといいムードになってたから邪魔しちゃだめかなってね〜。」
そうユメが答えると、身軽そうに私の周りを飛び回りながら少しからかったようなニヒヒッとした笑顔を透けながらも見せてくれる。
先生「そうか…。…きっと幽霊になっててもユメに会えたならホシノ、泣きながら抱きついて離れなさそうだしな。」
ユメ「…でも、そうなったら幽霊の私辛いなぁ。」
先生「…どうして?」
ユメ「だって…ホシノちゃんの暖かった体を感じられないまま、透けていっちゃうだもん。もっともっと暖かったホシノちゃんに抱きついていれば良かったって思ってしまって私、悲しくなって、お兄ちゃんの前でシクシク泣いちゃうよ。」
そう言葉にした後、ユメは少し顔を俯かせて少しだけ目が緩んで泣きそうになってしまったのを私に見せないようにしているのだろう。
先生「それは辛そうだな。…俺も幽霊なっちゃったらそう思っちゃうのかな。」
ユメ「ふふっ…。きっとそう思うに違いないと思うなぁ。お兄ちゃん…んーん、"先生"には大切ないっぱい生徒《子ども》たちがいるんでしょう?」
先生「…まぁね。みんないい子って言うのは些か語弊があるかもだけど…みんな大切な私の生徒《子ども》だからね。…そんな生徒たちの暖かさを感じなくなって、透けちゃうなんて泣き出しちゃいそうになるかもね。」
ユメ「ふふっ。そうでしょ?…だからね、お兄ちゃんには生き続けて欲しいな。生徒たちに支えられながらも導いていく。それが私がずっと上から見てきた大好きな先生であって、自慢のお兄ちゃんだからね。」
先生「はははっ…。ユメが上からって言うと文字通りの意味になっちゃうな。…別に死にたいとも思もってなかったけど、その言葉を聞いてたら益々死ぬのが怖くなっちゃったよ。」
ユメ「…怖くていいんですよ。死ぬのなんて誰もが怖いんですから。私だって今のホシノちゃんみたいに『うへ〜』とか言ってますけど死んじゃう寸前は怖かったのですから。」
ユメは天井を見上げるようにしながらそう話してくれた。
先生「あははっ…。…その、あの時は助けてあげられなくてごめん…。」
あまりにもか細い声だったが、ユメにはハッキリ聞こえていたようだ。
ユメ「…お兄ちゃんのせいじゃありません…。迷子になってしまったわたしの落ち度でもあるし…。それに、あの時にお兄ちゃんはまだ…キヴォトスにはいなかったわけですよ…。」
先生「そ、それでも…!! ユメに…あの時のお前に…キヴォトスに入った後でも…アビドスの生徒会長になった後でも…出来たはずの連絡だけでもしていれば、ユメがどうなってたのかは分かれたはずなのに…。うっ…うっ…」
ユメ「…んもぅ…。あまり自分を責めないでお兄ちゃん。昔っから、それが悪い癖なんだから…。」
そう言いながら、私の頭を撫でるようにユメは触れてくれた。
触られる感触はなくても…微かに暖かさを感じた気がした。ユメの優しさが温度となって伝わろうとしているのだろうか。
先生「……ユメ、もうちょっとだけ…。」
ユメ「へへへっ、わかってるよお兄ちゃん♫」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ユメとの夢のような時間を過ごしている間に、シャーレの部屋にすきま風が入り込む。
その風は、まるで何かに操られるように先生のデスクに吹いた。
ピラッと音を立てて先生のデスクに山のように積まれていた資料から一通の封筒が床に落ちた。
その封筒には、親愛なる梔子様と書かれた大きな文字があった。
ここまで読んでくれたキミ。
とてつもなくありがとう。
本当にありがとう。
私が見たことのある概念を詰め込んだSSであるのですが、公開することに後悔はしてません。
ブルアカやったことないことは反省してます。
やりたいけど中々手が出せてなくてね。