すごい駆け足で終わらせちゃいましたね……
許して…?()
私は、ある一人の男性に救われた。
もちろん、皆のおかげでもあるのだが、
私が皆を頼るきっかけを作ってくれたのはあの人だ。
あの人の協力もあって、私達は私達を縛っていた全てに決着をつけた。
そしてアリウスは、崩壊した。
………………………
私達以外のアリウス生はどうしたかと言うと、
他の学園に転入した。
しかし、前途多難だった。
いきなり、他の学園に転入させるのはとても難しい。
あいつの洗脳教育がまだ解けてない人もいるからだ。
あいつの残した傷は簡単には消えない。
だが、皆が手を貸してくれた。
自然に触れながら徐々に治療したら良いんじゃないかと
アビドスの委員長が言ってくれた。
おかげで大体の生徒が無事、新しい生活を送れるようになった。
本当にありがとうの一言では済まされないくらい感謝している。
アビドスの環境が好きになって、そのまま編入する奴もいた。
あとは、あの人の自己犠牲の精神に感銘を受け、
ヴァルキューレ警察学校で市民のために日夜頑張ってる生徒もいた。
大半はこの2つの学校に編入していった。
ここに編入しなかった人たちも自分の気になる学園に編入して楽しくやっているそうだ。
どの学校も元アリウス生の人を暖かく迎えてくれた。
その光景を見て、何だか私も嬉しくなった。
あれからあの人も注目を浴びるようになった。
クロノススクールの生徒がアリウスを救ったという事を
勝手に公に報道したのだ。
許可を取らないでやったという事に
未だに怒りを覚えているのだが、
あの人は気にせず笑っていた。
本当に海のような心の広さを持った人だ。
私もあの人の様になれているだろうか…。
ちなみに私達は学園には編入しなかった。
いや、書面上は学生なんだが、何処かに通ってはいない。
私達はいいと言ったんだが、
あの人が【学ぶことは大事】と言ったのでBDで授業を受けている。
これからも多分、何処かの学園に行く事はないだろう。
一応、やりたい事が見つかったのでそちらに就職?している。
それは…………
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「今日からこのパン工場で警備員兼従業員として働かせていただく…」
サオリ「あんぱんスクワッドの錠前サオリだ。」キリッ
【おお〜!バッチリ決まってる〜!】パチパチパチパチ!
ミサキ「……もうちょっと他に名前浮かばなかったの?」
サオリ「シンプルでいいと思うんだが……」
アツコ「可愛い名前…!」
ヒヨリ「名乗るだけでお腹が空いてきそうですぅ…!」
……………………………
そう、私達はあの人のパン工場で働いている。
あの後、いろんな学園にあの人の作る"あんぱん"の美味しさが広がった。
そしたら各学園が同時期に、学食としてあんぱんを提供して欲しいという依頼が来た。
私達はパン工場の警備の他に、各学園にあんぱんを配っている。
ちなみにゲヘナの方は美食研究会という人たちが担当してくれている。
美食研究会の人たちはあんぱんのレシピを完璧に把握しているらしく、あの人の味が再現可能だと言っていた。
だが、いくら作っても何かが足りないといつも頭を悩ませている。
……多分、愛情というのがこもって初めてあの人のあんぱんが完成されるのだと思う。
あの人はいつも【美味しくなーれ!美味しくなーれ!】と、
パン生地に言い聞かせるように作っている。
だから美味しいんだろう。
私達はあんぱんを配達する時に車を使わせて頂いている。
ミレニアムに頼んで作ってもらった特注品らしい。
行きたい地点をスマホで設定したら、
そのまで自動運転で連れてってくれる。
あと、いつでもあんぱんを作れるように
かまどを積んだ大きな車も依頼しているらしい。
完成が楽しみだ。
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配達の様子
サオリの場合、 ミレニアム セミナー………
ピーンポーン…
『はーい!』
「…あんぱんの配達に来た、錠前サオリだ。」
『あ、少々お待ちくださ〜い…』
ガチャッ!
ユウカ「サオリさん!いつもありがとうございます!」
「あぁ、美味しく食べてくれ。」
ユウカ「はい、よろしく伝えておいてください!」
「わかった。それでは失礼する。」ペコッ
ザッザッザッ…
「…まだ笑顔で応答するのは苦手だな……。」
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アツコの場合 トリニティ ティーパーティー…
ピーンポーン!
『どなたですか?』
「あんぱんのお届けに来ました!」
『いつもありがとうございます。…ミカさん行ってもらえますか…?』
『もうすぐそちらにミカさんが行くはずです。』
「はーい!」
ガチャッ…!
ミカ「わー!アツコちゃーん!」ダキッ!
アツコ「わ、わわっ!」フラッ…
ミカ「あ、ごめんごめん!ちょっと勢い強すぎたね…!」
アツコ「大丈夫です!」
アツコ「こちら、あんぱんです!どうぞ!」
ミカ「いつもありがとうね!」
アツコ「はい!それでは!」
ミカ「うん!またね〜!」
タッタッタッ!
アツコ「…配達って楽しいな!」
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ミサキの場合 アビドス 実行委員会…
ピーンポーン!
『どちら様かな〜?』
「…あんぱんを届けに来た。」
『お〜!ちょっと待っててね〜』
『皆〜あんぱん来たよ〜』
『\ワイワイガヤガヤ/』
ガチャッ
ホシノ「こんにちは、ミサキちゃん。」
ミサキ「…こんにちは、あんぱんどうぞ…。」
ホシノ「今日もありがとうね!」
ミサキ「…いいえ。」
ヒョコッ!
ユメ「あ、ミサキちゃんだ!」
ノノミ「今、人生ゲームしてるんですよ〜♤」
シロコ「ん、破産しかけて萎えてるセリカの代わりにやって。」グイグイ
セリカ「うわーん!ミサキ先輩!お願いしますぅ〜!」グイグイ
ミサキ「え!?ち、ちょっと……」ズリズリ…
ミサキ「(…こんなのも悪くないか…。)」
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ヒヨリの場合… 便利屋68……
ピーンポーン!
『はい!どちら様ですか!』
ヒヨリ「あ、あんぱんを配達しにきました!」
『あ、いつもありがとうございます!』
『アル様〜!あんぱんです〜!』
ガチャッ…!
アル「ヒヨリ!いつもありがとうね!」
ヒヨリ「い、いえいえ…!」
ヒヨリ「えっと…こちらが…あんぱんになります…!」
ヒヨリ「……あ…」
アル「…ど、どうかしたの?」
ヒヨリ「す、すみません!美味しい匂いに我慢できなくてちょっと摘んだつもりだったんですが…!」
ヒヨリ「全部食べちゃってました〜!」
アル「な、なんですってーーーー!!!!」
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【こんにちは!】
スケバンA「お!あんぱんまん!」
【?僕のこと?】
スケバンB「そう!いっつもあんぱん届けてくれるからな!」
スケバンA「悪くねぇだろ?…ちっとシンプル過ぎたか…?」
【ううん、いいあだ名だよ!】
スケバンA「ははっ!そうか!」
スケバンB「いつも助かるぜ!あんぱんまん!」
【お腹が空いてたり、困った事があったらいつでも呼んでね〜!】
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『サオリさん!いつもありがとうございます!』
サオリ「あ、あぁ!美味しく食べてくれ!」ニコォ…!
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トリニティモブ『アツコさん〜!また来てくださいね〜!』
アツコ「はい!また来ますー!」
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セリカ「す、凄い、あの状態から1位でゴール!?」
シロコ「ん、ギリギリ負けた…。」
ノノミ「すごい大逆転劇でしたね〜!」
ホシノ「うへ〜ミサキちゃん上手だね〜」
ミサキ「べ、別にそれほどでも……」カァァ…!
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ハルカ「…まだ荷台の方に余分にあったあんぱんがあって良かったです…!」
ヒヨリ「お騒がせしちゃってすみません…!」
カヨコ「多分、つまみ食いしちゃうのを見越して余分に入れてたんだろうね。」
ムツキ「1流のリスクマネジメントだね〜」
アル「…私も経営術を教わろうかしら……!」
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サオリ「(あぁ、)」
アツコ「(何だか)」
ミサキ「(今こうやって)」
ヒヨリ「(生きてるの)」
「「「「楽しい!(な…!)(かも…)(です!)」」」」
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「クックックッ……それにしても美味しいですねコレ」
「この色、ツヤ、形…これが芸術だったか……」
「……というかこのあんぱん、どういうルートで入手したんですか…?」
「ククッ…内緒です。」
「…まぁ美味しいから良いですかね…」
「そういうこったぁぁ!!」
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
これにて本編は完結とさせていただきます。
また何かネタが浮かんだから、ショートストーリーとして挙げるかも知れません。
それではまた……。