ホシノ「何故だ?」
黒服「貴方以上の適任を見つけたのですよ。」
ホシノ「ふーん……聞いていいか知らないけど、」
ホシノ「お前、そんなに顔バキバキだったか?」
黒服「…ククク…(泣)」
少し前に興味深い人がブラックマーケット近辺に現れました。
それはヘイローを持たずしても、ヘイロー持ちと同等…
否、それより遥か上のレベルの力を持っている。
私が目を付けていた、あの"暁のホルス"以上の代物…
私は彼を初めて見つけた時から、
今この瞬間まであらゆる角度から彼を監視しています。
24時間、365日…
彼は睡眠を取らない。
大抵、1日中ずっと動き回っている。
時折、自身の家に篭っていますがね。
多分あれは、"あんぱん"を作っているんでしょうね。
彼は不思議だ。すぐに自身を求めている人を見つける…。
彼が言うには「誰かが呼んでいる声が聞こえる」と。
残念ながら我々にはそれは観測できませんでした。
一体彼は何を感じ取っているのか。
空気の流れ…?電磁波…?それとも第六感と言うやつでしょうか…?
とにかく彼は桁外れな探知能力を最大限使い、
困っている人、空腹状態の人の所へ向かう。
……そうそう、彼は空を飛べます。
空を飛べる。これだけでもこのキヴォトスではとてつもないアドバンテージですが、
彼は、そこらの戦闘機よりも早く飛べます。
我々は彼の本気を見た事がありませんが、恐らくそうかと。
それと彼はとてつもない怪力です。
あの広大な砂漠を根城にしているビナー…
もちろんご存知でしょう?まぁ少し前に破壊されましたが。
彼がやりました…単騎で、素手で、ほぼ一撃で。
ビナーが倒されたあの瞬間、
私の中での強さのヒエラルキーが変わりましたね。
……彼が一番上です。
もちろんヒエラルキーの形状は図面上はピラミッドですが、
彼とその他の皆さんにはとてつもない差がある。
…?「そこまで観察してるのに接触しないのか」…ですか。
もちろんしましたよ。直ぐに。
最初はある程度、話を聞いてくれました。
今思えば、泳がされてたのかもですが。
そして、崇高にいたる実験の話をした途端。
ククク……顔を殴られましたよ。全力で。
…これは貴方がこちらに来る前の話ですから、分かりはしないですが。
私のこの顔のヒビが前より全体に広がってしまったんですよ。
前まではこんなにバキバキじゃありませんでしたよ。
あと見せはしないですが、体に大穴が開けられましたね。
…何故か修復出来ないんですよね。
神秘ではないまた別の力だから、我々の技術が通用しないのか…それとも違う要因か……?
…まぁ残念ながら、彼からの第一印象は最悪になってしまった訳です。
その後も監視は続けています。
何故か監視ドローンも壊されませんね。
彼なら分かっているはずなのに……。
もう私なんて相手にもならないという隠喩でしょうかね。
本当に彼は底が知れない。
だからこそ研究のしがいがある…!!
…ククク…!そんな心底嫌そうな顔で見ないでください。
これは探求者としての"性《サガ》"ですよ。
…しかし、まさか貴方から教えてほしい事があるなんて、言われた時には驚きましたよ。
先生。
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黒服「一応聞いておきますが、外の世界で彼の様な人は居ましたか?」
先生「聞いた事も見た事もないね。」
黒服「ですよね。」
主人公くん「次、何か悪いことしたら宇宙に投げ飛ばす。」
黒服「…!?…寒気がしましたね……」ブルブル