高町なのはのIS学園見聞録外伝 我こそ、戦車道極めし者   作:ピロッチ

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 さあ、ここからいよいよ「なのはさんマジ戦闘民族」
のタグの由来が明らかになります。
最早人では有り得ないなのはの本気、特と見よ!


第8話  IS学園戦車道部、創設です!

 と言う訳で、ハンガリー出身の新たな協力者キンガも加わり、

「IS学園戦車道部創設委員会」を正式に稼働させたなのは。

 

「成程…『同じ女性の競技として、より歴史有る戦車道への知見を深め、

以て複数人で稼働させる兵器を用いて連携を学び、

各人が「己にとってのISとは何か」を得る為の足がかりとする。』と。」

 

 早速学園長の轡木夫人と高木理事長はじめ学園理事会及び教員への

プレゼン会を行い、創設の許可を申請する。

 

「如何にも!あの親子の件を聞いたけど、

人命より連覇を取らんとする態度、言語道断なの!

サッカーの世界では同じ事をやったプロプレイヤーに

『神』にすら満点を与えない辛口批評誌が満点評価を与えた事を考えれば、

戦車道には相当闇が溜まっていると見たの!これを放置して何とする?」

 

「は、はぁ…。」

 

「何より不発に終わったとは言え、『血縁が有ったら二度と国内に入れるな』

なんてぬかしやがったの!絶対見過ごせないの!!」

 

「「「「「(いや、私怨じゃん…。)」」」」」

 

「⌒*(◎谷◎)*⌒」

 

「「「「「ヒイイイイイイイイイィィィィィィィィィ~~~~~~~…。」」」」」

 

 と、ここでなのはの担任、織斑千冬(オリムラチフユ)がこう問うた。

 

「それで高町よ。首尾良く部活動を創設したとして、

人員はどう確保する積りなんだ?」

 

「確かに全国大会参加には最低5輛×4名=20人は必要なの!

取りあえず全校に募集はするけど、最悪くじ引きか1学級を丸ごと

戦車道履修クラス化も考えているの!」

 

「いや、流石にそれはまずいだろう。」

 

「そう…そんな物に頼るのはあくまで最終手段なの!

兎にも角にも全校に部員の募集をして、それから考えるの!!」

 

「まあ、そうだな。」

 

「それで、結論は?」

 

「ま、まあ良いんじゃ無いだろうか?

世界大会覇者(ブリュンヒルデ)をワンパンKO出来る人とか、

逆らうと何が起きるか分からないからなぁ…。)」

 

「もう、それで良いです。」「賛成。」「異議無~し。」

 

 かくして、IS学園に戦車道部創設が許されたのであった。

 

 

 

 そして…その日の授業終了後。

 

「それで、アナタがお母さんから借り受けた

実際の試合の様子の映像記録は何処に?」

 

「これでス。」「有り難う、早速コピーするの!」

 

 キンガからメモリーを受け取り、早速PCにコピーする。

 

「コピーは終わったの、それじゃこれは返すの!さあ、早速見てみるの!!」

 

 キンガにメモリーを返し、早速映像に目を通す。

 

「へえ…戦車道って…こうやるんだ…。」

 

「はい、母は高校時代、日本に留学していましタ。

実際にこれらの試合にも参加していまス。」

 

「そうなんだ!じゃあ、ゆっくりと見てみるの!」

 

 そうして、数時間かけて映像を一通り見終わったなのは。

 

「いやー…凄いね。」

 

「はい、母も『生涯の誇り』と言っていましタ。それじゃ…」

 

「大丈夫だよ、これで大体分かったの。」

 

「何が…ですカ?」

 

「何がって…戦 車 道 の や り 方 全 部 。」

 

「…は?」

 

 そう言うと、自室の席を立ったなのは。

 

「あ、あの…何処ヘ?」

 

「売店。筆記具有るだけ調達してくるの!

それじゃ、今日はもう良いから、また明日。」

 

「は…はぁ。」

 

 なのはは学園内の売店で大量のノートと鉛筆、消しゴムを用意。

試合の映像を見ながらノートに一心不乱に何かを書き連ね続ける。そして…

 

「よし!やった!やったの!!」

 

「あー、なのさん?急に大声出してどうしたのかなぁ…?」

 

 急に大声を出したなのはに驚いたのはルームメイトの布仏本音(ノホトケホンネ)

 

「えっ?本音ちゃん?お、おや?もう朝?ああ、徹夜かあ…。」

 

「何が徹夜だ、馬鹿者。もうとっくに夕方だ。」

 

「へ?」

 

 部屋の前から呆れた様な声が。振り返るとそこにいたのは担任の千冬。

何と、なのはは映像とメモに夢中になる余り、

授業を1日すっぽかしてしまっていたのだ。

 

「あら~…。」

 

「貴様ともあろう者が無断欠席とはな。」

 

「あ~うん。さっきから戦車道の試合の映像記録を全部見てたの!

それで、自分で要点をメモしてたら、つい、ハマっちゃったの!

今、映像を全部見終わって、要点をメモり終わったのが嬉しくてつい声が出たの!」

 

「全く…貴様はIS学園の生徒なのだぞ?その集中をISに注ぎ込…」

 

 そこまで言って千冬は思い出した。この女は入学初日に、

世界チャンピオンだった自分をISの一騎討ちでワンパンKOした女だった。

そんな猛者の中の猛者に「ISの勉強をしろ」など無粋にも程がある。

 

「いや、貴様の腕前なら注ぎ込むまでもないか。

とは言え、他の生徒が惨め過ぎる。せめて勉強の真似でもしておけ、馬鹿者…。」

 

「うーん、それは残念なの!でも、何だろう、これ…。

何かとんでもない物を作ってしまった気がするの!」

 

「…えっ?」

 

 自室の机に積み上げられたノートの山。この内容が後に、

戦車道その物を永久にひっくり返してしまうとてつもない物と成る事は

この時、さしものなのはも気付きすらしなかった。

 

 

 

 

 大洗女子学園 学園艦

 

「では、本日の訓練はここまで。後片付けをしたら解散!」

 

「「「「「有り難う御座いました!!」」」」」

 

 学園が防衛陸軍から教官として招聘した

富士教導団戦車教導隊所属の女将校、蝶野亜美(チョウノアミ)大尉の号令で

その日の戦車道部の訓練を終え、後片付けに入る部員達。

東雲特車からハンガリー製AFVの再現版を受領する前、

学園艦中からかき集めた車輌を用いた各部員の適正を判断した結果、

各部員の割り当ても以下の通り決定し、いよいよ大洗戦車道部は本格始動した。

 

タシュ1号車(あんこう)   タシュ2号車(ウサギ)  タシュ3号車(カバ)

・車長  西住みほ(隊長)  ・車長  澤梓      ・車長  松本里子

・砲手  五十鈴華      ・砲手  山郷あゆみ   ・砲手  杉山清美

・装填手 秋山優花里     ・装填手 丸山沙希    ・装填手 鈴木貴子

・通信手 武部沙織      ・通信手 宇津木優季   ・通信手 大野あや

・操縦手 冷泉麻子      ・操縦手 坂口桂利奈   ・操縦手 野上武子

 

タシュ4号車(アリクイ)   タシュ5号車(サメ)

・車長  猫田舞       ・車長  竜巻のお銀

・砲手  日吉葵       ・砲手  生しらす丼のカトラス

・装填手 金春希美      ・装填手 サルガッソーのムラカミ

・通信手 後藤モヨ子     ・通信手 大波のフリント

・操縦手 百瀬多希      ・操縦手 爆弾低気圧のラム

 

イシュトヴァーン1号車(カモ)イシュトヴァーン2号車(アヒル)

・車長(※)園みどり子    ・車長  磯部典子

・砲手   角谷杏(副隊長) ・砲手  佐々木あけび

・装填手  河嶋桃      ・装填手 近藤妙子

・操縦手  小山柚子     ・操縦手 川西忍

 

イシュトヴァーン3号車(レオポン)

・車長   中嶋麗羅

・砲手   星野慶子

・装填手  鈴木真莉阿

・操縦手  土屋夢屯

 

※イシュトヴァーンの通信手は車長が兼任

 

 そんなこんなで、みほ達が後片付けに勤しんでいると、

桃から副隊長を交代して貰った杏から呼び出しを受ける。

 

「おーい西住ちゃん。片付けが終わったら話があるから

生徒会室に来てくれないか?」

 

「アッハイ、分かりました。」

 

 

 

 そしてその日の夜、生徒会室では…

 

「と言う訳で西住ちゃん。IS学園が戦車道部を創設したらしい。」

 

「えええっ?!本当に創部しちゃったんですか!!」

 

「早いよねぇ…。それで、例の同盟の件、改めて提案があったけどどうする?

やっぱり受ける?」

 

「はい。廃校がかかっている現状だと、少しでも勝てる可能性を上げるには

こうするしか有りませんから。」

 

「そっか…世知辛いよねぇ…こんな状況じゃ無きゃ、エンジョイ勢所か

そもそも戦車道部を再建する必要すら無かったんだけどねぇ…。」

 

「そうですね…。」

 

 みほは確信していた。実家の西住流はもう自分には合わない。

例え去年あんな事が無かったとしても、いずれどこかで自分と流派の乖離が起きて

取り返しの付かない事になっていただろう。

 

 そう考えると、寧ろあの程度で済んで良かったとも思えてきた。

もう戦車道とは関わらず、普通の人間として生きて行ければそれで良かった。

何しろ流派の跡継ぎなら姉のまほがいる。彼女なら流派を継ぎ、

次の世代に受け継がせるには十分過ぎる力量がある。

 

 だが、その願いは二度と叶わない。彼女は知ってしまった。

この世にはこの国から戦車道を、実家を、そして戦車道に関わる全てを

消し去らんとする邪悪が居る。そして、その邪悪に魅入られて

一族は皆乱心し勝つ事しか頭に無い三下に貶められてしまった。

 

 だが、自分だけがそれを終わらせられる。家族を正気に戻せる。

故に戦わなければならない。例え家族を敵に回そうとも。

あの日出会った般若仮面から真実を教えられたみほは、もう迷わない。

 

「(私は、家族の皆が正気になるまで西住流…いや西住家とは縁を切る。

今年の大会で自分のやりたい通りの戦車道をやり切って、

『私の戦車道』を見つけてみせる。)」

 

「それでね…IS学園の人達も自分達の車輌が完成したから、

合同訓練をやらないかってお誘いが来てるんだけど…って聞いてる?」

 

「えっ?アッハイ、IS学園の人達との合同訓練ですよね!」

 

「んも~…しっかりしなよ。」

 

「すいません~…。はい、是非やりましょう。」

 

「あくまで主力はこっちの8輛、予選で出せるのは10輛だから

残り2輛を向こうに補完して貰う形になるみたい。」

 

「そうですね。で、日程は?」

 

「来週だって。」

 

 

 

そして次の週、合同訓練当日…

 

「総員、整れーつ!」

 

 蝶野大尉の号令で、部員達が一斉に整列。

 

「本日からIS学園の皆さんと3日間の合同訓練です!

互いの連携を深めあい、皆が事故無く、怪我無く、いじめ無く、

全力を尽くして鍛えましょう!!」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

「いよいよIS学園の連中と本格的に交流か…

って向こうの隊長ってあのおっかない姉ちゃんなんだっけ?」

 

「あ、思い出した…。うわぁ…絶対ヤバい事になりそうなんだけど。」

 

「というか、私達からしたら雲の上の人達だからな…。

倍率1万倍を潜り抜けた世界一の難関校の生徒…言葉通じるかな?」

 

「そもそもどんな戦車で来るんだろう?」

 

「もしかして旧ソ連のIS重戦車を持ってきたのかも知れませんよ。

…IS学園だけに。」

 

「やだも~。優花里ちゃん安直過ぎるよ~。」

 

 等と噂し合っていると…

 

「あっ!あれじゃないですか?」

 

 みほ達の前に2輛の戦車がゆっくりと近づいてきた。 

 

「ああ、ホントだ!!」「何々?どんな戦車で来たの?」

 

 皆も興味津々だ。そして、戦車の全容を確認出来る距離まで近づいた所で

優花里が硬直した。

 

「え?あ…嘘…あれって…。」

 

「ワァ…。」

 

 続いてみほも「それ」の正体に気付き、ドン引きした。何故なら…

 

「ISー4?!!!」

 

 みほ達の前に現れたのは、2輛のソ連製の重戦車「ISー4」であった。




原作のカメさんチームが無いのは、車輌が9輛から8輛に減ったので、
サメとカメが紛らわしいと考えたみほの判断です。

尚、人員割り当ての相違点は以下の通り。
・カメさんチームをカモさんチームに改称し、
 本来のカモさんチームのソド子と合流。
・残ったゴモ代、パゾ美はアリクイさんチームと合流。
・ウサギさんチームの大野あやをカバさんチームと合流
 (コミック版で別チームでの行動経験あり)

原作未登場のAFV紹介 その5

M16/43 サーリアノ

北アフリカはサハラでの運用を想定した試作中戦車。
英国クルセイダー巡航戦車のパクリと言われているが、そんな事は無い。

※下記の数値は作中世界でのみ通用する数値で、史実と同一とは限りません。

寸法   車体長5.8×車幅2.8×全高2.0㍍
機関   フィアット製 V型8気筒ガソリンエンジン 420馬力
最高速度 71㎞/時
重量   16㌧
乗員   4名

武装
主砲:34口径75㎜砲「da 75/34」×1
機銃:8㎜機銃「ブレダM38」×1

装甲(単位:㎜)
防盾 35
砲塔 前面 側面 後面 天板
   30/25/25/15
車体 前面 側面 後面 天板 底板
   30/25/25/15/15

本作での変更点
 主砲を試作車の40口径47㎜砲から量産型に搭載が予定されていた
史実P26/40の主砲と同型の34口径75㎜砲に換装。
エンジンもP26/40の試作車と同型のガソリンエンジンを搭載。
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