インフィニット・仮面ライダー   作:鏡蓮

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━━前回のあらすじ━━
クラス対抗戦一週間前、新川絆は織斑一夏と鍛錬に付き合う事になりつつあった時、イギリス代表であるセシリア・オルコットの制止により、2人は別れ、其々の鍛錬をする事となった。
だが、織斑一夏は自身の弱さを知っていても、変えるつもりはない。それは…彼の過去が関係する。


Type-09 正義という名の呪縛

「セシリア…!くっ!!

「あら、零落白夜を持ったとしても、私のブルー・ティアーズとスターライトには…逃げられませんわ!」

 

『第1アリーナ』では、IS同士のトレーニングが始まって2時間経過した。

セシリアのIS専用機・『ブルー・ティアーズ』の自律行動を行うビット、ブルー・ティアーズは逃げる白式を逃さない。

━━なんで前回より、精密なんだッ!?それに、あのレーザーライフル…改良されている!!

 

「クソッ…。エネルギーもギリギリ、どうすればいい。」

 

廊下で見せた笑顔の織斑一夏はいない。逃げて、エネルギーの消費を狙った逃げ。だが、逆に、彼のISは傷をつけていく。

 

「さぁ、降伏(サレンダー)をしますか?」

「くっそ…!」

 

俺は白式を動かし、零落白夜を起動させる。一か八かの賭けだ…!!

だが、俺の想いなど届かない。

 

「突進としれば、誰でも簡単に避けれますわよ?Moron(マヌケ)。」

「くっ…エネルギー切れが…!!

 

その時、俺の後頭部に突き立てられるのは…ブルー・ティアーズのスターライトMkⅡ。

心臓が激しく鼓動音を鳴らし、額からは汗を流し、肺から酸素が無くなるのではないか?というくらいまでの過呼吸が起こる。

 

「降伏すれば良かったのですよ?織斑一夏。」

殺す気なのか…?

「いえ、これは、戦争ではありません。ですが、知っておいた方がいいですわ。」

 

俺の目にも見えるくらいのブルー・ティアーズが周りで打ちたいという機械音が鳴る。

 

「人は死を見れば自分の生を実感すると。」

 

そう言われた後…俺の中に恐怖と、死ぬべきだ。という使命感に駆られる。

そうだ、俺は━━。

そう思った時には、俺は意識を失っていた。


「千冬姉、優勝したら、部屋を片付ける約束忘れないでよ。」

「ああ、分かってるさ。」

 

千冬姉はそう言って、部屋を出る。2人暮らしで…千冬姉から言われるのは、「私と俺だけ」。

だけど、そんな事に違和感はない。そう、違和感なんて…ない。

 

「あ、仮面ライダー。まだ続いてたのか。」

 

久しぶりに見た仮面ライダーは少しカッコよく見えた。子供の頃は千冬姉に伝えてたっけ…仮面ライダーになるって。

 

「そんな事出来る訳ないのにな。」

 

そう、俺は諦めた。人を助ける力などない。あるとしても、兵器であるISだけ。そう確信していた。なのに、確信したくなかった。逃げたかった。

だけど、あの時に確信した。してしまった。ISしか…俺を助ける奴なんていないって。

 

だ、誰だ!

 

深夜くらいだろうか。千冬姉はモンド・グロッソでいない。だが、俺が寝ている時に、彼奴らが現れた。黒に身を纏った彼奴らが、俺を襲ってきたのは。

 

━━ここは?

いつの間にか赤の海に呑まれた俺は…誰か分からない人々に何かをさせられていた。わからない。でも、一つわかるのは…俺の血液を抜いてる様に感じる。

 

一夏…。一夏ッ!!

 

そこから数時間、俺が目を覚したのは、もう彼奴らがいない世界。だけど、青いスーツに血を纏った千冬姉は泣いていた。

 

「一夏…!良かった…良かった……。

 

そう抱き締める姉。でも俺は千冬姉は見ていなかった。見ていたのは、月の光で透き通った()()I()S()

俺はそれで確信したんだ。フィクション(理想)にいるべき場所なんてない。IS(現実)はそれを証明してるって。


オルコット…!!

す、すみません…。気絶するとは思わなくて…。

 

千冬姉とセシリアの声が聞こえる…。懐かしい記憶だ。でも…、それを忘れれないのは。

 

一夏…!!

「ああ、大丈夫…。千冬姉。」

 

俺が彼奴(新川絆)を目の前にしたからだ。




━次回予告━
「箒さんはなんで、織斑さんを避けるんだ?」
「篠ノ之束は、私の…。」
「俺の力は、殺しに使っていない。」

Type-10 正義という名の異端者
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