クラス対抗戦一週間前、新川絆は織斑一夏と鍛錬に付き合う事になりつつあった時、イギリス代表であるセシリア・オルコットの制止により、2人は別れ、其々の鍛錬をする事となった。
だが、織斑一夏は自身の弱さを知っていても、変えるつもりはない。それは…彼の過去が関係する。
「セシリア…!くっ!!」
「あら、零落白夜を持ったとしても、私のブルー・ティアーズとスターライトには…逃げられませんわ!」
『第1アリーナ』では、IS同士のトレーニングが始まって2時間経過した。
セシリアのIS専用機・『ブルー・ティアーズ』の自律行動を行うビット、ブルー・ティアーズは逃げる白式を逃さない。
━━なんで前回より、精密なんだッ!?それに、あのレーザーライフル…改良されている!!
「クソッ…。エネルギーもギリギリ、どうすればいい。」
廊下で見せた笑顔の織斑一夏はいない。逃げて、エネルギーの消費を狙った逃げ。だが、逆に、彼のISは傷をつけていく。
「さぁ、
「くっそ…!」
俺は白式を動かし、零落白夜を起動させる。一か八かの賭けだ…!!
だが、俺の想いなど届かない。
「突進としれば、誰でも簡単に避けれますわよ?
「くっ…エネルギー切れが…!!」
その時、俺の後頭部に突き立てられるのは…ブルー・ティアーズのスターライトMkⅡ。
心臓が激しく鼓動音を鳴らし、額からは汗を流し、肺から酸素が無くなるのではないか?というくらいまでの過呼吸が起こる。
「降伏すれば良かったのですよ?織斑一夏。」
「殺す気なのか…?」
「いえ、これは、戦争ではありません。ですが、知っておいた方がいいですわ。」
俺の目にも見えるくらいのブルー・ティアーズが周りで打ちたいという機械音が鳴る。
「人は死を見れば自分の生を実感すると。」
そう言われた後…俺の中に恐怖と、死ぬべきだ。という使命感に駆られる。
そうだ、俺は━━。
そう思った時には、俺は意識を失っていた。
「千冬姉、優勝したら、部屋を片付ける約束忘れないでよ。」
「ああ、分かってるさ。」
千冬姉はそう言って、部屋を出る。2人暮らしで…千冬姉から言われるのは、「私と俺だけ」。
だけど、そんな事に違和感はない。そう、違和感なんて…ない。
「あ、仮面ライダー。まだ続いてたのか。」
久しぶりに見た仮面ライダーは少しカッコよく見えた。子供の頃は千冬姉に伝えてたっけ…仮面ライダーになるって。
「そんな事出来る訳ないのにな。」
そう、俺は諦めた。人を助ける力などない。あるとしても、兵器であるISだけ。そう確信していた。なのに、確信したくなかった。逃げたかった。
だけど、あの時に確信した。してしまった。ISしか…俺を助ける奴なんていないって。
「だ、誰だ!」
深夜くらいだろうか。千冬姉はモンド・グロッソでいない。だが、俺が寝ている時に、彼奴らが現れた。黒に身を纏った彼奴らが、俺を襲ってきたのは。
━━ここは?
いつの間にか赤の海に呑まれた俺は…誰か分からない人々に何かをさせられていた。わからない。でも、一つわかるのは…俺の血液を抜いてる様に感じる。
『一夏…。一夏ッ!!』
そこから数時間、俺が目を覚したのは、もう彼奴らがいない世界。だけど、青いスーツに血を纏った千冬姉は泣いていた。
「一夏…!良かった…良かった……。」
そう抱き締める姉。でも俺は千冬姉は見ていなかった。見ていたのは、月の光で透き通った
俺はそれで確信したんだ。
「オルコット…!!」
「す、すみません…。気絶するとは思わなくて…。」
千冬姉とセシリアの声が聞こえる…。懐かしい記憶だ。でも…、それを忘れれないのは。
「一夏…!!」
「ああ、大丈夫…。千冬姉。」
俺が
━次回予告━
「箒さんはなんで、織斑さんを避けるんだ?」
「篠ノ之束は、私の…。」
「俺の力は、殺しに使っていない。」
Type-10 正義という名の異端者