篠ノ之箒、新川絆は剣道の鍛錬を行っていた。だが、その帰り、彼女は姉の失踪を彼が殺したと思い込み、復讐を仕掛けるが、彼の記憶では姉・篠ノ之束は生きている。と証言した。
一体、何故箒は新川絆を殺すと思ったのか、そして、箒は彼という手を掴んだままなのか。
「姉さんはお前が殺したんじゃないのか?」
「だから、俺は彼女を殺していない!」
そう必死に抗議する彼、私には焦ってる様にしか見えてなかった。だけど、もし本当なら、なんで…姉さんは。
『突然ごめんね、私…外せれない用事が出来たから帰れなくなっちゃった☆。あ、でも、箒ちゃんは心配するだろうけど、大丈夫!何故なら、この天才・篠ノ之束は無敵なのだー!じゃ、暫く留守番よろしくね!☆』
そのメールだけを残して、姉さんの所在は分からずじまい。それに、あのメールを残すほどだ。…だから、私は彼を脅している。なのに、彼は殺していないと言う。
「私の早とちり…か。」
そう私は、竹刀を持つ腕を緩める…。だが、私の疑問は晴れない。何故、姉さんを知ってるのか。何故、生きていると証言するか。それを知りたいのだ。
「何故、姉さんを知っている…。」
「今の箒さんは信じるのか?俺の話を。」
「私が判断する。さぁ、話してくれ。」
竹刀を彼の首元に向ける。殺傷能力はない。だが、それが私とお前の鎖を断ち切る。と含みを持たせる。
「俺がここまで、生きれたのは…篠ノ之束のお陰でもあるんだ。」
「姉さんのお陰…?」
「俺の精神の安定化を図ったんだろう。そのお陰で…俺はIS学園に通えるくらいの精神を持っている。」
そう話す彼。だが、私はまだ理解できない。もし、今年で入れたと言うなら、3月まで生きていると仮定できる。だが、姉さんは…中学2年の7月で去った。じゃあ、何故連絡なんてなかった。何故彼を優先した。と疑問と妬みがくる。
「姉さんは3年前、私の前から去った。だが、新川の前に現れ、支えてきた…。何故だ、何故…姉さんはお前に力を与えたッ!!」
竹刀などではなく、打鉄の剣を部分展開をする。確かに、筋は通っている。だが…お前を生かす理由など…。
「新川に箒!もう寮が閉まるぞ!」
「一夏……。」
「ああ、今行く!」
彼は緊迫した表情を直し、私の身体を横切る。そうだ、お前は…。何故、私を
そう彼に呼びかける声など出せる筈ない。私はあの時も臆病だった。あの一夏を止める事など出来なかった。
『…死ねよ、新川ぁぁぁぁッッ!!』
『絶対に、お前を助ける。それが…俺の出来る事だ。』
彼奴のお陰で一夏は助かった。だけど、私には無理だった。幼馴染であっても、彼を助けれない。
ああ、そうか…。私は彼に嫉妬してる。打鉄という量産型ではない、唯一無二の力を持つ
「だからなんだろうな、私が…お前に好意を向けたのは。」
「箒さん?」
「あ…ああ、今行くよ。」
打鉄を解き、私は走る。篠ノ之束を…姉さんの事を知るのは遅くなるが、私は彼を優先しよう。織斑一夏ではなく、新川絆を…。
『箒ちゃん。私ね、宇宙に向けて飛行できるロボットを作るの。』
『それはなんなの?姉さん。』
『うん、それはね…。無限の宇宙を間近で見れるみんなが楽しめるロボットなの。』
姉さんがもし生きて、その夢をまだ持ってるなら、私は手を掴もう。だが、もし貴女が彼に殺されたのなら…彼の手を振り払う。逆に、貴女が生きて、彼を利用してるのなら…貴女の手を振り払おう。
それが、私の出来る事だ。
『クラス対抗戦が開催されました!』
過去に囚われた少女は少しずつ今を進む少年を掴む。その手には過去が少し捕まったまま。。だが、少年の手には幾千の過去が掴まれたまま。今を歩いた。
━次回予告━
「さぁ、覚悟しなさい。一夏!」
『アイス!』
「俺たちを見ている奴がいる?」
Type-12 物語の始まり