インフィニット・仮面ライダー   作:鏡蓮

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━━前回のあらすじ━━
篠ノ之箒による疑いは晴れぬまま、彼と彼女の溝は深まる。だが、少しずつ、彼女の姉・篠ノ之束に疑問を抱く様になる。そこから、3日後、クラス対抗戦が開催され第一回戦、織斑一夏と凰鈴音の闘いが始まる。


Type-12 物語の始まり

「クラス対抗戦、行けるのか?」

「行けるさ…。絶対に勝って、お前に見せてやるよ。俺の成長を!」

 

そう自信満々に言い、彼は白式を動かす。その姿をISを持たない少年は少し羨ましく感じた。だが、逆に不安を感じた。

もし、初戦にトラブルがあれば…。と思ってしまう。

 

「千冬さん、観客席って自由席ですか。」

「ああ、だが…観に行くのか?」

「ええ、俺も彼奴の成長を観ないと、ダメでしょ?」

 

そう伝え、彼は歩いて行く。その姿を見送る千冬の目に映るのは…未来へ歩いて行く彼の様に見え、彼女の手は無意識に手を伸ばしていた。

 

「織斑先生?」

「…ッ。ああ、そうだな、私たちは実況室だったな。」

 

そう自分を制御し、山田真耶と歩いて行く。だが、私の脳内に残るあの景色は拭われていない。

…絶対に、彼を殺す時があれば、私は一夏より彼を優先するだろうと自負するくらいには。


『さぁ、始まりました!伝統行事・クラス対抗戦!!さぁ、今年は幾つもの獣たちがいる中、1-1ではイギリス代表候補生を倒し、実力が認められた()()()()()()()と呼ばれる織斑千冬の弟・織斑一夏が第一回戦に参上した!』

 

白式が舞い上がり、彼・織斑一夏が登場する。相対するのは…中国国家代表候補生・凰鈴音。それを見つめる観客。だが、応援の量だと1-2が多いだろう。

 

「そういえば…、鈴音さんは織斑さんの事、熟知してるのか…?」

 

俺はしてないが…。大丈夫なのか。と思いながら試合が動く。

 

「チッ…!?」

「すぐ動くから、隙が出過ぎよ!」

 

あの砲撃…空間を裂けた…。いや、圧力を掛けたと言ったほうがいい。

 

「これが、本命よ!」

うぁっ!?

 

あの攻撃を避けるには…、あの砲撃を避けるしかない。そして…その砲撃は何発か装填(リロード)が必要。

それが難しいなら…。防戦と突撃、そして…あの秘技を使いこなすしかない…!!

 

「絶対に…勝つっ!!」

「そう?なら、私も…一夏を倒して優勝してみせる!」

 

そう言葉に出した時、俺の目に入ったのは…上空からの砲撃だった。

 

きゃっ!?

「何処からきたんだ…ッ!?」

 

横を見た時、ギリギリだが、俺の顔を掠めた。この威力、あのブルー・ティアーズのエネルギーを超えて、この遮断シールドを突き抜けた…。

 

「早く逃げろ!」

『み、みなさん!慌てずに避難を迅速に!』

 

そう無茶な言葉を出しながら、走る。俺は生徒たちは観客席を離れるのを見て…観客席を離れない。あれは…。

 

全身装甲(フルアーマー)。」

 

そう言葉に出した時、大型のISは俺に目を向けた感じに見えた。この遮断シールドは突き抜けてるのか、入れる。だが…織斑さんの闘いを邪魔するわけには…。

 

「おい!早く逃げるぞ!」

「箒さ…!!」

 

手を引っ張られ、俺たちは第1アリーナを出る。だが…なんだ、この胸騒ぎ。あのIS、何かを隠してる様に見えた。

俺はそんな姿を見ながら、俺は千冬さんに怒られながらも…織斑さんたちが助けを求めるまで待つことを決めた。


「くっ…全身装甲って、反則じゃない!」

「それに、オートエイムで俺たちを狙ってる…!俺たちのISが狙いなのか!」

『一夏!このISは無人機だ!倒しても構わん!』

 

そう説明されるが、俺たちのISのエネルギーは削れていく。だが、彼奴に言ったんだ。

『見せてやるよ!俺の成長を!』

限界までやってみせる…!鈴には申し訳ないけど…俺は彼奴に負けたくないんだッ!!

 

ggggggggg.....

 

あのISは、誰かを呼んでる。いや、誘っている?俺に何かを叫ばせたいのか…。だけど、今の俺は…彼奴を頼る訳には行かないんだッ!!

 

「終わり…だ?」

 

その時、背後に何かが見えた。あの大型ISが…彼奴の力を一瞬使ってた?

そう思った時、俺は彼奴のパンチに吹っ飛ばされる。

 

「大丈夫!?一夏!」

「あ、ああ…。だけど、このエネルギー量じゃ、切り札も安易に使えないな…。」

「今更ね…。私もちょっとギブだけど…逃げれば、みんな殺される…。こんな事なら…。」

「大丈夫だ…。俺だって、安易に賭けてないさ。だけど…。」

 

変身ッ!!

 

「俺の心の声に賭ければ、彼奴は来るもんだな。」

 

俺たちの前に現れたのは…彼奴だ。俺の手を掴む…俺の友人・新川絆がピンチを救ってきた。

 

「大丈夫か、織斑さん。」

「今更か…?」

「エネルギー量はギリギリか。…エネルギー回復はないよな。鈴音さん。」

「…ま、まぁそうね。回復は倉庫に行かなきゃいけないしね。」

 

そういわれ、俺は少し彼奴を見つめる。ギリギリ…。だが、賭けるには、彼奴の力を頼るしか…。

 

「俺が時間を稼ぐ。一夏、零落白夜は出来るか?」

「あ、ああ。」

「なら、それを自分で考えて隙を見つけろ。」

 

そう言って、彼奴は走っていく。俺たちを守る為に、自分を犠牲する。


「チッ…。大型ISは戦った事ないけど…。まさか、国連のデータ収集とか?」

 

俺はポッピングミゴチゾウを繰り返し、自身の装甲を治していく。だが、攻撃は止まない。

もし、零落白夜の為の時間稼ぎなら、その攻撃を我慢する。

 

「絆!一か八かの賭けだ!隙を作ってくれ!」

「やっとか!なら…俺の試し切りに使わせてもらうぞ!」

 

『アイス!』

Eatアイス…!Eatアイス…!

 

ガヴのレバーを一回転させ、ボタンを押し込む…。その時、俺の装甲が外れ、氷模様の水色が雨粒の様に流れていき、俺の装甲を染めていく。

 

アアアアアア!!!

サクサクアイス!サックサク〜〜!!

 

「氷の棒…。これで行ける!!」

 

木の棒に染みついた氷が大型のISを切り裂いていく。その時の飛沫か、ISの全身装甲の間に水を染み渡せていくと同時に、ISの動きが遅くなっていく。

 

「攻撃が遅くなった…!!これで…!!」

「ああ!鈴、行けるか!」

「ええ…。だけど、壁に激突はしないでよ?」

「分かってるさ!」

 

鈴音の砲撃により、白式の秘技が発動する…。

 

「これで…終わりだぁぁ!!

 

Charge Me!Charge Me!!

アアアアアア!!

木の棒に染みついた氷が固まり、大剣を作る。白式に斬られたISはまだ微かに動いている。だが、これで…!!

 

最後だぁぁぁ!!

 

サクサクアイス!フィニッシュ!!

大剣がISの頭を狙い、突き刺す。それと同時に、水飛沫が溢れ出し、ISの中にある電子を壊していく。

 

kaaiuusinpqrraaa……!!


 

大爆発が起き、第一アリーナの地面は壊滅した。だが、被害者は無し…。細かく言えば…間近で爆発に巻き込まれた新川絆のみは、暫くは動けない状態になってしまった。

「新川の事、まだ気にしてるの?」

「…ああ。」

「なら、見に行けば?私は、彼と関わってないし…理由もありゃしないんだから。」

 

そう伝えられ、俺は1人で保健室に歩く。鈴は1-1にクラスに入れ替わることができたが…。俺はまだ、あのISについて疑いがあった。

 

「なんで、あのISは彼奴の力を使えたんだ…。」

 

一瞬見えた赤の剣…。あの上にあったのは、彼奴が持っているゴチゾウという物だったはず…。

 

「俺たちを見ている奴がいる…?」

 

俺はそう疑いを持ちながら、新川のいる方に歩く。猛暑日だからか、彼奴もエアコンにかかってるんだろうと思っていたが…。

 

『少し外出します。』

 

その置き手紙と共に、彼奴は何処か去っていた。

 

『ps.秋頃には戻ります。』

 

そう書き記した物だけ。

俺は少し後悔と彼奴が何処か行ったのが知りたくなかった。

彼奴がいない間、俺はどう過ごそうと彼奴は置いていくだろうと、少し予感していた。

だが…もっと素直になればよかったな。と涙を汲むしかなかった。




━━前回のあらすじ━━
謎の大型ISにより、クラス対抗戦は中止。だが、そのISを知る為に織斑一夏は新川絆の方まで歩く。だが…彼の姿はない。
あるのは一つの置き手紙。一夏の心には後悔と…少しの寂しさが残っていた。

続きを書くべきか

  • はい!
  • いや、いいよ。
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