黒のISから逃げた新川絆。だが、その選択肢は己の正義を裏切る形となる。何故助けたのかを知りたい五反田弾に問われる疑問は、己の奥にある気付いている正義を呼ぶ。
織斑千冬は織斑一夏の変化に気づきながらも、何も言わない。何故、そうするのか、それは彼が世界の玩具と知るまでの無駄だと気付いてるから。
━━その選択肢は戻らないと知らずに。
「何故、俺たちを助けたんだッ!」
逃げた先で、彼、弾は人影に隠れながら、彼、新川絆に怒る。その姿は信じれないという疑いと理由を知りたいという怒り。
世間が謳う「世界的犯罪者」が、自身を助けたと言う事実を知りたくない。逃避行もあるかもしれない。だが、弾は…そんな逃避行に気づかない。
「…俺は君たちを死なせたくなかった。それだけだ。」
「嘘だっ!だって、だって…。」
世界はあんたを
だが、そんな彼を責めれない
その姿を見つめる
そう、新川絆は「仮面ライダー」であり、彼らに嘘をついた。そう言葉に出すほど、理解ができないのだから。
「…一夏に言われた。あんたの正義を信じれないって。」
「…っ。」
「一夏の言ってる事、分かった気がするよ。アンタの正義は違う。ただ、逃げてるだけだって。」
そう言って、彼は去っていく。そんな彼の手を掴もうとしても…彼とは何もない。と自己保身に走る。
━━違う…違う。俺は、俺は…なんだ?俺の役割は?俺の価値は?俺の…生きる意味は?
そう自身の心がパズルの様に壊れていく感覚に落ちる。落ちる、落ちる、落ちる。
『俺は何もない。だから、嬉しかった。この力を持って生きれるって。役割があるんだ。って思い込んでた。でも、俺の憧れた物は…辛くて。』
誰かが黒い影を落とす。誰だ、誰だ…と呟くにつれ、自身の心の奥に潜む黒の影が視界に映る。その姿は…並行世界の仮面ライダー。
『なぁ、君もそうだろ?俺たちはただ生きてても、アイツらの手を離した。なら、ここで倒れてたら…いいんじゃないか?』
脳内に溢れるのは、彼の世界の現状。彼の世界にいる一夏は足掻いても、何も得なかった。だから、死んだ。数ヶ月という嘘を信じた人間たちは死んだ。だから、諦めろと、逃げていいんだと誘惑していく。
「…確かに、俺は逃げていた。隣にいた友人すらも壁を作った。だけど、でも…諦めれないよ。お前と同じ人間になっても、悔いは残してないんだろ?」
『……。」
「なら、歩くよ。俺は…世界を変えてやる。この世界が否定しても、1人の力は微力じゃないんだよ。影響くらいあるはず…だろ?」
黒い影は消え去らない。だが、一つの白が見えた。
「…弾。信じてもらえるかわからない。だけど、次から逃げない。君たちを守る為に。」
そう告げて、俺は道のない路地裏を見つめる。そこは黒のISから逃げた場所。この時間でも間に合う。だから…時間を掛けてでも歩いてやるさ。
「人々の平和と自由を守るのが…当たり前でも、走ってやる。」
弾と蘭はその言葉を聞いた時は、彼は走っていた。生きる為?いや、違う。
「何を信じればいいんだよ…。」
他人を助けるのが、彼が
人々が避ける路地裏の先に、薄暗い倉庫に佇む黒のISが出口にいる男性を見つめる。
「…まさか、来たのか?」
「ああ、もう逃げないさ。彼らを…人を守るのが…。」
「違う!お前は私たちを裏切り…私たちに仇する殺戮者だッ━━!!」
そう告げて、黒のISは彼を貫こうとする。だが、その剣は彼の身体を貫けず…震えるだけ。
━殺すのを躊躇ってるのではない。彼の手がその剣を抑えるのに力を使う。
「俺は…もう迷わない。それが、どれだけ愚かと笑っても、理想だとしても…走ってやるッ!」
その言葉と共に、彼の身体は紫色のグミに包まれていく。その姿は確かに情報通りだとラウラは思う。
━━だが、何故だ?何故、さっきより…私は剣を震わせる。恐れてるから?違う、そんな筈は…。
「ハァッッ!!」
そんな思いを打ち砕く様に、彼は剣を折る。その力は、確かに嘘の様な力。だが、ラウラは怯んでしまう。逃げたい。助けて欲しい。と自身の恐怖心が湧き上がる。
「私は…私が負ける筈ない!」
彼女は借りた剣の鞘をすぐさま
「此処から先に行けば…お前は逃げれない。それでも、いいか?」
「だとしても、俺は…俺の力を他人に使うのが最善だと思う。だから、ソコで止まるのなら…俺は光を歩くッ━━!!」
そう突撃する彼の体当たりで…ラウラの身体は吹っ飛ぶ。倉庫の扉は破壊され、人前に現れるIS。だが、その倉庫を吹っ飛ばした仮面ライダーはガヴガブレイドを向け、ISの装甲を狙う。
「チッ━━━!」
回避しようとも、動けない。何故なら…ラウラの心はその力に負けようとしていた。なのに、彼奴は力を勝つ為に使ってない。そう肌で感じるほどの…。
━━
「一つ聞いてやる。お前は…何のためにこの力を使う。」
「人々の為に使う。それが…理想だろうが、通用しないと言おうが、俺は掲げてやる…!!」
ラウラはその言葉を聞いて、仮面ライダーという人間を知った。彼奴は嘘だろうが、信じるんだと。
その時には…だれが寄り添えるだろうか。そんな理想を掲げた…愚か者を。
「私の負けだ。理想を掲げる日本人。」
久しぶりの投稿でよくわからなくなってきました。あ、あと新しい小説をどうしようか悩んでます。