1人目の男性・織斑一夏とイギリス代表セシリア・オルコットの喧騒により、始まったクラス代表の決定。
だが、その途中、2人目の男性・新川絆により、彼らの矛先は彼となり、三つ巴となる。
そんな戦いが始まる前。
━━インフィニット・ストラトス。通称、IS。天才と名が高い・篠ノ之束により、女性専用兵器として世界は兵器の主力として動いていた。ソレは世界の価値を変えた。
男尊女卑だった世界は女尊男卑となった事で、男性は働いて、お金を稼ぎ、女性はそのお金を主流にできるという価値になった。
そんな世の中の最中、少年少女はIS学園でクラスの代表を賭けた闘いをする事になる。
「ISを使用する事は義務付けられてる。だが、お前にはISの使用は量産型以外使えない。」
「ラファールと打鉄までしか使えないほど、ランクは落ちた…と。」
「…ッ。」
少年は悲しそうに兵器を触る。だが、その触り方は物の触り方ではない。人として撫でてるのだ。
「千冬さん。これから言われる事ってやっぱり…。」
「ああ、お前には後ろ盾がいない。もし、卒業すれば…。」
「実験体の扱いと…。」
世界は君の中心。歌で言うならばそれだろう。多分、別の意味だろうけど。それが相応しい。
「…一つだけ聞きたい。お前はどうして止めたんだ。」
「…それ聞きます?」
「…教師としての話だ。それに、お前の力を公に出せば…。」
「確かに、俺の力はISとは違う。でも、俺は貴方に助けられて希望を抱いたんです。」
「俺が諦めた夢を叶えれる。そして…貴方に恩返しできるって。」
そう言った時、千冬さんは俺にハグをした。それは温かくも…少し恥ずかしいくらいの痛さだ。
「逃げたければ逃げろ。私も…。」
「織斑さんは許しませんよ。俺が貴方と逃げるって。」
そう伝え、俺はハグから逃げる。もう、逃げない。実験体らしく生きるより、人間の様に生きてやる。力を求められても、俺は扱いを間違える訳にはいかない。
この力は…人を助ける為の力だから。
「織斑…。そこまで言わなくてもいいんじゃないのか…?」
箒は心配してくる。…確かに言い過ぎた。でも、俺は彼奴が…気に食わない。
あんな気を遣って、止めるなら、傍観すれば良かった。傍観すれば、こんな居心地なんてなかったのに。
「…箒はあの時どうしたんだ。」
「私は…ただ、唖然としてた。」
「だよな。彼奴は、ただ…間違えたんだよ。」
俺は剣道の竹刀を持って、箒と試合を続ける。ああ、彼奴に聞こえなければいいな。こんな…俺を気遣う彼奴に、弱味を見せる訳にいかない。
「オルコットさん?」
「……。」
「オルコットさーん?」
「……。」
「オルコットさん!」
「は、はい!」
「最近のオルコットさん、なんか変だよね。」
「でも、仕方ないよ。あんな言い方。」
「そうかも。でも、よく止めれたよねー。あの子も。」
「ねー、男の癖に。」
そう陰口が聞こえる。いつしか、居心地が悪く感じてきた。でも、仕方ないのかもしれない。私は、彼に矛先を向けた。それは確かに…悪い事だと思ってます。
「…貴方は何で止めたんですか。」
そう小さく呟く小言など、彼の耳に聞こえない。彼がどういう力を持ってるのか、まだわからない。でも、専用機の可能性だってある。希少性も高い…。
「ブルー・ティアーズで、彼に勝ったとしても…。」
私の心は晴れるのだろうか。
━次回予告━
「貴方との円舞、楽しかったですわよ。」
「俺は彼奴を…倒す!!」
「ああ、彼奴を止める。」
Type-03 彼等の価値観