狂気に堕ちた織斑一夏の前に新川絆はISとは異なる力・『仮面ライダー』を使用し、彼を止める事に成功する。
だが、その力を公に出した事で、彼の力は危惧される事になるとは知らずに。
「織斑さんの状態は?」
「ああ、身体の調子は大丈夫だが…少し休ませたほうがいい。」
「…そうですか。」
織斑さんが眠っているベットの横に居座る。あの闘いから、クラスは織斑さんに対して、疑問を持つ事が多くなった。だが、俺は彼を庇い、嘘をついた。
『彼に何かあったんだろう。だから、しばらくは休ませよう。』
その言葉と共に、織斑さんの事を知りたい人が続出した。でも、それで良いかもしれない。俺の力はISと違う。
「目を覚ましたら、闘いなんて無い楽しめるパーティーを行うからさ。起きたら、吃驚するよ。」
そう眠る彼の手を握り、保健室を去る。その部屋を出た時、俺の前に兎耳の女性が立っていた。
「一夏、起きてるんだろ。」
「…ああ。千冬姉。」
俺は目を開ける。アイツの言葉は、何か違うと思ったのは、多分、彼奴の事を知りたく無いからだ。俺の知らない力を持ってる。彼奴のことを。
「俺さ、彼奴が嫌いなんだ。俺を助けて、自分を蔑ろにする彼奴が…。」
「本当は、俺を助ける事に嘘なんてなかった。だけど…。」
「救われたくなかったと。」
そう告げられ、俺は頷くしかできない。だけど、謝ってくるさ。俺の心を見透してる様に見える彼奴を追い越す為に。
「貴方、私の計画を頓挫させちゃって、何も思わないの?」
「誰だ?」
俺を見る彼女、紫色髪の女性は、俺に対して罵詈雑言を出す。だが、彼女の事なんてよく知らない。というより、知らない人に何か言われても、怒りずらい。
「その、貴方は一体?」
「あ、知らない?私これでも有名だし、貴方のその
「この…ガヴを。」
俺は脳に色々な情報が流れていく。その内容は赤の海に沈んだあの出来事。だが、あの時の俺が見た時には彼女の姿なんて
「まぁいいか。私は篠ノ之束。天才科学者でもあり、貴方に
「生きる意味…。」
「そ、まぁ…私は貴方を人としては見てないけどね。それに…貴方の脳を改良しないと…ね?」
そう手を伸ばす彼女の手を…俺は恐怖を持った。彼女の手には見覚えがあり、顔も分かる。彼女は…彼女は、俺
「助けて…助け…。」
「もう来ないよ。君はもう、人間じゃないんだし。」
「あ、ああっ…。」
「大丈夫か!新川!」
その言葉と共に、嘘の様に篠ノ之束は消えていた。それは幻だったのかわからない。でも、分かる。俺は、彼女に恐怖を持っているんだって。
「織斑一夏くんのクラス代表決定パーティー!!」
そうワイワイする人たちとは逆に、私は何も楽しめれずにいた。それは、確かに…楽しむべきでしょう。ですが、私の心には何かが空いていた。
「織斑さん…。」
謝るべきでしょう。ですが、私に勇気などない。そんな時に彼と彼が話している姿を見た。
「なぁ、なんで俺を代表にしたんだ?」
「君が相応しいんだよ。俺の力は、俺の力じゃないし、それに…絵もあって良いだろ?」
「それが理由かよ?でも…それなら別に良いか。」
「織斑さん、一応言うけど、オルコットさんに謝りに行けよ。代表決めは無くなったんだし。」
「そうだな…。そうするよ。」
彼らの話を聞いて、少しずつ新川さんの事を知れた。微かに織斑一夏さんに対しては嫉妬してますが…。ですが、それは些細な事です。まずは、織斑一夏さんに謝ってから進むとしましょう。
「その、織斑一夏さん。」
「オルコット…さん。」
「いえ、別にセシリアで良いのですよ。私、謝りに来たんです。あの時の私…大人気なかったですわ。」
「良いよ、俺も悪かったし…、今の状態だと、俺、彼奴の言葉の意味をよく分かるよ。」
「状態?」
「いや、カッとなって周りを見ない時は、彼奴の言葉の意味なんて知りたくなかった。でも、今なら分かるんだ。彼奴は俺の為を思ってるって。」
その言葉と共に、彼は新川さんを見る。その目は何か悟った様な目。でもその中に少し嫌悪を抱いてる。
━━今の貴方はどちらなんでしょう。周りを見てるのでしょうか。
私は周りを見る事は今は少ししかできない。でも、新川さんは…。
「私、彼の事、好きなんだと思います。」
「新川の事か?」
「ええ。今は告白できません。今の私はまだ彼の隣に立てる事なんて到底出来ませんから。」
「そうか…。なぁ、セシリアは新川の事を…。」
「あ、やべっ!?箒さん!食べ物持って!」
「何をしてる!お前は子供か!」
「子供ですー!でも、両手持ちは出来ると思ってやったら、片方落ちたんだよ!」
「馬鹿なのか!?」
そう騒ぐ食堂で一夏さんの声は掻き消された。でも、大変そうですね…。
「一夏さんも行きますか?」
「ああ、俺も手伝いに行くよ。」
私たちは食堂に向かって走っていく。その光景は…パスタ塗れの新川さんが、篠ノ之さんの手を借りて、掃除をしていた。
「手伝いましょうか?」
「ああ…いいよ。俺の事より…食器手伝って。」
「え、でも…。」
「お願い!マジで恥ずかしいから!早く行って!!」
は、恥ずかしい。そんな事思うなんて、凄い感情が豊かなのですね…。まるで、好きな人に告白するくらいの赤さですわ…。
「一夏。すまないが、私もここをやらねばならん。先に食器洗いを済ませてくれ。」
「わ、分かった。」
こんな日常を知れるなんて、私は…どれだけ愚かだったんでしょう。
━次回予告━
「セカンド幼馴染って、なんか序列みたいだな。」
私はお前を欲してる。
「織斑さんって自分が嫌いなのかもな。」
Type-06 セカンド幼馴染は中国人