インフィニット・仮面ライダー   作:鏡蓮

6 / 17
━━前回のあらすじ━━
狂気に堕ちた織斑一夏の前に新川絆はISとは異なる力・『仮面ライダー』を使用し、彼を止める事に成功する。
だが、その力を公に出した事で、彼の力は危惧される事になるとは知らずに。


Type-05 一時の憩いの場

「織斑さんの状態は?」

「ああ、身体の調子は大丈夫だが…少し休ませたほうがいい。」

「…そうですか。」

 

織斑さんが眠っているベットの横に居座る。あの闘いから、クラスは織斑さんに対して、疑問を持つ事が多くなった。だが、俺は彼を庇い、嘘をついた。

 

『彼に何かあったんだろう。だから、しばらくは休ませよう。』

 

その言葉と共に、織斑さんの事を知りたい人が続出した。でも、それで良いかもしれない。俺の力はISと違う。

 

「目を覚ましたら、闘いなんて無い楽しめるパーティーを行うからさ。起きたら、吃驚するよ。」

 

そう眠る彼の手を握り、保健室を去る。その部屋を出た時、俺の前に兎耳の女性が立っていた。


「一夏、起きてるんだろ。」

「…ああ。千冬姉。」

 

俺は目を開ける。アイツの言葉は、何か違うと思ったのは、多分、彼奴の事を知りたく無いからだ。俺の知らない力を持ってる。彼奴のことを。

 

「俺さ、彼奴が嫌いなんだ。俺を助けて、自分を蔑ろにする彼奴が…。」

「本当は、俺を助ける事に嘘なんてなかった。だけど…。」

「救われたくなかったと。」

 

そう告げられ、俺は頷くしかできない。だけど、謝ってくるさ。俺の心を見透してる様に見える彼奴を追い越す為に。


「貴方、私の計画を頓挫させちゃって、何も思わないの?」

「誰だ?」

 

俺を見る彼女、紫色髪の女性は、俺に対して罵詈雑言を出す。だが、彼女の事なんてよく知らない。というより、知らない人に何か言われても、怒りずらい。

 

「その、貴方は一体?」

「あ、知らない?私これでも有名だし、貴方のその()()を制御用に付けたチームの1人なんだけど。」

「この…ガヴを。」

 

俺は脳に色々な情報が流れていく。その内容は赤の海に沈んだあの出来事。だが、あの時の俺が見た時には彼女の姿なんて()()()()()()

 

「まぁいいか。私は篠ノ之束。天才科学者でもあり、貴方に()()()()()を渡した人だよ。」

「生きる意味…。」

「そ、まぁ…私は貴方を人としては見てないけどね。それに…貴方の脳を改良しないと…ね?」

 

そう手を伸ばす彼女の手を…俺は恐怖を持った。彼女の手には見覚えがあり、顔も分かる。彼女は…彼女は、俺の話し相手(を裏切った)

 

「助けて…助け…。」

「もう来ないよ。君はもう、人間じゃないんだし。」

あ、ああっ…。

「大丈夫か!新川!」

 

その言葉と共に、嘘の様に篠ノ之束は消えていた。それは幻だったのかわからない。でも、分かる。俺は、彼女に恐怖を持っているんだって。


「織斑一夏くんのクラス代表決定パーティー!!」

 

そうワイワイする人たちとは逆に、私は何も楽しめれずにいた。それは、確かに…楽しむべきでしょう。ですが、私の心には何かが空いていた。

 

「織斑さん…。」

 

謝るべきでしょう。ですが、私に勇気などない。そんな時に彼と彼が話している姿を見た。

 

「なぁ、なんで俺を代表にしたんだ?」

「君が相応しいんだよ。俺の力は、俺の力じゃないし、それに…絵もあって良いだろ?」

「それが理由かよ?でも…それなら別に良いか。」

「織斑さん、一応言うけど、オルコットさんに謝りに行けよ。代表決めは無くなったんだし。」

「そうだな…。そうするよ。」

 

彼らの話を聞いて、少しずつ新川さんの事を知れた。微かに織斑一夏さんに対しては嫉妬してますが…。ですが、それは些細な事です。まずは、織斑一夏さんに謝ってから進むとしましょう。

 

「その、織斑一夏さん。」

「オルコット…さん。」

「いえ、別にセシリアで良いのですよ。私、謝りに来たんです。あの時の私…大人気なかったですわ。」

「良いよ、俺も悪かったし…、今の状態だと、俺、彼奴の言葉の意味をよく分かるよ。」

「状態?」

「いや、カッとなって周りを見ない時は、彼奴の言葉の意味なんて知りたくなかった。でも、今なら分かるんだ。彼奴は俺の為を思ってるって。」

 

その言葉と共に、彼は新川さんを見る。その目は何か悟った様な目。でもその中に少し嫌悪を抱いてる。

━━今の貴方はどちらなんでしょう。周りを見てるのでしょうか。

私は周りを見る事は今は少ししかできない。でも、新川さんは…。

 

「私、彼の事、好きなんだと思います。」

「新川の事か?」

「ええ。今は告白できません。今の私はまだ彼の隣に立てる事なんて到底出来ませんから。」

「そうか…。なぁ、セシリアは新川の事を…。」

あ、やべっ!?箒さん!食べ物持って!

何をしてる!お前は子供か!

子供ですー!でも、両手持ちは出来ると思ってやったら、片方落ちたんだよ!」

馬鹿なのか!?

 

そう騒ぐ食堂で一夏さんの声は掻き消された。でも、大変そうですね…。

 

「一夏さんも行きますか?」

「ああ、俺も手伝いに行くよ。」

 

私たちは食堂に向かって走っていく。その光景は…パスタ塗れの新川さんが、篠ノ之さんの手を借りて、掃除をしていた。

 

「手伝いましょうか?」

「ああ…いいよ。俺の事より…食器手伝って。」

「え、でも…。」

「お願い!マジで恥ずかしいから!早く行って!!」

 

は、恥ずかしい。そんな事思うなんて、凄い感情が豊かなのですね…。まるで、好きな人に告白するくらいの赤さですわ…。

 

「一夏。すまないが、私もここをやらねばならん。先に食器洗いを済ませてくれ。」

「わ、分かった。」

 

こんな日常を知れるなんて、私は…どれだけ愚かだったんでしょう。




━次回予告━
「セカンド幼馴染って、なんか序列みたいだな。」
私はお前を欲してる。
「織斑さんって自分が嫌いなのかもな。」

Type-06 セカンド幼馴染は中国人
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。