眼前に揃う3体のサーヴァントに改めて感じる圧倒的な安心感
そして同時に大変だということを思い知らされる。
一人でも散々振り回されていたのに、三人も集まったらどうなることやら。ここにAUOも入れば更にカオスになることは間違いないだろう。そこはかとなく不安になるが、今はそうも言ってられないか。
俺達の前にいるバーサーカー。この世界のアーチャー曰く生半可な攻撃は通らないらしい。具体的なものはないけど、牽制は殆ど意味を持たないと見てもいいだろう。ならば、早々に準備をしなければならない
「アーチャーは投影準備をしつつバーサーカーの足元へ攻撃して体制を崩してくれ。隙があれば赤原猟犬で耐力の低下を狙って欲しい。
セイバーは遊撃をしつつ相手へのダメージを感じてくれ。通るようであれば燃え盛る聖者の泉を、通らないようであれば時を纏う聖者の泉を発動させてくれ。
キャスターは呪相炎天と密天で攻撃をしつつ相手の動きの観察。攻撃は食らうなよ?セイバーが燃え盛る聖者の泉を発動したならば継続、時を纏う聖者の泉を発動したならば呪相吸精と氷天を発動させて相手のガードのブレイクを狙って。
後は全員宝具が発動できそうなタイミングの報告を頼んだ」
「了解した、マスター」
「余の華麗な剣舞に酔いしれるがよい」
「いつもながらに素晴らしい指示ですよ。ご主人様」
三人が動き出したのを確認しコードキャストを発動させる。
ここには回復アイテムがないけれど、以前よりも増えた魔力量でカバーできる。
しかも、この端末のお陰で俺が使えるコードキャストだけでなく、他のマスターとかのコードキャストも使用できる。まあ、流石に一足一倒のようなコードキャスト(物理)は使えないけど
「gain_con(32)_lck(32)_mgi(32)_str(32)」
高速詠唱。複数の魔術ですら殆ど同時に発動することが出来た。これはサーヴァントとしての固有スキルの恩恵だろう。
かけた対象は
アーチャーへlck
セイバーへcon,str
キャスターへmgi
ステータスが高い三人だけど更に底上げすることで戦力を増加
さらに
「add_regen(32)」
体力の自動回復を入れておく。まだまだ魔力には余裕があるな。
見たところ、あのバーサーカーは狂化しているため、スキル封印は必要ないか。
「たぁ!!」
アーチャーの弓の一撃により、少し体制を崩したバーサーカーにセイバーが襲い掛かる。上段からの振り下ろし、真紅の大剣が灰色の巨人を切り刻む
「固いな!打ち砕く!!」
特にダメージを与えられなかったようで、アーチャーによる牽制の後に大振りの一撃を狙うセイバー。しかし、相手はアーチャーの牽制を気にもとめずにその大剣…いや、巨剣を振り下ろしてきた
「させない!shock(64)!」
巨体はコードキャストに一瞬動きを止められ、その隙にセイバーの大振りが命中する。
「離れろ、セイバー」
アーチャーがセイバーへ声をかけ、セイバーはそれに従いバックステップをし、俺の目の前まで下がる。
「喰らいつけ、フルンディング!!」
「気密よ、集え!」
セイバーの攻撃により、怯んでいたバーサーカーへ赤原猟犬と密天が命中する。
更に攻撃の体制を取るアーチャーとキャスターを横目にセイバーへ相手の様子を聞く
「確かに手応えはあったが、まるで効いておらぬな。」
「やっぱり高火力が必要か…セイバー、手筈通り頼む。その後は相手の攻撃を捌いて時間を稼いでくれ」
「うぬ!!罪科の剣よ、ここに!」
次いでアーチャーへ視線を向けて指示を送る
セイバーには少しの間足止めをしてもらうとしよう
「アーチャー、貫通攻撃!」
「了解した。我が骨子は捻れ狂う…...カラドボルグ!!」
これなら…ダメージ通ったな。胸に穴が空いている。しかし、まだ攻撃の手は止められない。回数制限があるとはいえ、蘇生するらしいからな。まったく、どんな化け物サーヴァントだよ
「アーチャー、宝具の方は!?」
「もう少しで発動できる」
「ご主人様、私が血も凍る、大宴会を開いて差し上げます」
どうやらキャスターは準備が出来たようだ。
「よしキャスター、宝具を発動後、最大火力を叩き込んでくれ」
「了解しました!!」
「gain_str(32)」
キャスターの筋力を上げて火力の底上げをする。
「セイバー!戻ってこい!」
「うぬ!!星よ駆けよ!!余は奏者が、大好きだーーー!!!」
いきなり星馳せる終幕の薔薇ぶっ放した!!?今戻って来いって言ったよね!!?
「ご主人様への愛は誰にも負けません!!とくとご覧あれ
ここは我が国、神の国 水は潤い、実り豊かな中津国 国が空に水注ぎ、高天巡り、黄泉巡り 巡り巡りて水天日光 我が照らす、豊葦原瑞穂の国 八尋の輪に輪を掛けて、これぞ九重天照 水天日光天照八野鎮石」
なんだろうか。無性に恥ずかしくなってきた。今って真剣に戦ってるんだよね?
「諦めろマスター。君には女難の相EXという固有スキルがあるだろう?」
確かにそうだけどさ
やっぱこんなノリになっちゃいますね
あと、これからは誤用への指摘には返信いたしません。
自分自身間違ってると感じたら修正いたしますので、ご容赦下さい