機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 嘲笑する悪魔

アムロとシャアの因縁の戦いに異物が紛れ込んだ

連邦軍本部モビルスーツ開発局所属 リズ・ゼロ中尉である。

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パロディを書くつもりが・・・・・。


嘲笑する悪魔

 UC0093年03年04日

 

 フィフス・ルナをネオ・ジオン軍は少数精鋭で、連邦軍の隙をつき占領した。

 連邦政府を恫喝する為、地球のラサにある連邦軍本部に落下を決行。

 ロンド・ベルはフィフス・ルナ落としを阻止する為、ネオ・ジオンと激突。

 しかし核パルスエンジンの破壊は出来なかった。

 

 この時アムロは量産型RGZ―91リ・ガズィで、シャアのMSN―04サザビーと戦うが圧倒されてしまった。

 

 以前から戦力不足を感じていたアムロは、連邦政府高官ジョン・バウアーの協力でアナハイム・フォンブラウン工場でサイコミュ搭載RX―93νガンダムの開発・製造を進めていた。

 それを今こそ取りに行くと決めた。

 

 

 だがアムロとシャアの因縁の戦いに異物が紛れ込んだ。

 連邦軍本部MS開発局所属リズ・ゼロ技術中尉である。

 

 

 リズ「えっ! ムーバル・フレームにサイコ・フレームを分散配置するですって」

 

 

 いきなり彼女が大声を上げた。

 

 

 リズ「フルサイコ・フレームに替えなさい!」

 

 工員「でもアムロ大尉から1日でも早くと催促で」

 

 リズ「だから何。負けたら終わりなの! 今からバラしなさい。そうすれば大尉も諦める。重大な欠陥が見つかり、大急ぎで交換している。交換しないとサイコミュ回路が動きません」

 

 工員「そう言えと」

 

 リズ「そうよ」

 

 工員「でも、チェーン准尉が目を光らせていますので」

 

 リズ「ぐだ、ぐだと煩いわね。准尉と中尉どちらが上か分かるわよね」

 

 工員「分かりました・・・・でも、責任は取ってくださいね」

 

 リズ「はい、はい。分かっているから、はやくやれ!!」

 

 

 工員達に指示が飛び、νガンダムは再び分解され始めた。

 

 

 チェーン「貴方達何をやっているの! 今は急いでいるのよ」

 

 リズ「准尉、ちょっとこっちに来て」

 

 チェーン「しかし、アムロが明日にでも受け取りに来ると言ってるんです」

 

 リズ「それでジェガン並みの機体で勝てるの。さっき調べたらサイコミュ回路が動かないのよ、そんな機体で良ければ大尉に渡しなさい。私は人殺しになりたくないの」

 

 チェーン「そんな、それではどうすれば?」

 

 リズ「修理か、交換か。どちらにしてもまだかかるわね」

 

 チェーン「もう戦いは始まっているんです」

 

 リズ「分かったわ。壊れたまま元に戻せば良いのね」

 

 チェーン「いえ、どうにか今のままで直らないのですか?」

 

 リズ「出来るならやって。その方が時間が掛かると見たから、パーツ別に調査チームを組んだのだけど」

 

 チェーン「どの部品か・・・・」

 

 リズ「分からないから、ばらしているの。早く選びなさい。最強の機体と最悪の機体」

 

 

 結局、チェーンは負け分解する事になった。

 悪魔が勝ち誇った笑みを浮かべてそこにいた。

 更に悪魔が囁いた。

 

 

 リズ「うーん。見事にフレームだけになったわね。サイコ・フレームを増やすのは今しか無いわね」

 

 チェーン「サイコ・フレーム! 時間が掛かるのなら出来るだけ多く取り換えれば」

 

 リズ「そうそう、替えちゃえばいいのよ。全部」

 

 チェーン「全部! そうすればより強いサイコミュが・・・・・」

 

 リズ「仕方が無いか。チェーンの為に、私が次作ろうとフレームあげるわ」

 

 チェーン「フレーム?」

 

 リズ「そう2号機用のフルサイコ・フレームよ」

 

 チェーン「フルサイコ・フレーム!! い、いいのですか」

 

 リズ「仕方が無いでしょ。その方が早く仕上がるんだから」

 

 チェーン「リズ中尉ありがとうございます」

 

 

 チェーンは簡単に悪魔の手に引っ掛かった。

 

 翌日、約束通りにアムロがガンダムを受け取りに来た。

 

 

 アムロ「チェーン! 一体どうなっている。本隊は完成していたんじゃないのか」

 

 リズ「申し訳ありません、アムロ大尉。昨日になってサイコミュ回路に原因不明の不具合があり、調査をしている所であります」

 

 アムロ「それでも機体は動くのだろう?」

 

 リズ「はい。しかしサイコミュ回路の動かない機体は、ジェガン並みの運動性能しかありませんが。それでもよろしければ今すぐ組み直しますが」

 

 アムロ「それでは意味が無いじゃないか。リ・ガズィでも勝てなかったのに」

 

 リズ「本当に申し訳ありません。しかし工員も3交代24時間で作業しており疲れもピークに来ており、これ以上の作業速度アップは不可能であります」

 

 アムロ「だがこのままでは地球に、人類が住め無くなるんだよ」

 

 リズ「ではどうされますか? 勝てない機体で戦うのか、勝てる機体で戦うのか」

 

 

 再び、悪魔が勝ち誇った笑みを浮かべそこにいた。

 

 チェーンがアムロを慰めていた。

 

 

 リズ「ケッ。リア充爆発しろ!・・・そうだ、シャアは決着をつけたがっている」

 

 

 リズは何処かへ連絡を入れていた。

 

 

 

 UC0093年03月06日

 

 サイド1、ロンデニオンコロニーでネオ・ジオンと連邦政府の和平交渉が行われた。

 ネオ・ジオンは武装解除・投稿する代わりに、アクシズを交換条件としてきた。

 スウィート・ウォーター開発の為に、資源衛星アクシズが必要と言うのだ。

 連邦政府高官達は総帥自ら交渉の場に現れた事で、信用してしまい大筋で合意してしまった。

 大量の金塊と共に。

 

 

 シャア「私だ。ああ簡単な物だ、計画通りに進めてくれ頼む。例の件はどうなっている?」

 

 ???「はい。それが重大な欠陥があったと、日程が大幅に遅れる見込みです」

 

 シャア「何だと! 機体は完成していたのでは無かったのか?」

 

 ???「はい。ですが機体を再チェックした所、サイコミュ回路が動かずとの事で」

 

 シャア「それでは木偶の坊では無いか。急がせる方法は無いのか?」

 

 ???「それが工員も不眠不休で、倒れる者も続出している有様で」

 

 シャア「こちらから何とか出来んのか!」

 

 ???「無理です。アムロ自身が作業に加わっている状態です」

 

 シャア「分かった。計画を少し遅らすぞ。交渉で上手くやる以上だ」

 

 

 悪魔が勝ち誇った笑みを浮かべ通信の向こう側にいた。

 

 

 UC0093年03月12日

 

 本来であればアクシズ落としが実行される筈が起こらなかった。

 シャアが前回の交渉の席で突然スウィート・ウォーターに事故があり、今回は和平のみで次回に再度交渉させて欲しいと延期を申し出て帰り支度を始め、連邦政府高官もそれを了承した。

 

 

 

 UC0093年04月01日

 

 アナハイムのフォンブラウン工場で、遂にνガンダムが完成した。

 アムロ、チェーンも呆然としていた。

 何故ならアムロの設計とかなり?違っていたからだ。

 

 FA―93HWSνガンダム ヘビーウェポンシステム装備型。

 ・追加装甲(機動性を落とさない様にスラスターが各部に装備)

 ・ハイメガシールド(大口径メガ粒子砲2門シールドに搭載)

 ・肩部ミサイルランチャー(8基搭載)

 ・ハイパーメガライフル(最大出力で戦艦の砲塔数基分に匹敵)

 

 νガンダムフルアーマー武装強化型である。

 

 

 アムロ「リズ中尉、これは何だ!」

 

 リズ「フルアーマーνガンダムですが何か」

 

 アムロ「いやそういう事でなく、依頼していない武装を何故付けた?」

 

 リズ「はい。時間が余りましたので、ついでに強化させました」

 

 アムロ「俺は急いでくれと頼んだ筈だ。しかも時間が余っている何故そんな事が言える」

 

 リズ「大尉はサイコ・フレームの事お聞きになりましたか?」

 

 アムロ「ああ。ネオ・ジオンから送られて来た技術だと聞いた」

 

 リズ「はい、その通りです。そのスパイが完成具合を逐次シャアに報告していました。それを使って偽情報を流しましたから、まだ1週間程時間があります」

 

 アムロ「・・・・・・・・・・・」

 

 

 アムロは絶句して言葉が出なかった。

 心の中ではこの女シャアを騙しやがったと驚いていた。

 悪魔が勝ち誇った笑みを浮かべそこにいた。

 

 

 UC0093年04日

 

 遂にネオ・ジオンが動いた。

 艦隊を二手に分け一方はダミーバルーンで艦艇数を偽装して戦力引き渡しのルナⅡへ、もう一方はシャアが率いて先にアクシズを占拠していた。

 ルナⅡへ向かって来るネオ・ジオン艦隊を見て、和平成立と油断していた連邦軍を騙し討ちで壊滅させルナⅡを占拠した。

 そしてルナⅡに保管されていた核兵器を持ち出してアクシズに合流した。

 核兵器を受け取ったシャアは、アクシズの核パルスエンジンを点火地球落下コースへのせた。

 

 

 ロンデニオンコロニーでは、ブライトがカムラン・ブルームと会いシャアの和平会談の事を知る。

 アムロは武装解除に向かうネオ・ジオン艦隊にダミーが混じっている事を見抜く。

 アムロとブライトはシャアがアクシズを地球に落とすと判断する。

 カムランの協力で核ミサイル15基を調達アクシズ落下阻止にむかった。

 

 

 旗艦ラー・カイラムのブリッジでは、ブライトとアムロが作戦の打ち合わせをしていた。

 

 

 ブライト「ところでアムロ。そちらのお嬢さんは誰だ?」

 

 アムロ「何を言っているチェーンの顔を忘れたのか」

 

 ブライト「だから聞いているのだがな」

 

 アムロ「何を・・・・・リ、リズ中尉ここで何をしている?」

 

 リズ「あら、νガンダムの調整の為ですよ」

 

 アムロ「チェーンは?」

 

 リズ「あの子にフルアーマーの調整は出来ませんよ」

 

 ブライト「なあアムロ意外と手癖の悪いのは知っているが・・・」

 

 アムロ「違う!! こいつは例のフルアーマーνガンダムの製作者だ」

 

 リズ「申告します。連邦軍本部MS開発局所属リズ・ゼロ中尉であります」

 

 ブライト「ああ。ロンド・ベル司令、ブライト・ノア大佐だ」

 

 リズ「遅れましてが乗艦許可を願います」

 

 ブライト「許可する」

 

 アムロ「駄目だ! ブライトこいつは悪魔何だ。自分の為ならシャアさえ欺くんだよ」

 

 リズ「酷いです大尉。いくら恋人のチェーン准尉と代わったからといってあんまりです」

 

 

 副艦長のメランを始め、ブリッジ内の視線がアムロに突き刺さる。

 

 

 ブライト「なあ、アムロ俺もそう思うよ。女性にかなり酷過ぎるぞ」

 

 メラン「私もそう思う。謝った方がいいぞ」

 

 

 ブリッジの空気がアムロにプレッシャーを掛けた。

 アムロはリズに頭を下げ謝罪し、リズの顔を見た。

 

 悪魔が勝ち誇った笑みを浮かべそこにいた。

 

 

 アムロ「リズ中尉覚えていろよ・・・・」

 

 

 パイロット待機室ではアムロが荒れていた。

 

 

 アムロ「くそ悪魔め、どうするか覚えていろよ」

 

 ケーラ「ねえ、大尉何であんなに荒れているの?」

 

 隊員「さあ、ブリッジから戻って来てからあの状態で」

 

 ケーラ「まあ、恋人が一緒じゃないからじゃない」

 

 

 そこにリズ中尉が現れた。

 

 

 リズ「アムロ大尉忘れていました。これチェーン准尉が渡してくれって」

 

 アムロ「サイコ・フレームの試料? なんでこんな物を」

 

 リズ「さあ。いつも持ち歩いていましたから、お守り代わりじゃないですか」

 

 ケーラ「へーえ。暑い、暑いアムロ大尉」

 

 アムロ「そんな訳あるか。リズ俺を騙そうと」

 

 リズ「そんなに言うのなら返してください。戻ったらチェーン准尉に返します」

 

 ケーラ「私それ見た事ありますよ。チェーン准尉がいつも腰のホルダーに入れてるのを」

 

 リズ「さあ返して」

 

 

 ケーラを含めパイロット達の視線がアムロに集まった。

 

 

 アムロ「俺が悪かった、疑ったりして済まない」

 

 

 アムロは頭を下げ謝ると、リズを見て顔を引き攣らせた。

 再び悪魔が勝ち誇った笑みを浮かべそこにいた。

 

 

 ロンド・ベル艦隊がアクシズを捕捉した。

 ネオ・ジオン艦隊でも、ロンド・ベル艦隊を捕捉した。

 

 

 シャア「やっと来たか。長かった戦いもこれで終わりにする」

 

 ナナイ「総帥、ギュネイを出しますか?」

 

 シャア「そうだな。そうしてくれ」

 

 

 出撃命令を受けた。ギュネイ・ガス少尉は、MSN―03ヤクト・ドーガで出撃した。

 他にも青いANS―119ギラ・ドーガを駆るレズン・シュナイダー少尉がギラ・ドーガ部隊を率いて出て来た。

 

 

 ギュネイ「ミサイルが来る。何だ! 異常に熱量の高いのがある。ファンネル行け!」

 

 

 暫くすると巨大な爆発が5・6発生した。

 

 

 シャア「核か、やるなブライト。通常のミサイルに混ぜて来るとは」

 

 

 ロンド・ベル艦隊の三波に渡る核ミサイル攻撃は全て阻まれた。

 後はアクシズに突入し内部から爆薬で採掘坑道を破壊し、アクシズを二つに分断地球落下コースから外す作戦であった。

 アクシズにラー・カイラムを接近させる為、MS隊が出撃した。

 

 いつもはジェガン隊を率いてケーラが先鋒だったが、今回アムロが単機で飛び出して行った。

 その戦いは何故か鬼気迫るものがあった。

 シャアとの因縁の戦いに決着をつけようと、それを阻むものを粉砕していたのか。

 実は違った。

 アムロの脳裏には因縁の相手シャアでは無く、嘲笑する悪魔が浮かんでおり八つ当たりをしていたのだ。

 レズンがギュネイがモブの様に宇宙に消えた。

 ネオ・ジオンのMS全てがアムロには、自分を嘲笑する悪魔に見えていた。

 νガンダムのフルサイコ・フレームが、アムロの感情に強く反応し赤く発光していた。

 ロンド・ベル隊のMSは危なくて近づく事が出来なかった。

 

 

 ネオ・ジオン艦隊旗艦レウルーラで、その様子を見ていたシャアが勘違いをしていた。

 

 

 シャア「流石はアムロ。それでこそ倒しがいがあると言うものだ。出るぞ」

 

 ナナイ「総帥。お気を付けて」

 

 シャア「長かった因縁に決着をつけてくる」

 

 

 シャアが愛機MSN―04サザビーで出撃して行った。

 

 ラー・カイラムはネオ・ジオンの妨害を受けずアクシズに辿り着いた。

 ブライトを先頭にプチモビ部隊がアクシズ内部に侵入した。

 

 

 

 遂にアムロとシャアが激突した。

 サザビーを認識した途端、νガンダムの発光現象が更に激しさを増した。

 サイコ・フレームの共鳴作用であろうか。

 

 

 シャア「アムロ! 長かった因縁もこれまでだ」

 

 アムロ「・・・・・・・・・・・」

 

 シャア「ふっ、言葉は不要か。では行くぞ。アムロ!!」

 

 アムロ「・・・・リズ!!!」

 

 シャア「えっ?」

 

 

 フルアーマーνガンダムのアーマーが反転していき、全てサイコ・フレームに変わった。

 そう後に作られるUCガンダムの、デストロイドモードの様に。

 アムロには見えていないが、コックピット横のモニターに『NT―D』と。

 

 その様子をラー・カイラムの戦闘ブリッジで、リズは観察して端末に入力していた。

 

 

 リズ「『NT―D』発動と」

 

 

 ブライトの留守をラー・カイラムを預かる、副艦長のメランがリズに聞いた。

 

 

 メラン「リズ中尉、アムロ大尉のあれは何だ?」

 

 リズ「ああ。あれは通称『ニュータイプ・デストロイヤー』と言われるシステムです」

 

 メラン「何だ、その物騒な名前は」

 

 リズ「名前の通りですね。敵のニュータイプを抹殺するシステムです」

 

 マラン「抹殺・・・・」

 

 リズ「はい」

 

 

 メランは初めてリズに恐怖を抱き、アムロが悪魔と言った意味を理解した。

 メランが副長席に座るリズを見た。

 悪魔が勝ち誇った笑みを浮かべそこにいた。

 

 

 ブライト達がアクシズに爆薬を仕掛けて戻って来た。

 

 

 ブライト「メランご苦労。爆破準備が整った。急いでアクシズから離れるぞ」

 

 

 だが副艦長のメランも誰も返事をせず、モニター画面に釘付けとなっていた。

 その様子にブライトもモニター画面を見て驚いた。

 形状が変わっているνガンダムと、一方的にやられているシャアのサザビーを見て。

 

 

 ブライト「何だ! これは一体どうなっている」

 

 リズ「アムロ大尉がシャアに圧勝している所です。何か?」

 

 ブライト「それは見れば分かる。何故そうなっているかと聞いている!」

 

 リズ「はい。アムロ大尉が「ニュータイプ・デストロイヤー」を発動させたからです」

 

 ブライト「何だ、その物騒な名前は?」

 

 リズ「同じ事を。敵のニュータイプを抹殺するシステムです」

 

 ブライト「抹殺・・・・」

 

 リズ「はい」

 

 ブライト「何故そんな物を積んだ?」

 

 リズ「勝つ為です。何か?」

 

 ブライト「・・・・・・・・・・」

 

 

 ブライトも初めてリズに恐怖を抱き、アムロが悪魔と言った意味を理解した。

 ブライトは副長席に座るリズを見た。

 悪魔が勝ち誇った笑みを浮かべそこにいた。

 

 

 リズ「それより急がなくていいのですか」

 

 ブライト「何をだ?」

 

 リズ「先程、爆破準備が整ったと言われていましたが」

 

 ブライト「・・・・急速上昇だ、急げ! 時間が無い」

 

 

 ラー・カイラムは急上昇を始めた。

 

 

 アムロ対シャアの戦いは既に決着が着いていたが、νガンダムが止めようとしなかった。

 サザビーは既に大破しており、シャアは脱出しようとしているがシステムが動かない。

 νガンダムが『サイコミュ・ジャック』を使用し、システムを乗っ取っていた。

 アムロは既に正気に返っていた。

 だから必死にシステムを止めようとするのだが、操作が出来ないでいた。

 

 

 アムロ「リズ中尉。システムを止めてくれ。このままではシャアが死んでしまう」

 

 リズ「殺せば止まりますよ」

 

 アムロ「リズ。今はふざけている場合じゃないんだ。頼む、止めてくれ」

 

 リズ「ふざける? ふざけていませんよ。シャアを殺しなさい!」

 

 

 リズの表情が変わった、いつもの嘲笑は無く怒りの顔に。

 

 

 リズ「何故私がシャアを助けなければならない。こいつは沢山の人を殺した死ねばいい」

 

 アムロ「リズ?」

 

 リズ「私の家族は、仲間はみんなラサにいた。お前等の無能でこいつがフィフス・ルナを落としみんな死んだ。フォンブラウンに出かけていた私だけが生き残った。責任を取って殺せ、それも出来ないのか無能共」

 

 

 周囲が凍り付いた。

 フィフス・ルナの被害者が居るのは、分かっていたいやつもりだった。

 それがこんな近くにいた、驚きと戸惑いでみんな動けなかった。

 

 

 ブライト「リズ・・・・済まない私が」

 

 リズ「私に言ってどうなる。死んだ者は生き返りはしない。さあ殺せνガンダム!そいつがみんなを殺した奴だ。生かす価値も何も無い。潰せ!!」

 

 

 νガンダムの発光現象が更に高まったその時、赤い発光が柔らかい緑色に変わった。

 そしてνガンダムのボディから『サイコ・シャード』が浮き出て来た。

 νガンダムは両手でサザビーに優しく触れると、脱出カプセルだけを残しサザビーを消した。

 

 

 リズ「何故だ! νガンダム。そいつの命を何故助ける。助けるなら、家族を、仲間を・・・」

 

 

 リズはその場で泣き崩れた。

 

 

 アムロ「リズ中尉。この光は君の本当の心の光だ。暖かく優しい光」

 

 シャア「何て暖かな光だ・・・・・・」

 

 

 その光は戦場を包み込み、誰の心からも戦意を消し去っていった。

 ただ1人を除いて、ラー・カイラムの戦闘ブリッジにいた全員が気づかなかった。

 その場に泣き崩れていた少女がいなくなっていた事に。

 そしてラー・カイラムからプチモビが1機アクシズに降りて行った事に。

 

 

 アクシズが突然爆発し始めた。

 

 

 ブライト「まだ爆発の時間じゃない。今、爆発させるとコースが狂う」

 

 メラン「司令! リズ中尉がいません」

 

 ブライト「まさか!」

 

 

 ラー・カイラムのカメラがアクシズを映し出した。

 1機のプチモビが爆発の中にいる事に気付き拡大した。

 プチモビの中に悪魔が勝ち誇った笑みを浮かべていた。

 

 

 リズ「もういいわ。シャアの作戦って言うのが気に入らないけど」

 

 アムロ「リズ何をする気だ」

 

 リズ「家族と仲間の下へ行くの。そしてもう誰も2度と近寄らせない様にするの」

 

 メラン「司令このままですと、アクシズの後ろ半分が地球に落ちます」

 

 ブライト「なんて事を」

 

 リズ「さよなら。それなりに楽しかったわ」

 

 

 悪魔が勝ち誇った笑みを浮かべていた。

 

 

 アムロ「νガンダムは伊達じゃ無い。石ころの1つぐらい」

 

 リズ「アムロ。チェーン准尉に謝っておいて、貴方の作品を壊してごめんてね」

 

 

 νガンダムのフルサイコ・フレームから複数の爆発が起きた。

 暖かな光が消えていき、コックピットの灯りも消えていった。

 

 

 アムロ「動け、動け、動いてくれνガンダム!」

 

 リズ「残念ね。マンガだとここで奇跡的に動くのでしょうけどね」

 

 ブライト「ラー・カイラムをぶつけて軌道を変える」

 

 リズ「無理よ」

 

 

 ラー・カイラムが突然激しく揺れた。

 

 

 アストナージ「ブライト!! 動力炉で爆発が起きた。今、消火に当たっている」

 

 リズ「誰にも邪魔はさせないわよ」

 

 メラン「司令もう無理です。阻止限界点を越えました」

 

 ブライト「何て事だ。リズ」

 

 

 アクシズが落下する炎の中で、悪魔が勝ち誇った笑みを浮かべていた。

 そして地球は冷たい星になった。

 


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