レイサ*スター放浪記   作:GGenbuu

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【4】

-全体視点-

 

そして、杏山カズサもまた──その流れに、加わろうとしていた。

暴動を起こそうとする人々を抑える面々の元に、彼女もまた到着した。

「ごめん、待たせた!まだ間に合う!?」

「あぁもう、こいつらしつこいのよ!?全然話聞いてくれないし!」

「・・・全く、ここまで来ると烏合の衆と言わざるを得ないな」

「お願いカズサちゃん、レイサちゃんが独りで頑張ってる!」

「レイサさんから言伝を預かっております。ここは私たちに任せて、彼女の方へ!」

「分かった。ミネ団長、スズミさん、みんな、もう少し堪えて!もうすぐ先生も来る、あとは私たちが何とかする!」

「「「「「任せ(まし)た!!!」」」」」

 

 

-宇沢レイサ視点-

 

高揚と、衝動。

神秘と、冷気。

辺りは、転がった薬莢の音が絶え間なく響き、地面にはその痕が無数に広がる。

「・・・ゲホッ・・・成る程、幾重もの世界線を渡り歩いた私ですか・・・道理で、強いわけですね・・・」

リロードしようと、次の弾に手を伸ばし──無いことに気づく。

その時、向こうはすでに、銃口をこちらに構えていた。

「──やれやれ、平和ボケ、とでも言うんですか・・・?」

『笏?笏?縺昴≧縺ゅl縺溘i縲∫ァ√b縺ゥ繧後□縺題憶縺九▲縺溘→諤昴▲縺ヲ縺セ縺吶?』

「そう、ですか・・・でしょうね」

相手の銃のトリガーに、指が触れる。放たれたショットガンの散弾は──跳んできた残骸に、防がれた。

『??シ』

「…やっと、来ましたね・・・遅いですよ──杏山カズサ」

そうして、崩れ落ちそうになった体を──杏山カズサは、ゆっくりと支えて、地面に横たわらせてくれた。

結果的に、私は消えゆく意識の中で──彼女の後ろ姿を、じっと見ていた。

「やるじゃん、宇沢──んじゃ、そこで休んどいて。こっから交代」

 

 

-杏山カズサ視点-

 

『窶ヲ譚丞アア繧ォ繧コ繧オ縲ゅd縺ッ繧翫?√≠縺ェ縺溘′譚・繧九s縺ァ縺吶?縲』

「・・・私もだけど・・・ほら、もう一人」

『??シ』

「やぁ、レイサ。君にとっては──いつぶり、だろうね」

 

そこで私は、先生と一緒に、『アウストラリス』──別世界の宇沢レイサと、対峙するように立った。

 

「全く──あんたはいつもそうだよ。人助けだ何だと街中を翻弄する割に、自分のことになった途端無頓着。典型的な、他人を頼れない駄目ヒーロー。ちょっとは自覚持ったら?」

『窶ヲ縺ゅ↑縺溘↓縲∽ス輔′蛻?°繧九s縺ァ縺吶°縲る?シ縺」縺ヲ繧ゅ?∝勧縺代r蜻シ繧薙〒繧ゅ?ゅ←縺?@繧医≧繧ゅ↑縺九▲縺滂シ∽ス輔b螟峨o繧峨↑縺九▲縺溘ャ??シ?シ

邨仙ア?迢ャ繧翫⊂縺」縺。縺ァ謌ヲ縺?@縺九↑縺九▲縺溘s縺ァ縺吶h??シ?シ√§繧?↑縺?→笏?笏?』

 

「──随分と言ってくれるじゃん。じゃあ、あんたは──この世界の私たちに、ちゃんと助けを読んでから、試さなかったわけ?」

『??シ』

「一回こっきり、『みんなでやろうとして、失敗しました。はい、ちゃんちゃん』って。あんたね、スーパースターだなんだと言ってるけど──そんなことで、人間不信になってちゃ、元も子もないっての。──ちゃんと試しなよ。そんくらい、私たちされても、何も問題ないって」

「ごめんね、レイサ。この件に関しては──カズサの、言う通りかもしれない。君は、独りに慣れすぎてしまったんだ。──君は、みんなと一緒にいるべきだよ」

 

『笏?笏?縺?≠縺ゅ≠縺√=縺√=縺√=縺」??シ』

「・・・やっと、ガキっぽくなったね。さぁ──いつまでそこでうだうだしてんのさ!本当は自分でも分かってるんでしょ、あんたも自分はもう限界だって!──もういいって、私があんたに言ってあげるから。まずは──落ち着きなよ、宇沢。

宇沢、レイサ」

「それまでは…付き合ったげる。こうなったら、私もとことんやるからね。──『キャスパリーグ』の本気、見せてあげる。先生──指揮を、お願い」

「あぁ──彼女の抱えた全てを、受け止めよう」

「──はい!」

 

 

先生の指揮のもと、私と宇沢の──最終決戦の、幕が上がった。

 

傷と、傷。

弾と、弾。

救いと、救い。

願いと、願い。

 

同じようで違う、違うようで同じ。

どっちが正しいかなんてない、意地と意地の張り合い。

そう、それは──あの頃と同じ。

中学の頃の、私たち。

喧嘩に明け暮れ、幼稚な高揚感に包まれては吠えた獣と。

それを打ち負かさんと鍛錬を積んだ、負けん気なナイト。

 

さぁ、思い出そう。疲労と痛みの中で、どこからか湧き上がる快楽と一緒に。

私たちのデュオは、ダンスは──互いがないと成り立たない。

 

「さぁ、全部ぶつけなよ、宇沢!

その全部ひっくるめて、受け止めてやるからさ、今だけは!」

 

 

そしてその勝負は──物騒で派手な、執念と執着の舞台の幕は、彼女の正体の顕現によって、幕を閉じた。

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