仮面ライダークウガ-青空と笑顔の戦士再び-   作:芹沢春輝

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青空の行方
青空の行方①


俺が世界を旅するようになったのは何故かって?それは色んなたくさんの人たちの笑顔をみたいから…かな。

 

と、その男は言い歩き出す。青く澄み渡った空を慈しむように眺めながら。

 

                                         

僕は…僕も貴方のような青空のような人になる、見上げた青空に誓うのだった━━━━━━━━。

 

                                                                   

西暦2020年、日本国内にて都市伝説が民間に広まる。内容は「怪物と怪物が争い暴れまわる」「怪物が人間の言葉を話す」「怪物に襲われそうになったところを違う怪物が助けてくれた」など、    「即ち、どれもこれも訳の分からん話だって事ね。」                    僕はボソッと呟きながら、仕事先に向かっていた。スマホでニュースを見ながら通勤するのが日課であるためつい独り言が出てしまうことがある。   

「ん?」                   ニュースに気になる記事が有ったのでつい立ち止まってしまった。内容は「人型の怪物現る?!」って、人なのか怪物なのかどっちだよ。

その時スマホに着信が入った。        

「もしもし、おはようさん、一条君。急な話なんだが例の遺跡にて妙なモノが発見されてね、悪いんだが直接現場に向かってくれんかね。頼んだよ。」  電話の主は僕の上司である夏目博士である、ちなみに博士は考古学者で僕こと一条カオルはそのアシスタントである。  

「わかりました、直ちに向かいます。博士はもう現場に?」                   

「私は別の遺跡の件で手が放せなくてね、すまないが…」

ということらしいので、ひとりで現場に直行した…正直別の遺跡の件も気になるが、致し方ない。     

遺跡に到着し、発見されたという「モノ」をこの目に拝借しようと採掘の担当者を探していると、近くで悲鳴があがった。                                   

「かっ怪物だ!!怪物が出た!!うわっやめ!?うっ…!?」

血飛沫が辺りを覆う。怪物が人間をやったのだ。 

「都市伝説なんかじゃなかったのか!?」                    

…クウガ                              

怪物が何かをしゃべった気がした、と同時に怪物が目を向けた先に逃げ遅れた女性がいた。女性は何かを抱えている。               

「クウガ…クウガ!!!」              

怪物はそう叫び女性に襲いかかる。       

と、同時に僕も女性のところに走る。      

「させるかっ!!」              

なんとか女性をかばい、怪物の攻撃をかわした僕は、何となく気づいたことがあった。      

「これが狙いか…?」

女性が手にしていたモノ。おそらく遺跡で発見されたという例のモノ。何となくベルトのような、しかし石のような素材の謎のモノ。怪物がそれを見つめクウガと叫んでいたことからするとおそらく何かあるに違いない。 女性からそれを預かると、怪物は僕を執拗に襲いかかる。            

「ったくどうしろってんだッッ!!?」     

僕がそう叫んだ矢先、              

「それは手放すべきだ、君は使うべきじゃない!」

僕が手にしているモノと同じ形をしたモノを腰に巻いている男が言い放つ。            

「あなたは?!いったい?!」         

次の瞬間、謎の男はこう叫ぶ。         

「変身ッッ!」                

これが彼との出会いだった。

 

目の前で繰り広げられる怪物同士の争いに気が動転していたのか、僕こと一条カオルは逃げることも出来ないでいた、というよりも何故か解らないがその戦いを見ていなければ、見届けなければいけない気がしたのだ。

「何してるんだっ?!早くそのレイセキを置いて逃げて!」

レイセキ?霊石?このベルトみたいなこれのことか?僕は手に持っている遺跡から発見されたであろう霊石?を見る。

「早く逃げて!」

その声にようやく我に戻った僕は、「それを持って」走り出す。

怪物同士の争いに巻き込まれるのが怖くて嫌で?違う。この霊石を守らなければ。

そういう意志に至ったからだ。何故かはわからない、だけどひたすら走った。怪物同士から離れるように。

すると爆発音が響いた。先ほど怪物同士が戦っていた方からだ。振り返ると煙が上がっていた・・・ 「あの人大丈夫かな?」

人?確かに人だ、姿が変わるまでは。三十過ぎたくらいの男の人だった。 人なのか。

 

「クウガ」

 

声がした方を見ると先程の怪物とは違う姿をした怪物がいた。

「ゲゲルカイシ!」 と同時に僕目掛けて突進してくる。

 

すんでのところで横に飛び突進してくる怪物をかわす…がその時手にしていた霊石を落としてしまう。

 

「しまっ!!ってあれ、うわぁ!?」 霊石にヒビが入った。 ヤバい、ヤっちまった…と途方に暮れてるところじゃない僕がとった行動は、霊石を拾わなければならないわけで、逃げるよりも優先して霊石のもとに走る。 怪物はその僕めがけて突進してくる。 「クソっ!」 霊石に手が届くと同時に怪物の突進をくらい、吹っ飛ばされ大木に体を打つ。

あっこれ死んだわ。

最後にしっかり怪物の姿を見ておくかと消えゆく意識の中で気づいたことがあった。霊石が腰に巻かれている。僕の腰に。突進されたときに偶然腰にはまったのか?こんな事もあるんだな・・・意識が視界が消えていく、そして同時に腰の霊石も体の中に消えていく。

 

えっ・・・?

 

同時に腹部に激痛が走る。その激痛で意識が戻っていく。

「痛てぇっっっ!!なんだよっ!?これ・・・」  

怪物が突進してくる。こんな時に、やめてくれよ。 あれ体が動く?意識も戻っていく? 次の瞬間、体に消えたはずの霊石が腰に現れる。石ではなく機械的なベルトになって。

あの謎の男と同じ様に。

 

 

 

 

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