あらすじ
考古学者、夏目実加博士の助手 一条カオル は10年前に両親を亡くし、それでも何とか平和に平凡に生きてきた。幼なじみの桜子(夏目博士の愛娘)の支えもありやってこれたと言うのもあるかもしれない。
そんなカオルが生きる世界に都市伝説「怪物同士の争い」が噂され、カオルも少し興味を持つが、我関せず。
その後夏目博士の依頼でとある遺跡の調査を頼まれ、向かった先の遺跡で噂の「怪物」が現れ、襲われている女性を救うべく、怪物に猛進。間一髪女性を救い出す。怪物が狙っているのは女性の持つ遺跡から発見された石で出来た何か、では?と考えたカオルは石を自らが匿い怪物の意識を自らに集中させる…その時謎の男=五代雄介が現れ、噂の「怪物」に変貌。五代はカオルに石を置いて逃げるよう宣告するが、カオルは聞いてか聞かずか、石を持ったまま走り去る。
直後別の「怪物」にカオルは再び襲われ、「怪物」の攻撃で吹っ飛ばされ、その時偶然、手にもつ石が腰にはまってしまう。意識を失うなか、痛烈な痛みを伴い意識を取り戻すカオルの身体に異常が…
その後謎の男=五代雄介と共に再び遺跡に調査に向かい、カオルが助けた女性を発見し、話を聞くことに。
助けた女性=小田桐輝はカオルと桜子の古き友人だった。
調査をするカオルと五代の前にヒトの姿をした「怪物」の気配のする男=グロンギが現れ、五代が応戦。しかしまさかの苦戦を強いられ、カオルの初めての「変身」の時が来る。
その戦いの後、五代は自身に異常が見られる事、別の世界から来た可能性、等々夏目博士に相談し、カオルと共にこの世界の謎を追う。
青空の破壊者①
「ここは…」
首からマゼンタ色のカメラをかける男が呟く。
「クウガの世界…なのか…?」
と。
「ん?」
男は町を歩いていたがふとガラスに映る自分の姿に足と目が止まる。
「ここでは俺は警察官か。ん?令状…?面白い。」
何やら紙のような物を胸ポケットにしまい再び歩み出す。
「さて…今回の役割は何なのか…まっ、また破壊者とかそんな所か…」
この男の名が、「門矢士」ということを、この世界の住人はまだ誰も知らない。
カオルの最初の変身から翌日の朝。
夏目研究所には カオル、五代、桜子、輝、夏目博士、の五人の姿がありコーヒー片手に談話していた。
「それでね、カオルは全然泣かなくて、むしろ私とお母さんが泣いちゃって」
カオルの両親の亡くなった時の話をしていた。
「そうそう、桜子が鼻水なのか涙流してるのかカオルンがハンカチで拭いてあげたりね。」
「輝姉ちゃんも拭いてもらってたじゃん!ねっ、カオル?」
「うん、そうだったな。」
とカオルは相槌をうつ。
「ウソー?」
「本当本当。」
と三人の会話を五代と博士は笑いながら聞いている。
「五代さんのご両親…ご家族は?」
と、カオルが五代に問う。
「俺も…俺も両親を小さい頃亡くしてね、あっでも みのり っていう妹が一人居るよ。もう10年会ってないけどね。」
未だ五代は自分がこの世界の住人ではない可能性の話を博士以外にはしていなかった。
「ごめんなさい、変な話聞いちゃって、」
カオルは謝るが、
「全然!むしろ聞いてくれて嬉しかったよ。俺が何者かなんて殆ど皆解ってないのにこんなに優しくしてくれてる。俺の方が謝らなきゃ。」
「はいはい、そんな話こそなし!五代君は私が責任を持ってここで面倒みようと決めたから、そういう話しはなし!」
と、夏目博士は話を切る。
「実加さん、ありがとうございます。」
「だから、そういうのナシー?解った?五代君?」
五代は頷く。
「そういえば…あの霊石のことなんだけど。」
と輝が話し出す。
「カオルンが身に宿した霊石ね、何か似たものを過去にも発見されていたんだって、しかもその霊石を見つけたのはカオルンのご両親だったとか。何か聞いてないのカオルン?」
「聞いてないっつか、その霊石はどこにあるの!?」
自分や五代さん以外にもクウガが?
「それがその霊石はヒビやら傷やらがいっぱいでね、その後紛失したそうだよ。盗まれたらしいとか。」
盗まれた…?
「そういえば、遺跡でクワガタのような形をした大きな石みたいな物は発見されてませんか?」
「ん?そんな話しは聞いてないですよ?五代さん何か知ってるの?」
輝はきょとんとなる。
「あーいや、無いんなら良いんです。」
「そういえば…そろそろかな。」
と、カオルは呟く。
「五代さんそろそろ準備しておいた方が。」
「だねー。」
カオルと五代以外の女性三人は、?となり、
「どっか行くのカオル?」
桜子が聞いてくる。
「行くというか…お迎えがね。」
「失礼します。」
噂をすると何とやら。
「県警のものです。一条カオル君早速だが、昨日のとおり、ご同行願う。」
「えっ何で?!」
桜子が叫ぶ。
「昨日の遺跡での件での事情聴取です。邪魔されますと執行妨害になります。ご了承下さい。」
桜子は黙り込み
「大丈夫、桜子。すぐ帰ってくるから。」
桜子はただ頷く。
「俺も一緒に、カオル君と一緒に居ましたんで同行させて下さい。」
五代が警官に問う。
「君は?」
「彼が、僕の言っていた、あの赤い奴です。」
警官ははっとした顔になり、
「二人とも同行願う。」
「「行ってきます」」
カオルと五代が最後に口にした言葉と共に、研究所内は一気に静まり返る。
「お母さん…」
「大丈夫」
「桜子、大丈夫だよ。」
取り残された三人の女性は少し哀しそうな顔をしていた。
第二章一発目いかがでしたか?感想待ってます!