仮面ライダークウガ-青空と笑顔の戦士再び-   作:芹沢春輝

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青空の破壊者⑤

 

 

 

身体が重たい…意識が遠い…でも何とか1人で2体のグロンギを倒せた。

 

 

「あれっ…?」

 

 

 

次の瞬間僕の身体は地面と接触する。

 

 

この感じは…変身も解けたのか…

 

 

 

…オル!!

 

 

 

 

 

…ルッッ!!

 

 

 

 

 

しっか…て…カオ…ッッ!!

 

 

 

何か聞こえるが、瞼が重く耳も遠いのかよく解らない。

 

 

 

次の瞬間には誰かに背負われたのか、妙に暖かさを感じる。

 

 

きっとこれは五代さんだ…これはこれだけは解る、五代さんに違いない。

 

 

 

僕、何とかなりましたよ…五代さん。見てくれてました…?戦うってこういう事なんですね…辛かったでしょう五代さん…これからは僕が…

 

 

 

ここで僕の意識は完全に途絶える━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カオル君ッッ!」

 

 

「一条君!」

 

 

「しっかりしてカオルッッ!!」

 

 

 

 

 

地面に倒れるカオル、彼の口や拳に少し血がついていた。

 

 

 

 

 

 

「とりあえず病院!!実加さん病院!!」

 

 

 

五代が博士にあわて気味に言う。

 

 

 

「あぁっはいはいはい!」

 

 

慌てて博士と桜子も電話をさがす。

 

 

 

「あっ!!」

 

 

桜子がポケットからなにやら名刺と電話を取り出す。

 

 

 

「この前カオルが運ばれた病院すぐそこだよ!この名刺に書いてある先生に電話してみる!」

 

 

 

カオルが先日運ばれた病院の医師に桜子が電話をしている間、五代がカオルを背負う。

 

 

「急患として扱うから来てくれって!」

 

 

 

五代は頷き、

 

 

「じゃあ桜子さん!じゃなかった、桜子ちゃん!案内して!俺がカオル君をこのまま背負うから!病院近いんだろう?」

 

 

「オッケ!ここから数百メートルだからっ!こっちこっち!こっちです!」

 

 

 

 

 

桜子の後を、博士とカオルを背負う五代が追う。

 

 

 

「そういえば五代君、さっきの変なカメラ持った警察官…あれ何者?」

 

 

足早の桜子を追いながら、博士が五代に問う。

 

 

 

「彼は…俺を元の世界に帰らせるためにこの世界に来た旅人らしいです、名前は門矢士君。ん?そういえば士君何処にいったんだろ。」

 

 

「へぇ…帰らせるために…つまりは彼も(何者)って事か。あぁ、さっきまで後ろに居たはず何だけどね。ハテ?」

 

 

桜子のペースが上がり五代も辛そうだ。

 

 

 

「まぁたぶんまた僕らの前に現れますよ近いうちに…」

 

 

五代は背中のカオルを見据えながら言う。

 

 

そのカオルが寝言のように呟く言葉を五代は一生忘れないだろうと思った。

 

 

 

「僕、何とかなりましたよ…五代さん。見てくれてました…?戦うってこういう事なんですね…辛かったでしょう五代さん…これからは僕が…」

 

 

そう呟くカオルはやはり眠っている。

 

 

 

 

…昔の俺もきっと君と同じだった…いや今も変わらない。痛い苦しい辛い思いをしてでも誰かを守ろうと思う、それでも誰かに見てて欲しいよね、でもきっと誰かは見てくれてるよ。君は1人じゃないし桜子ちゃんや実加さん、小田桐さん。ずっと君を見てくれてるよ。もちろん俺も見てる。俺も1人じゃなかったから。だから今の俺は生きてるんだ、そうだよ、君も生きてる。だから俺が…君を連れていこう、悲しみのない未来まで。それを気付かせてくれた、君に。そしてあなたにまた会う時笑顔でいられるように。一条さん、カオル君。俺は2人のためにみんなの為にまだまだ頑張ります。戦います、俺はクウガだからっ!

 

 

 

 

五代の目の前に病院が見えてきた。

 

 

 

 

「到着ッッ!!」

 

 

桜子が叫ぶとその声に気付いた人が居た。

 

 

 

 

「おぉ!!早かったね!担架こっちにあるからさっ早く!!」

 

 

 

桜子が電話した医者が出迎えてくれる。

 

 

 

五代はカオルを担架に乗せて、運ばれていくのを後からついて行く。もちろん博士と桜子も。

 

 

 

 

 

「カオル君…今はゆっくりお休み。君が戦えないなら…俺がいるから…俺達は1人じゃないよ。」

 

 

 

五代の呟いた言葉を桜子と博士が聞いていたのか、

 

 

「「私達もね!」」

 

 

 

…ほらね、カオル君、ちゃんと見てくれてるよ。きっと誰かが…1人じゃないんだよ!

 

 

 

 

 

カオルが病室に入る頃には夕暮れ時…

 

 

 

その淡い赤色は何故か少し戦いを忘れさせ、一条さんとの思い出が蘇る、とても良い時間だと五代は心底思うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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