仮面ライダークウガ-青空と笑顔の戦士再び-   作:芹沢春輝

17 / 46
青空の破壊者残りあと3話です。今回でいろんな登場人物の名前や例の遺跡の名称が明かされます。


青空の破壊者⑧

病院を退院し、平和な日々が数日続いていた。

 

入院中も含めると、10日間もグロンギと戦っていない。

 

そんな僕の今日という、とある一日の始まりの朝、目を覚ますと五代さんが台所に立って朝食を作ってくれていた。

一人暮らしの僕の自宅に退院後から五代さんに泊まって貰っている。

 

 

「おはようカオル君~」

 

 

笑顔で何やら手際良く作っている五代さん。料理が上手らしい。

 

「おはようございます、すいません朝食作って貰っちゃって…」

 

 

先日五代さんが士から聞いた話によると、

「大集合」の世界同様、五代さんの世界の危機もまだ少し猶予が有るらしく、それを聞いた五代さんは、

「そっか、じゃとりあえずこの世界を手伝ってから」

と軽く言い退け、今日を迎えてる次第である。

 

朝食を作っている五代さんを見ると本当に凄い人だなと思う、料理が上手ってだけじゃなく、焦りがないというか…凄く強い人だなと…

 

 

「はい!出来上がり!」

 

 

「うわっ、旨そう…」

 

 

朝食からカレー、サラダ、トースト、スクランブルエッグ…豪華過ぎる…

 

 

「さっ、カオル君。顔洗ってきなよ。朝食朝食~」

 

 

五代さんは笑顔で料理をテーブルに運んでいる。

 

エプロン姿が本当に様になっている。

 

 

顔を洗いに洗面所に向かい、鏡の前に立つ僕。

 

 

「笑顔か…」

 

 

ニッ、ニッ、ニッ?ニコッ!

 

 

五代さんの様な笑顔ってどうすれば出来るのか?最近僕は笑っただろうか?

 

五代さんの笑顔を見る度思う。

 

 

 

笑顔の無い五代さんは存在するのか……と。

 

 

「カオル君~?朝食冷めちゃうよー?」

 

 

「あっ、すみませんすぐ行きますから!」

 

 

僕は急いで顔を洗い朝食のもとへ。

 

 

「頂きます!」

 

 

手を合わせ僕が食べる姿を笑顔で眺める五代さんを見るとまた思う、笑顔の無い五代さんは存在するのか……と。

 

 

 

 

 

ちなみに五代さんの作ってくれたカレーは五代さんの元居た世界で旅から帰る度五代さんが働いていた「ポレポレ」という喫茶店でのメニューらしい。

 

とてもおいしい、いや…何か懐かしいようなそんな味だった。

 

朝食を食べながら五代さんの世界の話を聞いた。

五代さんに妹がいること、両親は他界していること、一条さんのこと、驚いたことがあるとすれば、「名前」だ。

一条さんと僕はもとい、夏目という博士があちらの世界にもいたこと。

そしてその娘さんが実加というらしい。

沢渡さんという女性が桜子という名であるらしく、五代さんの世界とこの世界は似ている。

とても環境が似た状態なのだ。

 

僕と五代さんを警察所に同行した刑事さんは杉田さんというのだが、五代さんの世界にも刑事さんで杉田という名前の人が居たらしい。

 

椿という医者の友人も居たらしく、よくよく考えてみれば僕が入院した病院で僕を検診したのは確か椿という名の先生だった、

思い出すと背筋が寒い…気がするのは何故だろうか?

 

 

 

 

朝食を食べ終えた僕は今日も研究所に出勤だ。

 

研究所のみんなは僕がクウガで有ることを知っている。よって何ら問題なくいつも通りだ、今の所は。

 

退院後二日目に刑事の杉田さんが研究所を訪ね、僕と五代さんに、

「怪物の事件に関して私は君達2人の関与を隠しておく事にする、君達もその方が戦いやすいだろう?もし何か困ったりピンチの時は私に直接連絡をくれたらいい。番号を渡しておこう。怪物が何なのかはよく解らんが、1人でも多くの命を守りたい、私はそう思っている、君達もそうだろう?だから私に出来ることが有れば何でも言ってくれ。」

 

この言葉を言い残し、去っていく刑事さんに頭を下げながら僕は内心まだまだこの国の警察組織も捨てたもんじゃないなと思った。

 

 

 

出勤方法は今まで徒歩だった。

 

 

しかし五代さんから言われた一言「基礎的な体力作り」と、自分が思っていた「このままじゃダメ」が合致し、五代さんと共に走って通勤だ。特訓といえば特訓だが本当に基礎中の基礎、効果があるか解らないが、これまでよりもっと強いグロンギが現れたときに備え体力作りに励む。走行距離14㎞…長っ!!

 

走りながら五代さんが話す。

 

「こうやって、あっちの世界で一条さんとよく走ったよ、一条さん全然スタミナ切れしないんだよなー。」

 

「へー、一条さんって普通の人?ですよね?そんなに凄いんですか?」

 

「凄い人だよ、俺達みたいに変身は出来ないけど、それでも身一つでグロンギに対峙したり。」

 

 

スゲェー…生身でグロンギと…

 

 

 

「僕ももっと強くならなきゃ!!」

 

 

「そう、その意気だ!」

 

 

研究所に走り着いた時、正直息はかなりあがっていた。まだまだ足りない、頑張らなきゃ。

 

 

ちなみに五代さんといえば、走り着くなり研究所に駆け込んで、

「実加さん、お腹すいたんですが、何かありません?」

 

と余裕な感じだった。

 

 

 

「えっ、無いけど?」

 

 

 

「何だって…?」

 

 

夏目博士のその一言で倒れ込む五代さんを夏目博士は軽くスルーし、

 

 

「はい、一条君おはよう。この研究書類、今日中に纏めといて。」

 

 

「えっ、こんなに!?」

 

 

 

「何か言った~?」

 

 

 

「はい…了解しました…ん?」

 

 

 

五代さんのように倒れ込むつもりだったが、書類の内容を見るとどうやら僕の両親が生前調査していた例の遺跡関連だった。

 

夏目博士が気を利かせてくれたのだろう。

 

丁度良い、自分なりにあの遺跡を調べよう。

 

クウガ、グロンギ、遺跡、霊石…これらは何なのか…

 

 

「正式名称、栄水(えみな)遺跡…?」

 

 

遺跡の名称は栄水遺跡という名であることをその時初めて知った。

 

研究者名、一条信吾  一条みのり

 

僕の両親の名前が記されていた。

 

 

古代文字、ヒトではないもう一つの存在について、殺戮、戦い、聖なる泉、血と血の争い、などなど気になるワードが沢山ご登場。

 

 

 

 

どうやら僕の一日はこの研究書類の纏めだけで終わりそうだ…一日で終わるよね…?━━━━━━━━━━━━。

 

 




新登場人物名紹介


椿…カオルを舐めるように検診する医者、医者としての能力、腕は確か。検診中、患者が何故か背筋が寒くなるときがある。(カオル談)


杉田…凶悪犯罪課の刑事、実は熱いハートの持ち主。人々をグロンギから守りたい気持ちは誰にも負けない。(本人談)


一条信吾…カオルの父親、10年前栄水遺跡にて消息不明に。夏目研究所のメンバー、栄水遺跡の専門研究者。


一条みのり…カオルの母親、10年前夫の信吾と共に栄水遺跡にて消息不明に。夏目研究所のメンバー、信吾と夏目博士の助手として働いていた。




さて、そろそろ黒幕登場の予定。カオルの少しずつの成長を見届けてやってください。感想など有れば是非とも下さいませ。



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。