仮面ライダークウガ-青空と笑顔の戦士再び-   作:芹沢春輝

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遂に物語が急展開を迎えます。今回は久々に登場「杉田刑事」と遂に謎の存在、そしてこの物語のキーパーソンで黒幕がセリフのみで登場。でわお楽しみ下さい。



青空の消失②

士との特訓の後、たぶん僕はまた夢を見ていた。

 

 

たぶん…何故夢なのが解るかというとそれは今はもう、

 

 

二度と会う事の出来ない人達が目の前に…

 

懐かしい暖かい光のような、そんな光景が目の前に有るからだ。

 

「久しぶり。」

 

目の前に両親が居た。

 

 

父、一条信吾が語りかけてくる。

 

 

「久しぶりだなカオル。」

 

 

母、一条みのりも続けて語りかけてくる。

 

 

「元気そうで良かったわ…」

 

 

二人は笑顔で僕を見ていた。

 

 

「父さん、母さんどうしていなくなったの?ずっと思ってた、2人は生きてるんじゃないかって…」

 

 

母が話し出す。

 

 

「私達はいつもあなたと共にある、それを忘れないで。」

 

 

父も続けて話し出す。

 

 

「もしこれから先、どんなに辛いことが起ころうとも、お前なら乗り越えられる。お前は1人じゃないし、みんながきっと助けてくれる。」

 

 

「そして、そのみんなをあなたが守るの、あなたならやり遂げられる、母さんは信じてるわ、カオル!」

 

 

「解った…任せて。ちゃんと見ててよ、僕が生きていく今を、これから先の未来を。だから最後に教えて欲しい。2人はどうして居なくなったの?」

 

 

母さんが話し出す。

 

 

「それは…カオル、真実はもうすぐそこにあるわ。あなたが自分自身で確かめなさい。」

 

 

「俺から言えることが有るとすれば、カオル。この先、遠くない未来。世界から光が失われたとき、お前が光となり世界を照らす、その未来がもうすぐやってくる、忘れるな。俺も母さんも実加さんや桜子ちゃん、それに輝ちゃん。みんながお前を助けてくれる。だからお前はただ前に進め、これが俺と母さんの願いだ。」

 

 

父さんの言葉に母さんも頷いた。

 

 

「僕が光に…?真実はもうすぐ解るんだね?解ったよ、じゃあ聞かない、2人がどこにいるのかもう聞かない。傍にいてくれてるんだろ?それでいいや、うん…」

 

 

僕は涙を堪えながら二人を見据え言う。

 

 

「それじゃあ又なカオル。」

 

 

「元気でねカオル。」

 

 

「うん、またね。」

 

 

 

両親は僕の目の前から消えた、懐かしく暖かい光を、僕だけを残して━━━━━━━━━━━━。

 

 

 

 

 

 

遺跡から戻った俺と輝ちゃんの行動といえば、輝ちゃんが調査結果を実加さんに電話で報告し、俺はカオル君のいる医務室へと来ていた。

 

 

カオル君はまだ眠っていた、置き手紙は必要なかったか、、、

 

 

「父さん…母さん…」

 

 

カオル君が確かに呟いた。

 

 

よく見ると泣いているようだ、見ない方が良かったかな…

 

 

「またね…」

 

 

そのカオル君の言葉と同時に俺は有る不思議な現象を目の当たりにした。

 

 

「光…?」

 

 

カオル君の腹部に有る霊石が光り輝きだしたのだ。

 

 

「いったいこれは…!?」

 

 

見たことがない、こんな事は俺の身には起こらなかったはずだ…

 

 

ふと、先ほどまで調べていたあの古代文字を思い出す。

 

 

「光の凄まじき戦士…」

 

 

光輝いているカオル君の霊石から少しずつ光は消えていき、もとに戻った所で見てみるとまたしても驚かされた。

 

 

 

「傷が…欠けている部分が修復された…!?」

 

 

回復した…のだろうか?

 

 

確かに俺の霊石も年を追うごとに少しずつ回復していたが…

 

 

約一月前だ、カオル君の霊石に傷が入ったのは…

 

まさか今の光が…一瞬で…?

 

 

光の凄まじき戦士…が、カオル君ということか…?

 

 

 

ならば、闇の凄まじき戦士は…

 

 

 

究極の闇の凄まじき戦士が眠るとき地上は光に満たされ、究極の光の凄まじき戦士が眠るとき地上は闇に飲まれる。

 

 

棺の文字から仮定すると、今この世界は…どちらなんだ…どちらも眠りについていないので?

 

 

眠り=封印だとすればの話だが…

 

 

何か掴めそうな気がする、グロンギが現れた理由、この世界の謎のヒントが…そういえば昨日の朝、訪ねてきて早々に、士君が見たと言っていた、「俺」。

 

 

この世界の「俺」は何故遠くから俺たちやカオル君の戦いを見ていた?

この遺跡に「俺」が関与しているんじゃ…

 

 

 

ドクン…

 

 

 

ドクン…

 

 

 

「何だこの感覚…」

 

 

急に動悸が激しくなり、目眩と幻聴が現れた。

 

 

「……よ…っ…」

 

 

 

何か聞こえる、幻聴のはずだが…?

 

 

ドクン…

 

 

 

この感覚は…!?まさか…!

 

 

「…来いよ、こっちだ…」

 

 

 

俺は息苦しさを堪え、声のする方へ走り出す。

 

 

 

ごめんねカオル君、俺ちょっと行ってくる!

 

 

眠っているカオル君に小声でそれを言い残し、俺は医務室をあとにした━━━━━━━━━。

 

 

 

 

翌朝━━━━━━━━━━━━━。

 

 

 

「…ん…んあっ、夢だったか…当たり前か…ん?今何時…てかここどこだっけ?あっ、医務室か…」

 

 

「あっ!カオルン起きた!」

 

バンッと扉を蹴り開けるように入ってくる輝ちゃん。

 

「ぬぉっ!?」

 

 

僕の変な声が医務室に響き渡る。

 

 

「とっ、とりあえず早く着替えて!実加さんの研究所に急いで戻って!」

 

 

「何をそんなに慌ててるの輝ちゃん、研究所に戻れって?」

 

 

「実は実加さんの研究所にグロンギが現れたって今警察の杉田さんって人から電話が!警察がすぐ来て対処してるけど全然ダメみたいなの!」

 

 

 

「はあっ!?わっわかった!」

 

 

 

着替えなんかしてられるか、と寝間着姿に上着を羽織り外へと駆け出す。

 

 

「待ってカオルン!はいこれ!私の車を使って!」

 

 

輝ちゃんから車のキーを貰うと、僕は急いで発車した。

 

 

「頑張ってカオルン…実加さん大丈夫だと良いけど…」

 

 

遺跡から研究所までどれだけ車をとばしても恐らく10分以上はかかる。

 

 

「博士…桜子…無事でいくれよ…」

 

 

 

今日は休日のはずだから恐らく桜子も研究所にいる。

 

頼む無事でいてくれっっ…!!

 

あれっ…そういえば五代さんは…?

 

 

 

夏目研究所━━━━━━━━━━━━━。

 

 

 

 

 

「負傷者、死亡者多数!杉田さん!まだですか!?噂の彼らは!」

 

 

「ついさっき、小田桐氏に連絡した!後もう少しだ、それまで発砲を続けろ!」

 

 

「わかりましたッッ!!」

 

 

夏目博士から直接私の携帯に連絡が来た、グロンギが…怪物が研究所に現れたと、そして研究所内にて保管していた石版を奪って出て行ったと。

 

 

たまたま近くにいた警官がすぐ駆け付け、怪物を追いながら応戦。研究所付近の民間人に被害はなく、避難させるのに成功した。

 

 

警官の負傷者が10名、死亡者が13名…現状は芳しくない状況だ。

 

 

怪物が一体だけでこれだけ被害者が出るということはやはり人間では太刀打ち出来ないのか…?

 

頼む、一条君達早く来てくれ…

 

 

ここで倒さないと次の被害者が出てしまう…!

 

 

 

研究所から200メートル程離れただろうか…?住宅街で怪物に応戦するのはもう限界だ。1人、又1人と負傷者、死亡者が増えていく。私も、もう行くしかないか…

 

 

 

「杉田さんッ!!遅くなりました!!」

 

 

 

 

「一条君っ!来てくれたか!奴はすぐそこだ!頼む!」

 

 

「わかりました!!」

 

 

 

あんな若者にすべてを託さなければならないとは…世の中非情なものだ本当に…

 

 

そういえば、五代雄介君の姿が無いが━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

「博士っ!桜子大丈夫!?」

 

 

車を研究所横に止めると、人の気配の少なさにいやな予感がしたが、急いで研究所内に駆け込んだ僕、研究所内は至る所に書類やらが散乱し、数人の研究者達が横になって倒れている…

 

 

「手遅れだったって事か…!?」

 

 

 

僕は倒れている研究者に駆け寄り体を起こして声をかける。

 

 

「大丈夫ですか!?」

 

 

が間違いなく息はなかった…

 

 

「何でだよ…」

 

 

すると研究所の奥から声がした。

 

 

 

「カオル…?」

 

 

 

と。

 

 

この声は!

 

 

 

「桜子無事だったか……!えっ…」

 

 

 

声が聞こえてきたのは夏目博士の研究室で、

 

 

 

桜子と、夏目博士がそこにいた。

 

 

夏目博士が傷だらけで。

 

 

血の海に座り込む桜子とその母。

 

 

ただそれだけだ。

 

 

「博士……?」

 

 

 

「…おぉ、一条君…おかえり」

 

 

 

博士が声を出すと同時に、その口から血が流れ出す。

 

 

 

「さっ、桜子!早く救急車!」

 

 

「呼んだよ…もうすぐ来てくれると思う…」

 

 

鳴きながら桜子は声を絞り出す。

 

 

「ごめんね、お母さん私のせいで」

 

 

「…娘を…子供を守るのが…母親の仕事なのよ…」

 

 

 

「ごめん、ごめんね…」

 

 

桜子は泣き崩れる。

 

 

「…一条君」

 

 

「えっ?」

 

 

「すぐそこにまだグロンギはいるはず…行きなさい…杉田さんが待ってるから…」

 

 

博士は肩で息をしながら何とか話している状態だ。

 

 

「そんな…博士を放ってなんて…」

 

 

「…行きなさい…」

 

 

「でも…」

 

 

「…ングッ一条カオルッ!!お前は何だ…!?何をするためにここへ帰ってきたッ…!?ゴホッ」

 

 

血を吐きながら声を荒げる博士の顔を見ると泣いていた。

 

 

「博士…行きます…僕…」

 

 

 

「それでいい。」

 

 

 

僕は室内を出るとき桜子と博士の顔を見ることはせず、ただこう言った。

 

 

 

「僕は一条カオル…そしてクウガだから…!行ってきます!」

 

 

 

走り出す僕の心は怒りで一杯だった。

 

 

振り返るわけにはいかない、僕がみんなを守るんだから。僕は外へ向かって走り出す。

 

 

 

 

 

 

「お母さん…死なないよね?」

 

 

「…どうだろうね、この出血は…」

 

 

「お願い、私を一人にしないでよ!」

 

 

「桜子、あんたは1人じゃないでしょ?一条君、五代君、輝ちゃん、研究所のみんなや勤め先の幼稚園の人達がいる…そしてきっと、その人達を一条君や五代君が守ってくれる、だからあんたはその二人を見守りなさい…」

 

 

「お母さん…」

 

 

 

「…ハァ、疲れた…いい仕事したわぁ私…あんたを守れて良かった…」

 

 

だんだん母の体が冷たくなってくるのを感じていた桜子は涙を止めることが出来ない。

 

 

「お母さん…?お母さんッ!お母さん!!」

 

 

 

桜子の叫び声が、ただ空しく研究所に響き渡る━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 




実はここまでしか書き溜が無いため夏目博士の処遇をどうするかだけは決まってません。
これから考えながら物語を終わらせに向かうので、更新遅くなると思いますが、又読んで貰えるとうれしいです。でわまたノシ
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