仮面ライダークウガ-青空と笑顔の戦士再び-   作:芹沢春輝

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更新早くできました、がかなり短めです。
今回のお話は…決めかねていた夏目博士の進退といいますか…生死をどちらにするかで考えた結果、劇場作品の昭和ライダーvs平成ライダーを少しリンクさせるために…本文読んでいただければ解ります。ほんの少しだけ…「あの人」が登場。


青空の消失⑥

 

 

術室の前で僕と輝ちゃん、そしてようやく泣き止みはしたが…目を真っ赤にし鼻をすすっている桜子も、約4時間近く夏目博士の無事を祈り続けた。

 

 

「…消えた…!!」

 

 

 

僕のその声と同時に術室の蛍光が消え扉が開く。

 

 

 

眩しい光の中からから執刀医だろうか…?ドクターが現れ、僕らの前に立ち止まると…こう告げた。

 

 

「まさに奇跡としか言えません…夏目さんは一命を取り留めました…」

 

 

その言葉と同時に泣き出し僕に抱きつく桜子と輝ちゃん、痛い痛いってば…でも

 

 

「博士…良かった…あれ…」

 

 

 

僕もいつ以来だろうか…の大粒の涙が零れだし止まることを知らなかった。

 

 

 

「…良かった、ほんとに良かった…!!ありがとうございます先生!」

 

 

 

僕はその執刀医?=先生にお礼を言うと、

 

 

 

「いや、自分は助手を勤めただけなので…執刀医は…あの方ですよ。」

 

 

 

とその先生が術室の中を指すと、中から50代位だろうか…?白衣の男性医師が凛とした態度で僕に歩み寄ってきた。そして話し出す。

 

 

 

「彼女…夏目実加さんだったかな…?一命を取り留めました、彼女の生命力の強さが起こした奇跡です、彼女を救えた医師として誇りに思うほどに。」

 

 

「先生、ありがとうございます!本当にありがとうございます!」

 

 

僕も含め桜子と輝ちゃんが先生に深く頭を下げると、

 

 

「顔を上げて下さい、私は医師として人としてしなければならない事をしたまでですから。夏目実加さんの回復を祈ります、マリ…娘を待たせていますので…私はこれで失礼します。」

 

 

 

と、だけ言うと先生はどこに向かうのか歩き去っていった。その先生が角を曲がったとき僕は大事なことを聞きそびれ、急いで追うが…

 

 

 

「あっ、先生!先生のお名前は!?っていない…?」

 

 

 

 

 

角を曲がった先にその先生の姿はもう無かった━━━━━━

 

 

 

桜子たちのもとに戻って、術室から最初に出てきた医師に消えた先生の名を聞くと「ジン・ケイスケ」という名前の医師であり、どこからか緊急で派遣されてきた医者で有るらしくこの病院(小野寺病院というらしい、初めて知った…)の所属ではないことしか解らなかった…

 

 

 

「ジン・ケイスケさん…か…いつかまた会えたらいいな…」

 

 

僕がそう呟くと同時に術室から担架に寝かされた夏目博士が他の病室に運ばれるところだった。

 

 

 

「博士…」

 

 

「お母さん…」

 

 

「実加さん…」

 

 

僕ら三人は痛々しい姿の実加さんを確認するとそう呟くしかなかった。

 

 

 

 

 

 

その後、個室の病室に運ばれた夏目博士に付き添う事にした桜子と輝ちゃんから離れ僕は独り、病院の屋上にやってきた。

 

 

夕焼けに染まる空を見上げながら、深く深呼吸する。

 

 

「うーん…はぁ…五代さんどこ行っちゃったんですか…こんな時に…」

 

 

遠い夕焼け空を見つめながら独り言をただ呟く。

 

 

 

「五代さん…こんな辛いとき、どんな顔でみんなの前に立てばいいんでしょう…」

 

 

 

「父さん、母さん…僕は…みんなを守りたい…もう誰かが傷付くのは見たくない、だから僕はもっと頑張るから…」

 

 

 

「だからせめて、今は泣いて良いかな。たぶん、今しか泣けないんだ…もう僕は決めたよ、必ずグロンギからみんなを守る、だから今のうちに泣いておくよ…」

 

 

 

夕焼けから闇夜に染まる夏の夕暮れ時、流れゆく滴はキラキラと輝いて光を放ち、辛さ悲しさを流しながらいつかまた笑顔の日々が来ることを信じて…

 

僕は独り泣いた。

 

 

博士から言われた言葉の通り、「下を向いて生きるなら上を向いて欠伸でもしてろ」「泣きたいなら泣け、泣き叫べ」

 

 

今なら解る、きっと…この言葉…下を向いて生きるな、という訳じゃない、泣きたいなら泣け、も泣いたらいいんだよじゃないんだ。

 

 

下から上を見る=つまり前を向いて欠伸するくらいの余裕を持て、そしてのんびり行けということ、泣きたいなら泣け、泣き叫べ=これはたぶん博士が僕に無理をするなよと言ってたんだ…なぜなら…僕は人前で泣かないから…今なら解る、今なら…

 

 

博士、ありがとう。

 

 

博士のおかげで僕はまた強くなりました。

 

 

博士、ありがとう生き残ってくれて。

 

 

博士のおかげで桜子と輝ちゃんに笑顔が戻りました。

 

 

もちろん僕も…いや…今はやっぱり泣いときます、ちゃんと守れなかった悔しさと辛さが少しでも軽くなるように。

 

 

「僕は…!!いや、僕がクウガだ!!だから必ず…!!守り通してみせるッッ!!」

 

 

 

と、涙と鼻水を垂らしながら泣き叫ぶ。

 

 

 

 

「さて…出来るかな…」

 

 

 

どこからかそんな声がした気がした。

 

 

 

が辺りを見回すが誰もいなかった…

 

 

 

 

今の声は聞き覚えが有る。

 

 

なぜなら、

 

 

 

「今の声…五代さん…?」

 

 

 

その声は消息不明となった五代さんの声に似ていた…そんな気がするからだ━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 




なぜ「あの人」がカオルの世界に現れたのかは深い意味はありません、「あの人」は人として医者としてやるべき事をしにやってきたと思っていただければ…


次回、もう1人のゴダイユウスケ=ダイが遂に登場。
物語が急展開するかも…


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