仮面ライダークウガ-青空と笑顔の戦士再び-   作:芹沢春輝

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更新すごーく遅くなりましたゴメンナサイ、これが素人の限界やー。気長に待ってまた呼んでいただける方達へまず最初に感謝の意を。でわ、お楽しみ下さいませ。


青空の消失━終━

不思議な暖かい光に包まれ、それが心地良いことにその場所に俺の意識は呼び戻され、目を開けると目の前に広がる光景に驚いた。何なんだこの場所は…

 

「ここは…」

確か、さっきまでジョウと会話をして…光に導かれて…

「ん。おや…?」

 

その声のした後ろを振り向くと、声の主であろうか…?童顔の青年…だろうか?が、そこにいた…ていうか、今俺の後ろには扉のような物しか無かったはずだが…

 

「えっと…はじめまして、俺は五代雄介って…」

と、その童顔の青年に握手を求めようと手を出したとき自分がクウガの姿である事を思い出した。

 

「ごっごめんね、決して怪しいものじゃないんで!その俺は、クウ」

まで言い掛けたとき、童顔の青年が口を開く。

「クウガ、仮面ライダークウガ。ふーん、実に興味深い、地球の記憶に殆ど情報はなかったから。」

え、この子…俺を知ってる…の?

「君は…いったい…」

俺が聞くと、その童顔の青年は顎に手をかけて話し出す。

「僕は、園…いや、フィリップさ。そう呼ばれている。」

彼は何か言い掛けて止めたが、名はフィリップと言うらしい。えっとハーフ?

「そんなことより、あなたはどうやって…何故ここに?」

フィリップ君が辺りを見回しながら俺に問う。

「光に導かれて…かな。フィリップ君は?」

俺の問いに少し戸惑うような仕草をしてから話し出す。

「僕は仲間に頼まれた…昭和ライダーの情報や他の世界の仮面ライダーの情報…そして噂程度の話を地球の本棚で検索していたら…何時の間にかこの場所にいたんだ、もうどれくらいの時間経ったか解らないが…」

仮面ライダー、噂程度の話?地球の本棚…?よく解らない単語が出て来たが、要は迷い込んだ…そんな所か。

 

「五代雄介さん、あなたが仮面ライダークウガである事は知っていました。地球の本棚で丁度調べていたんで。」

 

フィリップ君はなおも辺りを見回しながら話している。

 

「しかし…」

 

「えっ?」

 

急に俺に視線を戻したフィリップ君は続ける。

「この場所は、いくら長い間いても全然辛くない、寧ろ身体が癒されていくような…そんな気がしませんか?五代雄介さん」

フィリップ君は再び顎に手をかけて考え込む。

その言葉に、ジョウから聞いた「聖なる泉」の話を思い出す。

「ここはそういう場所らしいよ、知り合いが…言ってた。」

と、だけは伝えておこう。

「…なるほどつまり…入口があり出口があるわけか…」

フィリップ君は再び辺りを見回し徘徊し始める。

俺もフィリップ君のあとを追う。

何時の間にか変身は解けていた、やはり癒やしの力が働いているのか?少し身体が軽い気がする。

 

「興味深い物を見つけたよ、五代雄介さん。あれを。」

 

フィリップ君の指す方を見ると、空間に波のような物が有りそこに何やら映像が流れている、そしてその映像は俺を凍り付かせる。

 

「実加さん!?」

 

そう、桜子ちゃんのお母さんの実加さんが血まみれで桜子ちゃんに抱き抱えられている。

「これはいったい!?早く行かなきゃ!」

 

「さぁどうやって行こうか?」

 

冷静な声でフィリップ君が俺に問う。

「どうやってって…どうしよう。」

 

「五代雄介さん、あなたは何故ここに来たんですか?」

 

「俺は俺自身の身体を癒やしに…?それが?」

フィリップ君が少し考え込む。

「僕もなるべく早く帰らないと相棒が心配するし、相棒がムチャクチャしないか心配だからね。」

と、述べまた続ける、

「これは仮定ですが、この空間がそういう場所、つまりは傷を癒す場所、であると仮定するならば。入れる者は傷を抱えたもの、出られる者はその傷を癒せたもの…こうは考えられないかな。」

 

そうか…しかしそういうこととなると…君は

 

「君も傷を抱えている…?」

 

フィリップ君は迷い込んだだけかもしれないが

、この場所が癒しの場所なら…フィリップ君も…

 

「僕は…そう、仮面ライダーである以上、傷を抱えるのは仕方がない、体に傷を負ったり心に傷を追ったり…あなたもそうでしょう?五代雄介さん…仮面ライダークウガ。」

そうか…この子も…きっと俺やカオル君と同じ「宿命」を背負っている…それが「仮面ライダー」…か。

 

目の前の映像が変わり、今度はカオル君がクウガに変身し戦っている映像が流れた。もしかすると外の世界で実際に起こっている事象なのかもしれない、そんな気がしてきた。まずい、早く行かなければ…

 

「傷を癒す…ね。行きたいけど行ったところで戦えないんじゃな…何とかなる…とはもういかないか…」

 

「さぁ?とりあえず僕は色々帰る方法を探るよ、また後程ここで会いましょう、五代雄介さん。」

 

 

 

それからどれくらいの時間その光景を見ていただろうか。

 

殆どがカオル君の戦闘シーンだった。たまにベッドで横たわる実加さんが写ったり(実加さんは一命を取り留めたのか?そうだと良いけど…)、泣いている輝ちゃんや桜子ちゃんが写ったり、杉田さんと椿先生が写ったり…

気付いたことが一つだけ有った。

 

「この映像は…カオル君の見ている世界…なのか…」

 

そして遂に…

「俺…!?…いや、ダイ…か!」

 

グロンギと戦い終えた直後カオル君の前に遂にダイが姿を現した。

圧倒的な力=黒の力で圧倒されるカオル君、とどめを刺すことをせずに去るダイ、そしてこの青い戦士…士君の…ディケイドに似た姿の戦士が写ったり…

 

その後も10数体のグロンギを相手に死闘を繰り広げるカオル君、体の色が白、赤以外にも青を使いこなせるようになったようだった、見辛かったがおそらくは体の色を使い分けて戦っていた。色と戦い方の組み合わせや武器などは俺とは少し違うようだったが…?紫と緑は…見なかった。

 

そして次のシーンで緑色のクウガにカオル君はなり…同じ場所にディケイドもいたが…再び士君は来てくれたのか、おや?今の黒…?紫色?の「仮面ライダー」はいったい…?

 

「あれは仮面ライダージョーカー、僕の相棒さ。」

 

ちょうどその時、フィリップ君が戻ってきた。

 

「翔太郎…すまない。早く戻りたいが…」

 

その紫色の仮面ライダーを見つめフィリップ君はつぶやく。

 

「ディケイドが大きな戦いが起ころうとしていると言っていたが、五代雄介さんあなたが行くんですか?それとも…」

 

「彼が、一条カオル君が行く。士君…ディケイドが呼んだのは彼だからね…最初は戦えれば俺が行こうかと思ったけど、カオル君は折れそうもないから。」

 

「戦えれば…?つまり今あなたは戦えない?」

 

フィリップ君が怪訝そうな顔で言う。

 

「過去の戦いの影響で一時的にね…知り合いが言っていたよ。」

 

フィリップ君は少し相槌をうち、

 

「その知り合いはこの場所を教えた人物で僕らと同じ、異能を持った特別な存在だった…とか。」

 

「えっ、凄い。よく解ったね、フィリップ君は探偵になれるよきっと。」

 

フィリップ君は映像を見ながら

 

「そうかな、みんな…相棒と恩人にも聞かせたかったよその言葉。きっと喜んでくれる。」

フィリップ君は最後に笑顔をこちらに向けてくれた。

俺はこの誰かの笑顔を見るために…誰かの笑顔のために…

 

「おや…これは…なるほど、どうやら僕はそろそろ帰れるらしい。」

 

その唐突な言葉に驚きを隠せない。

 

「この光は!?」

 

フィリップ君の身体に向かって光の線のような物が延びているのだ。

「これをたどれば帰れる…のかもしれない、五代雄介さん僕は行くよ。あなたは?僕と共に来ますか?出られるかもしれませんよ?」

 

俺は…

「俺は、ここでカオル君達を見守るよ、約束したからね、知り合いと。まず俺の身体が完全にならなければ、それは成し遂げられない。だから俺は。」

フィリップ君は俺の話を聞きながら顎に手を当て、何か考えているようだった。

 

「五代雄介さん、あなたに最後に聞きたい事があります。」

フィリップ君は外の世界の映像を眺めながら続ける。

「もし、もしもの話。同じ異能を持った存在が己の正義のために戦いあわなければならなくなった時、あなたなら戦いますか?いや、戦えますか?」

 

異能…つまり「仮面ライダー」と呼ばれる存在がって事だろうか、己の正義…それが反する相手…

「俺は、理由が解らないと無理、戦えない。でも…誰かの笑顔のためにならきっと戦うね。」

 

それを聞いたフィリップ君は俺とは反対方向を向き、光を追って歩き出し消えていった。

「僕の名前はソノザキ・ライト。仮面ライダーW。たまに仮面ライダーサイクロンと名乗ったことも。仲間からはフィリップと呼ばれているしがない探偵です。あなたに会えて良かった、五代雄介さん。ありがとう。外の彼にもよろしく。」

 

その言葉を言い残して…

 

「もうじき俺も出られるかなー。カオル君、ごめんね。独りにさせてしまって。」

 

この場所に来て思ったことがある。俺のもと居た世界でクウガとして戦ったあの日々。

きっとみんなは今の俺と同じ気持ちだったんじゃないかな。グロンギという存在に孤独に立ち向かう、無論手助けされながら…しかし…手助けしてくれた人たちは、きっと俺に「独り辛い思いをさせてしまっている」と少なからず思っていたと思う。現に俺がカオル君に対してそう思っているし、きっと彼も最初の変身をするまでは俺に対してそう思っていたんだろう、そんな話をカオル君とした記憶もある。

 

「ごめんなさい、一条さん。気付くの遅くなって。」

あっちに帰って一条さんにあったらこの言葉を最初に言おう。

だから帰らなきゃ、待っていてねみんな。

その時俺の身体に光が伸び始めその光の先に人影が現れる。

 

「ンッ!?五代クン!?おーい五代!!」

 

「えっ?」

 

光の先から足早に駆け寄ってくる女性。

 

「五代君こんなところで何やってんの?と、いうよりこの場所何?何で私ここにいるの?」

 

意味が解らない。なぜこの人がここに?

 

「ありゃ、あの映像に映ってるの私じゃない?へー、私寝てるときあんな顔するんだ。」

 

「いやいや、とりあえずえっ何、何で?俺混乱しちゃってますけど、えっ?」

 

俺が状況を掴みきれない状態の中その女性は続ける。

「ていうかサー。私死んじゃった?」

 

「あの映像からして生きてますよたぶん。うん、とりあえず落ち着こう俺。」

 

「五代君も取り乱すこと有るんだねー?」

 

「ええ、まぁ。俺も人間なんで。とりあえず」

 

「んー?」

 

その女性が顔を映像の方から俺に向けたとき、俺はその女性の名前を呼ぶ。

 

「実加さん、どうやってここへ?」

 

そう、やたらテンションの高いこの女性に俺は衝撃を受けている、なぜなら外の世界で傷を負い眠っているはずの夏目実加博士その物だったからだ━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 




これにて青空の消失は終わりです。次回からは「青空の旅立ち。」遂に、カオルがライダー大戦に旅立つ話なんですが、ライダー大戦の裏で「もしかしたらこんな事有ったかもよ?」みたいな話がメインになります。若干ネタバレしますが、主人公一条カオルと関わる仮面ライダーを紹介します。昭和からは、一号とX。平成からは、ファイズ、ゼロノス、ライダーではありませんが、鳴滝がメインになります。鳴滝が今後重要人物になるなんて誰が予想したものか、筆者自身も斜め上の展開になりそうです、でわ、次回をお楽しみに!
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