仮面ライダークウガ-青空と笑顔の戦士再び-   作:芹沢春輝

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更新遅すぎですね、すみません。えーと、とりあえず。おのれディケイドーッッッ!!


青空の旅立ち⑤

そこから帰還した五代さんと士の助力により、僕達は怪人軍団を一掃し、杉田さん率いる警察部隊が現場の収束に取りかかり始めた頃、

僕は杉田さんに取り急ぎの用事がある、とその言葉を残し、五代さんと士と共に遺跡の施設へと向かった。本郷猛なる男や謎の少年も気になるが…

「おかえりーカオルン!なんか大変だったらしいね、桜子がニュースを見たってさっき電話が有ったよ。って、エェッッッ!?」

施設の宿直室に向かった僕を出迎えてくれた輝ちゃんがびっくりした顔で出迎えてくれた。

「久しぶり、帰りました、輝ちゃん元気してた?」

後ろから付いてきていた笑顔の五代さんが入室したその瞬間の輝ちゃんの叫び声が室内に広がる。

士も入室すると、イケメンキターッ とか言った気がしたが…最近輝ちゃんのキャラ崩壊が著しい気がする。

「イケメン三人に囲まれるとか私…ヌルフフフ…」

著しい気がする。

ん?それ僕も含まれるの?士も五代さんも所謂イケメンだとは思うけど、僕…??

「いやいや、俺や五代雄介は格好いいとしてカオルは…」

士のその一言に僕は傷ついたよ、凄く傷ついたよ!

「カオルンも格好いいよ、みんな格好いいですよ!命を懸けて戦ってる男たちですもん。っていうか…」

輝ちゃんがそういうと僕達三人は少しだけ嬉しかった、少なくとも僕は凄く嬉しかった気がする。

「五代さん、お帰りなさい!」

 

 

 

一条カオルと門矢士

 

「奴らはバダン帝国の雑魚共だ、それより…鳴滝に会っただと?」

五代さんと輝ちゃんがコーヒーを煎れてくれている間、僕は先程の怪人たちの話や昨日遺跡の近くの展望台で会った鳴滝という男について士に聞いた。

「うん、士が…ディケイドが世界を破壊するとか、そのディケイドを追って旅をしているとか…昔、えーと20年ほど前に遺跡の施設で働いてたらしいんだ。僕の両親や夏目博士の同僚だったって。」

それを言い終えると士は少し驚いた顔をして、なにやら考えているようだった。

「…?えーと士?」

僕が問うと士は思いついた顔で語り出す。

「カオル、これは俺の憶測だが…仮に本当に鳴滝がこの世界の人間だったとしたら、俺はこの世界を見違えていたのかもしれないな。考えを改めなければならないな…」

「どういう事?」

「この世界はただの〈クウガ〉の世界ではない。〈鳴滝のいた仮面ライダー〉の世界かもしれない。探偵のあいつらもこの世界にいるが…あいつは世界を越えられるからな…遺跡の調査や研究で手に入れた何かしらの力が有るのかもしれない。ちなみに言っておくが俺は破壊者じゃない、ヒーローだ。」

士は決め顔でそういった。

「鳴滝さん…なんかどこかでみた気がするんだよな…」

僕がそう呟くと士はギロッとした目で睨み付けてきて言った。

「俺は破壊者じゃない。」

いやもう解ったからね!?

「解ったか、俺は破壊者じゃない、ヒーローだ。」

「ハイハイハイ、解ったよ正義のヒーロー殿…」

士ってたまに子供っぽくなるんだよな、まあ良いか。そしてこのタイミングで五代さんと輝ちゃんがコーヒーのカップを抱えてやってきた。

バダン帝国…大きな戦いはもう目の前だ。それと鳴滝さん…どこかで見たこと有るような気がするけど…?もう一度会えたら生前の僕の両親の話を是非聞かせて欲しいと思う━━━━━。

 

 

五代雄介と小田桐輝

 

 

「輝ちゃん、俺がいない間カオル君となんか進展有った?」

俺はコーヒー豆を選びながらそれとなく輝ちゃんに聞いてみる。

「昨日私誕生日だったんです、ほらこれ。この写真、カオルンと二人きりで撮りました!その写真を撮ったカメラがね、カオルンからのプレゼントだったんです。今の私は…このままこの先…ずっとこの距離でいいんです。カオルンには桜子が、桜子にはカオルンがいるから。二人とも大好きだから、私はこの距離でいいんです。」

「そっか、失恋って訳じゃないんだね?」

「そうです!」

「そうかー、あっ俺も何かプレゼントしたいな、輝ちゃん何か欲しいものある?」

「えっ!別にいいですよ!気にしないでください!」

「いやいや俺が何かしてあげたいからさ…あっじゃあさ、今日俺が手作りでディナーをご馳走しよう!ねっ、どう?」

「本当ですか!カオルンから聞いてたんですよ、五代さんは料理がうまいって、じゃあ場所はどうしましょ?」

この施設の当直室は正直あまり広くないからな、広いキッチン…あっ。

「そうだ、実加さんの自宅を借りよう!俺が帰ってきたことを実加さんと桜子ちゃんは知らないしサプライズにもなるし?」

「それはいい案ですね、実はちょうど夕飯実加さんと桜子に誘われてたんです、今から桜子に連絡してみようっと!」

ケイタイ~ケイタイ~と歌いながら桜子ちゃんに電話をかける輝ちゃんの恋心が叶うことがないのは…正直不憫ではある。でも輝ちゃんならきっといい人に出会えるよ、俺はそんな気がした。

「桜子オーケーらしいです!」

「良かった、あっ嫌いなものとかない?先に聞いとくよ?」

「あっ、私ナマコ食べられないです。」

「うん、了解!よーし、今からメニューを考えよう。」

コーヒーの良い薫りとともに穏やかな時間が流れている。

帰ってきたんだな…と実感できる薫りだ。

出来たてのコーヒーをカップに注ぎカオル君と士君のもとに向かうと2人は何やら話し込んでいるみたいだった。こういうのを見ると思い出す、一条さんとのやり取りや桜子さんとのやり取り。懐かしい、そんな穏やかな時間に俺は帰ってきたんだ━━━━━━━。

 

 

夏目実加と夏目桜子

 

 

「じゃあ行こうかお母さん!」

「はいよー。」

母の実加が退院することになった。ナント体の傷が完治し異常も見られない、椿先生も驚いていたほどだ。

病院を後にした私たち親子が向かう先は研究所だった。

「桜子、あんたさ、仕事の方は?幼稚園大丈夫なの?」

母が歩きながら私に聞いてくる、私は少し戸惑った。なぜなら…辞めようと思っているからだ、幼稚園の先生を。何故って?カオルの事や母が襲われた事で心配が絶えず、仕事所ではないからだ、そんな作り笑いで子供たちに接してしまえば…私は先生と呼ばれる資格はないように思う。

「うーん、うん。大丈夫だよ。」

私はその作り笑いで何とか誤魔化そうとした。

「嘘が下手だよねあんた昔から。」

甘かった、相手は長い付き合いになる母親だ、もう少し考えるべきだった。

「んで、なんで辞めようと思ってんの?」

「なんでわかったの!?」

「図星かい…鎌掛けなんだけどね。」

母のこういう所は好きになれない、あぁ私はなんてバカなんだろう。

「ひどいよお母さん…」

少し泣きそうになり歩いていた足を止める。

「まぁ…あたしや、カオル君のせいだわねー。うん、桜子あんたのしたいようにすればいいよ?」

そういう母やカオルが文字通り一番傷ついているのに…私は何も出来なかった、ただ見ていることしかできなかった。

「お母さん…私どうしよう…」

気付いたら泣いていた、最近は泣いてばかりだ。年のせいで涙腺弱って…ってまだ若いじゃん私。

「したいようにすればいい、なんならいっそ仕事辞めてカオル君と結婚して専業主婦でもする?」

「けけけ結婚!?」

気付いたら私は泣き止んでいた。

「おっ、泣き止んだ。泣いてたらそのきれいな顔が台無しだかんねー、カオル君に愛想尽かされるわよ?」

「カオルはそんな事で私を見捨てないよ!」

私は知ってる、一条カオルはそんな男じゃない。私の大切な人はそんな人間じゃない。

「冗談よ、まっ早く結婚してくれたら私も安心なんだけどねー、今は…仕方ないか。」

仕方ない…そう、今は私は見守ってあげるしかない、戦う運命を自ら背負った、大切なその人を私は見守ろう、何か気持ちが少し楽になった、幼稚園…仕事はまだもう少し考えよう、子供たちの笑顔をみたいしね。

「ありゃ?桜子、携帯鳴ってるわよー?」

画面にでている番号は見慣れた名前と共に表示されていた。

「輝姉ちゃんだ、はーいもしもーし。うん、そだよ?うん。良いよ、うん解った。お母さんにも伝えとくー。じゃねー。」

電話を切ると母が立ち止まって待っていてくれた。

「ダレカラー?カオル君?」

「輝姉ちゃんから、今日退院祝いで食べに行く約束してたじゃない?カオルがね、夏目家でやろうって言ってるらしいから良いよね?」

「あっ、そう。私は構わないわよ。」

「あっ、でも料理はどうするんだろう?私頑張っちゃおうか!」

私がそういった瞬間母は血相を変えて私に懇願した。

「桜子、とりあえず料理はカオル君にお願い、マジで本当今日そんな気分なの、ね?お願いします。」

「ちょお母さん、かっ、顔色悪いけど大丈夫…?カオルの料理ね、解ったよ…?」

その瞬間母の顔色は元に戻り、

「よし、そうと決まれば研究所に退院報告しなきゃね。ちゃちゃっと済ませて家の掃除しなきゃ!」

母は足早に足を進める。

「ちょっと桜子早く!行くよー。」

本当読めない母だ。

「待ってよー、お母さん!」

走って母を追いかける私を遠くから優しく見つめる眼鏡をかけた男がいたことを私たち親子は知ることはだいぶ先のことになる━━━━━━。

 

 

 

鳴滝

 

 

門矢士、ディケイドと仮面ライダークウガ…一条カオル君は出会ってしまった…別の世界のクウガ、五代雄介君もこの世界に現れた。

この世界はもう壊れかけている、私はこの世界も救えないのか。自らが生まれ育ち、愛したものとその血を受け継いだ娘の住むこの世界を。

実加…すまない、私はなんて愚かだったんだろう。桜子、君は君だけはどうか幸せになってくれ、どうか…遠くから私は見つめている、共に歩く親子を。

笑っている、その笑顔を見られただけで私は満足だ。ディケイドの旅が終わらない以上私は追い続ける、世界の破壊者ディケイドを観測し続けるために。

仮面ライダーの力で素晴らしい世界を手に入れるために。バダン帝国がこの世界に現れたのは想定外だったが…門矢士、仮面ライダーディケイド、その瞳は次に何を映す━━━━━━━━━。

 




短めですがお楽しみいただけましたか?門矢士と五代雄介という人物の本編のその後ってイメージ難しいですよね、でもだからこそ!二次創作万歳!
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