ワートリ×ストレイドッグス   作:ささき96

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最近繁忙期すぎて書けなかったです

次回も遅くなるかも

前回のあらすじ
香取隊は織田作之助に勝つために東春秋を頼った。
一方織田作は迅悠一を頼った



16.開戦

 

 

01

 

「次の香取隊の試合、私がオペレートするんだ〜」

「へえ、次柚宇さんの番なんすね!」

 

 防衛任務のない平和な太刀川隊の作戦室で、そんな会話がなされていた。

 太刀川隊は現在、破竹の勢いでランク戦を駆け上がっている最中である。エースの太刀川が強いのはもちろんのことだが、オペレーターの国近がその連携を支えていた。

 

「ううん。実は織田作に頼まれちゃってさー。ホントは新人ちゃんだったんだけど〜、順番を交代したんだよね」

「? なんで交代?…あっ!」

 

 国近のコンボが決まり、出水が吹っ飛ばされる。すぐに復活はしたが、残機が減った。

 出水と国近は穏やかに会話しながらも、手の中ではどちらが落ちるともわからない熾烈な争いを繰り広げていた。

 ーーすなわち、ス○ブラである。

 

「それがね〜、あの東さんが香取隊に協力してるらしいんだよ〜」

「マジで!?ぜっったい見にいく!!」

 

 ガチャガチャとボタンを押し込みながら、出水は強攻撃を繰り出す。国近はそれを素早く防御した。

 

「腕を買われたみたい〜。いやー、オペレーター冥利に尽きるよね〜」

「よかっ、あああ〜」

 

 出水のキャラは再び呆気なく吹っ飛ばされ、残機が尽きた。

 画面に表示されるゲームセットの文字に、出水は項垂れる。

 

「柚宇さん強すぎ…」

「勝った勝った〜」

 

 無事後輩に勝ててご満悦のようである。

コントローラーを置きながら、出水は改めて国近に尋ねた。

 

「それで、なんで香取ちゃんに東さんが協力してるんですか?」

「香取隊だけだと、戦術に限界が来たんじゃないかな〜。だからフリーの東さんに頼ったのかも?」

「そういうことか。

 …そういや東さん、また隊組むってホントなんですかね」

「ホントなんじゃない〜?」

 

 二宮や三輪たちが独立したなか、香取隊以外で東さんに声をかけている隊員がいるという。東さんがまた隊を組むのではないかと、ボーダーでは専ら噂になっていた。

 

「なんだなんだ、東さんの話か?」

「おつかれさまです」

 

 唐突にゲーム部屋に入ってきたのは、菓子の入ったビニールを抱えた太刀川と烏丸だった。

 二人は国近にゲームに負けて購買までパシリにされていたのである。

 

「太刀川さん聞いた〜?香取隊と織田作の話」

「バトってるって話か?」

「違うよー。次の試合、香取隊に東さんが協力してるんだって〜」

「マジか。絶対みにいく」

「織田作さん大丈夫ですかね、それ」

 

 負けちゃうかもしれないですよ、と烏丸が自分のコントローラーをセットしながら言った。

 太刀川はもうゲームをする気はないらしい、三人の後ろにジュース片手に座り、軽薄な笑みを浮かべて言った。

 

「大丈夫だろ。どーせ迅がなんか言ってるだろうからな」

「迅さんですか」

「アイツら仲良いからな〜」

 

 太刀川は前回の出水と織田作の試合にも、迅が助言していたとわかっていた。その上で勝負を挑んだのだ。

 

「そういえば太刀川さん、弓場さん経由で香取のこと指導してましたよね」

「おう、何回かな」

 

思い出したように烏丸が言った。

弓場は太刀川と何回もランク戦をしている猛者だ。

香取がそんな弓場を頼ってなにを聞きにきたのかというと、『織田作之助の倒し方』を聞きにきたのである。

 

「香取は筋がいい。身のこなしも香取隊じゃ一番だ。でも俺のおすすめ全無視でスコーピオン使い始めたからな〜」

「香取ちゃん女の子だし、スコーピオンのほうが合ってるんじゃないですか?」

 

 孤月は重さのあるトリガーだ。その重さを敬遠して、スコーピオンを使う人は多い。

 香取もその一人だったのだろう。グラスホッパーで飛び回れるほどの身体能力を持つ彼女が、重さよりも軽さを求めるのは理に適っている。

 がしかし、香取は理とかはそんなものは考えておらず、ただ『なんとなく』でスコーピオンを選んだことを太刀川は知っていた。

 香取は戦闘中、殆どを勘に頼って行動している。孤月ではなくスコーピオンを選んだのと同じように。

 彼女の戦闘勘は悪くない。そこに東の慧眼が加わったらどうなるだろうか。

 

「あとは香取達が東さんの助言をどれくらい活かせるかどうかだな」

「日程わかったら教えてくださいよ、柚宇さん」

「おっけ〜」

「楽しみっすね」

 

 織田作之助と香取隊との戦いではあるが、裏には東春秋と迅悠一がいる。『絶対面白い試合になる』と、太刀川は一人ほくそ笑んだ。

 

 

 

 

02

 

 

数日後、C級ランク戦ロビーはかつてない賑わいを見せていた。

普段はC級ばかりの空間に、噂を聞きつけたB級やA級の隊員が詰め寄せ、モニターの前は大変な混雑だった。

 それというのも東さんが香取隊に力を貸しているというのが話題を呼んだのだ。

 かつてのA級1位隊長。その指導を受けた香取隊がどこまで粘れるのか。どれくらい強くなったのか。

 東を慕う隊員たちはこぞって集まったのである。

 

「東さん。来てたんですね」

「迅か」

 

東はフロアの端から、未だ試合開始と表示されないモニターを眺めていた。

 先ほどからひっきりなしに隊員たちが押し寄せていたが、その合間を縫うように迅悠一が訪れたのである。

 

「香取隊の指導、どうでした?」

「大したことはしてないぞ。アイツらが立てた作戦にちょっと口出ししただけだ」

「いやいや、ちょっとじゃないでしょ」

 

 確かに東は隊員たちの自主性に任せてはいるが、デメリットを述べてより有利な作戦を提案するよう誘導はできるはずだ。

 確かに香取たちが自分の頭で考えた作戦だろうが、東からより強い干渉を受けているはずである。

 

「東さんに助言を頼むなんて、香取ちゃんたち、結構反則なことしますね〜」

「反則って、お前が言うのか?」

 

 へらりと笑う迅に、東もにこやかに答える。

 

「一番反則なのは迅、お前だろう」

「いやいや、なんのことです?」

「はは、いや。実は秀次に聞いてたんだよ。お前と織田が協力してるってことは」

「……」

 

 迅は黙った。

もちろん、バレていることは知っていた。三輪が東にこのことを黙っているはずがないからだ。

 

「未来視っていうのは優秀だからな。こちらの作戦は全てバレている。なら【バレている前提】で作戦を立てればいい」

 

 お前がどこまで織田に伝えたかは知らないけどな、と東は付け加える。

 東は香取隊に迅が裏にいることは言わなかったが、作戦が全てバレている前提で行けとは伝えた。

 そのための予備の作戦も立てたし、助言もした。

 

「できる限りの助言はした。……あとはアイツら次第だな」

 

 二人がモニターを見やる。

迅悠一と東春秋、それぞれの代理試合が、画面で始まろうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

03

 

 

 一方、織田作之助はランク戦のブース内で国近に軽く頭を下げているところだった。

 

「国近、よろしく頼む」

「応ともさ〜」

 

 相変わらずの緩い口調で、国近はひらひらと手を振った。

 

「市街地A、晴天の設定で固定なんだよね?」

「ああ。どちらかにマップ選択権を与えるのは公平じゃないからな」

「おっけー、そこならオペレートしたことあるよ〜」

「スタート位置は間隔500m、お互いが見えない位置に設定してある。頼んだ」

「他にはなんかある?」

「気づいたことがあればなんでも言って欲しい。俺はサイドエフェクト頼りで、戦略眼は今ひとつでな…」

「ええ!うそだぁ」

 

 本気でそう思っているらしい織田作に、国近は首を傾げる。

 織田作之助がそう思い込んでいるのは、前世で頭の良すぎる友人が二人もいたせいである。

 

「とにかく、こちらの準備はできてる」

「国近了解〜」

 

 葉子たちに準備完了のメッセージを送ると、間も無く織田作之助の体は仮想空間へと転送されていった。

 

 

 

 

 

「作戦通りにいくわよ」

 

 香取隊四人はお互いに頷き合っていた。

ここ数日、東さんの協力を得て立てた作戦だ。

 そのための連携訓練もできるだけ積んできた。ついにそれを実行する時が来たのである。

 

「麓郎、頼んだわよ」

「あ、ああ」

 

緊張した面持ちで、若村は頷く。無意識に手に力が入っていた。

それを見ていたらしい葉子は、訝しげに眉を顰めた。

 

「…なに?緊張してんの?」

「そりゃそうだろ。責任重大だからな」

「責任重大って。別に作戦失敗してももう一回やればいいじゃん。B級ランク戦でもあるまいし」

「わかってるけどよ…失敗したら、もうこの作戦、使えなくなるだろ」

 

 香取を囮に若村が仕留める。シンプルな作戦だが、ここで失敗すれば織田作は葉子以外にも警戒して、易々と奇襲できなくなるだろう。

 

「大丈夫」

 

 冷や汗を流す若村に、パソコンに向き合ったまま華が言った。

 

「そしたら、また逆の作戦を考えましょう。麓郎くん」

「そうだよ!今度は僕を仕留め役にするとか、フェイントにするとか!ね!」

 

 慌てて華に追随して鼓舞してくれる三浦に、若村は苦笑する。

 

「織田作さん、準備完了したって」

 

 香取隊も不足はなかった。

ふー、と一回息を吐き、若村は顔をぱんと叩く。

 

「お願いします、華さん」

「わかった。みんな頑張って」

 

香取隊三人の身体が解けるように消え、仮想空間に転送されていった。

 

 

 

 

 

 

 

04

 

 織田作之助が転送されたのは家屋内だった。

 バッグワームを着込みながら、窓から離れる。

 市街地Aは住宅地が多いマップで、ところどころにビルやマンションが立ってはいるが、基本的には平坦な地形だ。

 窓から離れれば射線が通る事はないだろう。

 

『香取隊はレーダー上に二人だけ。ここから北の通りにいる』

「一人消えてるな」

『香取ちゃんかな〜』

 

今までのパターンなら1人が消えていて、2人残っているなら葉子の奇襲を警戒するところだ。

 

「いや。多分消えているのは雄太か麓郎だろう」

 

 織田作は断言した。今回、こちらには未来視がついていたからだ。

迅が予知した作戦の中には、『葉子が囮になる』という作戦も含まれていた。

 今回は東の協力を得て作戦を練っている。今までと作戦(パターン)を変えてくるであろうことは、予知の範疇だったのである。

 

「国近。ひとまず偵察にいく。ここの近くで北の大通りが見える高い建物があったら、ルートを頼む」

『了解〜。でも市街地Aにはあんま高いビルないよ〜』

「わかった」

 

 織田作は今回は偵察を優先することにした。

国近の指示に従い、レーダー上の二人の射線が通らない道を通り、付近の5階建てビル屋上に移動する。

 

(見えた…)

 

身を低くしながら北の大通りを見る。

織田作はあちら側から見えないよう、半分腹這いになっていた。

 予想通り、そこにいたのは若村と三浦ではなく葉子と雄太だった。

 姿が見えないのは若村らしい。

 

『慎重だね〜、織田作〜』

「東さんが怖いからな」

 

 若村はどのあたりにいるだろう、と視線を巡らせる。

二人の近くにはいない。こちらのように偵察に出ているのだろうか?

 

『香取ちゃんたち、動きがないね。どうする〜?』

「…一番良いのは、浮いた駒の麓郎を倒すことだな」

『でもバッグワーム着込んでるからなー』

 

どこに隠れているのだろう。葉子たちの動きがないのも気になる。こちらを待ち伏せているのだろうか。…あんなに開けた場所で?

 

「よし、有利な地形に移動する。国近、悪いが…。

 

 

 !」

 

唐突に、北の大通りにいた葉子たちが織田作側に向かって走り始めた。

こちらはまだバッグワームを着ているというのに、迷いがない。

織田作は、ちらりと付近のビルを見やりながら、バッグワームを解除する。

 

「見られていたか」

『多分若村のほう、始まってすぐ高い建物の上に登って、織田作のこと探してたんだよ〜』

 

 そして見事に捕捉されたということだろう。

 

『どうする?逃げる?』

「いや」

 

織田作は腰から銃を引き抜く。

グラスホッパーの跳躍音と共に、雄太と葉子の二人が屋上に降り立った。

 

「もう間に合わないな」

 

 

 

 

実をいうと、香取隊は若村の偵察によって織田作を見つけたわけではなかった。

 

 若村が背丈の高いマンションに偵察に出たのは事実だ。

しかし織田作之助を捉えていたわけではなかったのである。

見つけられたら御の字。見つけられない場合の作戦(ブラフ)は決めてあったのだ。

 

『華さん、北から西にかけて見てるが、織田作さんは見当たらない。それらしい動きもない』

『了解、麓郎くん。北西にかけていないってことは、南東にいる可能性が高い。葉子、雄太、南側に走って』

『了解』

『三浦了解』

『射線に気をつけてね』

 

目の前にルートが表示された葉子は、弾かれたように走り出す。

 三浦は慌てて葉子に追従した。

 

「ビンゴ。幸先いいじゃない」

 

発見されたと勘違いした織田作が、バッグワームを解除した。

レーダーを見やりながら、葉子はグラスホッパーを起動する。

 

「雄太。遅れないでよ」

「うん!了解!」

 

 葉子は雄太と自分、二人分のグラスホッパーを出現させ、猛スピードで織田作のいるビルの屋上まで跳ねた。

 

これは東さんが伝授した戦術だった。

今回の作戦は、織田作之助を見つけないと意味がない作戦だ。

バッグワームで隠れている相手を炙り出す必要があった。

見通しのいい市街地Aであれば、少し高いビルに登れば半径500メートル程度なら見渡せる。

偵察を出して見つからなかったら、さも見つけたかのように探していない方向に走らせる。

 

 東曰く、

『勿論、見当違いの方向に走ってしまう可能性もある。だがその場合でも、偵察の若村に見張らせておけば、相手が動けば必ずわかる。外れても無駄のない作戦だ』

 

織田作が動かない可能性もあった。

しかし今、運は香取隊に向いたわけである。

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

三人は見つめ合っていた。2対1。狭くも広くもない屋上。

どちらが先に動くとも知れない膠着状態。

 

 沈黙を破ったのは香取隊だった。

 

『旋空孤月』

 

 三浦が、伸びる孤月を横に一線。

腰から真っ二つにされるのが【見えていた】織田作は、姿勢を低くし紙一重でそれを避ける。

斬撃が織田作の背後のフェンスをあっけなく裁断する。

 

 身を低くした織田作に、今度は容赦なく葉子の射撃が降り注いだ。

それをシールドで防ぎ、前方に走りながら織田作は右手で葉子を撃つ。

織田作の射撃は葉子のシールドの隙間を冷静にとらえていた。しかし三浦が葉子にシールドを張って的確に被弾を防ぐ。

 

そのまま再び旋空を放ち、それを避けた織田作に再び葉子の射撃の雨が降り注ぐ。

織田作がシールドを張ると、今度は足元を狙って旋空が飛んできた。

 避けた先で待ち構えていた葉子が、スコーピオンを振るう。銃身で受け流しながら距離をとると、またアステロイドが飛んできた。

 

先ほどまで穏やかだった屋上が、一気に戦場に様変わりする。

 

 距離を取れば葉子の射撃。近寄ろうとすれば旋空孤月。それを避ければスコーピオン。

 どうやら香取隊の二人は、間髪入れない攻撃の嵐で、織田作之助を防戦一方にしたいらしい。

 

 (雄太のサポートがある状態だと葉子を仕留めるのは厳しいな…)

 

 と織田作は考える。

 三浦は葉子の守りに徹していた。

旋空で織田作の動きを封じつつ、葉子が攻めるときはシールドでサポート。葉子と織田作の間に入って攻撃を弾くこともある。

 以前よりも断然、連携の腕が上がっているのだ。

 

 (… 麓郎が来るまでにどちらかを仕留めたい。

 

 まずは、相手のペースを崩す)

 

 織田作が左手の銃を連続で放つ。

 それは正確に葉子の体に迫り、三浦はシールドを展開し防ごうとした。

するといくつかの弾がシールド着弾前に大きく曲がった(・・・・)

 

「!」

 

織田作が狙っていたのは香取葉子ではなく、三浦だった。

葉子ではなく三浦を狙った、アステロイドならぬ、バイパーが迫る。

 

「雄太!」

 

しかしその奇襲は、咄嗟に葉子が三浦の前にシールドを張ったおかげで、いくつか被弾しながらも急所は避けられた。

少なくないトリオンが漏れてはいるが、まだ戦える範疇だ。

葉子はほっと息を吐いた。

 

「っ、葉子ちゃん!」

「!」

 

ほっとしたのも束の間、三浦が叫ぶ。

仲間への攻撃に意識を割かれた葉子の側面から、無音でハウンドが迫っていたのだ。

三浦は反射的に葉子の手をぐいと引いて背後に庇った。

 

シールドが間に合わず、三浦の脇腹にまともにハウンドが着弾した。

腹に穴が開き、大量のトリオンが漏出する。無機質な音声が警告音を出した。

 ぴしり、と三浦の顔にヒビが入る。

 

「葉子ちゃん、逃げ、て!

 

 メテオラ(・・・・)!」

 

「!」

 

トリオンが大量に漏れながらも、三浦は諦めていなかった。置き土産に屋上の床に向かってメテオラを投げたのである。

 ご丁寧にも、織田作に撃たれないよう背中に隠して。

 メテオラ(・・・・)を知っていた葉子は、迷わずフェンスのない方向から飛び降りる。

爆発に巻き込まれる直前、織田作も葉子と同じ方向から飛び降りた。

 

ドン!!

 

 と背後でメテオラの爆発音と共に、三浦が緊急脱出する音が響く。

 

 上空から降り注ぐ瓦礫を気にしながら、織田作は先に飛び降りた葉子を見やった。

 彼女は空中で態勢を崩しながらも、織田作に銃を向けていた。

 

「!」

 

 空中で避けられる手段はない。咄嗟に織田作はシールドを張った。

しかし、なぜか【撃たれる未来】が見えなかった。

代わりに違う未来(・・・・)が見えた。

 

地面に着地する直前、

空中に出現したグラスホッパー(・・・・・・・)を踏まされて、壁まで吹っ飛ばされる未来が見えたのである。

地面に着地するギリギリ。

織田作は出現したグラスホッパーに、アステロイドを一発放った。

 

「!」

 

 やられた(・・・・)、と

 

 咄嗟に織田作之助は思った。

 

 弾トリガーが当たると、グラスホッパーは相殺される。

 これは一度、葉子相手に試したことだから知っていた。

 織田作之助の正確な射撃は、確かにグラスホッパーを相殺した。

 

 しかし、グラスホッパーは1枚じゃなかった。

 2枚重ねて置いてあったのである。

 

 まずい、避けられない。

 …これも東の作戦なのだろうか。

 

 

 考えた時にはもう遅かった。斜めに設置されたそれは織田作之助の身体を吹き飛ばし、付近の家屋に激突させた。

 

「麓郎!」

 

そこで初めて織田作は、【自分が蜂の巣にされる未来】が見えた。

 

 

 顔を上げると、織田作を狙って、若村麓郎が引き金に指をかけていた。

 

 

 

 

 

 

 

 





若村、大活躍

みなさんスマ○ラで好きなキャラなんですか
自分はプ○ンです
国近はカービ○使ってそうと勝手に思ってます
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