クソ雑魚マキマさんの日常(本編完結)   作:訥々

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有り得た未来の果て -ビターエンド-

もう一つのエンドです。

思いついたから書いちゃった。

あ゙〜課題やるモチベが上がんねぇ〜。

 

残酷な描写、曇らせ、ヤンデレ注意。

これまでの話とはかなり雰囲気が違います。

あ、あくまでもIfルートだから···!

 

──────────────────────

 

1997年9月12日午後3時18分21秒

秋田県にかほ市沖合より14秒間銃の悪魔出現。

 

以下、銃の悪魔挙動記録並びに対魔5課交戦記録

 

銃の悪魔、出現直後能力発動。

銃の悪魔の周囲凡そ1000メートル内の全ての男性が頭部を銃弾で撃たれる能力を確認。

銃の悪魔の周囲凡そ1500メートル内の全ての子供(0〜12歳)が頭部を銃弾で撃たれる能力を確認。

マキマ、“複合”を開始。

 

3時18分22秒

銃の悪魔、マキマへ向け前進。

 

3時18分23秒

マキマが500キロ先の銃の悪魔を視認。

 

3時18分24秒

銃の悪魔、能力発動。

銃の悪魔の周囲凡そ1000メートル内の誕生月1月·2月·3月·5月·6月·8月·9月·11月·12月の生物の心臓に銃弾を撃つ能力を確認。

 

3時18分25秒

銃の悪魔、停止。

銃の悪魔、能力発動。マキマへ向け銃撃開始。

 

3時18分26秒

マキマ、“複合”完了。能力発動準備に入る。

 

3時18分27秒

マキマ、観測上8度目の死亡。

 

3時18分28秒

マキマ、能力発動。

「罰の悪魔」「蛇の悪魔」「未来の悪魔」「蜘蛛の悪魔」以上の能力を使用。

 

3時18分29秒

銃の悪魔にマキマの能力が“着弾”。

銃の悪魔、戦闘火力の凡そ7割を喪失。

 

3時18分32秒

マキマ、観測上13度目の死亡。

日本国内の重大犯罪による受刑者全員が死亡。

 

3時18分33秒

マキマ、観測上14度目の致命傷を負う。

蘇生不能となる。

 

3時18分34秒

銃の悪魔、戦闘能力を完全に喪失。

 

3時18分35秒

銃の悪魔、死亡。

公安対魔特異5課、作戦終了。

 

3時19分12秒

マキマ、死亡。

 

 

◆◆

 

 

身体が熱い。極限の集中からか、痛覚はもう数秒前から麻痺しているけれど、それでも自分がもうすぐ死ぬことは分かった。

 

マキマさん!大丈夫か!?

 

デンジくんの方こそ。

血だらけで、フラフラじゃない。

 

クソッ···血が、止まんねえ···!

 

視界がぼやけてきた。

みんなが何を言っているのかも聴き取れない。

それでも、“マキマ”という存在が消えてしまう前に、これだけはデンジくんに伝えなきゃ。

 

「ありがとう···私を─────」

死なないでくれ、マキマさん···!

 

抱きしめてくれて、ありがとう。

 

 

◆◆

 

 

銃の悪魔が死んだ。

 

アキとか銃の悪魔を恨んでた奴らは嬉しそうだったけど、俺は銃野郎のことなんか本当はどうでもよかった。

 

マキマさんが死んだ。

 

最初は銃野郎が死んで浮かれてた奴らも、それを聞いてからは静かになった。

 

 

 

臨時ボーナスとかで、俺にはたくさんのカネが入った。そのカネを使って、アキとパワーも一緒にウマいモンを食いまくった。初めてウナギを食ったけどかなり気に入った。

 

ゲームをたくさん買って仕事以外の時間はずっとしてた。それに飽きたら映画とかを見た。

でもアキは怒ったりはしてこなかった。

 

 

 

この日はアキもパワーも仕事の日だった。

仕方なく一人でずっとぐーたらしてるつもりだったけど、いきなり“先生”が家に来た。

一人の子供を連れて。

 

「コイツは中国で発見されたのを俺がクァンシの伝手で盗んできた。」

「支配の悪魔だが、マキマとは違う。···そいつには記憶も何も残ってないだろう」

「お国に育てさせてもいいんだが···そしたらマキマみたいなクソ真面目で頭のネジが硬い女になっちまうだろうな」

「だからデンジ、コイツお前らに任せるわ」

 

「······嬢ちゃん、名前は?」

「ナユタ」

「ナユタ···何か食いてえモンあるか?」

「食パン」

「···随分と安上がりな悪魔だな」

 

食パンを袋から取り出して、バターとジャムを塗って焼く。

今じゃフツーの、でも夢みたいなメシだ。

 

低いテーブルに2人で座って、無言で食う。

“先生”はとっとと帰ってしまったから、2人分の咀嚼音だけが静かな部屋に響いていた。

 

 

◆◆

 

 

デンジ···私の夢はね、誰かに抱きしめてもらう事だったんだ。

簡単な事だと思うだろう?でも私は強すぎるから、それがとても難しい事だったんだ。

でもデンジは私の夢を叶えてくれた。

 

デンジ···支配の悪魔の夢も叶えてほしいんだ。

彼女はずっと他者との対等な関係を築きたかったんだ。優しすぎて、仲間たちはみんな“護るべき存在”だと考えていた彼女は、家族のようなものにずっと憧れていた。

 

それで哀しい方法だったけど、デンジたちに『家族』を用意して、デンジたちの幸せや普通を願っていたんだ。

だから···今度はデンジが、新しい支配の悪魔にとっての『家族』になってあげてね。

 

たくさん 抱きしめてあげて。

 

 

 

ほら、もう朝だよ。

私とデンジは夢の中で、また何度だって会えるから大丈夫。

 

またね、デンジ。

 

 

 

─◇◆◇─

 

 

 

 

 

私は誰?

 

そう思って、デンジが眠っている間に“支配の鎖”を使って記憶を覗き見したことがあった。

そうしたら、いくつかの重大な事柄が分かった。

この男の持っている情報によると、前の私は“マキマ”と呼ばれていたこと。

ポチタとの契約──夢を見せる代わりに“チェンソー”の心臓を得たこと。

そして“マキマ”は、この男の“夢”···普通の生活を叶えようと尽くして、男の目の前で死んだこと。

 

 

 

私は“マキマ”じゃない。

なのにこの男は、私の事を『家族』だと言う。

 

「デンジは学生で、チェンソーマンで···じゃあ私は誰?」

「ナユタは俺の家族だよ。ナユタがマキマさんの生まれ変わりだからじゃねえ······俺が一番好きなのがナユタだからな」

 

嘘つき。でも取り敢えずは合格にしてあげる。

 

 

 

彼に“マキマ”を忘れさせる必要はない。

“マキマ”がいなくなった事実を受け止め、懸命に生きる彼を私は好いているのだから。

 

それに“マキマ”と私は、“支配の悪魔”という同一の存在だし、デンジへの想いもきっと同じだろう。

デンジの幸福は支配の悪魔にとっての幸福。

それを叶えるのは“ナユタ”じゃなくていい。

 

 

 

 

 

ねえ、デンジ。

 

“マキマ”の代替だっていいからさ···

 

 

 

 

 

 

 

私を、抱きしめて

 

 

──────────────────────

 

 

【ヤンデレナユタ】

デンジの心中に居座り続ける故人(マキマ)に嫉妬したナユタ。原作とは違い、デンジの幸せを破壊するつもりは無い。

ただしマキマ(過去の自分)以外にデンジが奪われる事を恐れ、嫌悪し、その可能性を徹底的に排除する。

戦争の悪魔?近付くんじゃねえ、殺すぞ。

 

 

──────────────────────

 

 

これはIfルート!Ifルートです!

こんな激重な世界とか存在しませんから!!

 

マキマ「なんか凄く怖い夢見た···なんか私の娘(ナユタ)が“支配の悪魔”の後継になってて、しかもデンジくんにヤンヤンデレデレしてる···(怯え)。

···いくら愛娘でもデンジくんの正妻ポジは渡さないよ?(豹変)」

 

 

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