ソニックからすれば、雄英高校の障害物競走なんてヌルゲーだって。
〈障害物競走:先頭グループ〉
先頭グループは、既に第一関門『ロボ・インフェルノ』を突破し、
第二関門である『ザ・フォール』にまで到達していた。
補足として言っておくと、
『ロボ・インフェルノ』は、雄英高校一般入試実技試験に出た仮想
複数体現れ、生徒の妨害を行うゾーンである。
そして、『ザ・フォール』は綱渡りゾーンである。ただ、普通の綱渡りではない。
一度落下すれば、谷底までまっしぐら。復帰は困難なのだ。
(ちなみにロープを使わず突破も可能である。)
そして、この時の順位TOP3は
1位轟焦凍
2位爆豪勝己
3位飯田天哉
……
となっている。
勿論後続している生徒も、負けず劣らずの実力で一位を目指して奮闘している。
「俺の前走ってんじゃねェ!!半分野郎ォォッッ!!!」
「…………。」
だが、一番の接戦を繰り広げているのは、この二人だ。
もはやヒーローがしていいような形相で一位を狙う爆豪。
そして、追いすがる爆豪から逃げ切ろうとする轟。
2人のどちらかが一位になるのは確実。誰もがそう思った。
(……何をしてる?藤丸。俺はお前と、あの日を決着をつけたい。
早くやってこい……!お前とあの大男が、俺の中の何かを変えてくれたんだ!)
ただ、轟は期待していた。ライバルの登場を。
自分の中にあった『呪い』を溶かしてくれた存在を。
「ッ!!テメェ……俺が見えてねぇなァ……?」
「…………。」
「ッッ上等だァァ!!!ブッ殺して俺が一位になってやらァァ!!!」
そして、観察眼のある爆豪は気づいてしまった。
轟の眼には、目の前の自分ではなく、遥か遠くを見ていたことを。
それは、自分を脅威と見ていないという事に他ならない。
それは、彼にとっては最も屈辱的であり、侮辱の行為であった。
そして、遂に来た。
蒼い閃光が、爆豪と轟の間をすり抜けた。
2人は同時に自身の前方を見た。そこには……
青いハリネズミに掴まって風圧で変顔をしている藤丸志郎だった。
〈少し前……〉
「さぁ!それじゃあ行くぜ!!振り落とされんなよ!?」
その言葉を皮切りに、ビュンッと音を立てて走り出した。
そして、体感した。
物凄い風圧とGを。
「ふギッ!!?WRRRRRRY!!?」
思わず奇声が出るほどの衝撃とスピードッ!!
こんな速度で走ってるとか……やっぱソニックってすg
「WRRRRRRRRYYYーーーーッッッ!!!?」
なんて感心してる場合じゃない!!!
ヤバい!!これはあまりにもヤバすぎる!!!
フランクのバイクの比じゃないくらいヤバい!!!
そして、その速度は仮想
あまりの速度で処理しきれなかったのか、仮想
『な、何だァーーーッッ!!?藤丸志郎、消えた!!消えたぞォーッ!!?
いやマジでどこ行ったんだ!!?見えるか!?イレイザー!!?』
『見えるわけないだろ。ドライアイなんだ。だが、消えたというより
『目で捉えられなくなった』というのが正しいだろうな。』
『ほう!その心は!?』
『先頭から大きく離れたこの状況。相当スピードが出る個性かアイテムを使わなければ、
この差を埋めることはできない。つまり、この状況を覆すほどのスピードで走っている
と考えた方が自然だろう。』
……スッゲー。さすが相澤先生。名探偵かな?
そうして、第一関門である『ロボ・インフェルノ』は、文字通り何事も無く突破した。
『ん?あぁああーーー!!!見えた!あの青い光!!まさかアレが!!?』
『……あぁ。だろうな。』
あっ…。気づいた。
と、そうこうしていると第二関門『ザ・フォール』にたどり着き、
あっという間に先頭グループの仲間入りになっていた。
そして、遂に爆豪と轟君を追い越していた。
「テメェ召喚野郎ォォ!!!お前も俺の先走ってんじゃねェェ!!!」
「……来たか。」
2人の声が後ろからする。俺も二人の方見ないと!
「ヴィヴィ…!!
そう言うと……
「………ブフ!!」
唐突に轟君が吹き出した。
何がそんなにおかしいんだ!!
「
「す……すまない……。クッ。」
メチャクチャツボってるんだけど……。
……今、俺どんな顔してんの?
〈障害物競走……残り関門数:1〉
轟が吹き出すほどの変顔。
どんな顔だったかはご想像にお任せします。
特異点の話はどう書くべき?
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