異世界をグリードアイランドのカードと共に… 作:設定厨なテンシ
「よしこれで最後のパーツだな」
カチッとパーツがハマる音と共に光の粒子が溢れ、繋ぎ目や接続部などが綺麗に繋がっていく、俺の目の前には完成した黒色の大きな4輪バギーがある。
[No.091 プラキング]
組み合わせ次第でどんな乗り物でも作ることができるプラモデルキット、 もちろん1分の1スケールで運転もできる、ただ燃料のかわりに魔力を消費する。
この世界で初戦闘をした日から6日…、コツコツとプラモデルを組み立てて、何とか完成までこぎつける事が出来た…、流石は1分の1スケールはパーツが馬鹿みたいに多く難しい
「皆も手伝い、ありがとうな」
部屋の何処かにいるであろう小人達にお礼をする。
[No.026 7人の働く小人]
主人が寝ている間だけ、代わりに働いてくれる小人。 ただし主人の能力を超えるほどの要求には応じない。
1分の1サイズのプラモデルがこの日数で完成したのはこの小人達のおかげだ、恥ずかしがり屋なのか「ゲイン」した瞬間、7人共が部屋の何処かに隠れてしまったが、カードの効果通り俺が寝てる間にプラモデルを組み立てる手伝いをしてくれていた。
これで長距離の移動手段も確保出来たし、この世界を旅する準備はほぼ整ったかな?
俺はこの[プラキング]のプラモを組み立てながら少しずつ旅の準備をして来た。
強さに関しては、超一流の卵シリーズのおかげで少なくとも、魔物に会って即死という事にはならないレベルになった、現在は余裕がある時に[No.037 超一流戦士の卵]と[No.040 超一流狩人の卵]を温めてさらなる戦力の強化をはかっている。
食料も[No.024 もしもテレビ]に「もしもドライフルーツを作る職人の番組があった なら」とリモコンに入力して[No.009 豊作の樹]の果物をドライフルーツにする方法を学んだ、乾燥に魔法を使うなどの若干時間短縮しながら大量に製作してある。
それに俺は、果物に食べ飽きてしまい[No.063 バーチャルレストラン]をすでに「ゲイン」している、ヘッドギアを被ると目の前にどんな料理でも出してくれて満腹感を得られるアイテムである、 実際には食べていないので 付属に栄養剤が付く、その栄養剤もまだあるので食事面は問題無しだ。
荷づくりについては、旅道具一式を[強制取り寄せ券]で購入した、荷物が増えたが[No.022 トラエモンの革袋]が大活躍、最初に「ゲイン」した1つと追加で2枚「ゲイン」して、食品用、着替えなどの生活雑貨用、「ゲイン」したアイテム類と旅道具用など袋ごとに分けて準備完了だ。
まー何かあったらここに取りに戻れば良いし。
ここの拠点は一旦残す事にした、理由は旅をする時の見張り問題だ、1人と1匹(トッポ)で旅をする予定の為どうしても夜間の無防備な時間が出てきてしまう、その対策を今からをするのだ、俺は「ブック」を唱えバインダーを呼び出す。
「えーっと これとこれだな [複製(クローン)] 使用(オン)」
[No.047 睡眠少女]
[No.099 メイドパンダ]
[睡眠少女]は俺のの代わりに睡眠を取ってくれる少女だ、これで俺は眠ることなく24時間行動が可能となる、これで見張り問題は解決だ
更にこの拠点に残るメンバーとして[睡眠少女]が寝ていてくれれば[同行(アカンパニー)]の目印にもなってくれて一石二鳥である。
[メイドパンダ]は、メイド業務を習性とするパンダで今後この拠点の管理と[睡眠少女]お世話を頼むつもりだ、ついでに今すぐにメイドパンダのお仕事がある為「ゲイン」する。
カードから溢れる粒子がパンダの形になっていく本物のパンダよりも丸っこい可愛いパンダが姿を現す。
メイドパンダは俺に一礼するとお腹付近に手を持っていき雑巾を取り出した、さっそく家事をするつもりだろうか…それにお前パンダなのに有袋類なのか?…流石グリードアイランドの珍獣。
「掃除はちょっと待ってくれるか、先に仕事があるから」
そう言って掃除を始めようとするメイドパンダを止めて、女性モノの洋服のセット1式を渡す、事前に[強制取り寄せ券]で購入したモノだ。
「今から来る女の子のお世話を頼みたいんだけど良いか?」
俺の問いにメイドパンダは胸を張りポンっと軽く叩く、任せてって感じのジェスチャーだ…可愛い
メイドパンダの了承が取れたため[睡眠少女]のカードを「ゲイン」する。
光の粒子が人の形を取っていく、俺はそれを見ないように後を向く、何故ならば[睡眠少女]のカードの絵柄が全裸の眠った少女だからだ、流石にカードの持ち主といえ全裸少女とはじめましては紳士として駄目だろうと思いメイドパンダに任せたのである。
スースーとうしろから寝息が聞こえる中、しばらくしてからトントンと肩を叩かれる、メイドパンダが呼んでくれたみたいだ。
うしろを向くと、青髪ロングの美少女が服を着た状態で部屋のベッドに横にされていた、メイドパンダ完璧な仕事である。
「ありがとな…そうだ、2人に名前付けないとな」
お礼を言った後に生物系カードの為名前を付けないといけない事に気付く…。
「えっと…じゃあ[メイドパンダ]は ヤンヤン で [睡眠少女]は チロル にしようか、よろしくな ヤンヤン 」
名前を了承してくれたようでメイドパンダは ヤンヤン と名前呼んだら手を上げてくれた…可愛い
寝ている チロル に対してもベッド近くで再度名前を呼んでよろしくと伝える、寝たままだが にへ〜 っと笑った為たぶん伝わったんだと思う。
名付けに満足していると、ツンツンと背中を叩く感触がして振り返る…、そこには深刻な顔をした小人達がいた…。
珍しく出て来てくれた事は嬉しいが…… えーっと何でそんな深刻そうな顔を? 一応[7人の働く小人]の名前は「ゲイン」をした時につけてある アポロ と 番号 の組み合わせだ。
帽子の色で 赤色からアポロ1号・橙色がアポロ2号・黃色がアポロ3号・緑色がアポロ4号・水色がアポロ5号・青色がアポロ6号・紫色がアポロ7号と
7人でワンセットな名前だ、その時は喜んでたように見えたが、番号の名前に不満があったら何かしらの方法で伝えてくれと言ってある……今がその時だろうか?
「どうした? やっぱり個々に名前欲しい?」
ブンブンと横に強く首を振る小人達、名前が問題では無いようだ…、じゃあ何だ?
小人達の目線はベッドで寝ている[睡眠少女]のチロルを向いている…… はッ
「大丈夫、俺寝るの好きだから、これからもいっぱいお世話になるから…、そんな捨てられる前の子犬のような顔しないで大丈夫だから…」
[7人の働く小人]は俺が寝ている間に働いてくれる小人…、[睡眠少女]は俺が寝る事なく24時間行動可能となるもの… [7人の働く小人]の存在意義がピンチだった。
「また安全な拠点が出来たらゆっくりと寝る事になるし、その時にまた力を貸してくれるか?」
俺の言葉に小人達はそれぞれ顔を見合わせコクリと頷く、7人共バラける様にまた部屋の隅の方へと隠れに戻っていった、納得してくれたようでよかった。
問題も解決したし、旅の準備も整った、後は外が明るくなったら[黄金天秤]に方角を決めてもらい、4輪バギーに乗って異世界旅への出発だ。
これからどんな出会いが待っているのか楽しみだ。