コハルちゃんに沢山オトモダチがいるお話   作:コハルママの人

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書こう書こうと思って、結局かけてなかったお話
初めてハーメルンに投稿して1年たつんですよね、早いですよね

めざせ「しあわせつない」



(最新話)【音楽室の噂】

Rさんという方がいます

静かな方で、礼儀正しい人です

RさんにはSさんという仲の良い人がいて、学園は違えど、

学校で会えばおしゃべりしたり、一緒に遊びにいくような仲です

 

「そういえばRさん、音楽室の噂が知っています?」

 

ある日、SさんがRさんに問いかけました

 

「音楽室の噂ですか?」

 

Rさんは聞いたことないがない、と首をかしげます

 

「夜の音楽室には、オバケがでるそうなんですが…」

 

曰く、真夜中に音楽室にいくとアリウス総合学園の生徒ではない4人の女学生がいる

曰く、普段はお菓子をつまんで話してるだけ

曰く、満月の夜にいくと、お菓子を求められる

曰く、お菓子を差し出すと、彼女たちのライブが聴けるらしい

 

「で、その際に歌っているのが、【シュガーラッシュ】というバンドの曲だそうです」

 

シュガーラッシュときいて、Rさんが驚いた顔をします

シュガーラッシュは昔、ここがまだトリニティ総合学園だった時に結成されたバンドで、当時とても有名だったと聞きます

ただ、今はもうほとんど知られてないぐらいレトロな曲で

しっているのはせいぜい

 

「アナタの好きなバンドですよね」

 

Sさんの言葉に、Rさんは頷きます

Rさんはなぜだか【シュガーラッシュ】の曲が好きで、よく聴いてます

この曲を聴いてると、なんだかうれしくなってくるんです

そういって照れ臭そうにわらっているRさんをSさんは見ています

 

「Rさん、もしよかったら、見に行ってみません?」

 

Sさんの言葉にRさんは頷きました。

 

 

 

 

二人は夜中に学園の寮を抜け出します

 

「お菓子は持ってきましたか?」

 

Sさんの問いかけに、Rさんは頷いて手に持ったケーキ箱を見せます

 

「それはお菓子というより、スイーツでは?」

 

「いえ、こっちであってます」

 

自信満々に言うRさんにSさんはそうですか、と相槌をうち、音楽室へ歩き出します

ひたひたと、二人の歩く音が廊下を響きます

 

「そういえば、この学園、いろんな噂がありましたよね」

 

無言に耐え切れなくなったRさんがSさんにそういいます

 

「最近めっきりきかなくなりましたけどね…まぁだいたい不審者の話ですけど」

 

水着でトイレにいたりガスマスク被ってたり紙袋被ってたり6つ子を侍らせたりハイレグ姿だったり全身包帯姿だったり

確かに不審者に関するうわさが多いですが

それはある日を境にいっさい聞かなくなりました

まるでいなくなったかのように

 

「そういえば、クラスメイトがフォックス様をやろうとしてできなかったそうです」

 

「所詮噂話なんでしょう」

 

「今行くのも噂話ですよ?」

 

「そうでしたね」

 

二人はそういって、歩きながらクスクス笑います

 

「もし、噂が本当なら、どうしますか?」

 

「そうですね、まずはバントの演奏を聴きます」

 

「演奏を?」

 

「はい、それからバンドの人と話したいです」

 

「なるほど」

 

「…もうすぐです」

 

「はい、ここを通り過ぎれば…」

 

音楽室につきました

カーテンが締まっていて、中はみれません

でも、カーテンの向こうからは光が見えず、真っ暗です

やはりただの噂話だったか、念のため耳をすませばみれば

 

「え…?」

 

音楽室から、音が聞こえます

誰もいないはずの、音楽室から

ドラムの音、ギターの音、ピアノの音、歌声

 

「まさか、本当に?」

 

Sさんは驚いて、扉を開けようとしますが、鍵がかかったかのように扉は開きません

念のためお菓子を差し出してみますが、それでも開きません

 

「開かない…?

 噂話が本当なら開くはずじゃあ、なにか条件が違う…?」

 

「・・・」

 

「Rさん?」

 

Rさんが音楽室の前に立ち、持っていたケーキ箱を見せるように開けます

中身は6個のケーキ

 

「差し入れを持ってきました!」

 

Rさんが音楽室へ声をかけながら扉に手をかけます

すると、先ほどは開かなかった扉が開きます

見えなかったはずの音楽室の中がみれるようになりました。

中は当然のように音楽室でした

机はほとんどかたづけられて、4人分の机が隅っこにならんでいて

そして、教卓が本来あるスペースには、同じTシャツをきた少女達がいます

 

「いらっしゃい、〇〇ちゃん」

 

おとなしめの少女がRさんに声をかけます

 

「へぇ、○○あんたもこっち来たんだ」

 

猫耳を生えた少女がRさんにいいます

 

「〇〇先輩も、いらっしゃい」

 

金髪の小柄な少女がSさんに声をかけます

 

「いやぁ流石、良いタイミングで来てくれたね、丁度スイーツが補給したかったのだよ」

 

薄いピンクの髪の少女がRさんのスイーツをみながらそういいます

4人が、みな知り合いのように声をかけます

Sさんは4人を知りません、しらないはずです

Rさんだって…

 

「Rさん?」

 

Rさんは、4人を見てました

嬉しそうに、悲しそうに、迷子が親をみつけたように

そして一歩、踏み込もうとして

 

「Rさん!!」

 

Sさんは、Rさんの手を取ります

 

「Rさん駄目です、入ってはいけません。戻れなくなります」

 

Sさんの手をとってこの場から離れようとしてます

噂ではバンドが演奏している曲を聴かせてもらえるだけ

だけども、Sさんは音楽室に入ってはいけないと必死に止めます

もし、私たちでなければ、それこそただの生徒なら平気かもしれなかったのに

RさんとSさんは駄目なんです、特にRさんは

 

「Sさん」

 

Rさんは引きとめようとするSさんを見つめます

 

「ありがとうございますSさん、私をここにつれてきてくれて」

 

「Rさん?」

 

「いなくなった友達をみつけれました」

 

「なにをいって」

 

「私はみんなに会いに行きます」

 

するりと、Sさんの手からRさんの腕が離れます

 

「ありがとうございますSさん、私の先輩になってくれて

 そしてごめんなさいSさん、私はみんなと一緒にいたいから」

「だから」

「またいつか会いましょう!Sさん!」

 

その声とともに、Rさんは音楽室へ入って

Sさんの腕はRさんへ伸びるが、届く前に音楽室の扉は閉まってしまいました。

 

「みなさんの分のケーキ買ってきましたよ!」

「かんしゃ~」

「あ、これこの前聞いた美味しいケーキ」

「チョコミントケーキがある!」

「やるじゃん、さっすが」

「お礼なら演奏でお願いしますね、杏山カズサ」

「はいはい、じゃー休憩終わったら新曲演奏しよかったみんな」

 

彼女達の楽しそうな声が聞こえてきました

Sさんは扉に手を伸ばして、それから諦めたように手を降ろして声をかけます

 

「さようなら、レイサさん」

 

返事は帰ってきませんでした

 

 

 

 

音楽室の噂話

曰く、真夜中に音楽室にいくとアリウス総合学園の生徒ではない5人の女学生がいる

曰く、普段はお菓子をつまんで話してるだけ

曰く、満月の夜にいくと、スイーツを求められる

曰く、スイーツを差し出すと、彼女たち4人のライブが聴けるらしい

曰く、観客席には一人だけ、カラフルな髪形の少女が座っているらしい

曰く、少女はただ、優しい顔でライブを聴いてるらしい

そんなよくある、ただの噂話




Rさん
レイサの生まれ変わり。前世では進んでしまった。今世で見つからなかった大切だった友達をみつけた、見つけてしまった。彼女はきっと名誉スイーツ部だった。

Sさん
スズミの生まれ変わり。Rさんと出会ったのは風紀委員に入ろうして入れなかったのでボランティア活動してたらRさんがやってきて手伝ってくれて、それからの付き合い

シュガーラッシュ(放課後スイーツ部)
青春の終わりに耐え切れなかった彼女たち。どうしてまたみんなで集まっているかわからないけど、ずっと音楽室で部活動(青春)を続けている。
いなかった友達もきてくれて、これからもっと賑やかになりますね
ちなみに部活動してバンドしてるだけなので本来は害がない

S様(石像)
コハルさん案件じゃないので私ではどうしようもないんですけど…。先生に相談したほうが…?
あ、でも私ももう成仏してますし…

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掲示板でいってたりした音楽室の話です
初めはスイーツ部が演奏してるだけだったんですけど、自警団の二人もだしたなっておもってこうなりました
構成は完結した時からすでにあったんですけど、ぜんぜんかけなくて気が付けばこんなに時間がたってました
1年前の昨日、掲示板からここに投稿したんですよねぇ
半年以上、小説かいてなかったから全然書けなくなってる、怖い

改めて、読んでくださってありがとうございました
トリニティ学園の生徒を全員だせたはずですので、この話はこれで終わり
次回作をもし書くなら、便利屋の話かネルと先生の恋愛ものを書きたいなぁ
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