「お疲れ様です」
自身の研究室から出た瞬間、背後から声をかけられた。口から零れそうになったため息を飲み込み、声のした方へと振り返る。
「ヒマリ姉さんもお疲れ様です」
明星ヒマリ。ミレニアムの生徒なら誰もが憧れる『全知』の学位を持ち、自他ともに認める正真正銘の天才だ。
そして、私の姉でもある。
「研究は順調ですか?」
「順調……とは言いにくいですね。でもヒマリ姉さんの助言のおかげでかなり進展がありました。ありがとうございます」
「ふふ、当然です。私は誰もが認めるミレニアム最高の天才清楚系病弱美少女ハッカーで、あなたのお姉ちゃんなのですから」
ふふん、と胸を張ってそう言い切る姉の姿はとてもじゃないが天才には見えない。だが、そのふざけた口上を誰もバカにできない程に、私の姉は優秀だ。
それこそ自身が持つ『全知』の名の通り、知らないものが無いほどに。
だけど────
「また困ったことがあればいつでもお姉ちゃんを頼ってくださいね!」
「はい、そうします」
私──『明星ヤヨイ』が明星ヒマリを嫌っていることは、きっと知らない。
※某所にて上げていた二次創作を書き直したものとなります。
元スレは以下より。
『……はい、私が明星ヒマリの妹です』
https://bbs.animanch.com/board/4385827/
自身の研究室から出た瞬間、背後から声をかけられた。口から零れそうになったため息を飲み込み、声のした方へと振り返る。
「ヒマリ姉さんもお疲れ様です」
明星ヒマリ。ミレニアムの生徒なら誰もが憧れる『全知』の学位を持ち、自他ともに認める正真正銘の天才だ。
そして、私の姉でもある。
「研究は順調ですか?」
「順調……とは言いにくいですね。でもヒマリ姉さんの助言のおかげでかなり進展がありました。ありがとうございます」
「ふふ、当然です。私は誰もが認めるミレニアム最高の天才清楚系病弱美少女ハッカーで、あなたのお姉ちゃんなのですから」
ふふん、と胸を張ってそう言い切る姉の姿はとてもじゃないが天才には見えない。だが、そのふざけた口上を誰もバカにできない程に、私の姉は優秀だ。
それこそ自身が持つ『全知』の名の通り、知らないものが無いほどに。
だけど────
「また困ったことがあればいつでもお姉ちゃんを頼ってくださいね!」
「はい、そうします」
私──『明星ヤヨイ』が明星ヒマリを嫌っていることは、きっと知らない。
※某所にて上げていた二次創作を書き直したものとなります。
元スレは以下より。
『……はい、私が明星ヒマリの妹です』
https://bbs.animanch.com/board/4385827/
| 本編 | |
| 第1話:宵の明星 | |
| 第2話:各務チヒロの憂鬱 | |
| 第3話:反抗期 | |
| 第4話:喜劇の幕開け | |
| 第5話:姉妹喧嘩と、厄介な友人 | |
| 第6話:太陽と向日葵、姉と妹、貴方と私 | |
| if√ | |
| 星は巡る | |