「ベル君のレベルが上がってしまう……」
開口一番、ヘスティア神から言われた言葉がこれだ。ちょっと伝えたいことと聞きたいことがあると神妙な顔で言われたのでどうかしたのかと色々想像していたのだがなんて事のないめでたい話だった。
「おめでとうございます?」
「うん、めでたい限りだってちがーう!いいかいロミアス君、ボクも【ファミリア】暦半月で正直普通のちゃんとした眷属はベル君しかいないからあんまり語れることはないが……」
「俺も眷属ですけど」
「ベル君のレベルアップは明らかに異常だ!しかも聞いた事のないスキルがまた発現してしまっているし……コレを発表するとあらぬ誤解を受ける可能性があるんだ」
「俺も眷属ですけど」
「レベル1から2へのレベルアップは今までの最短で1年、ベル君はその24倍の早さでレベルアップしてしまうことになるんだ」
なるほど、あまりに早い成長は歪に見えてしまうか。例えば神の力やら何やらで無理やりレベルを上げたのでは?と思われてしまう可能性もあるわけだ。そんなことができるのかは置いておいて。祝福下落?なんの事でしょう……でも試す価値はあるよな。ダンジョンのモンスターかそれこそこの前捕まえたモルホルにでも飲ませてあげよう。
「それで、どうしようと?神ヘスティアの話を聞く限り結論は出ているようですが……」
「うん、とりあえずベル君にはステイタスがすごい上がったよって伝えておいてレベルを上げずに様子見をしようと思うんだ。だからロミアス君もそのつもりでお願いしたいんだ」
「了解しました」
「それと、ベル君の【ステイタス】、こっちがベル君に渡した紙だ」
ヘスティア神に渡された紙を見ると平均Cくらいの値の数値が書かれていた。俺の【ステイタス】は相変わらず低空飛行なため素直に羨ましい。
「いまベル君は自分の【ステイタス】をそのくらいだと認識しているはずだ。で、こっちが問題の……」
「……数値って1000超えるんですね」
「ベル君に至っては1500超えてるのもあるけどね……全く、あの子にはいつも驚かされるよ」
正直この数値ではピンとこないがクラネル君がどのくらい強くなっているのかは見ものだな。その分特訓の密度も変わってくるし。ん〜一目見ただけだとまだまだなんだが、まあ基準が悪いか。そうだな……ティラノくらいはあるか?
「さて、ボクが言いたかったことはあと一つ。ヘファイストスが君が持ってきた金槌を見て怒って連れてこいって言ってたんだ。アレはなんなんだい?あとヘファイストスが怖いからなるべく早めに【ヘファイストス・ファミリア】に行って欲しいんだ……」
「金槌……多分ルージィ槌の事ですね。あの小さいやつ」
俺がバックパックからルージィ槌を取り出して手で遊んでいるとヘスティア神がガバッと身を乗り出して指を刺してくる。
「そう、それだよ!」
「コレは妖精鍛冶師のルージィの槌です。彼女の持っている槌はエンチャントを強化することができるので役に立ちますよ」
「ふーん、その小さな槌?がね……ボクにはそれの凄さは良く分かんないんだけど……それで、ロミアス君には早急にヘファイストスのところに行ってほしいってわけさ!」
ルージィの槌、それは≪廃人≫になり呪われた帰還の巻物を読むことで行くことが可能になるクリップルタウンを拠点に生活している妖精鍛冶師の槌である。
妖精のものなので手に収まるほどの大きさしかないそれは俺たち廃人にとって超重要なものである。めっちゃ重要。これがなかったら俺の戦力は100分の1になると言っていいほど重要。使用すると一つのエンチャントの強度を1つに付き6500上げることが出来るトンデモアイテムだ。どのくらいトンデモかというと今のクラネル君の筋力が30なわけだが、この筋力を武器のエンチャントで補おうとすると大体1700の強化値だ。そう、この槌を欲しいエンチャントに使うだけで余裕で全ステ99999まで持っていける。そして俺は36回転生トバルカインであるので一つの装備でステータスが約30万上がる。因みにラスボスのステータスは平均120だ。俺がいかに化け物かが分かるね。
物はルージイ殺すかサウスティリスにあるシークレットゾーンで購入可能である。ルージイ殺しても風化した槌しか出ないしシークレットゾーンに行く方が安上がりだろう。向こうではそこまで高価なものではない為俺もポンポン使っていたが、今は入手法が1つもない超貴重なものだ。まあ5億個持ってるのでそこまでなくなるとは思わないが……
「神ヘファイストス……鍛冶の神ですよね?確か神友の」
「そうそう」
「分かりました。今日はクラネル君が一人でダンジョンに向かっていますし、今日明日で色々終わらせましょう」
俺がそういうとヘスティア神はほっと胸をなでおろす。
「いやあ助かったよ。ボクも神友の怒りはなるべく早めに鎮火したいからね……」
「神の怒りの矛先を眷属に向けさせるのは良いんですかね?」
「ううっ……ご、ごめん」
ちょっとツッコんだら割とガチ目に謝られたので気にしていないと即座に撤回する。いや正直神から怒られることとか慣れてるんで……あのデバフもうほとんど意味ないよな。
「っと、そういえば君もボクに話があるんだったよね?どうしたんだい?」
「ああ、実は――」
今日もダンジョンで稼ごうかというときにヘスティア神から話があると持ち出されたので俺もロキ神の依頼を話さんとなーと思いこちらもあると持ち出したのだ。
「ふんふん……ふん?……ロキの依頼いいいいい!!?」
途中、俺が花のモンスターと戦っていた(ほぼ突っ立ってた)ところまでは良かったのだが、その後本題のロキ神に依頼されたところでヘスティア神の眉が寄る。そしてガーと口から炎を吹き出したのだった。前々から思っていたのだがロキ神と仲が悪いのだろうか?
「はい。何やら神ヘスティアのドレスをお気に召したようで」
「うっあいつは確かにそういうやつだ……仕方ない……と言ってもボクが君を縛ることは出来ないし良いんだけどね。ロミアス君、ロキって奴はね欲しいものは何としてでも取ってやるって神なんだ。だから気を付けるんだよ!」
ヘスティア神の剣幕に一瞬たじろぎながらも俺は了承して拠点から出て行った。先ずは【ロキ・ファミリア】に行くか。ただ単に依頼OKですって伝えるだけだし30分もあれば終わるだろう。
そう思っていた俺はお笑いだったぜ。まず前提として【ロキ・ファミリア】と言うのはオラリオで2大ファミリアと呼ばれるような大きなファミリアである。現代日本の価値観で言えば超でっかい企業といえば分かり易いだろうか?そこの社長に会いたいんだけどと言って聞き入れてもらえるか?なんて馬鹿でもわかることで……
「いえ、そちらの神ロキにドレスの制作依頼を頼まれていて……」
「ドレス?所属【ファミリア】は?」
「【ヘスティア・ファミリア】です」
場所は分かっていたので向かうと直ぐに門番2人に阻まれてしまい入れて貰えずに、所属【ファミリア】を伝えても「どこだよそこ」という顔をされてしまう。
なんかあれだな、RPGで序盤に行けないところみたいだな。クエストやってくと入れるアイテムとか貰えるタイプの。例えばelonaではジャビ王だったりポートカプールの上のピラミッドなどがイベントフラグを立てないと進めないようになっていたな。ジャビ王はメインストーリー中に死んでしまい蘇らない腑抜けなのではく製欲しいなら死ぬ前に殺す必要があるのだ。暗殺程度で死ぬなんて細せえ野郎だ。
「主神ロキから今日来賓が来るなんて話は伺っていない。悪いが不審なやつを入れるわけにはいかない。お引き取り頂こう」
「……いやでもロキなんだよな……」
「……伝え忘れ……いや~……ありそ~……うーん……」
唸っている門番二人を後目に俺は面倒だなと考える。正味ロキ神にこれを伝えるのは義理だ。日本人特有の返答は早い方が良いかなって言うあれだ。ただ今思うと彼女時間指定とかしていなかったんだよな。つまり今度【ロキ・ファミリア】の眷属にあった時とかに……いやこいつらに伝えればよくね?俺が直接伝える必要全くないわ。なんで気付かなかったんだろう。
「あー、それでは神ロキにこう伝えてください。ロミアスがドレスの制作依頼を受けると言っていたと」
「ふむ、それくらいならまあ」
「分かった。何というか、俺たちも長年見てるから本当か嘘か何となくで分かるんだが、すまんな、一存じゃ入れられないんだわ」
二人とも納得してくれたようで何よりだ。1人目は硬そうだったがちゃんと伝えてくれそう。2人目はノリ良さそうだな。
時間にして30分、門の前で食っちゃべっていた俺はそろそろお暇しますわとなったそのタイミングで門の内側から声を掛けられた。
「ロミアスさん?」
「あっ……この前の」
先日
「おはようございます。ウィリディス嬢、ヴァレンシュタイン嬢」
「おはよう」
「おはようございます!……って名前がよそよそしくなってませんか?」
「アイズさん!?」
「レフィーヤさんも!?」
門番二人はびっくりしたようで俺と彼女たちを往復二度見して俺をちょいちょいと手招いてきた。
「どうされました?」
「えーっと、お二人とどういう関係で?」
「どうやって知り合いましたか!」
女が3人いれば姦しいと言うが男が3人いれば謀ると言う。まあ謀っているわけではないがひそひそと恋バナ?に花を咲かそうとするこいつらは門番で良いのだろうか?いやでも優秀そうなんだよなぁ……
やいのやいのと彼女たちを置いて話しているとまた向こうから声がする。
「あ、あの~ロミアスさんはどうしてウチに?」
「ああいえ、神ロキに伝えたいことがあっただけです。彼らに伝言は任せたのでこれで帰ろうかと」
「あの……」
ヴァレンシュタインさんがこちらに金眼を向ける。少し上気した頬と腰に差さっている剣を見るに先ほどまで鍛錬をしていたようだ。
「どうしました?」
「私と、手合わせをしてください」
一瞬、場が凍り付いた。完全にクエスチョンマークを浮かべている門番二人とウィリディス嬢は置いておいて……
少し考えるか。彼女はクラネル君の目標でありこの世界のヒロイン的役割のはず。クラネル君……クラネル君の本来の実力がどうなっていたかは分からないが少なくとも今のクラネル君の方が本来のクラネル君よりは強いだろう。いや、あそこでレベルアップは王道ではあるし同じくらいの可能性もあるが……
「?」
一瞬顔を上げてヴァレンシュタインさんを見るが、正直そこまで強いとは思わない。イルヴァならロイターちょい下くらいか?今のクラネル君なら後1か月あれば余裕をもって越せるな。そうすると彼の成長が止まる恐れがあるか……レベル5だし恐らく隠しているスキルや魔法もあるので今の状態で一概に戦力を判断できないが……彼女を鍛えることが出来れば間接的にクラネル君の助けになる、か。
「分かりました。ただ、理由を教えてください」
「……私が、強くなれると思った、から?」
「了解です。何度か手合わせをしてみましょうか」
俺が腰を上げると彼女が剣を抜く。質は少なくともこの前の剣より上等なものだ。恐らくこのサーベルこそが彼女の本来の武器なんだろう。切れ味は微妙だな。ただ頑丈って感じか。elonaの武器の偉大さが分かるな。あの世界紙製でもなければ武器は酸で劣化することはあれど破壊されることはない。劣化も素材で何とでもなるし。
「ちょ、ちょっと本当に戦うんですか!?」
「これ、俺達団長に怒られるかな?」
「今から反省文の内容を頭で考えましょう」
彼らは達観して、ウィリディス嬢はハラハラしながらこちらを見ていた。門の前でやるのは流石に迷惑かと思っていたら向こうの方から緑髪のエレアがこちらにやって来るのが見えた。ロ、ロミアス!いやロミアスではないが。彼女はリヴェリア・リヨス・アールヴだな。一度『豊饒の女主人』で話したことがある。
「アイズ、何をしている?レフィーヤ。書庫へ行って本を取りに行くのに随分と回り道だな」
「リヴェリア」
「リヴェリア様!?」
彼女はこちらを見ると一瞬誰だ?という顔になったが脳みそのアーカイブに俺があったのだろう合点がいったように頷いてこちらにやって来た。
「先日は済まなかった。ベートも反省をしている」
「いえ、今日はそちらではなく……」
略。
「ふむ。ロキがドレスの依頼を?ウチの主神が迷惑をかけて済まないな」
「いえ、気に入っていただいてこちらも嬉しいので」
「それで、アイズは客人に向かって何故剣を?」
もの凄い剣呑でヴァレンシュタインさんに顔を向ける。
「えっと……て、手合わせを、お願いして」
「俺も同意しましたよ」
彼女は頭を押さえて溜息を吐くと渋々ながら手合わせの許可を出した。
先日の酒場の件と言い彼女は何というか、苦労人属性の強いエレアだな……南無。と心の中で合掌を送る。
「ただし私が見ている。それと、こんな所で戦うな。中庭でやれ」
「俺が入っても良いんですか?」
チラリと門番を見るとブンブンと首を縦に振っていた。インコかな?幹部が招くなら入っても良いようだ。
許可が下りたらなら良いかと、彼女たちに連れられて門の中に入る。そこには馬鹿みたいにデカい敷地が広がっていた。国立公園かよってレベルにデカい敷地の真ん中にこれまたでかい塔が建っている。あれが【ロキ・ファミリア】のホームだろう。
中庭に向かうと何故かウィリディス嬢も付いてきていた。
「アイズさんの鍛錬を見逃す手はありません!」
とのことだった。彼女の師匠らしいアールヴさんは苦々しい顔をしていたので彼女の未来は察するに余りあるが言わぬが花と言うのでそっかと聞き流しておこう。と言うか君さっきの会話からして本を取りに行くお使い頼まれててそのままここに居るの?彼女割と君を見て青筋立ててるからね?
閑話休題。整った芝生が青く朝露を迎える中庭で俺とヴァレンシュタインさんが向かい合っている。周りに木々があるくらいで遮蔽物も無し、急斜もないまさに平原と言えるような場所だ。
「……武器、は?」
「なくても大丈夫です」
「そう」
2言交わすと彼女は剣を抜いた。
即座にこちらに向かって駆け一振り、音を置き去りにする速さで描かれた銀の軌跡は、しかし俺に当たることなく空を斬った。
しかし、彼女は1級冒険者である。振る寸前で躱されることを理解した彼女は重心を変えて即座に横に飛ぶと共に流れるような動作で3度流星を振るう。幾重にも研鑽を重ね何度も素振りをしているのだろう。安定した重心から繰り出される細剣は同じレベル5の中でも最上位の速度を誇りそのうえで寸分の狂いも無い軌跡を描き、風を啼かせる。
しかし、俺には当たらない。
成程戦ってみると先ほどの評価は誤りだったなと感じる。基礎スペックや剣術はロイターよりやや下だが……速いな。速度は300と言ったところか。elonaステに置き換えるなら戦術約40、剣術約60と言ったところか……速度20で良いな。
クラネル君と比較すると中々どうして、スキルレベルが20くらいしか違わないが明らかに巧いのが分かる。テンポが良くできているし、最低限の動きを心がけている。そして身体能力も大分高い。が、人間止まりだな。今のままではクラネル君に抜かれる。
「っ!!ふっ!」
何度かの攻防の末、溜めて放たれた細剣の突きを鼻先1㎜で躱して足を掬う。前方に重心を傾けていたため重力に沿って体は地面に落ちるが、その寸前で左手を付きターンと共に細剣をこちらに振るう。負けず嫌いが過ぎんだろ。とも思うが見れるだけ見るかぁ……
「……強い」
咄嗟の攻撃も柳の様に躱されてしまい打つ手が無くなっていくのを感じる。何度剣を振るっても当たりすらしない感覚はアイズにとっても久しぶりの感覚であった。
(手、抜いてるよね……)
さらに言えば何度も攻撃の機会があったにもかかわらず見逃したり、途中で反応が明らかに遅くなったことも見抜いてはいた。が、全く勝てる気が起きない。逆に圧倒的に速い自分の攻撃が当たる寸前で蜃気楼のように回避されるのは恐怖に近い何かを覚える。
一目見て強い人であるとは分かった。そしてフィリア祭でティオネやティオナ達が苦戦していたあのモンスターを一蹴した実力を見て自分が求める何かがあると思った。だが……
「リヴェリア、ごめんなさい【
アイズ・ヴァレンシュタインの唯一の魔法であり、オラリオに『剣姫』という名を轟かせた魔法。
「あの阿呆!」
リヴェリアから叱咤が飛ぶがここまで来たら自分の全てを試そう。
「【エアリアル】」
超短文詠唱を引き金に≪デスペレート≫と己に嵐を纏わせる。生まれた風は産声を上げる様に高く啼き、金の髪を靡かせる。それの風は己を守る鎧であり、敵を切り裂く刃であり、己を矢のように疾駆させる強力な加速をもたらす。
二度、三度愛剣を振るう。調子がいい。
地面を踏みしめ、右足に力を込めて己を矢のように発射する。主神から『
「リル・ラファーガ」
神速で愛剣を突き出し、あまりの速度に地面を削りながら纏った風が螺旋を描くようにロミアスに急迫する。
取った!脳から溢れ出る興奮物質のせいだろうか、いやに遅く感じる周囲を見ながら前方に立つ青髪の青年を見る。未だに回避行動を取っていない。受けるにしても剣や盾などを持っていない。音を置き去りにした己は間もなく彼の腹に剣を突き立てるだろう。
―――取っちゃ、駄目じゃない?
余りにも熱くなってしまい忘れてしまったが彼はそもそも武器を構えていないしこれは戦闘ではなく訓練だ。彼なら避けるだろうと思っていたのは確かだが一撃でも当てたいと思っていたのは事実。不味い、そう思ったころにはもう止めることは出来ず、最悪の想像が頭によぎった。
次の瞬間、まるで時間が停止したように自分の動きが完全に止まった。
「リル・ラファーガ」
ヴァレンシュタインさんがなんかルルウィの憑依みたいなことして突っ込んできた。成程英雄と加速の複合魔法のようなものか……速度は450くらいか?150上昇する、バニラのelonaなら大分強い部類の魔法だな。と言うか回避無理だな。取るか。
と、考えてたら結構時間がたっていた。やっぱ速度20は一瞬で時間が過ぎるな。もうそろそろで剣が俺の腹に穴をあけようと頑張って来る。折れるといけないのでそっと摘まんで止める。
そのまま剣を剣道の巻き上げの要領で指で回して奪い取りヴァレンシュタインさんの首筋に向ける。
「一本、で良いですかね?」
「……指、痛くないの?」
「まあ、痛くないですね」
呆然とこちらを見ていたヴァレンシュタインさんに剣を返す。さて、これは……剣でやった方が伸びるかな。エーテルライトセーバーを取り出してブオンブオンと振ってみる。俺のelonaの結晶……それは世にも珍しい魔物呼びエンチャのない英雄武器だ。銀文字の巻物999枚使った魔法威力11000000%上昇の最終武器。
因みにそこまで使わない。
「とりあえず、30回程やってみましょうか」
そういう事になった。
elona豆知識
『7回転生トバルカイン』
NC以前の最高難易度の称号であり廃人中の廃人のみが達成できた激ヤバ称号。
モンスターの皮がオーバーフローするから何故か2種類必要になったりそもそもの要求値がヤバかったりとマクロを組むことが出来なければ人間に達成は不可能な称号。手動で出来たらそれは人間でなく人外です。7回転生の理由は生き武器のエンチャント強度が転生回数の二乗+1倍になるため、それの上限の50倍を目指すためと、矢弾にダメージ無効エンチャ100%を付けるためである。100%は2回転生くらいで十分だったはず。
『NC以降のトバルカイン』
NCではルージィと言う最高の存在が現れたため7回転生トバルカインも4日くらい収穫マクロ唱えるだけで誰でもお手軽に獲得することが可能になった。しかしルージィの槌や+値上限が9999になったことで転生回数は4500回すれば上限まで行くことになった。アホである。人生10回くらい捧げたら恐らく行ける。
因みに4500回転生ハンマーでルージィの槌を振るとエンチャ強度は1800000000になる。アホである。