架空原作の二次創作小説です。需要があれば続くかもです。

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『どうやらこの世界は架空原作の二次創作小説らしい』

 

「何言ってんの?」

 

思わず、俺は素でそう返してしまう。だが奴は、いや。()は肩をすくめて言った。

 

『聞こえなかったのか?だから、この世界は架空原作の二次創作小説らしいって言ってるだろ俺』

 

何を言ってるんだよコイツは。

 

……取り敢えずこの状況を整理しよう。頭がゴチャゴチャになって来た。

 

まぁお約束の様に死んだのは、別に構わない。心残りも無いし。でも、俺がもう一人増えたのはどう言う事だ?俺は当然一人だけだ。でも、目の前の奴は前世と顔が違うのに俺だと分かる。魂的なモノだろうか。

 

それに、架空原作が何ちゃらかんちゃらって言ってたけど。架空原作って、確か存在しない原作を元に作られた作品だよな。前世の小説サイトでたまに、話題になってて俺も全部じゃないけど読んでたから知ってるけど。その二次創作小説の世界に転生した?

 

どう言う事?ラノベ脳になり過ぎて頭がおかしくなったのか?だから、居る筈の無い俺の幻覚を見てるのか?と言うか俺が読んでた作品とも限らないか。

 

『残念ながら、俺は実在するぞ。幽霊でもお前の幻覚や妄想じゃない』

 

「え、なんで分かるんだよ」

 

『まぁ、仮にも俺はお前だからな。混ざってるけど』

 

「混ざってる?」

 

『ああ、俺は架空原作……つまり、オリジナルの主人公に憑依したらしいって神が言ってた』

 

「神かよ」

 

『俺がそんなの知る訳無いだろ。で、お前が二次創作の主人公に転生した』

 

良く分からないけど、まあ置いとこう。それと俺が増えた事は繋がるのか?

 

『ああ。神は元々一人の主人公にするつもりだったらしいんだが、どっちかを選べなくて。あ、なら魂を分割させて両方を呼べば良いんじゃね?ってなったらしい』

 

理屈は分かるけどさぁ、それを実際にやるのは頭おかしいとしか言えない。人の道を外れてるだろその行いは。

 

『俺もそう思う。でもそれぐらいぶっ飛んでないと神様もやってられないんじゃね』

 

「成程ね」

 

理解はした。で、次はどうすれば良いのか?モンスター相手に冒険者でもやれば良いのか。異世界物のお約束で。それとも魔王でも倒せば良いのか?

 

『それがな、複雑と言うか何というか……』

 

「?」

 

『俺が本編の主人公だって言っただろ?主人公の目的は、自分の両親を殺した教会に復讐する事なんだが……』

 

そこまで言って、俺を見た。その原作は知らないが、何となく分かる様な気がする。まさか。

 

「まさか、その教会の関係者か」

 

『そうだ、その教会の黒幕、本編に結局出て来なかった教祖に転生したのがお前。二次創作の主人公(オリ主)って訳だ』

 

「は?」

 

いや関係者なんじゃないかとは思ったけど。それは知らない。と言うかいくら二次創作だからって勝手やり過ぎだろ。オリ主をラスボスに転生させるなんて。

 

『で、一番の問題があるんだ』

 

「これ以上の問題があるのか……」

 

『こんなの序の口だぞ。ショートケーキの端っこみたいもんだ。後には、メインの苺とかが待ってるだろ?』

 

「そうだな、何が問題なんだ?」

 

『俺達は二分割されてるが、一応は俺達であり。同位体だ。つまり、』

 

「つまり?」

 

話が掴めない。つまりどう言う事だ?

 

『どちらかが死んだら、もう片方も死ぬって事だ。つまり、復讐が果たせない。まあ、果たさなくて良いのなら構わないなら良いけどそこへ誘導させなきゃいけない。じゃなきゃ』

 

「俺らが死んでバッドエンドか」

 

『違う。この世界の役目が終わって、世界滅亡だ』

 

スケールがデカ過ぎる。頭おかしい、神様って奴は本当に狂ってるとしか言いようが無い。

 


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