元 呪いの王 ー キヴォトス行→   作:Uruto

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前やったオリ主が虎杖宿儺になって『如月スクナ』と名乗りキヴォトス荒らす小説ですが、
アレの書き方を忘れたのでこっちを書いた次第です。
しぶっちゃけ昔の方が良かったって人もいるかもしれませんが、許してください。






なぜ俺はここにいる?



行:シャーレ→

〜連邦生徒会〜

 

「先生、こちらです。」

 

「ああ…。」

 

 

そう言い薄い青を基調とした床に靴音を鳴らし、案内される。

 

奇妙な形の耳を持ち、白い制服を(まと)い、謎の法陣を頭上に抱えるこの女……

いや、全員か。

先ほど度々すれ違う似たような白い制服を着た者供は普通の耳を持った者もいた。

つまり、コイツだけが違うだけなのか…?

 

そんなことを愚行していると……

 

 

「あ、ようやく来たわね!」

 

 

つんざく高い声に喧しいと苛立つ。

 

 

「ハァ、面倒臭い人に絡まれましたね。」

「はぁ!?めんどくさいって何よ!」

「っていうか、それより今すぐ説明を!!」

 

 

その喧しい声を発するのは、青髪を持ち、黒い服に白い上着を纏った女だった。

他にも黒い羽のデカい黒髪女、リンと同じ長い耳を持つ栗色髪の女、白い髪と赤目の女がいた。

 

……まさか、女しか居ないのか?

この世界は?

 

 

「うちのサーバーがほぼ全部ダウンしたんだけど!」

「ゲヘナも暴動事件が急激に増加し、風紀委員会ないでも混乱が起きています。」

「こちらも同じ状況です。これでは治安維持が難しくなります。」

「矯正局から停学中の生徒が一部脱走したとも聞きます。」

 

「リン、この騒がしいやつらは誰だ?」

「ああ、すみません先生。この方は気にしなくて結構です。」

「はぁ!?…って、そちらの大人の方は?」

 

「ハァ……こちらの方がそれらの問題を解決するフィクサーになって頂けるでしょう。」

 

「「「この方が…?」」」

 

「…なんのことだ?」

「先生。」

 

「先生は今からとある建物に向かって頂きます。」

「建物…?」

「はい、ここより数十km先のD.U.外郭地区に位置する建物です。」

「連邦生徒会長の設立した特務機関。連邦捜査部『S.C.H.A.L.Eシャーレ』の顧問を先生にしていただきます。」

「…。」

 

 

…意味がわからない。

 

 

「では、今から屋上にヘリを手配しますので、少々お待ちください。」

 

「あ、えっと…先生。」

「…なんだ?」

「おそらく今後も会う事になるので自己紹介を。」

「私はミレニアムサイエンススクールのセミナー所属、早瀬ユウカです。よろしくお願いします。」

 

 

青髪の少女はそう名乗る。

頭上の法陣は黒に青のラインの入ったシンプルな輪だ。

 

…なんだか雰囲気が似てるな、裏梅に。

性格は全然違いそうだが。

 

 

「先生、私はトリニティ総合学園、正義実現委員会の副委員長、羽川ハスミです。先生、よろしくお願いします。」

 

 

黒羽のデカ女はそう名乗った。

頭上の法陣は赤い十字風の輪だ。

いや、本当にデカいな…?

 

 

「同じくトリニティ総合学園の自警団所属、守月スズミです。よろしくお願いします、先生。」

 

 

白髪の白十字の法陣を持つ少女はそ名乗る。

目が赤いのは生まれつきか…?

 

 

「ゲヘナ学園、風紀委員会所属、火宮チナツです。先生、よろしくお願いしますね。」

 

 

長耳の眼鏡をつけた生徒はそう名乗る。

法陣は赤十字だ。

……長耳はどうやらそう珍しい物ではなさそうだ。

 

 

「俺は………”宿儺“だ。」

 

「宿儺先生……ですか?」

「よろしくお願いします、宿儺先生。」

「…ああ。」

 

 

正直なぜ名乗ったののか自分でも分からなかった。

名乗る必要は無いし、義理もない。

 

……まぁ、この世界では俺は先生らしいしな。

多少、ガキ共と戯れて、()()するのもいいだろう。

 

 

「…先生、申し訳ありません。」

「どうした?」

「どうやらヘリが出せない状況でして、どうやら目的の建物付近で不良生徒の暴動が起きているようでして…。」

「…どうするんだ?」

「下に車を用意するので、そちらで向かいます。」

 

「不良生徒はどうするつもりだ?」

「ご安心ください。」

「ちょうど良く暇そうな方々もいらっしゃいますし。」

 

「「「え?」」」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜D.U.地区・外郭〜

 

「な,何よこれーッ!?」

 

「伏せてください、ユウカ。」

「ていうか、なんで私達がこんな事しなきゃならないのよ!!」

「気を付けてくださいッ! 巡航戦車です!」

 

「…とんだ地獄絵図だな。」

 

 

銃を持ち、駆け回る小娘ども……。

いや、それより銃とやらが全く効いていないな。

呪力を持たない人間ならばあの道具は中々効くはずだが…。

 

 

「った! ちょっと!」

「あいつら違法JHP弾使ってるじゃない!」

 

「落ち着いてください、ユウカ。」

「あと、ホローポイント弾は違法指定されていません。」

「うちの学校ではもうすぐ違法になるの!傷が残るでしょ!」

 

「世紀末みたいな会話だな。」

 

 

言い腕だが、いかんせん相手の数が多いな。

戦車とやらも数は少ないが、あの鉄砲では貫けぬようだな。

 

「苦戦しているな、リン。」

「申し訳ございません、先生。」

「…不良生徒がまさかこれほどの装備を有しているなんて。」

「あの戦車のことか?」

 

「ええ、そうです。」

「クルセイダー1型という戦車で、本来廃番になった型なんですが……。」

 

 

……ここらで力を見せるのも悪くはない。

何より、戦車と戦うのは初めてだからな。

 

 

「味見……とするか。」

「え?せ,先生いったい何をなさるつもりで…?」

 

 

通信のリンを無視し、前線へと移動する。

 

 

「意外と量が多いな……さながら踊り食いと言うべきか…。」

 

 

「苦戦しているな…?」

「せ、先生!? いったい何やってるんですか!?」

「先生は私達とは違って銃弾1発で命の危機なんです!!」

「そうです先生。今すぐ前線を離れるべきです。」

 

「…まぁ見ていろ。」

「な,何をなさるおつもりですか?」

 

 

ユウカ達のいる遮蔽物を歩いて出る。

と,同時に銃弾が腕に当たる。

 

 

「ふむ……やはりこんなものか。」

「せ、先生!?」

「チナツさんすぐに治療をっ!」

「安心しろ、無傷だ。」

 

「「「え?」」」

 

「そこで大人しく見ていろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なんだアイツ!?」

「全く銃弾が効かないぞ!?」

「この弾幕の中で歩いてきてるぞ!?」

 

「やはり呪力で強化せずともこんな物か。」

「下手に術式を使えば、生徒の強度では心元ないしな。」

 

 

せっかく外に出たのだ……

 

 

「…広く使おう。」

 

 

「う,撃て撃て撃ちまくれぇ!!」

「こんだけ撃てばこっちまで来れないだろ!」

「というか弾幕でなっっも見えないぜ!」

 

「言っただろ?」

「え?」

 

 

なんで背後から声が……

 

 

「広く使おう!」ガシッ…

「う,うわぁ!!」

 

「な,投げ飛ばされた!?」

「クッソ!早くうt……」

 

「遅いな。」

 

ドゴォ!

 

「ぶべらッ!」

「はげらッ!」

「モグラッ!」

 

 

「む、あれは……。」

 

「この戦車で吹っ飛ばしてやるよ!」

「撃てぇーい!」

 

「煩わしいぞ…。」

 

 

 

 

 

『解』

 

 

キンッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドガァアアアアアン!!!!!

 

「な、なにが……!?」

「戦車が6分割に……!?」

 

 

何が起きたのかは分からなかった。

先生の指先が戦車に向いた瞬間にソレは砕けた…。

 

 

「中身は………生きているな。」

 

 

死んでもらっては、後々の俺に関わるからな。

 

 

「んー……3枚に下ろしたつもりだったんだが……」

「やはり弱いな、戦車(コレ)は。」

 

「まぁ、そこに良質な(さかな)がいるようだしな。存外楽しめそうだな。」

 

 

そう言い、宿儺は遠方を眺めるが……

 

 

「あらぁ、まさかクルセイダーがやられるとは…。」

「ふふっ……これは先に逃げた方が良いようですね♡」

 

「…逃げたか。」

 

 

「ちょっと先生!」

「ん?」

「何ですかあの……あの…あれは!?」

「一度に何個もの戦車が真っ二つどころか何十分割しましたよ!?」

「? ああ、こちらでは既に知られているものと思っていたが……」

 

 

そもそも世界が違う……呪術すら存在しない世界やも知れんな。

 

 

「っと、先生!聞いてますか!?」

「うるさいぞユウカ。ちゃんと聞こえている。」

 

「あれはただの呪術だ。」

「じゅ,呪術……?」

「じゃあ、あの銃弾が全然効かないのも……?」

「アレもそうだな。」

「ただ呪力で強化しただけだが。」

「呪力……そんな物があるんですか?」

「む?お前達も似たような物を持っているのに知らないのか?」

 

「え?それはどういう…」

 

 

ポン……

 

 

「え?ちょ、ちょっと先生!?」

 

 

ユウカの頭に手を置き、左右に動かす宿儺。

 

 

「そ,そんな急に頭を撫でられても……///」

 

「やはり、法陣は飾りでは無いのか。」

「え?」

「ユウカ。貴様の頭上にある法陣は何だ?」

「法陣?…もしかしてヘイローの事ですか?」

 

「ほう、ヘイローというのか。ユウカはそれが見えるのか?」

「いえ、私は何となくあるのは分かるんですが、それがどんな形をしてるのかは分からないんです。」

「ほう、そうなのか。」

 

 

せっかくそのヘイローとやらから正の呪力に似たものが流れているというのに。

触れない核か……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界を断てば砕けるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生!無事ですか!?」

「ん、ああリンか。」

「大丈夫そうですね……。では、これからシャーレに向かいましょう。」

「ああ。」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜シャーレ地下〜

 

「ふぅん…困りましたね…。これではどれを破壊すればいいかわかりませんわ。」

 

「誰だ、オマエ?」

 

「あら?」

「…。」

 

 

狐の面……先の遠方にいた女か。

 

 

「…。」

「…。」

「……し。」

 

「……?」

 

 

 

 

 

「失礼しました〜〜〜〜〜!!!!!」

 

「!?」

 

「……何だったんだ、アイツ?」

「先生!無事ですか!?」

「見ての通りだが…。」

「…よかったです。孤坂ワカモがシャーレ内に侵入していたと目撃情報がありまして…。」

「…孤坂ワカモ?」

 

 

 

「……厄災の狐

 

 

「矯正局に収容されていましたが、今回の騒動で脱獄した7名のうちの1人です。」

「その名の通り、彼女が通った道は厄災の如く火の海になります。」

「ほう、そうか。」

 

 

それはまた楽しめそうだな…。

 

 

「……よかった、無事ですね。」

「先生、こちらをどうぞ。」

 

「…これは。」

 

 

確か……虎杖悠仁(小僧)の記憶で見たタブレットとか言う機械(からくり)だったか?

 

 

「ただのタブレット端末に見えるかも知れませんが、これが鍵となるはずです。」

「連邦生徒会長の残した物で、名称は『”シッテムの箱“』。」

「会長いわく、先生専用の物だそうです。」

「そのせいか、私たちではパスワードの突破はできませんでした。」

「でも、先生ならおそらく解けるかと思います。」

 

「…。」

 

「では、私は邪魔にならないよう離れておきます。」

 

 

そう言い、離れていくリン。

コツ,コツ,と足音が離れて行くにつれ、焦りが募る…。

その度に頭の回転を加速させ、脳の知略を廻らせる。

 

 

「いや……。」

 

 

タブレットなんぞ触った事ないぞ…?

 

 

「…このボタンを触ればいいのか?」

 

 

側面のボタンを押し、電源が付く。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

Connecting To Crate of Shlttlm…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

▶︎システム起動パスワードをご入力下さい。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

「パスワード……? 何だソレは?」

 

 

適当にボタンでもいじくりまわせばいいのか?

などと思っていたら…

 

 

「む? これは…。」

 

 

謎の文字列……いや、確かこれは”キーボード“だといったか?

 

 

「文字列の配置で許可のない者を分別する仕組みだったか……面白い。」

「しかし、いざこっち側となると難しい物だな。」

 

 

日本語だけならまだしも、外の言葉(英語)も有るとなると何通り有るのやらな…。

 

 

「……なんだ?」

 

 

突如として脳内に浮かぶ謎の文字列。

意味はわからない。前世や、ましてや小僧の記憶ですらない。

 

 

「……まさかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……我々は望む、七つの嘆きを。

 

……我々は覚えている、ジェリコの古則を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……。

 

・・・接続パスワードを承認。

現在の接続者は『両面宿儺』…確認しました。 

 

 

 

 

『シッテムの箱』へようこそ、宿儺先生。

 

生体認証、及び認証書生成のため、メインオペレートシステム『A.R.O.N.A』に変換します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……すやすや。」

 

「……なんだこの小娘。」

「…。」

 

 

辺りを見渡すが、教室のようだ。

しかも水浸し。

教室内は一部崩壊し、外が見える。

 

快晴……いや、青空だ。

 

 

「…zzz」

 

 

「いい加減起こすか…。」

 

「(˘ω˘)スヤァ… 」

 

「おい、いい加減起きろ小娘。」

 

「むにゃぁ……いちごミルクに、カステラ……にゅふふ………」

 

「…。」

 

むにゅ…

 

「…んにゃ?」

 

「起きたか、小娘。」

 

「…んえ?えぇえええ!!??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日、宿儺はキヴォトスを救った。

しかし、これは始まりでしかない。

廻る神秘、巡る策略、飛び交う銃弾、そして……

 

 

 

透き通るような青空と共に…。

 

 

 

 




電子機器を扱えないシニア世代の宿儺おじさん。
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