曲筆・用語集(ネタバレ注意)
第一話 須美と園子
大社館第一小学校:大橋市にある小学校。公立学校だが、周辺の地価が高い為、富裕層の生徒がマジョリティである。
アルフレッド:乃木家専属執事。しかしてその正体は、素戔嗚の肉体に宿る乃木若葉。楔の能力である魂の接触により、やがて本来の肉体へと戻る。決して某弥勒のイマジナリー執事では無い。
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第四話 上里ひかげ
上里ひかげ:上里家の令嬢。巫女(楔)の力に目覚めず、それにより苦しい日々を送る。しかし、それは大巫女にして祖母の上里ひなよによる、楔の縁の凍結によるものであり、巫女(楔)としての力は既に保有している。
大巫女─上里ひなよ:神託により最終的な意思決定を行う大社の頭。“上里を呪う呪い”の影響をコントロールするため楔の縁を凍結し、日輪宗の手の届かない大巫女の間にて自らを隔離する。
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第五話 乃木への追走─其壱─
日輪宗:悪神・アマツミカにより掌握された、宗教連合月光の福音の改名後の組織。月光の福音に所属していた者らのほとんどには星屑の卵が植え付けられている。
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第六話 乃木への追走─其弐─
神剣生大刀:かつて大国主が素戔嗚尊から譲り受けた三種の神器のうちのひとつ。出雲大社の大しめ縄に隠されていた、正真正銘神代の武器。かつての大結界は、この神器によるもの。原作の生大刀は平安時代に造られた日本刀に生大刀の霊力が宿った物だが、曲筆の場合オリジナルのものになる。
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第七話 乃木への追走─其参─
月光の福音:神樹という神様を国全体で祀りあげようとする動きに対抗するために、300年前に作られた宗教連合。やがて日輪宗となり、中央集権的な組織となる。
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第八話 乃木への追走─其肆─
衛士:御国を護る使命を持つ者達。装備の性能は原作の防人に近いが、基盤となるシステムには概念武装技術が用いられており、装備そのものに霊力が宿る。防人と異なり、あくまで専守防衛。
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第九話 乃木への追走─其伍─
乃木大国公社:世界のインフラと呼ばれる組織。あらゆる産業をコントロールし、経済を適切な状態に保つ。公には高度なAIによるものとされているが、実は乃木若葉という神樹と霊的な繋がりを持つ肉体が中核を成しており、神樹によるリソース供給を数値化し、シミュレートすることで成立していた。
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第十話 綻び
敬聖霊地神連宮:大社の本部であり、神樹のおわす山に建設された巨大施設群。入るには大社の務め人たる証である刻印が必要。
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第十二話 昔話
幽世:異界と化した四国外の空間。神の加護無きテリトリー、無の大海原。この世界は異界と化した四国のフレームであり、生大刀による異界化が劣化すると共に、元の世界の姿が表面化していく。幽世遠洋と呼ばれた調査において、幽世内の不完全なオノゴロ島を支配していた悪神・七夕星の分体(ヒル)によって襲撃された上里御影は、その肉体の支配権を奪われてしまった。
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第十四話 帳が下りる
アマツミカ:日輪宗の教祖にして、月光の福音を乗っ取った天の神。
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第十七話 儀式
素戔嗚:須佐之男。スサノオ。唯一肉体を留めている最後の国津神。人類の隣人にして見守る者。肉体は天に由来する為、肉体だけは神樹の一部となることが出来ず、やがて乃木若葉の魂の容物となる。
八岐大蛇:日本神話最大級の怪物。曲筆では口から極太レーザーを放つ。倒すと心臓が丸い球体になり、中から大量の紅い水が吹き出す。一説によると八岐大蛇は川の氾濫の象徴でもあったとか。曲筆においては、河川の内に宿る大蛇としての真実を、神器・
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第二十話 出雲八重垣
八重垣:素戔嗚尊が歌った日本最古の和歌に登場。幾重にも巡らした垣根を指す。神剣・生大刀を手にした後継者たる乃木若葉が八重垣・昇と唱えると伸びる足場が、八重垣・障と唱えると簡易的な外壁が出来る。
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第二十一話 四国にて/四国へと
楔(の少女):本土の地下に存在していた異界、根之堅洲国を神樹の身体とする為に、両者を繋げるケーブル的な役割を課せられた者を指す。その役割を終えても神樹との霊的な繋がりは残る為、神託を受信することが可能。秀でた巫女の素養を持つものが楔になると、その子々孫々へと巫女の力が受け継がれていく。
根之堅洲国:冥界でありながら、地力の源泉でもある根の世界。死した人々は、やがてこの世界の一部となる。
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第二十二話 白鞘小百合
白鞘小百合:若葉の幼馴染。前髪の一部が白髪の、大人しい子。長めのボブカット。いじめられ体質。低身長。自らが生まれた意味、すなわち死に場所を求め続ける生ける幽鬼。
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第二十七話 勇者・乃木若葉
蛇の比礼:大国主の神話に登場するアイテム。彼は須佐之男によって蛇の部屋に閉じ込められてしまったが、これを三度振り、蛇を追い払ったとされている。曲筆では概念武装から漏れ出でる霊力を阻むフィルターとして使用されているが、これは神樹=蛇とする原作を踏まえてのもの。(友奈の魂魄が蛇によって削り取られていく)
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第一部 狼少女、神世紀元年に立つ
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第二部 諏訪の大湖が干上がる日
別天津神:最も古い五柱の神々。世界の基盤、その更に中枢となる理そのものであり、秩序である。この世の最小単位、という表現が適切だろう。
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第二十八話 果ての始まり
雷神─八雷神:黄泉の国にて、腐りゆく伊弉冉の肉体から生じた、雷を司る八柱の神々。曲筆において、彼らは黄泉の国から逃亡する伊弉諾を捕まえられなかった罰として、黄泉の国の門番としての宿命から逃れることが出来ずにいる。しかし、黄泉比良坂の先にあるその門はもはやただの飾りに過ぎず、どのみち決して開くことはない。
伊予島柚希:神力研究局局長。概念武装の立案者。過去に行われた概念武装の実験フェーズにて事故が起き、そこで両親、そして実験の参加者である弥勒夕海子を亡くしている。その死に責任を感じつつ、研究に邁進する。
概念武装:特定の神を流し込まれた概念的な神器。使用者の闘志に応え姿を見せる背後霊のような存在でもある。フレームには加工、圧縮された神樹の枝葉が使用される。絶大な威力を誇るものの、漏れた霊力はヒトの肉体を侵食する。故に、使用には蛇の非礼というフィルターが必要となる。剣たる現世、弓たる隠世、槍たる創世、手(足)甲たる絶世の四つ。
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第二十九話 弔えば夜
上里ひなみ:大巫女たる上里ひなよの娘、上里ひかげの母、そして次代大巫女。しかし“上里を呪う呪い”によって本人の魂はそのほとんどが喪われており、実質天の神の傀儡となっている。
上里
アメノイハクスフネ:幽世遠洋に使用された、神代の霊舟を改造したもの。高知県にて発見された小舟がベースとなっており、そこが浮かべる場所であれば、“水”という理を瞬間的に付与し、漕ぎ出すことが出来る。
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第三十話 次代当主は暴れたい
事代主神:大国主の息子であり、「天之逆手」の担い手。地上に国譲りを迫るタケミカヅチと戦い、敗れる。原典においては、タケミカヅチに服従を示している。
アメノトリフネ:タケミカヅチが地上に赴く際に用いた舟。木花咲耶姫、素戔嗚、八千矛の三人は、このアメノトリフネを使用し、天に攻め入ることになる。
八千矛:本来のオオクニヌシ。スーパー色男。木花咲耶姫と共に高天原に攻め入った彼は、草薙剣─天叢雲剣を木花咲耶姫に託し、ここは俺に任せろ、と数多の天津神の猛攻を一挙に引き受け、死亡した。
木花咲耶姫:美の頂点に立つ女神。事代主神から天の逆手、そして八千矛からオオクニヌシの名を受け継ぎ、やがて大地の支配者となる。天照大御神とは全く同一の容姿であり、天上界で対面した彼女は、天照を「そっくり」と称した。
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第三十六話 銀色の世界─序─
双星協会:かつて月光の福音には二つの大きな勢力があり、その内のひとつが双星協会であった。孔子の儒教を源流とするも、教会や礼拝堂、懺悔室など、表向きはカトリックの要素が色濃い。やがて現れたアマツミカによって二大組織は解体され、双星協会の頭には山伏しずくがあてがわれる。全ての日輪宗の会員は「さきわい」という儀式に参加することが義務付けられており、それは双星協会で行われる。また、その儀式で振舞われた食事には、もれなく星屑の卵が混入している。
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第三十七話 柚希と歌野
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第四十一話 園子としズク
巫女狩り:天神の動きを察知する情報源である巫女を根絶するために暗躍する、子供達だけで構成された暗殺チーム。小学校や中学校に紛れ込み、巫女を見つけ出し、攫い、仕留める。
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第四十二話 それでも
上里の呪い:上里ひなたが高天原の雲海に触れた際に刻まれた呪い。一定の年齢で発症し、宿主の生命力を奪う。そのことについて誰かに伝えようとするだけでも、呪いはその誰かに伝播し、災厄をもたらす。原作、勇者の章で結城友奈が受けた呪詛の時限爆弾バージョン、といったところ。
上里を呪う呪い:上里ひなみに、上里御影に寄生していた天の神によって刻まれた呪い。悪霊を引き付け、魂を蝕み、やがて宿主は呪いそのものとなる。乃木若葉や鷲尾須美が受けた呪いと近いが、向こうは“魂を肉体から引き剥がす”ものであるのに対し、こちらは“魂そのものを悪霊に変質させる”という違いがある。その対象を上里の名を持つ者に限定することで、呪いはより堅牢で破りがたくなっている。
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第四十五話 勇者・帰還/出発
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第四十六話 精霊弾
天照大御神:“ひとつ前の世界”で、人間だった誰か。次の世界の軸となった彼女は、回帰する情報の渦に呑まれ、自らの穢れで天の世界を滅ぼす生ける大災害となる。やがて穢れという本質を喪った彼女の魂は漂白され、その中には残像となった記憶だけ。風に揺らされる枝葉のように、母という何かを模倣するだけの、明確な意思のない人形となった。
精霊弾:神樹の内に記録された精霊の分霊が込められた弾丸。素質を持つ無垢なる少女に撃ち込むことで、その肉体を媒介し精霊そのものを召喚することが出来る。弾丸を撃ち込まれた者が死ぬことは無いが、かなりのダメージを負ってしまう。原作の“精霊降ろし”を別の形で再現したもので、やたら血塗れになるのはアニメ版のオマージュ。原作で郡千景に宛てがわれるはずだった“玉藻御前”を採用。
玉藻御前:平安の世に現れた日本三大妖怪の一角。朝廷に入り込み悪事を働くも、陰陽師に正体を暴かれ、討伐された九尾である。死後に殺生石を残し、それは生命を奪う瘴気を撒き散らしたが、やがてとある僧によって打ち砕かれ、各地に飛散した。精霊弾によって喚ばれた彼女は、召喚主である楠芽吹の血液で殺生石を生成し、砕き、芽吹の殺意を利用して星屑への追尾弾を放った。
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第四十八話 ひばりが鳴く
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第五十話 天照大御神
ヒルコ:伊弉冉、伊弉諾の間の最初の子。迦具土と同じく親に見放された存在であるヒルコは、ハツの願いに共感し、協力を申し出た。過ちによって産み出された彼女は、存在そのものが原罪の象徴でもある。死霊と化した今の伊弉冉であれば、忌み子である自分を受け入れてくれるのでは──その希望は、天照の雷撃と共に泥の底に沈むのだった。また、オノゴロ島にて彼女の御神体であるヒルをステラが喰らうことにより、ステラは人を捨て神と成った。
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以下、用語として登場しなかったもの
生弓(矢):大国主が素戔嗚尊から譲り受けた三種の神器のうちのひとつ。ホーミング性能付きで威力バツグン。伊予島杏が使用する。しかし杏自身は生弓との繋がりはなく、乃木若葉が射撃の資格を杏に貸しているにすぎない。故に、矢の追尾は乃木若葉の神力無くしては成立しない。生弓には本来死者蘇生機能が備えられているが、生死の天秤の発生と共にその機能は失われている。
一番好きな章はどれですか?
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第一章 歪曲の果て
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第二章 黒百合の姫
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第一部 狼少女、神世紀元年に立つ
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第二部 諏訪の大湖が干上がる日
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第三部 建依別にて
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第三章(最終章) 瀬戸の燈籠・燃
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第三章(最終章) 瀬戸の燈籠・焼