CRYCHIC交響曲   作:りょーへい

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間奏曲 フリマ巡り〜お昼まで

 

 

〇面付巻取って言うんだ

 

祥子「なるほど。古物を扱う(のみ)の市のことだったんですのね。最初からそう言ってくだされば分かりますのに」

立希「そっちの方がマイナーでしょ。フツーはフリマって言うんだよ」

そよ「でも単純なフリマってだけじゃなくて、広場の脇じゃ企業ブースがあの手この手で客引きしてるから、フリマの割に商売臭あるよね」

燈「子連れの人に、ガチャガチャとか風船とかで声かけてるね。あれっ、睦ちゃんが引き込まれにいったよ?」

3人「何やってるのあの子は!」

 

 慌てて回収しに行ったけど、追いついた頃にはガチャガチャの景品だけ手にしてアンケートも購買案内も全部無視したむつみちゃんがいた。

 

睦「……タダでガチャガチャ回せた」

立希「あのなぁ。あれは子ども向けだって、見れば分かるでしょ」

睦「……子どもの頃は、ガチャ回したことなかったから。童心に帰りたくなった」

立希「5月にガチャガチャ店行ったでしょ。ていうか、向こうの商売に付き合う気ないなら遠慮しなよ。お店の人、すんごい微妙な顔してた」

 

 釣り餌であるガチャだけやられて逃げられた企業の人は、不服やら引いてるやらなんとも形容しがたい表情だった。そりゃ女子高生でこんな真似する人いないからね。どっちかというと、引くよね。

 

そよ「そんな恥知らずな真似してまで、何を貰ったの?」

睦「……タラララーン」

立希「ゼルダの宝箱やめろ」

祥子「すぐネタが分かる立希も睦と同類な気がしてきましたが。……なんですその、面付巻取というのは」

燈「ペン、かな? ライオンのお面がついてるペンなんて、珍しいね」

そよ「珍しいというか、邪魔じゃない?」

睦「……ペンじゃない。たぶん、みんな見たことくらいあると思う。こういうの」

 

 むつみちゃんは、ペン先だと思っていた先端を咥える。その反対側には、よく見るとライオンの口あたりにビニールがクルクル巻かれていた。そしてむつみちゃんは、クルッとたきちゃんの顔へ向いたかと思ったら

 

立希「ブッ!?」

 

 むつみちゃんの息でビニールがビッと伸びて、たきちゃんのほっぺにブニッと突き刺さった。

 懐かしいな、息で伸び縮みするおもちゃなんて小さい頃から見た以来かな。名前なんて知らなかったから、動き見るまで分からなかったや。

 

立希「って、なんて私の顔目掛けてやったんだよ! そういう遊び道具じゃないでしょ!」

睦「……痛くなかったでしょ?」

立希「痛くなかったらやってもいいわけじゃないんだよ!」

祥子「なるほど。息吹いたらビニールが伸びるおもちゃって、面付巻取って言うんですのね」

そよ「初めて知った~」

燈「面白いよね。ちょっと、好き」

睦「……燈もやる?」

立希「な、何言ってんのお前っ!? それ完璧に間接キ……」

睦「……同性同士なのに、意識し過ぎ」

そよ「いや飲み物とかなら気にしないけど、笛系のそれは流石に気にするよ……」

祥子「生理的に忌避感ありますわよね」

 

 そして一度遊んだら猛烈に興味を無くすのが、このおもちゃの特性なのか、むつみちゃんの性分なのか。用済みとばかりに、近くのゴミ箱に捨てられるのであった。確かに家に持って帰るほどのものじゃないけど、子ども向けガチャガチャに釣られてまで手にした割にあっさり捨てるなんて……なんだかなぁ。

 

睦「……他にも面白そうなおもちゃ、あるかな」

立希「もう私を巻き込むなよ!」

 

 むつみちゃんにとって一番のおもちゃが、フリみたいに言いつけるのであった。

 

〇自由な市場

 

そよ「古着やアクセサリー的な物が売られてるけど。手芸品も売られてるね」

祥子「実は蚤の市じゃないのでは?」

立希「うっさいな。私もチラシの情報から何となくそうかなって思っただけで、よく分からなかったんだよ」

燈「でも、古物店だけじゃなくて企業ブースも手芸売り場もあって、本当によく分からないね」

睦「……そういう自由なマーケットだと思おう。カオスマーケット、略してカオマ」

立希「語呂悪っ」

そよ「でも可愛いのいっぱい置いてあるよ? これとか、これとか!」

燈「うーん……私が欲しいの、なさそう……」

睦「……流石に石は売られない」

立希「ハッ、にわかめ。燈は石だけじゃなくてビー玉とかバッチとかシールも集めてんの」

そよ「にわかって」

祥子「一度みんなで遊びに行ったときに、ちゃんとチェックしてたのですね」

睦「……玄人は放っといて。この市場の自由度なら、私達でも参加できそう」

そよ「確かにー。でも、私たちの中にこういうの興味ある人っていないんじゃない?」

祥子「何か売りたいものがあるわけではありませんが……みんなでお店を出すのが楽しそうですわ!」

立希「祥子はそんなこと言い出すと思った。ていうか、私達がフリマやったら、それこそカオスになりそう」

燈「値段に、差がつきそうだもんね」

 

 片や超貴族な家の子2人。片や一般庶民な3人。商品格差が激しくて不審がられそう。もういっそお店分けた方がいいくらいかもしれない。

 

祥子「いつか出店するときのために、参考としてよく見ておきましょう!」

立希「だーかーらー、私達はバンドグループでこういうことするのが目的じゃ……」

睦「……立希はそのセリフ、1年半もよく飽きずに言い続けられるね」

そよ「いい加減諦めたらいいのにー」

 

 まぁ、今やたきちゃんもポーズで言ってるだけなんだろうけどね。色んな経験して、それを音楽に込めて、ライブする。そんなCRYCHICを、たきちゃんも気に入ってるはずだから。じゃなきゃ呆れ顔の中に優しい色が混ざってない。

 こうして、また次あるかもしれないイベント事について想像を膨らませながら、私たちはお店を巡っていくのだった。

 

燈「お店に出す石とかも、考えとかなきゃ」

 

 流石に石ころに値段付けて売りづらいなぁ。そんな声なき声が4人の間で響いた気がした。

 

 

〇バランス感覚

 

祥子「まぁ! 見てくださいまし、あそこでトレーニングしてますわよ!」

立希「どれだけ体動かしたいの。……あぁ、バランスボールに跨って跳ねてるやつか」

そよ「體力トレーニング? 体じゃなくて? どういう意味があるんだろ?」

睦「……體っていう字は、身体の骨格を表す「骨」と物事の根本を表す「本」で構成されてるから、物事の全体的な形や本質を表す言葉として使われてるんだって。つまり、全身運動的なことを言ってる、と思われる」

燈「睦ちゃん。そこまでの情報を今検索してまとめたの? 流石、ググリマスター、だね」

祥子「変な言葉ですわね。創ったのは私のおかしな幼馴染でしょうけど」

睦「……燈。テクノロジーが日進月歩する時代でググるのはもう古い。今はAIの時代だよ」

立希「まぁ要点をパッと教えてくれるAIは確かに便利だけどさ。AIに依存するようになったら頭悪くなりそう」

睦「……私は脳死でAI頼りなその辺の人と違う」

そよ「AI使ってる人、みんなそんなこと言ってそうだよねー」

祥子「って、今はそんなことどーでもいーですの! みんなであのトレーニングに……」

そよ、立希、睦「見ててあげるから、1人で行ってらっしゃい~」

祥子「うぅ……1人は寂しいですわ~……チラッ」

燈「え、えっと……軽くなら、付き合うよ?」

祥子「流石燈、CRYCHIC唯一の良心! そうと決まったらレッツラゴー、ですわ~!」「あっ、祥ちゃん引っ張らないで……」

立希「あっ……くそ、止める間もなく行っちゃうし……」

そよ「まぁまぁ、こうなったらともりちゃんが限界超えないように見守ってあげよう?」

睦「……我が幼馴染がボールの上で間抜けに跳ねてるところも記録しなきゃだし」

立希「一応れっきとしたトレーニングを間抜けって言わないであげなよ……」

 

 そして、2人の飛び入り参加は快く受け入れてもらったんだけど……

 

祥子「ほっほっ……ただボールの上に座って跳ねてるだけですが、楽しいですわね! スポッチャのトランポリンほどではありませんが!」

立希「あれこそ正真正銘の遊びでしょ。トレーニングと比べる方がおかしいから」

 

 さきちゃんはスポーツ選手というわけでもないのに、どうしてか体幹が強く、姿勢も跳ね具合も安定していた。言葉通り、トレーニングというより遊びみたいな感覚なんだろう。

 そんな様子を見ていたともりちゃんがふんす、と顔に気合を入れたから、その時点で嫌な予感がした。

 

燈「えっと……えい、よいしょ……わわっ、体がボールからズレてく……!」

そよ「ともりちゃん! さきちゃんが簡単そうにやってるからって同じ調子で真似しちゃったら……」

燈「うわ~~~!」

 

 弾むごとにお尻が滑って傾いてくともりちゃんの体。ついにバランスボールから滑り落ちて芝生に寝転んだ。

 

立希「燈~~~ッ!」

睦「……バランスボールから落ちただけなのに、オーバー過ぎでしょ」

 

 今にもともりちゃんの元へ駆けだしそうなたきちゃんを、むつみちゃんと一緒に止める。そんな大げさな救助されても恥ずかしいだけだからね。

 でも、せっかく挑戦(巻き込まれたともいう)したのに挫折で終わったら可哀そうだ(2重の意味で)。私は助言してあげることにした。

 

そよ「ともりちゃん。ボールに跨ってるだけの人もいるよ。まずはそこからでいーんじゃない?」

燈「あ、ホントだ。そうしてみるね、そよちゃん」

祥子「では燈の分まで私が頑張りましょう! そうですね、ただ跳ねてるだけだと物足りないですから……こうですわ! フッ!」

睦「……おぉ~。流石、まさに體力自慢って感じ」

 

 全身の体幹も各筋肉も優れてるという意味で、この表現も納得だった。なんとさきちゃんはバランスボールの上で逆立ちしたのだ。体操選手もビックリの大技だろう。これには周りの参加者たちからも注目を集め、むつみちゃんと同じような歓声があがる。

 ……でも、初心者向けのトレーニングイベントでやっていいことではなかったらしい。

 

スタッフ「お、お客様! 今すぐやめてください! 小さい子も参加してるので、万が一にも真似されるわけにはいきませんからっ!」

祥子「あら、そうですの? せっかくバッチリ決まりましたのに……」

立希「そもそも技を披露するような場じゃないでしょ、暴れすぎだこのハチャメチャお嬢様」

 

 たきちゃんは額に手を当てて疲れた声のツッコミしていた。それを見て私も思い直す。いけない、さきちゃんのとんでも奇行に慣れてきて恥ずかしいって感覚を忘れてた。何呑気に写真撮ってたんだろう。カムバック私の常識感覚。

 

燈「ほっ……や、やった。ちょびっとだけなら、今度は跳ねても落ちなかった! み、みんな~!」

 

 一方ともりちゃんは、バランスボールに座ったまま手を振っていた。色んな意味で、なんと微笑ましいことか。さきちゃんとは凄まじいギャップがある。彼女とは別の意味で、子どもを見守ってるみたい。

 

立希「見てたよ燈! 凄い! 成長が偉い! 100点満点!」

睦「……子煩悩な親かな」

 

 もう何が常識で何が恥ずかしいことなのか分からなくなってきた私は考えるのをやめてともりちゃんの無垢な笑顔を写真に収めた。いいんだよ、普通や常識っていうのは場所や時代で変わっちゃう不確かなものだし。こんな個性的メンバーに囲まれてたら迷走するに決まってるんだから。

 昔の私から変わってしまったことを心の中で正当化しながら、私はトレーニングを終えた2人を迎い入れて再び散策に戻った。

 

〇お昼、前半

 

祥子「出店も一通り冷やかしましたし、そろそろお昼にしましょうか」

そよ「キッチンカーがある広場にテーブル並んでるね。あそこで食べようか」

睦「……作ってきたお弁当とレジャーシートがあるのに……」

立希「わざわざレジャーシートに座るよりイスに座った方がいい——」

燈「そ、そうだよね。ピクニック、楽しみだったんだけど、楽に座りたいよね……」

立希「やっぱり、せっかく持ってきたのに使わないとか勿体なくてないわ。本来の目的通り、ちゃんとピクニックするから」

そよ「はいはい、手のひら返し上手でちゅねーたきちゃん」

立希「何とでも言えば?」

祥子「あの……せっかくキッチンカー並んでますし、何か1品だけ買いませんか? お弁当に合うもの……」

立希「何祥子、そんなにお腹減ってるの?」

祥子「違いますけど。なんだか勿体なくありませんか?」

そよ「勿体ないかな~?」

睦「……祥はこういう露店的なものが好きだから。私もだけど」

燈「そっか。ならみんなで分けれるようなもの、買いたいね」

 

 こうなってしまったら買う流れなので、広場に並ぶキッチンカーを見て回ることに。

 サンドイッチやたこ焼き、ステーキ串など定番どころが揃う中で、さきちゃんがある食べ物に目を着ける。

 

祥子「ザンギ、とはなんでしょう?」

立希「見た目的に鶏のから揚げ的なものなんだろうけど。それとどう違うのかは、確かに知らないな」

睦「……簡単に言うと、下味がついてるから揚げがザンギで、下味がついてないものをから揚げって呼んでる、だって」

燈「じゃあ、ほぼから揚げだね」

祥子「なーんだ。そうでしたのね……。もっとこう、特徴的で珍しいものかと思いましたわ」

そよ「食べ物にそこまでロマン的なものを求める女子高生も、さきちゃんぐらいだろうね」

立希「でもから揚げなら分けれるし丁度いいんじゃない? アレにしょう」

 

 こうして、私たちはザンギを買ってから適当なところでレジャーシートを広げるのだった。

 

 

〇お昼、後半

 

祥子「では、いただきましょう!」

4人「いただきまーす」

 

 行儀よく手を合わせたあと、私たちはかご弁当箱からつまんでいく。サンドイッチ、ウインナー、卵焼き、ポテトなど。5人で作った品々。自分1人で作るよりおいしく感じるのは、素材や調理が良かっただけじゃないからなんだろうな。

 

燈「サンドイッチ、おいしいね」

睦「……ピクニックといえば、サンドイッチ」

立希「それ、睦が米よりパン派ってだけじゃない?」

祥子「私はおにぎりも好きですわ! お米の方がエネルギーになりますし!」

そよ「じゃあ次はおにぎりも作ろうね」

立希「また弁当作るの? そんな機会ないでしょ」

祥子「少なくとも、次のお花見はお弁当持参しますわ。絶対!」

立希「半年も先なのに気早過ぎだって」

 

 ワイワイ喋りながら食べていたら、あっという間に箱が空になってしまった。キッチンカーで買ったからあげも1人1個ずつ分けたし、大した足しじゃない。もう少しくらい、何か食べてもよかった。

 何かおいしそうな食べ物あるかな、と遠目でキッチンカーを眺めると、いいのがあった。

 

そよ「あっ、チェロス売ってる。おやつに食べようかな」

立希「まだ食べたいの? しかもあれってカロリー高いやつじゃん。太るよ」

そよ「あっ、思い出した! たきちゃんに何か奢ってもらえるんだった!」

立希「うっ……墓穴掘った……」

そよ「それじゃあたきちゃん、一緒に……」

 

 と言いながら立ち上がりかけた私の注意を引いたものがあった。広場奥のステージから、男の人がマイクを通して声が響かせていたのだ。

 

祥子「ステージでも何かイベントが始まりそうですわね」

睦「……でもまだ準備できてないみたいで、その時間稼ぎをあの人がやってるみたい」

燈「なぞかけが得意、って言って、ステージ前のお客さんにお題を求めてるね」

立希「なんだそりゃ」

そよ「くだらないけど、まぁいいじゃない」

 

 なんて酷いこと言ったけど、なんとなく成り行きが気になってそのまま見守っていた私たち。協力的なお客さんがいないのか、ステージを降りてウロウロ彷徨っていた可哀そうな人が、やがていそいそとステージに戻って再びマイクを握った。

 

燈「お題は、タピオカ、だって」

立希「なんだそりゃ」

睦「……立希、ツッコミのレパートリーが貧しくなってる」

立希「やかましいな」

祥子「しかしタピオカ、ですか。タピオカとかけて何と解くのか、全く想像できませんわね」

そよ「くだらないことに変わりはないけど、ちょっと面白くなってきたね」

 

 私はお題を出したお客さんのセンスに感心していた。あるあるなものじゃなくて、かつ時代を感じさせるし(ちょっとブームは過ぎてるだろうけど)、何より得意と自負した人の腕を見定める、いいチョイスだと思う。

 さて、わざわざ自分から得意と言うからには、タピオカなんて斬新なお題でもお客さんを唸らせるような回答をするんだろう。どう答えるのか興味を引かれて待っていると

 

『タピオカとかけまして、保存食と解きます。その心は……どちらもよく噛んで食べるでしょう』

 

 …………。

 

立希「つまんなっ!」

祥子「謎かけって、こういうものでしたっけ?」

燈「テレビで見るようなレベルと比べちゃ、ダメなのかな……」

 

 つまんなすぎて耳を疑ったけど、やっぱりみんなにも同じように聞こえてたらしい。

 

睦「……あんなので良いなら私だってできる」

燈「えっ、睦ちゃん今思いつけるの?」

 

 どうやらこのシケった空気を晴らしてくれるらしい。そんなチャレンジャーむつみちゃんに期待して、私たち4人はステージからむつみちゃんに向き直った。

 

祥子「面白いじゃないですか。睦、タピオカとかけてー?」

睦「……そよの太ももと解きます」 

 

 おや? とっても嫌な予感がするんだけど。

 

立希「そう来るか。それで、その心は?」

 

 いや何その完全に面白がってる顔は。殴りたいくらいムカつくけど、すぐにそのヘイトは別に移った。

 

睦「……どちらも、ムッチムチでしょう」

祥子「上手ですわ、睦!」

立希「燈、睦に座布団1枚あげて」

燈「え、えっと……」

 

 ともりちゃんの気遣し気な声がこちらに恐る恐る向かってるけど。私は湧き上がる怒りにそれどころじゃない。1人俯いて肩を震わせていた。

 また、ムチムチって言われた。タピオカくらい弾力あるって、ムッチムチとまで強調された。しかも、上手いって共感された。

 何なの? 私のことそんなにデ……ぽっちゃりキャラにしたいのかな、この子たちはぁ!

 

そよ「もぉ~怒った! まずはふざけた謎かけしたむつみちゃんからそこに直りなさい! 今日一日ほっぺの感覚無くすくらいつねってやるんだからぁ!」

睦「……面白がった2人も、共犯」

立希「ちょ、睦ズルい!」

祥子「そ、そうですわ、私達を巻き込まないでくださいまし!」

 

 3人にお仕置きするのも大変だから、とにかくむつみちゃんにきつくきつくお仕置きした。彼女の頬が真っ赤に腫れあがったところで解放してあげる。

 私のご機嫌とりに3人がチェロスを奢ろうとしたけど、とてもとても食べれる気分じゃなかった。この流れで糖分の塊なんて食べれるわけない。……ホントに太ってないよね、私?

 

燈「大丈夫! そよちゃんは、スタイル良いだけだから!」

そよ「ともりちゃん……CRYCHIC唯一の良心……!」

燈「私、幼児体型だから。大人らしいそよちゃんの体、凄いなって、いつも思ってて……」

そよ「そこまででいいよ、ともりちゃん。なんだか素直に受け取りづらい方向性だから……」

 

 まぁ、太ってると言われるより発育が良いと言われる方がまだマシかな。下り坂だった気分をなんとか持ち直す私だった。




*後書き*

目標だったCRYCHIC12ヶ月分と誕生日イベント、無事書き切った! まぁ内容はともかく、やり切った自分を褒めてあげたい。
あとは12月に中学の頃の香川旅行を、1月にうたミルコラボのアカペラ回、4月にafterglowとの共演回、5月にそよの誕生日前日テーブルゲームで遊んだ話、8月にヤクザと絡む神メモコラボ回までは最低限上げたい話。できれば5月にそよが写真に凝る話もあげたいな。
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