SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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44話から続く三連作のラストになるエピソードです。
サブタイ通りで大体合ってますが、マユが奇声あげたり、00のハムさん専用みたいな用語が全く違う意味で使われてたり、あるいは……ちょっと懐かしい面々の近況が見れたりします。

一応、ちゃんとオチは付けたとは思いますよ?w






第46話 赤ちゃんとライセンサーとワンマンアーミー、時々ピンクレモネード? 【挿絵入り】

 

 

 

 ここはCafe”Southern Cross(サザンクロス)

 マユ・アスカ曰く「”すっごい美人の店長さんがいる”、”すっごい可愛い赤ちゃんがいる”、”すっごい美味しいパフェを出す”」ことで最近評判のカフェらしい。

 

「あのねあのね、”エミリア”さん! マユ、評判になってる可愛い赤ちゃんが見てみたいなぁ~って♪」

 

 アスカ兄妹は(コミュ力の)化物だろうか?

 なんかシンもコミュ力の部分ではキラを圧倒してるのは気のせいか?

 そもそも、原作ですらも『家族を失う事がなければ、明るく陽気な子』という陽キャだったらしい。

 

「あら? ウチの娘って評判になってるの?」

 

 かつてエザリア・ジュールと呼ばれ、今はラウム・クルゼーロと結婚して娘を産み、エミリア・クルゼーロとして生きている彼女はちょっと不思議そうに聞き返した。

 

「ええっ! 未来の看板娘確定って♪」

 

「それは将来有望ね♪ いいわよ」

 

 

 

「私と”ラウ”の娘、”アリシア”よ♪」

 

 

【挿絵表示】

「まぁう♪」

 

「きゃ、きゃわわわぃい~~~~~~~っ♡」

 

 マユ、奇声(笑)と共に大歓喜。やっぱりこういう部分はしっかり女の子である。

 それはともかく、健やかに成長してるようで何よりだ。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 そして、一方その頃シンとクルゼーロはと言えば……

 

「えっ!? じゃあ、ラウ・ル・クルーゼが最後に乗ってた機体って、今はラウムさんが乗ってるんですか!?」

 

 いつの間にかクルゼーロ教導官からラウムさん呼びに変わってるし……やっぱシンってコミュ力の高くね?

 

「ああっ。もっとも漂流していた”プロヴィデンス”を回収したのは、私ではなく””……ジャンク屋なのに”バラの栽培が趣味”という変わった男でね。それが回り回って私の所へお鉢が来たということさ」

 

 ※元愛機で、現愛機でもあるらしい。

 

「へぇ~。でもそれって修理できたんですか? パイロットが戦死するくらいだから、よっぽどぶっ壊れていたんじゃ……」

 

 ※パイロットは、現在進行形でシンの目の前に居ます。

 

「まあ、それなりにはな。実際、コックピットブロックは総入れ替えになったがね。だが、核動力でフェイズシフト装甲だったのが幸いしたのか、何とか修理できる範疇だったようだよ?」

 

 実はこれ、全て噓ではない。

 ”【仮称】プロヴィデンス・リビルド”のコックピットブロックは、球状のVTPシェルに全周囲モニター、リニアシート、緊急展開エアバッグ、サブコントロール・システムとして作中に何度か出てきた”クォンタム・インタラクティブ・フィードバック・システム(Q-IFS)の現行型を搭載した最新型と言ってもいいそれに変更されている。

 

「幸いなことに、モルゲンレーテ社など様々な機関が鹵獲機体の研究と検証を兼て、修復協力を引き受けてくれたのだよ。その時も私がテストパイロットを引き受けてね。その伝手で私の所有が認められたというところかな?」

 

 修復?

 いや、現状を考えると、アレは修復ではなくどう考えても魔改造という気が……詳細はいずれ。

 

「まあ、お陰で武装機体保有許可者(ライセンサー)資格を取る羽目になり、有事特別個人契約傭兵(ワンマンアーミー)の義務が課せられてしまったがな」

 

「”ライセンサー”? ”ワンマンアーミー”」

 

 聞いたことのない名詞に首をかしげるシン。

 何やら種ではなく00由来の単語が出てきたが、当然それは原作と同じ意味の訳もなく……

 

「前者は『武装したモビルスーツを個人所有できる資格許可証の保有者』で、それを持っていると後者の『国家が有事と判断した場合、機体共々個人傭兵として国防に協力する義務』が生じるのさ」

 

 

 

 実はこれ、先の大戦の戦訓から戦後に新たにオーブ国内法で整備された制度だ。

 個人名は出さないが、戦時中から鹵獲した機体や他の手段で手に入れた機体で、頼んでも呼んでもいないのに戦場をウロチョロする者がジャンク屋を中心にそこそこ出てたし、しかも終戦直後からユニウス条約の関係でこんなに市場にモビルスーツが溢れたら治安もへったくれもない。

 そこでせめてオーブだけでも何とかしようと制定されたのが、”武装機体保有許可者(ライセンサー)”制度と”有事特別個人契約傭兵(ワンマンアーミー)”の義務だ。

 皆様にもお察しいただいた思うが……これは主にジャンク屋に対する規制だ。

 実は以前、組合に所属していないチンピラジャンク屋が、軍相手に大問題を起こしたことがあるのだ。

 オーブはジャンク屋組合の後ろ盾という訳ではないが、領海内にジャンク屋組合の本部であるギガフロートの停泊を(有償で)許可しているので、影響力がかなりある。

 そこでまず、『武器を持ちたいなら許可を取れ。許可を得たなら”力を持つことを許された義務”を果たせ』とジャンク屋組合に通達すると同時に、それは『組合への登録有無に関わらずオーブ領海、領空、領土、領宙全てに適応される』と宣言した。

 

 ちなみに上記の”オーブの領域”で未登録・無許可で武装した船舶やモビルスーツが発見された場合は、即時拿捕対象となり、投降命令に従わない場合は即時撃破命令が出る手筈になっている。

 色々と”緩い国家”だと思われる事も多いオーブだが、『法と秩序を足蹴にする者達』に容赦がない一面も持ち合わせていた。

 

「そんな制度が……」

 

 知らない法制度に軽く驚くシンだったが、

 

「無理もないさ。まともな軍人、いや”アロウズ(ARROWS)”だったか?をやっているなら、まず縁がない制度だ。それこそ知ってるのは、本職の傭兵やジャンク屋くらいだろうさ。一応、参考までに言っておくと、組合に所属するジャンク屋でも根本的には”()()()()()”だ。ジャンク屋組合の職員っていうのは、事務屋や組織の管理運営を行う層で、ジャンク屋と兼業してる職員は……いないことはないが、ごく少数だろう」

 

 中々に生々しい話題だが、まだ若いシンには良い社会勉強になるだろう。

 ”アロウズ”の性質を考えると少なくてもシンがこれから生きる世界は、このような事情が渦巻いているのだから。

 

 

 

 

 

 

⌚⌚⌚

 

 

 

 

 

 まあ結局、マユはしっかり看板メニューの『トロピカル・スペシャル』という凄い名前の南国フルーツをたっぷり使ったパフェを平らげ、シンはコーヒーとチーズケーキをご馳走になった。

 前言通りクルゼーロにおごると言われてシンは遠慮しようとしたが、

 

『なに。この店のオーナーは私だ。遠慮はいらん』

 

 すると、クルゼーロは外国の言葉(※ポルトガル語)で”サザンクロス”、南十字星をさすと聞いて、驚くと同時に納得した次第であった。

 さて、それはシンとマユがお暇してからしばし後、綺麗な夕陽が水平線に顔を隠そうとする頃……

 

 

【挿絵表示】

「”ラウ”、いい子たちだったわね? あの兄妹。どうやらあなたも気に入ってたみたいだし」

 

 クスリと微笑む妻に、

 

「そうだな。だが、あのような若い者が再び戦場に立つ日がくるかもしれないと思うと……やるせないものがある」

 

 かつてラウ・ル・クルーゼと呼ばれた男は、かつて棲み処としていた場所(プラント)の現状を憂う、

 

「……もしかして、かつての部下……息子(イザーク)たちの事を思い出してた?」

 

 彼は無言で頷き、

 

「中途半端な形で放り出してしまう事になった……君の息子を含め、済まなかったと思ってるよ。今更だがな」

 

 しかし、エミリア(エザリア)は気に留めた様子もなく、

 

「きっと大丈夫よ。少なくてもイザークは、自分の居場所くらい自分で見つけられる子ですもの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、一方その頃プラントでは……

 

(地球、オーブへ逃げ延びたとは聞いているが……)

 

「母上は今頃何処の空の下で、何をしているのだろうな……」

 

 

【挿絵表示】

「? イザーク隊長、何か言いましたか?」

 

 呼び方がいつの間にかジュール隊長から、イザーク隊長に変わっていた。

 

「何でもない。”シホ”、市中警邏を続けるぞ」

 

 一応、今はザフトに任された治安任務の一環らしいが……

 

「はい。”市中警邏(デート)”続行ですね?」

 

「お前、今、妙な事を言わなかったか?」

 

「いえ。特に隊長が気にするような発言はしてませんが?」

 

「ふむ。それなら良いか」

 

 その時、ふと耳に届いたのはビルに掲げられた大型スクリーンから流れる……

 

 

 

いつからか

頭の中は

君のことで忙しくなってる

 

心地よく

でも落ち着かない距離が

気まぐれに私をからかってるんだ

 

ちょっと背伸びしたヒール

もっと自然でいたいのに

もどかしく揺れる気持ち

 

期待した未来の先

魔法をかけてピンクレモネード

「君の隣がいいの」 伝えたくて

その袖掴む勇気が欲しい

はじまりの香りがする

夢を見せてよピンクレモネード

「君のそばにいたいよ」

言葉よりも響いた鼓動

気づかれないように

 

いつまでも

頭の中で

想うばかりで過ぎる毎日を

 

怖がらず

焦らずに一つずつ声にして

変わっていきたいんだ

 

そっと指先のネイル

ずっと胸が高鳴ってる

ときめいて騒ぐ気持ち

 

 

【挿絵表示】

決意した未来の先

魔法をかけてピンクレモネード

「君の隣がいいの」 伝わるかな

絆の糸を結んでいて

はじまりの音色がする

夢を見せてよピンクレモネード

「君のそばにいたいよ」

言葉よりも届いた鼓動

また近づいて

 

光滲む月

万華鏡の夜も

君の見てる世界を知りたい

その瞳の中

私は見えてるかな

君にはどう映ってるかな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「地球、オーブから戻ってきた”ミーア・キャンベル”さん……の新譜ですね。確かオーブでラクス様のプロデュースを受けたとか何とか」

 

「らしいな。地球からの”()()()”を中心に熱狂的な人気があるとは聞いている」

 

「人気が出るのは分かります。何というか……心の琴線を刺激されます」

 

 ※↑歌詞の内容

 

「そんなもんか?」

 

 どうやらイザークには、残念ながら”まだ”届いて無い様だが。

 

「はい。なんでも『ラクス様の身代わり』ではなく、ラクス様とは異なるファン層を獲得しているとか。それも納得できます」

 

「そこまでか……何というか、時代を感じるな」

 

「ところで隊長、本日の昼食は如何なさいますか?」

 

「特に決めてはいないが……シホ、お前が決めていいぞ」

 

「はい。ピンクレモネードで思い出しましたが、行きつけのカフェテリアで現在『カップル限定メニューフェア』を開催しています。カップル割を併用できるお得なメニューも多く、そちらでいかがでしょう?」

 

「ふむ。俺は何でも構わんが、お前はいいのか? 俺なんかとカップルだと思われて」

 

「構いません。ザフトの俸給は多くはないので、節約を具申致します」

 

「ははっ。違いない」

 

 そう苦笑するイザーク。

 

期待した未来の先

魔法をかけてピンクレモネード

「君の隣がいいの」 伝えたくて

その袖掴む勇気が欲しい

はじまりの香りがする

夢を見せてよピンクレモネード

「君のそばにいたいよ」

言葉よりも響いた鼓動

気づきますように

 

 着実にじわじわと外堀を埋めてくる、割と強かなシホ・ハーネンフースに幸多からん事を!!

 ……まあ、頑張れ。恋する乙女たちよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シホちゃんは、きっちり外堀から埋めて行くタイプの女です(挨拶

さて、ミーアは無事にプラントでもアイドル路線やってて、ちゃんと「ミーア・キャンベル」として活動してるようで一安心。
さすがのデュラさんも「見えてる地雷」は踏みぬかないようです。まあ、あくまで今のところですがw

久方ぶりのアリシアちゃん。ちょっぴり大きくなりましたw
そして、クルゼーロさんの昔の愛機は今でも愛機のようですよ?w

あと、書いてて思ったんですけど「本来の性格のままのシンって、結構コミュ力つよつよ」だったのではかなぁ~と。

そして、イザーク……母は別に忘れたわけでは無いですよ?
そして本人は、なんだかんだ気づかぬ間に外堀を埋められつつ、シホとは上手くやってるみたいです。

久々の作中歌は”三月のパンタシア”様の『ピンクレモネード』。
ちょっと前のほのぼのアニメ『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。』のOPですね~♪
歌詞がまんまシホの心情ですが、それを決して表面に出さないのもシホでしてw

さて、次回は”相方”の方でもちらりと書いてみようかと。
ただ、アッチは爽やかさ皆無なんだよなぁ~。

次回もどうかよろしくお願いします。
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