SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について 作:種再燃祭
さて、今回は甘い……だけじゃ終わらないようですよ?
まあ、サブタイからしてそうですが。
結局はイチャコラするんでしょうけどw
あっ、イラストは過去最高レベルでマシマシです♪ まあ、本文が今回は長いのでw
「なんか五日間有休が取れたみたいだ。リデラード、良かったら明日以降も付き合うぞ?」
「えっ!? ホント!?」
「ああ」
「へへっ♪ やったぜ!」
さてさて、オーブにて再会したシン・アスカとリデラード・トラドール。
何やら突発イベントのデートイベントは遅い朝飯時から昼を過ぎて、観光名所である南国風? 西暦のアジアン風?なナイトマーケットに来ていた。
「ああ。事情がよくわからないけど、長官直々に許可が出た。いや、ホント何でだ?」
と困惑気味のシンだったが、
「えっ? シンって”
「ちゃうちゃう。俺の上官が、たまたま長官と一緒にいたんだ。まあ、去年の有休繰り越し分が残ってるからさっさと消化しろって言われたよ」
そう思わず苦笑する。
「そうなんだ? そういえばシンの上官?」
「キラ・ヤマト技術大尉って言うんだけど……知らないか」
「どこかで聞いたような記憶があるけど……」
(えっ!? キラ・ヤマトってあのスーパーコーディネイターの? オルフェとかお母様は『アコードのなりそこない』とか言ってた気がするけど……)
実はアコードとスーパーコーディネイターは確執がある……というよりその生みの親であるアウラ・マハ・ハイバルとユーレン・ヒビキに大きな確執があったのだが……
それを意識してるのはリーダーユニットのオルフェと戦闘筆頭のシュラなどの男組で、実はリデラードと姉のイングリットは正直、『知ってはいるけどそこまで気にしてない』という感じだ。
「ああ。モビルスーツ・デザイナーとしては有名かな? スンゲー色々な機体開発とかやってるし」
「凄い人なの?」
するとシンはどこか嬉しそうに、
「凄い人だぞ~。パイロットとしても超一流なんだけどさ。何より技術開発系の能力が凄い。ただ絶対、同じ才能があっても俺はキラさんと同じ立場にはなりたくないけど」
「ほぇ? そんなに凄い人なら憧れたりしないの?」
(シンはより優れた能力とか欲しくないのかな……?)
「あー。あのな、リデラード……キラさんは『社畜に特化した遺伝子調整を受けた
「へっ?」
「いいか? 人より優れてる、仕事ができるってのはそれだけ仕事が回ってくるってことなんだぜ? 給料が高いってのは、それだけ金を生み出すだけの量と質の仕事をしてるってことで、それが社会の仕組みなんだ」
「うわぁ~……重いわ」
「重いぞ? 損得勘定にギブアンドテイク、金が絡むと物事は途端に重くなる。給料が仕事に対する対価ってのはそういうことだ」
今年成人したばかりのまだ新人社会人のはずのシンだが、ある意味、キラを一番そばで見ているせいか妙に達観していた。
「ま、まあ世界の真理は一旦棚に上げて、明日もお休みで付き合ってくれるなら、もうちょっとだけ夜のデートしない?」
「勿論、いいぞ」
「へへっ♪ 行こっ♡」
⌚⌚⌚
まあ結局、その日はリデラードが宿泊しているホテルまでエスコートし、その日は別れた。
そしてシンが普段より些か遅い帰宅をすると……
「お兄ちゃん、お帰り~♡」
なんかニマニマしながらマユが待っていた。
「マユ以外の女の子と、初めての”ちゃんとしたデートらしいデート”のご感想は?」
「ん? 何を期待してるのか知らんけど、どちらかと言うと観光案内だぞ?」
「お、お兄ちゃん、その感想はマユ的にどうかと思うよ……?」
「そうか? 率直な感想なんだが」
「はぁ~。これはちょっとマユがサポートした方が良い案件?」
「いや、知らんがな」
シンはそう答えるしかなかった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
さて、翌日待ち合わせ場所で落ち合うシンとリデラードだが……
「へへっ♪ やっぱりシンが選んでくれた服、可愛いね♡」
朝からシンとデート状態のリデラードは上機嫌なようだ。
「おう。リデラードは今日も可愛いな」
この男は……そういうとこやっぞ?
「……シンってホントにストレートだよね?」
するとシンは小さく微笑み、
「こういう性格だ。許してくれ」
「そういうの嫌いじゃないから、いいよ♡」
(いちいち心を読まなくても発言を疑わずに済むから楽だし)
⌚⌚⌚
「へぇ~っ……ここがオーブの国立図書館かぁ。中々立派なもんだね」
昨日と同じくシンが運転するバイクのタンデムシートに跨り、リデラードははオーブの国立図書館へとやってきていた。
ちなみに国立図書館があるのは首都の”オロファト”、ヤラファス島だ。
シンたちが出会ったのはオノゴロ島なのだが……実は地理的に言うとヤラファス島のすぐ南にあるのがオノゴロ島で、二つのオーブの中でも比較的大きな島は、世界有数の海上/海中道路で繋がっているため車両での行き来が可能だった。
まあ、勿論、高速フェリーなど高速連絡船や海上バスなどの往来もあるのだが、首都と国防組織が集中しているオノゴロ島、軌道エレベーター”アメノミハシラ”の土台となる巨大人工島”クニノミハシラ島”など主要島はやはり道路ネットワークで繋がってた方が何かと利便性が高いということなのだろう。
「一応、国の看板みたいな施設だからな。何だか西暦時代の蔵書もあるって話だし。まあ、その時代の資料を見るとしたら、俺たちが閲覧できるのは電子化されたデータか、復刻されたレプリカだろうけど」
「そんな古い時代の奴はいいよ。欲しいのは、”DNAワーク・イコライジング”関連の資料だし」
「ん、わかった。とりあえず、司書さんに聞いてくるわ」
そして程なくシンは戻ってくるが、
「リデラード、今時珍しいんだけど、”DNAワーク・イコライジング”は紙媒体の方が資料が詳細なんだとさ。どうする?」
「あー、簡単にコピーされないようにわざわざ電子媒体じゃなくて紙媒体に記録残すって公文書とかによくあるんだよね」
「おっ、流石は官僚。そういうものなのか?」
「そういうものよ。さてシン、資料のある場所は聞いてきた?」
「もちろんだ。案内するよ」
そして移動すること暫し……
「これはこれは……中々に探し甲斐があるわね~」
「だな。まあ大体の場所なら聞いてるし、俺も手伝うから、まずは探すところから頑張ろうぜ」
「りょーかい」
とはいえ、シンの言う通り”DNAワーク・イコライジング”関連の書物はきちんとまとめられていたので、探すことは苦では無かったのだが……
「……思ったよりも多いわね?」
「ああ。少し絞った方がいいかもな。リデラード、特に知りたいことってあるか?」
「”DNAワーク・イコライジング”の全体的概要と、あと法案成立までの経緯とかね」
「なるほど。アウトラインと歴史か……わかった。歴史の方は俺がある程度流れを知ってるから探ってみるよ。リデラードは、それっぽいの見繕うからよさげなの読んでてくれ」
流石現役パイロット。その場その場の判断力や決断力の高さを発揮するシンだ。
「わかったわ」
⌚⌚⌚
「リデラード、”DNAワーク・イコライジング”の出発点、何となくわかったぞ?」
「えっ? ホント?」
「ああ。どうやら始まりは、発起人のグラディス博士によれば『
「マーシャン? えっと、火星開拓のためのコロニー在住者の”マーシャン”で合ってる?」
そう、一般的にはレアメタル採掘目的の火星在住者を”マーシャン”あるいは”マーシアン”と呼ぶのだが……
「ああ。そのマーシャンだ。厳密にはマーズコロニーコミュニティの一つ”オーストレール”で『
「えっ? 製造? どういうこと?」
シンは少し考えながら、
「そうだな……1stコーディネイターとされる”ジョージ・グレン”以前の『コーディネイターに繋がる遺伝子操作の基礎技術』って、どういう経緯で確立したか知ってるか?」
「えっと、『我々ヒトにはまだまだ可能性がある。それを最大限に引き出すことが出来れば我らの行く道は果てしなく広がるだろう』の前ってこと?」
それはお母様、アウラ・マハ・ハイバルからもよく聞く言葉だった。
「それはジョージ・グレンを生み出した科学者グループの言葉だろ? ジョージ・グレンが『製造』されたのはC.E.16年前後。それ以前の……西暦とC.E.の狭間にある1世紀を超える”暗黒時代”の話とか、かな?」
「えっ? 知らないけど……」
キョトンとした表情になるリデラードにシンは何かを察したように、
「そういえば、資料不足を理由にオーブ以外じゃあ、あんまり習わないって聞いた記憶があるな。オーブじゃ”この時代”は義務教育中の必須カリキュラムなんだが」
そう、リデラードも他のアコードも知らない、もしかしたら生みの親のアウラすらも知らない、あるいは知っていても意識してない話だ。
「あのな
シンはすっと真っ直ぐにリデラードを見て、
「『生き残りの手段』さ」
「えっ……?」
「オーストレールの火星開発コーディネイターが生み出された理由も本質的には同じだな。火星の環境ってのはとにかく過酷だって聞く……そこで『火星の環境にアジャストできる』と『必要される業務に適性がある』ことを目的に遺伝子コーディネートが行われたってことだ。つまり『仕事と必要ありきで、それに見合う人間を製造する』って考え方だ。そして、それが合理的と考えられるくらい、火星は厳しい環境にある」
(待って……それってまるで”
「まあ、グラディス博士はそれから逆算して、『業種ごとに優れた業績を挙げた人間の遺伝情報をデータベース化して、それを統計的に分析、”どの遺伝情報がどの仕事に強く影響するか?”』を算出するって概論を立てて研究発表したんだ」
本当は『マーシャン・コーディネイターの研究』から上記の概論の間に”ディスティニー・プラン”が入り込むのだが、当然、シンが知るはずもない。
「その発表に飛びついたのがオーブの労務省さ。オーブにだって『特にやりたいことはないけど自分に何ができるか・向いてるかわからない』って人間は一定数存在している。労務省としては是非ともそんな層に労働力にも納税者にもなって欲しい。そして、国民の遺伝情報を扱う保健省も全面協力を申し出た。”適材適所”が部分的でも国家規模でできるなら、反対する理由は官僚にはないだろうし」
「制度導入に国民から反対は出なかったの……?」
ある意味、それが一番、リデラードが聞きたかったことだ。
「もし強制力があったのなら、反対の一つもあっただろうが……生憎とオーブ憲法には『
「ほえっ?」
「つまりさ、”
「ねぇ、それは制度として不完全なんじゃないのかな……?」
「そもそも完全な制度ってなんだ?」
シンは不思議そうな顔でリデラードにそう聞き返した。
「えっ?」
「どんな法にだって抜け穴はあるし、むしろ意図的に抜け穴を作ってる法や制度だってあるんだぜ? 例えばさ、国民に順守すべき秩序と規範を法律によって提示するのが『法治国家の在り様』だけどさ、国民にあれやれこれやれっていちいち指図する……ましてや自由意思を無視して強制するのはもはや違わないか?」
「え、えっと……」
リデラードは思わず言葉に詰まる。
自分達が建国を目指している国を突き詰めると、シンが言う『法治国家ではない別のナニカ』になる事が感覚として理解できた。
だけどシンは優し気に、
「リデラード、これは俺の私見だけどさ……法とか制度ってのは『社会とか国家って”巨大産業機械”を円滑に回す潤滑油や緩衝材』みたいなものだと思ってるんだよ。だから社会を形成する人間にはそういう物が必要なんだけど……その逆ってのは本末転倒だと思うぞ?」
それはリデラードにとって目から鱗だった。
自分達には絶対にない視点からの意見だった。
「シン、ありがとう! すっごくすごぉ~~く参考になった!」
「そ、そうか? それなら何よりだ」
腕を握りピョンピョンと飛び跳ねるようなどこか子供っぽい仕草のリデラードに、シンは少し困ったように笑った。
(シンを連れて帰りたいなぁ~……あっ、も、もちろん法務官とか政策アドバイザーとしてっ!)
と誰に言い訳してるかわからないリデラードであった。
もっともシンにその話をしたら、黙ってカガリを紹介されそうな気配はあるが。
さて、その日の調査は図書館の係員から『図書館ではお静かに』と注意された所でお開きとなったのだった。
リデラードは視野が広くなり賢くなった!(挨拶
いや、コーディネーターやアコードが優良種だってんなら、せめてこのくらいの政治談議はして欲しいなぁ~と。
いやだって、制作サイドの意向かもしれませんが、FREEDOMまで含めてSEEDの世界って政治レベルがいくら何でも低くありません?(溜息
いや、よく『C.E.は地獄だぜっ!』って聞きますが、あれ、その要因の大半が政治の劣化? 退行?に起因してる気がするんですよね~。
政治家だけの問題じゃなくて、遵法意識が感じられない民意とか民度とかもひっくるめで全体的に。
流石にそれじゃあ国家運営なんかできんだろうと、オーブや大西洋連邦はテコ入れしましたが……まあ、ファウンデーション王国も建国するならこのくらいは最低限は知っておいて欲しいってのを詰め込んだ次第でございます。
実際、シンは高度な政治的な話じゃなくて、割とストレートに当たり前の事しか言ってないし。
えっ? ユーラシア連邦や東アジア共和国? ほら、その両国は中核になった国が”アレ”だし、別にテコ入れしなくて良いかなぁ~とw
とりあえず、リデラードは『良い学び』をしたと思って頂ければ嬉しいなっと。
えっ? シンが無自覚&無意識に『リデラードに”甘い毒”を注入』した?
はてさて、何のことやら……
さて、次回は「リデラードのオーブ探訪」の最終話となります。
果たしてどうなることやら……
次回もどうかよろしくお願いします。
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