ある日突然、転生していたという経験はないだろうか?
普通は無いと言うのだろうが生憎な事に俺はある……令和な世の中でアニメイトとかで売ってる缶バッジを製造する工場で勤務していた極々普通の社会人だった。いやまぁ、どっちかと言えばオタクな社会人、そこの会社を希望した理由がアニメイトとかで売ってる缶バッジを製造する仕事だったから喜んで入った。
「デュワ!!」
その後……気付けばなんか昭和の日本に転生していた。
アカギの様な戦後間もない昭和の日本ではなく1970年代、暴走族とかスケバンとかの昭和漂う連中が居る時代に転生した。
令和の世の中からあの頃はやばかったと言われまくっている昭和の時代に転生した……いや、ホントになんでだよと思っていた。
前世の知識を活かしてオレTueeeeをやりたかったのだが生憎な事に昭和の日本……と思っていたがこの世界、二次元な世界だった
「ウルドラマンだ!」
「ウルドラマンが来てくれた!」
「ギリギリまで頑張った!頑張ったんだがすまない!」
「ピンチの連続で……」
「そんな時こそウルドラマンが欲しいんだ!」
「待たせたな!地球防衛軍の皆!このウルドラマンが来たからにはもう安心してくれ!」
この世界は……キン肉マンな世界だった。
キン肉マンII世に繋がっている世界なのかどうか分からないが、ともかくキン肉マンな世界で……俺はウルドラマンに転生していた。ウルトラマンじゃないぞ?ウルドラマンだぞ?著作権の都合上とかでそういう感じのパロディな名前になっているキン肉マン世界におけるウルトラマン、ウルドラマン……見た目は何処からどう見てもウルトラマンのパチモン感溢れている。
「くらえ!スペシウム光線!」
ウルドラマンになった俺は正義超人として活動している。
ウルドラマンはウルドラ族の若き精鋭、キン肉族よりはランクが少し下がるロビン王朝よりも下だがそれでも正義超人やヒーローを生み出した名家だったりする。若き頃から英才教育……は受けてはいないが自主的に自らを鍛え上げては地球防衛軍と協力して日夜怪獣退治に勤しんでいる…………え?プロレスはどうしたって?……………まだ怪獣が暴れている頃の初期のキン肉マンな世界なんだよ。
いや、一応は鍛えているぞ?鍛えてはいるけども地球防衛軍が戦わなきゃいけない感じなんだ。ホントに初期の頃のキン肉マンなんだってば…………ゆでだからは何故か通じない。
「おー!流石はウルドラマン!得意のスペシウム光線で怪獣シリマルダシを倒してくれた!」
「ハーッハッハ!このウルドラマンが居る限り、日本の平和を乱す奴は許さないぞ!怪獣達、大人しく故郷の星で養生しているんだ!俺だって命までは奪いたくない!!」
そんなこんなで巨大化しては怪人退治をしている。
大体の奴等はスペシウム光線で終わる。と言うかスペシウム光線で終わらせないといけない。怪獣は無駄にデカいからプレーンバスター的なので倒せば一般市民が住んでいるところに被害が及ぶからな。
「では、失礼するぞ……デュワ!」
巨大化を解除しながら空を飛び立った。
何時見ても上空から眺める昭和の日本は美しいなと心を奪われながらも元のサイズに戻って何事も無かったかの様に市街地を歩く。
さっきまで居た国会議事堂付近は色々な人達が居るから早々に行くことが出来ない。
「カツ丼二人前、特盛で頼む」
この時代では珍しい持ち帰りが出来る定食屋でカツ丼を注文する。
何時もありがとねとカツ丼二人前を持っては空を飛び田園調布の近くにある美波里公園に向かい、豚の顔みたいな小屋に向かった。
「やぁ、キン肉マン」
「おぉ、ウルドラマンではないか」
「カツ丼を持ってきた、一緒に食べよう」
「むぅ……何時も差し入れをしてくれるのは嬉しいんじゃが出来れば牛丼がいいのぉ」
「なにを言ってるんだ?カツ丼こそが至高の丼だろう?」
豚の顔みたいな小屋に向かえばそこにはキン肉マンがいた。
キン肉マンにカツ丼を差し入れすればキン肉マンは毎回カツ丼なので牛丼がいいと言うが俺は丼の中でカツ丼こそが最高だと思っている。確かに宗教上な理由で豚肉を食えない人達は世の中には多くいるがカツ丼は最高なんだ。
「毎度毎度すまんの……私の身の回りの事をあれこれと世話してくれて」
「なに言ってるんだ、超人同士助け合いは大事だろう?」
忘れがちな設定かもしれないがキン肉マンは豚と間違われて地球に捨てられた。
頼れる者が居らず貧しい生活を送りダメ超人と揶揄されている……キン肉真弓は10年以上キン肉マンを放置してるので洒落にならん。キン肉マンはまだ酒の飲めない貧しい超人学生、間もなく超人学校を卒業する……ヘラクレスファクトリー?知らんな、そんなもんは。ともかく一人ぼっちのキン肉マンを見捨てることは出来ない……本音を言えばキン肉真弓にキン肉マンが居ると伝えたいのだが、それをすれば色々と原作が大変な事になる。その事に関して少しだけ罪悪感を抱きながらもキン肉マンにカツ丼を奢る。
「うむ!吉野家の牛丼も美味いが定食屋のカツ丼も悪くないのぅ!」
「定食屋のカツ丼こそが至高の逸品だ……ん?キン肉マン、電話が鳴ってないか?」
「おぉ……もしもし!キン肉マンだよ?」
その出方はどうかと思うぞ?
キン肉ハウスに置かれている昭和ながらの黒電話が鳴ったのでキン肉マンは出れば何度か頷いた後にキン肉マンはこちらを見た。
「ウルドラマンなら今僕ちんと一緒に飯食ってっけど……え、なに?……ウルドラマンよ、なんか超人委員会が日本支部に来いってさ」
「む……カツ丼食い終わったらいく」
「いや、直ぐに行った方がいい!なにやら電話の向こう側は超人委員会の委員長の様だ……残りのカツ丼はちゃんと平らげておく。心配するな!」
それ意地汚くないか?
ともかくキン肉マンが急いで行くようにと言ってくるのでカツ丼を諦めて超人委員会の日本支部に向かった。
「コレは委員長、何故日本に……」
「うむ!ウルドラマンよ、コレを見てくれないか?」
「コレは……数年前メキシコで行われたオリンピックですね」
「うむ!近年は人間達の国際的な交流も深まってきた!スポーツの祭典の数々が開かれている、1年後には札幌でもオリンピックが開かれる……そこでじゃの、超人オリンピックの開催を決めたんじゃ!」
「……で、本音は?」
「いやいや、本音もなにも人間達のスポーツの盛り上がりを見て超人オリンピックの開催を決めたんじゃって……オリンピックが金になるとかそういう邪な思いは無いんよ」
そういう発言をするってことはオリンピックから生まれる利益が莫大なのを知っているからだろう。
慌てた様子の委員長、確実に超人オリンピックで超人委員会の資金を稼ごうとか考えているだろうな……まぁ、構わん。お金が無いと社会は動かないしオリンピックの経済効果はバカに出来ないからな。
「それで委員長、俺はなにを」
「うむ!ウルドラマンよ、君は怪獣達から日夜人々を守る正義超人として活躍しているヒーローだ!そこで君を今回の超人オリンピックの日本代表に決定した!」
「む…………委員長、日本には他にも色々な超人達が居る。そんな中で俺が代表とはどうなんだ?」
「無論、超人オリンピックの代表決定戦は開催する!ウルドラマンはそれとは別の枠で日本代表になった……どうした?嬉しくないのか?超人ならば夢見る超人オリンピックじゃぞ?」
「いや……少し……ともかく日本代表として喜んで頂点を目指します」
「うむ!期待しておるぞ!」
委員長は超人委員会の財政を良い方向に立て直そうという欲望が見えている。
しかし超人オリンピックは超人ならば誰もが夢見る祭典だ、億年単位で超人が居るのに今回で18回目なのは些か疑問だ……なんでそんなに超人オリンピックが開かれないのだろうか?アレか?全盛期のプリンス・カメハメが強すぎて塩試合になるのが目に見えているから開催されなかった的なのか?
ともあれ超人オリンピックの日本代表に選出された。第18回超人オリンピック、この頃にはまだ世に言うアイドル超人と呼ばれる者達は居なかったので俺は見事優勝した……しかし……真に大事なのは第19,20,21回の超人オリンピックだ。頑張らないとな
超人オリンピックに優勝し次の超人オリンピックで準優勝してるウルドラマン地味にスゴくね?な感覚だけで書いてます