これは仮面ライダージオウが世界を分け隔て自身に酔う前のダブルからビルドまで英雄たちが一つの世界に繋がっていたもうひとつの『復活のコアメダル』。

本編はコチラから無料DLが出来ます。
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※DL料金は無料というので、お願いがありまして読んで下さったらSNS上で感想か宣伝ツイートして貰えると嬉しいです。


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 本当に申し訳御座いませんでした…。


仮面ライダーオーズ 復活のコアメダル~もうひとつの“いつかの明日”~

 

 

 

 火野 映司が日本に帰って来る。その吉報が鴻上会長から、10年前の欲望が取り巻く戦いを超えた仲間たちの元へと届いてから1ヶ月が経った。

 

 10年の歳月の中で、火野英司と関わった人物達も各々の人生を歩んでいた。

 泉 比奈は、夢である有名な服飾ブランドメイカー『Wind Scale』夢見町支部のメインチーフになった。

 兄の賢吾も今は刑事として、様々な事件を追っている。その中で他区の狩野という刑事と仲良くなったという。

 後藤 慎太郎は、鴻上ファウンデーションを離れて、今は武道教室の師範をやっている。不器用ながら優しい性格は子供達に大人気。

 伊達 明は、映司との接点時期はそんなにも離れていなく極偶に世界の放浪医として働いてる際に出逢っていた。

 そして、クスクシエのオーナーである白石 知世子は、相も変わらず元気な姿で世界中を飛び回りながら店を営んでいた。

 

「はいは〜い!これをそっちに運んで〜!」

「おっとぉ、知世子さん。作り過ぎじゃなぁい?」

「そりゃそうよ。だって、今日は映司くんが帰って来る日でしょ?目一杯ご馳走を作って歓迎しなくちゃ」

「知世子さんのそういう明るい所、大好きよ!ほら、後藤ちゃんも運んで運んで!私はもっと料理しないといけないから飾り付けをお願いね♪」

 

 クスクシエでは、映司の帰国に合わせて盛大なパーティをやろうと大盛り上がりだった。

 店中の机に並ぶご馳走の山々は様々な国や地域の伝統料理が満漢全席と言わんばかりに溢れていた。

 しかし、明るいムードの中で後藤だけは、食事の並ぶ机の前で頬杖を突きながら暗い顔をしていた。

 

「ハァ…すいません。何だか朝から胸騒ぎがしてて…」

「おいおい、後藤ちゃん。こんな素敵なパーティに暗い顔は似合わせないよぉ〜」

 

 後藤の辛気臭い溜息に、伊達は昔から変わっていない距離感で可愛げのある弄りをする。

 後藤も慣れた様子で、指で突っつこうとするのをヒラリと躱す。

 

「実は、つい先日に総理大臣就任の話で、思うところがありまして…」

「あの総理大臣で歴代若年就任って言われてる彼のこと?」

「伊達さんはつい先日、日本に帰って来たばかりですし知りませんでしたよね?」

 

 後藤の悩みは、新しく就任した総理大臣のことだった。

 一般人である後藤が深く気にするとしたら、政治屋のつまらない話にここまで考え込むのには違和感がある。

 

「何よ、総理大臣なんてお偉いさんが後藤ちゃんの不安と何か関係ある…」

『それは私からお答えしよう‼︎‼︎』

「うおっ、ビックリしたぁ⁉︎」

 

 突然、開け放たれたクスクシエの出入り口の扉の前に、里中 エリカが鴻上ファウンデーション社長・鴻上 光生が映ったタブレットを持って立っていた。

 それと、里中の足元には2つのアタッシュケースが置かれていた。

 

「緊急なのでこうして早馬を飛ばさせて貰ったよ!ところで、火野君は帰って来ているかね?』

「まだ、ですが。どうかしましたか?」

『つい先日悲しいことに。我が鴻上ファウンデーションは買収にあってしまってね‼︎』

「私も社長と一緒に追い出されちゃいました」

『そして、買収主が今回の総理大臣という事と……………その彼が』

 

 鴻上はやけに長い長いタメをしたバースデーケーキを取り出す。

 

『火野 映司くんのお兄さんに当たる者なのだよ!!!』

 

 鴻上が取り出したケーキにはチョコペンで『岸辺 総理大臣』と書かれていた。

 

『何の因果とも知れず、寧ろ我々の会社と火野君の繋がりを知っていたかのようだったよ』

「わざわざ、それを言いに。心中はお察ししますが?」

『後藤君ッ‼︎それだじゃないのだから、君たちの下へと里中君を来させたのだから』

 

 鴻上はオーバーリアクションの裏で実に何かに焦っていた。

 それを感じたのか後ろで聞いていた伊達が身を前に出す。

 

「もったいぶらずに話してくださいよ、会長」

『“元”会長だがね。実は我々が研究していた新型コアメダル全てと火野君のオーズドライバーを模して作ったコピー品を押収されてね』

 

 後藤がずっと感じていた焦燥感の正体。

 映司の兄。彼の悲しい過去を美談として利用した男が総理大臣の地位を手に入れて、鴻上ファウンデーションを売却して、オーズの力をいの一番に狙った事実にそれまで浮かれ気分だった店内に電撃が走った。

 

 

✳︎

 

 

 夢見町と天ノ川学園都市の間にある空港。

 たった一度だけ映司がいつかの明日から来たアンクと再開した空港にもう一度来た。

 

「……やっぱり、もう一度はそうないよな」

 少しのため息の後に、淋しげにポケットに入った相棒の形見を握り締める。

 

「映司くん!」

「比奈ちゃん!?」

 

 それをかき消す様に遠くから懐かしい声が聞こえた。声の方向からは、相棒と時を過ごしたのと同じ位に付き合いの長い友人が手を振っていた。

 

「久しぶりだね、映司くん。元気だった?」

「元気元気!何年振りくらいだったっけ。日本に来てもみんなには中々顔合わせられなかったし」

 

 再会に喜ぶ二人は他愛の無い会話でも嬉しく思えた。それ以上に旅先で僅かな時間の出会いと別れを繰り返す映司にとって、長い付き合いを持った友人との再会は幸せな時間だった。

 

「ところで、他の皆んなは?」

「クスクシエで映司くんの帰国パーティで集まってるよ。映司くんの寝る場所も用意してるから」

「あ〜、うん。ありがたいけど、先にちょっと用事をすませてからでも良いかな?俺さ、どうしても先に行かなきゃいけないところがあって…。そんなに長くは掛からない筈だから」

 

 バツが悪そうに断る映司。そもそも帰国するのも日時しか知らされてなく、理由もついぞ誰も知らなかったし、聞いた所でも話をはぐらかされていた。

 

「おいおい、水臭いな。あのジジイの死に目に会いに来たって言えば良いじゃないか」

 

 映司と比奈の間に割り込む大きな声に、周囲の人々も声の主に驚いた。

 目付きの鋭い映司とそう変わらなさそうな年齢のスーツ姿の男性が廊下の真ん中に堂々と立っていた。服も眼鏡も装飾品もどれもこれもが一眼で一般人が買えるそれとは別格に見えた。

 比奈は声のする方を見た瞬間に何処かで見た誰かと言った瞳に変わったが、映司は血の気が引いた丸い目で見つめた。

 

「久しぶりだな、映司。いやぁ…それとも、お前が学生の時に戦地から帰ってきた時以来か?」

「兄さんこそ、何で此処にいるんだよ」

 

 ブランド物の刺繍が入った背広スーツ姿の男は眼鏡越しに映司を睨み付けて、映司の言葉からその関係性が明かされた。

 張り詰めた空気感に、空港に総理大臣が来ているという情報が周りを歩いていた人達を野次馬へと変えて集まり始める。そして、野次馬達の口から「岸辺総理大臣」という名が聞こえてきた。

 

「総理大臣にまで上り詰めた兄が不出来な弟を出迎えるのに理由を聞くか…家族の情とかを考えないのか?」

「…………あんたと話す事なんかない」

「はぁ〜あ、お前にジジイの連絡をしたの。おれだったんだけどなぁ…」

 

 手首のボタンを弄りながら、映司にジリジリと近寄る。

 まるで、怪物とでも遭遇したかの様に近付いて来る距離の分だけ後退する。

 

「俺に理由を聞いたよな?なら、答えてやるよ。お前を“殺しにきた”」

 

 岸辺は胸ポケットからオーズドライバーを取り出した。それは火野 映司しか持ち得ないはずの古代錬金術から生み出された特殊なドライバーの筈だった。

 

「どうして、オーズの力を⁉︎」

「鴻上ファウンデーションが開発していた2台目のオーズドライバーを拝借してな。もうオーズはお前だけの“モノ”ではないって事だ」

 

 それを何故か岸辺は取り出して腰に当てると、ベルトが巻き付けられて3枚のメダルをスロットに差し込んでスキャナーで読み取った。

 

「………変身‼︎」

『シカ!ガゼル!ウシ!シーガゼシー!シーガゼシー!シィーガーゼシィー!』

 

 岸辺は仁王立ちで左手をポケットに入れた状態で、スキャナーを胸に置く。その肉体を仮面ライダーオーズ シガゼシコンボへと姿を変えた。

 突然の総理大臣の変身により悲鳴を上げて逃げ惑う野次馬達と驚いて硬直する映司と比奈。

 そこにすかさず、ガゼルアームから繰り出させられる高速ストレートから空気の弾丸を飛ばす。映司は間一髪で比奈を庇いながら避ける。

 

「どうだ?お前だけの玩具だと思ってたのが自分一人のものじゃなくなった気分は?」

 

 再度繰り出される空気弾は、空港の強化ガラスを最も容易くぶち破る。

 比奈を支えながら逃げる映司を追い込み、何度も何度も繰り返し、何かを待っているかの様に足元や周り、避けなければ当たっていた場所に的確に撃ち込む。

 

「逃げて、比奈ちゃん!」

「映司くん!」

「俺は大丈夫だから……変身ッ‼︎」

 

 映司は比奈を逃がしてから、エスニックズボンの懐から慣れた手付きでドライバーとポセイドンの時に取り返した未来から帰って来たメダルを取り出してスキャナーで変身する。

 

『タカ!トラ!バッタ!タトバ!タトバッ!タットッバ!』

 

 映司は一番慣れていて且つバランスの良いタトバコンボへと変身する。だが、その姿へと変わるのを待ち望んでいた岸辺オーズは、シガゼシコンボの特徴である強靭な足腰のバネで繰り出される突進とシカの角で飛行機の『発着場』へと叩き落とした。

 シカゼシコンボの強烈なタックルは、タカメダルによる視覚機関でさえ捉えられない突進力が腹部に入り、コンクリートの固い床で悶絶する映司をゆっくりとした足取りで追う岸辺オーズ。発着場の床に飛び散るガラス片を変身して強固になった足で踏み抜き、プレッシャーを与えるが如く近づいて来る。

 

「おいおい、世界を救った英雄様がそんなんじゃ肩透かしも良いところだな」

 

 わざと近づき、わざと時間を与えて、狩りでもするかの如く空気弾のジャブを放って、映司が起き上がって避けるのを見計らい、接近戦で拳を振るう。

 

「オラオラァ!ボクシング部元エースのキレ味はどうだァ‼︎」

「メ、メダルが変えられっ!!?」

 

 映司もすかさずトラクローンを展開して攻撃しようにもシガゼシコンボの角を持つ動物達による全身バネの応酬が肉体を貫く。最後のストレートで映司はアーマーが火花を放ちながら吹っ飛んだ。

 

「メダルを変えるなら早く言ってくれよ。お前を歯向かってくるのを折角待ってやるのに」

「ウグッ…フゥゥ……」

 

 岸辺オーズは、余裕と挑発によって力の誇示をボディランゲージと共に見せつける。

 映司はダメージで鈍る肉体をアドレナリンの分泌で起き上がらせてメダルを取り出す。

 

『サイ!ゴリラ!ゾウ!サゴーゾ!サゴーゾッ!スキャニングチャージ!』

 

 映司はサゴーゾコンボとなり、間髪入れず必殺技でキメに掛かろうとする。

 ゾウレッグで高く飛び上がり、重力で自由を奪おうとした直後に岸辺オーズはメダルを変えた。

 

『セイウチ!シロクマ!ペンギン!セイ!シロギンー!セイ!シロギンー!』

 

 新たに姿を変えた岸辺オーズ セイシロギンコンボはサゴーゾを勝るパワータイプで、重力を物ともせず散歩でもするかの様に加重力状態を悠々と歩き、重力波を飛ばす無防備なサゴーゾコンボに強烈なアッパーで粉砕した。大きなダメージによりコンボは解けてタトバコンボに戻ってしまう。

 

「またっガァ⁉︎……ッ見たことないのメダルが…」

「そうか、それは随分と情報が遅れているな。なら、このコンボはどうだ?」

『サメ!クジラ!オオカミウオ!サーラーミウオー!サ!ラ!ミーウオー!』

 

 次に見せたコンボは、かつて未来から来た仮面ライダーポセイドンが使っていた水棲系メダルで作られるサラミウオコンボ。

 

「ミハル君が使っていたメダル!」

「鴻上ファウンデーションのファイルは全て閲覧済みだ。仮面ライダーオーズの対処法や戦略は研究済みだ」

 

 水棲系コンボのサラミウオコンボは、水以外でもその実力を発揮し大海の流れを完全に我が物として流麗で美しく優れた拳法家が放つ重い一撃が映司を襲う。

 防御面で最も優れたサゴーゾコンボのパワーですら通じず、硬い体表をオオカミウオが如く喰らい付いたら放さない連撃とサメの獰猛さという執念を思わせる追撃、それに加えるクジラの重量を人間サイズで放つ拳で追い詰められていく。

 

「お前は何をやっても俺ら兄弟の足元にも及ばなかった。あのジジイがお前を甘やかしていたからだ」

 

 ボロボロになった映司に詰め寄るが、その返事はマスク越しからも感じ取れる殺気だった。

 既に、言葉を交わす事も失くなった映司の姿は温和な彼が本気の殺意を剥き出しにしていた。

 

『クワガタ!カマキリ!バッタ!ガータガタキリバ!ガタキリバ!』

 

 ガタキリバコンボで無数に分身して襲い掛かる。50人ものコンボによる数の暴力で押し潰そうとする。

 岸辺オーズは余裕綽々で昆虫メダルに昆虫の描かれた3枚のメダルを取り出す。

 

『ムカデ!ハチ!アリ!ムカチリー!チリッチリッ!ムカチリー!チリッチリッ!』

 

 一斉に襲い掛かる映司オーズのガタキリバコンボに対して、サラミウオコンボから猛毒を持つムカチリコンボへと変わって全身から無数の毒針を放って一掃する。

 

「グアァァッ…‼︎」

 

 圧倒的な攻撃にコアメダルが全て弾き出されて、オーズの全身が灰色に点滅してメダルが散らばり、人の姿へと戻ってしまう。

 映司が床に転がってダメージで立ち上がれない状態で、メダルの一枚一枚を勝者の余裕と言わんばかりに拾っていく。

 

「映司。お前には“王の資格”っていうものがない。なら、政治家の俺に渡しちまえよ、あの時みたいにさ」

「あの時…って」

「お前がテロに巻き込まれて帰ってきた時みたいに、親父や俺にお前の美談を“くれた”だろ?同じ事だ、お前は空っぽに逆戻りしろ」

 

 映司のトラウマを掘り返して煽る。

 顔は焦燥感と怒りに震えるが、肉体の疲労感とダメージで地面にもがくので精一杯だった。

 

「見せてやるよ、本物の“王の資格”を持つ真のオーズの姿を…」

 

 空中に映司の持っていたメダル全てを放り投げて、まとめてオースキャナーを介して肉体へと吸収していく。

 かつて、800年前のオーズの死因となった膨大な力をコアメダルの力を押さえ込んで変身した。

 

『タカガタ!トラゴリ!ウドル!ラサシャ!キリジャ!ゾータ!バータ!』

「ふはははぁ!何という高揚感だ!コレが“王”‼︎新世界の王であり神となったオーズの姿だッ‼︎」

 

 スキャナーから発せられる動物の悲鳴にも聞こえる不快な音は聞く者全ての感情を害する異質すぎる声だった。

 驚愕する映司に、岸辺は“欲望の器”として完成したオーズを見せつける。

 

「映司くんっ⁉︎」

「比奈ちゃん、来ちゃダメだ!」

 

 やっと空港から発着場に追いついた比奈だったが、時は既に遅く決着間近の刻だった。

 

「終わりだ、映司ィッ‼︎」

「うわああぁぁぁっ‼︎」

 

 映司は岸辺オーズの起こした爆風で映司の身体は宙へと投げ出されて海の中へと落ちる。

 その姿を見た比奈は膝から崩れ落ちて失意のまま、映司が消えた海を見つめる。

 

「映司くん…」

「泉 比奈、と言ったか。これから俺が“オーズ”であり、『火野映司の“オーズ”』を語れば国の裏切り者として処分してやろう」

 

 岸辺は真のオーズのまま笑いながら、呆然とする比奈を置き去り去っていく。

 

 

✳︎

 

 

 砂浜でボロボロになっている映司が波打ち際に打ち上げられていた。

 その場所は、アンクに己の独白を叫び、恐竜メダルに支配されてグリードへ呑み込まれそうになったのを止めてくれた時と同じ場所。

 

「ったく…おいっ、いつまで寝てやがんだ。さっさと起きろ」

 

 

 

  続きは作者コメント欄のリンク先へ!

 

 

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オリキャラ(岸辺)の設定です。

 

かなりのネタバレも含むので、作品を買っていただける方は読後に。オリキャラへの不安感がある方は一読を。

 

(オリキャラ製作が受け入れられない人は、すいません。既存キャラを悪にはしたくなかったので)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

岸辺 加恵是(きしべ かえぜ)

 

 映司の兄の設定

 

・映司とは唯一母親が同じ兄弟。父親は政治家として多くの妻を欲望のまま侍らせていた。

 

・承認欲求が強く、それもかなり歪んでいる。

 

・昔から、とても優秀で文武両道才色兼備に勤めていた。

 周りからも羨望の眼差しで見られていたが、唯一自分を認めも褒めもしなかったのが母方の父親、映司の祖父。

 

・小学校では皆が一目置いていたが、弟の映司が入って来てからは一転。皆は心優しく誰からも愛される映司に寄っていき、自分の足元には満点のテストだけ。

 

・皆から認められて寄らせる為には何でもやった。友達を金で買い、気に入らない奴は力で黙らせ、クラスのマドンナには金を握らせて近くに置いて、承認欲求を満たし続けていた。

それでも何か心に穴が空き続けた。

 

・映司は逆に普通の高校に行き、青春を謳歌していた。自分が妬んでいるのも知らずに子犬のように話し掛けてくる。

 家で学校の話や大嫌いな祖父との旅の話を聞く度に自分との溝を感じて、一度だけ映司を本気で殴る、蹴る、物で殴り付けるなど、世話係が来るまで激しい暴行をしたが一切の反撃をしない映司に何処か得体の知れない何かに取り憑かれて距離を置いた。

 

・映司は紛争地帯に戦争難民達へ手厚い支援をしに、度々出向いていた。

 その時に、件のテロ騒ぎでの話に頭を巡らせ、政治家の父親に映司の救助の件を利用し政治家の仲間入りした。

 

・その後、英司が消えた後に『財団X』との関わりを持つ。

 クライアント特権でレア品である『メモリーメモリ』のガイアメモリを手に入れ、メモリ中毒で攻撃性が更に増して、既にハイドープの症状も出る。(コアメダルへの渇望)

 

・ガイアメモリの力を使い、父親及び兄弟、親族の記憶操作と精神崩壊をさせて、総理大臣にまで成り上がる。

 

・奪った財力と地位で、鴻上ファウンデーションの総株主に上り詰めて乗っ取り、メダル研究を財団へ横流し中に、複製オーズドライバーと新型コアメダルを入手。英司がオーズである事をここで知る。

 

・メモリの力を使わず認めさせたかった祖父が就任直後に倒れて、人生の全てを賭けてやっていた承認欲求という自身の欲望の在処を失い、帰国する英司の命とオーズとしての全てを奪って終わらせることに決めた。

(そして、本編へ)


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