ある日、先生は聖園ミカから、とある誘いを受ける…

「せ☆ん☆せ☆い☆! 今からお散歩しよっ♩」

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筆者がオリジナルで創作した、聖園ミカの絆ストーリーEP05です。


【注釈】

・地の文のセリフ=聖園ミカのセリフ
・「」内のセリフ=先生のセリフ(台詞が二つ並んでいるのは、ゲーム内の台詞選択を意識)
・『』内のセリフ=桐藤ナギサのセリフ
・()内の文=先生の心のセリフや、先生視点による状況説明
・[]内の場所名=現在、物語の舞台となっている場所【あらすじ】


第1話

[トリニティ学園入り口付近]

 

あ!せ⭐︎ん⭐︎せ⭐︎い⭐︎!

待ってたよっ!

 

 

 

「やあ、ミカ。」

 

「学校、もう終わったんだね。」

 

 

 

うん。

 

今日の最後の授業、本来は体育やるはずだったんだけど、先生の体調が悪いみたいでなくなっちゃったんだ。

 

あっ、別にサボってるわけじゃないからね!

 

 

 

「うん、別に疑ってるわけじゃないよ。」

 

「ミカが頑張ってるのは、ちゃんと知ってるからね。」

 

 

 

え、あー……うん……

 

えへへっ。ありがと、先生。

 

 

 

「じゃあ、行こうか。」

 

 

 

うん!

 

それじゃ、お散歩にしゅっぱーつ♩

 

 

 

 

 

 

 

 

[トリニティ学園内]

 

うーん!いい天気だね✨

 

 

 

「本当に天気がいいね、今日は。」

 

 

 

うん……。

 

 

ふふっ……こうして先生とお散歩してると…

 

日頃の疲れとか、ぜーんぶふっ飛んじゃいそう♩

 

 

付き合ってくれて、ありがと。先生。

 

 

 

「…………。」

 

「ねぇ、ミカ」

 

 

 

 

 

 

「最近、学校はどう?」

 

「あれから特に悩みとか、問題はない?」

 

 

 

あ、あぁ……。そうだね……。

 

特に変わりはないし、大丈夫だよ。

 

あっ!いじめとか嫌がらせもされてないから!

 

これは本当だよ。だから、心配しなくても平気っ。

 

 

 

「そっか、良かった。」

 

「仲の良い友達とかはいるの?」

 

 

 

え、あー、それは……。

 

……いない、かな 

 

 

あ、でも私って元々好きな人としか仲良くしないんだ。

 

好き嫌いも激しいし、仲が良いのはナギちゃんとセイアちゃんくらいなんだよね。

 

 

 

「二人だけなの?」

 

 

 

うん、そう。

 

まぁ、二人以外にも仲良くできそうな子はいたりしたんだけど……

 

 

私って、誰かと仲良くなると、ついその人にイタズラとかしたくなっちゃうんだよね 

 

それで、たまにやり過ぎちゃって、相手してもらえなくなっちゃうーみたいな。

 

 

 

「ミカって、結構わがままだよね。」

 

 

 

うわぁ、それ本人の前で言っちゃう?

 

まぁ、でも間違ってないけどね。自覚はあるよ。

 

 

 

「そっか。でも、それがミカの良さなんじゃないかな。」

 

「何というか、ミカらしいって言うか…」

 

 

 

えっ……

 

あー、そうかな?

 

 

 

「うん。ミカらしくていいと思うよ。」

 

 

 

えへへ。そんな言い方されたのは初めてかも……

 

私らしい、か……うん、いいね。

 

ありがと、先生♩

 

 

あ、でもあんまり調子に乗らせない方がいいかも?

 

でないと、ついまたこの前みたいにイタズラしちゃうかもしれないし♩

 

 

 

「いや、それは……ご勘弁を。」

 

 

 

ふふっ。まぁ、しないように努力はするね。

 

 

 

「(努力は……ね。)」

 

「(……不安だ。)」 

 

 

 

えへっ。

 

…あ、そういえば先生!

 

 

 

「どうしたの?」

 

 

 

あのさ。

 

前から思ってたんだけど、私って…まだ先生とちゃんとお茶したことなかったよね?

 

 

 

「たしかに……ミカとはまだお茶したことないね。」

 

 

 

うん。だから、せっかくだしさ……

 

今からお茶しに行かない?

 

学園内に、テラス付きのいいお店があるの♩

 

あっ、もちろん、時間に余裕があればの話だけど……

 

 

……どうかな?

 

 

 

「いいよ。まだ時間あるし。」

 

「ミカからのお誘いだしね。」

 

 

 

えっ…ホントに!?

 

やったぁ!

 

 

じゃ、早速……

 

(ミカが近づき、腕を絡ませてくる。)

 

行こっか♩

 

 

 

「あの…ミカさん……」

 

「近過ぎません……?」

 

 

 

えっ?いいじゃん!

 

 

 

「いや、一応先生と生徒だし、もうちょっと距離を……ね。」

 

 

 

あっ!たしかにそうだよね。

 

 

(ミカが腕をほどいて離れる。)

 

 

ごめんね、先生⭐︎

 

 

じゃっ、気を取り直して行こっか!

 

こっちだよ、先生!✨

 

 

(そそくさと歩き出すミカ)

 

 

 

「(……なんだったんだ?今の。)」

 

「(……まぁいいか。)」

 

 

(ミカの後を追ってお店へ移動)

 

 

 

 

 

 

 

 

[トリニティ学園内の喫茶店]

 

(ミカに案内されたのは、おしゃれなテラス席のあるいい感じの店だった。)

 

(今日みたいな天気のいい日には、本当にもってこいのお店だ。)

 

 

 

(ミカと一緒に店に入ってテラスへ移動し、席に着こうとした時、背後から聞き覚えのある声が聞こえてきた。)

 

 

 

?『あら……ミカさんに……先生?』

 

桐藤ナギサ『お二人とも、ごきげんよう。奇遇ですね、こんな所で会うなんて。』

 

 

 

あっ!ナギちゃんじゃん。

 

 

 

「やぁ、ナギサ。」

 

 

 

あれ?ナギちゃんもお茶しに来たの?

 

 

 

『えぇ、まあ。』

 

 

 

へぇー、ナギちゃんが本館以外でお茶するなんて……結構レアだよね…。

 

 

 

『そうですね。今日はお天気が良かったので、気分転換に散歩がてら、こちらに立ち寄ったところです。先生とミカさんは?』

 

 

 

「私たちも似たような感じだよ。」

 

 

 

うん。今日は授業が早く終わったから、私から先生を誘ったんだ♩

 

 

 

『なるほど、そういうことでしたか。』

 

 

『……あの、先生。ミカさんがまた何かご迷惑をかけていないでしょうか。 』

 

 

 

わぁー、ナギちゃんってばひどいー。

 

迷惑なんてかけてないよっ。><

 

 

 

「うん、迷惑なことなんて一つもないから、大丈夫だよ。」

 

 

 

『そうですか。でしたら、良いのですが……』

 

『ミカさん、先生はお忙しい方ですから、あまり執拗なお誘いはダメですよ?』

 

 

 

うん!わかってるよっ。

 

 

 

『それに、こうして一緒にいる機会が多くなると、学園内で変な噂が立ってしまうかもしれません。それこそ、先生に大変なご迷惑がかかってしまいます。』

 

 

 

はいはい、わかってるよー

 

その辺もちゃんと気をつけてるから、大丈夫っ。

 

 

 

『はい。くれぐれも、お願いしますね……』

 

 

 

うん!

 

ナギちゃんってば、ホントに心配性だなぁ… 

 

 

……あっ!そうだ。

 

よかったらさ、ナギちゃんも一緒にお茶しようよ!

 

 

 

『えっ……一緒に、ですか?』

 

 

 

うん!

 

あれ?もしかして…時間ない感じ?

 

 

 

『いえ、時間ならまだありますが……』

 

 

 

ならいいじゃん✨一緒にお茶しよっ。

 

 

 

『…ですけど、お二人の間に割って入るような形になってしまいますし……』

 

『それに、ミカさんとのお茶は…精神的に疲れてしまいますから 』

 

 

 

ねぇ… 

 

ナギちゃん、さらっと私のこと傷つけてない……?

 

 

 

「せっかくだし、ナギサも一緒にどうかな。」

 

「もちろん、無理にとは言わないけど。」

 

 

 

あっ、ほらほら。

 

先生もそう言ってるよ?

 

先生からのお誘いを断るなんて、失礼なんじゃない?

 

 

 

『そうですね……先生にそうおっしゃって頂けるのなら……。』

 

 

『……では』

 

『ティータイム、私もご一緒させて頂きます✨』

 

 

 

やったぁ!三人で仲良くお茶会だね✨

 

 

 

 

 

 

 

 

(それから、三人で談笑しながらお茶会を楽しんだ。)

 

 

 

あははっ><

 

ナギちゃんってば、あの時さぁ…………

 

 

 

『いえ、あの時はミカさんが …………』

 

 

 

(そのうち、次の仕事の時間が迫ってきた。)

 

 

 

「そろそろ、お開きにしようか。」

 

 

 

あっ…本当だ。もうこんな時間だね。

 

 

 

『では…名残惜しいですが、ここでお開きですね。』

 

『非常に良いロケーションで、お二人とのお話も楽しく、大変充実したティータイムでした。』

 

 

 

うん!すごく楽しかったなぁ……

 

 

 

「それじゃあ、お会計してきちゃうね。」

 

 

 

『あっ。いえ、先生。それには及びません。』

 

 

『先生には、日頃ミカさんに良くして頂いていますし……』

 

『それに、ミカさんは最近あまり余裕がないようですので、ここは私が持ちましょう。』

 

 

 

「いやいや、ここは自分が持つよ。」

 

 

 

『いえ、ですが……』

 

 

 

「二人の仲の良い会話が聞けて、楽しかったし。」

 

「二人とも、私の大事な生徒だからね。」

 

 

 

えっ…

 

あはっ…… もう先生ったら。

 

 

 

『先生……。』

 

『…ありがとうございます。では、お言葉に甘えて✨』

 

 

 

 

 

(そこで、財布を出そうとスーツの懐を漁り……)

 

(懐を……漁り……)

 

 

 

「(……ない。)」

 

 

 

(…………。)

 

 

 

 

「(財布がないっ!?!?!?!?)」

 

 

 

(いくら探しても見つからない……!)

 

(どこかに落としたのか…?)

 

 

 

どうしたの…先生?

 

 

 

『……先生?』

 

 

 

(…………。)

 

 

 

「ごめん、財布が見つからなくて……」

 

「さっきのお散歩の最中に、どこかに落としたのかも……」

 

 

 

えっ!それは大変だぁ!

 

 

 

『それは非常事態ですね……。落とした場所に心当たりなどはございませんか…?』

 

 

 

えへへっ。

 

先生ってすごく頼りになるけど、案外ドジなところもあるんだね><✨

 

 

 

(ミカ……なぜか楽しそうだ……。)

 

(結構深刻な事態なんだけど……。)

 

 

 

『あの、先生!心当たりは……???』

 

 

 

「えっ?あぁ……えっと……。」

 

 

 

(さっきミカとのお散歩で通った場所を、思い出す限りナギサに教えた。)

 

 

 

『なるほど、分かりました。』

 

 

『では、トリニティ自警団や私の信頼のおける生徒に声を掛け、協力して捜索してもらいましょう。』

 

『ここは、正義実現委員会にも動いてもらいます。』

 

 

 

えっ……

 

いや、ナギちゃん…それはちょっとやり過ぎじゃない……? 

 

 

 

「うん。何もそこまでしてもらう必要は……。」

 

 

 

『そっ、そうですか…… 』

 

 

『ですが、先生の大切な貴重品ですし……』

 

『先生のことと聞けば、彼女たちも全面的に協力してくれるに違いありません。』

 

 

 

「うーん……。」

 

 

 

『それに、これは小耳に挟んだ程度ですが……』

 

『先生の生徒の中には…その……』

 

 

『先生の家計の収支を完全に管理している、非常に厳しい生徒さんがいるという噂を聞いています……』

 

 

 

「(ユ……ユウカ………………。)」

 

 

 

(…………。)

 

 

 

「どうか、お願いしますっ!!!」

 

 

 

ええっ!?頼んじゃうの!?

 

 

(驚いたミカがその場で立ち上がる。)

 

(すると……)

 

 

 

ストンッ

 

 

 

(ミカの懐から何かが落ちた……)

 

 

 

あっ…… 

 

 

 

(…………。)

 

 

 

「私の財布だ!!」

 

 

 

『!?』

 

 

 

え、あー…… 

 

ごっ、ごめんね先生……

 

 

…またイタズラしちゃった⭐︎⭐︎⭐︎

 

 

 

「ミカ………」

 

 

 

えへへっ。

 

 

 

(また……やられた……)

 

(たとえイタズラだとしても……人の財布をくすねるのはよくない。いくら何でもやり過ぎだ……)

 

 

 

「(…ここは怒っていいところだよな。)」

 

 

 

(そう思い、ミカを叱ろうと口を開きかけた時……)

 

 

 

『…………』

 

『ミーーーカーーーさーーーんーーー! 』

 

 

 

あっ…… 

 

 

 

(横から、怒りに満ち満ちた声が……)

 

 

 

『あなた…………』

 

 

『なんてことをしてるんですか!!!!  』

 

 

 

い…いや……

 

べっ、別にここはナギちゃんがそんな怒るところじゃ…… 

 

 

 

『怒るところです!!! 』

 

 

 

ひぇっ……!

 

 

 

(恐る恐る、ナギサの顔をうかがった。)

 

 

 

「(……すごく怖い。)」

 

「(……すごい形相だ。)」

 

 

 

『だいたい、人の財布を盗むなんて……あなたは一体何を考えているんですか!』

 

『たとえイタズラだとしても、これは信用問題です! 』

 

 

 

「(ごもっともだ……)」

 

「(……でも、すごく怖い。)」

 

 

 

『ミカさん、あなたという人は……』

 

『今まで何度先生にご迷惑をかけてきたか、分かっているんですか!?』

 

 

 

ごっ、ごめんって…… ナギちゃん……

 

 

 

『いえ!』

 

『今回ばかりは……許しません!!!』

 

 

 

(すると、ナギサは隣の席のテーブルにあったロールケーキを鷲掴みし……)

 

(ミカの……小さな口に……)

 

 

 

んんっ!!

 

 

ナ、ナギちゃん……

 

お……お願いだから、私の口に食べ物を詰め込むの、もうやめてくれないかな……

 

私って、口がすごくちっちゃくてさぁ……

 

 

 

『あなたの口が小さいなんてことは、とうの昔から知っています!』

 

『さぁ、行きますよ! 』

 

 

 

うわぁ!!

 

 

 

(ナギサがミカの襟を掴み、ズルズルと引きずっていく……)

 

 

 

せんせぇ……

 

だーずーげぇーでぇーーーーー

 

 

 

『ミカさんには、今一度しっかりとしたお説教が必要です 』

 

『無論ですが、セイアさんも呼びますからね 』

 

 

 

ええっ!?セ…セイアちゃん……

 

 

やだー!><

 

セイアちゃんの小言は聞きたくないぃ!

 

あれすごいムカつくんだもん!!!!!

 

 

 

(二人が行ってしまったため、お会計と……隣の席の生徒のロールケーキ代を支払って店を後にした。)

 

(……ミカ、大丈夫だろうか。)

 

 

 

 

 

 

 

 

【END】


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