というわけで投稿再開です。
あらすじ:竹林に行った。 焼き鳥が出来たよ。
葉月十三日戌二時 迷いの竹林 入り口
「ようやく着いたわ、結構遠いのね。」
「ん?そこにいるのは波音じゃないか?
おーい波音ーなにしてんだー?」
「あ、魔理沙さん。
ちょっと筍を取りに来ました。」
「そうなのか、それなら波音は竹林から脱出する手段はあるのか?空を飛べないと迷ったときに大変だぞ?」
「大丈夫ですよ」
そう言うと波音は鞄から腕時計を取り出した。
「今日は満月ですから月の位置でだいたいの方角はわかるんです。」
「でも竹林の中では月は見えないぞ。」
「平気ですよ、月の位置はわかりますから。
…ところで魔理沙さん、」
「どうかしたのか?」
「今何時だかわかります?」
「うーん、よくわからないんだぜ、確か7時半位だと思うぞ。
どうかしたのか?」
「いえ、外の世界で時間を合わせてきたんですけど、二時間位ずれてますね。」
「大丈夫か?」
「えぇ、今合わせたので大丈夫なはずです。」
「そうか、…ところで折角会ったんだ、弾幕ごっこしようぜ。」
「まぁいいですけど、手加減してくださいよ、まだ霊力少ないんですから。」
そう言うと波音は鞄からガラス細工が付いた杖を取り出した。
「よーし、それじゃ始めるんだぜ。」
「こっちから行きますよ、
熱符『灼熱の霰-easy-』!」
「んじゃこっちはショットとボムでいくぜ。」
そう言うと魔理沙はショットを打ち始めた。
「うわっと、
波符『吸収の型』!」
「それはずるいと思うんだぜ…でもこの弾幕なら時間切れまで耐えられると思うぜ。」
「さぁ、どうかしら?こっちは霊力とかが貯まったわよ。
熱符『灼熱の霰-hard-』!」
「うげ、こっちが打ったショットが波音の力になってるんだったっけ、それならこれで決めるんだぜ!」
急に増えた弾幕の仕組みを思い出した魔理沙はショットを打つのをやめ、ミニ八卦炉を構えた。
「恋符『マスタースパーク』!」
魔理沙がそう唱えると八卦炉から巨大なビームが発射された。
「これは避けられないね、
波符『反射の型』」
すると波音の回りに張られていた板の色が変わった。
そしてマスパがその板に当たった瞬間、マスパが吸い込まれた。
「!マスパが吸い込まれたんだぜ!?」
「ビームも波ですから、吸収して跳ね返させてもらいますよ!
偽符『プチスパーク』!」
すると波音の反射板から先ほど魔理沙が打ったマスパが発射された。
「うわっ、びっくりした。
まさかマスパを跳ね返すとは、驚いたぜ。」
「それだけじゃないのよ、魔力もたまったわ。さぁ、そろそろ終わりにしましょうか。
熱符『マイクロウェーブ』!」
波音がそう言うと魔理沙の回りがビームの板で囲まれた。
「なにがおこったんだぜ?」
次の瞬間、その板で作られた箱のなかに2つの細長い弾幕が放たれた。
「うわっ、狭いから避けづらいんだぜ。
げ、壁に当たって跳ね返ってきた。」
「この弾幕はビームで跳ね返るから、頑張ってね。」
「ひどいんだぜ〜」
その一分後、チン!という軽快な音とともに箱が開くと、三回ほどピチュッてぼろぼろになった魔理沙が出てきた。
「降参なんだぜ…」
「やり過ぎたかしら?」
「多分これなら普通に妖怪と戦えると思うんだぜ…
それじゃ私は永遠亭に用があるから先に行くんだぜ。」
そう言ってふらふらと竹林に入っていった魔理沙を見送ると、波音も竹林の中へと向かった。
葉月十三日戌二と半時 迷いの竹林 内部
「これは、迷うわね。」
竹林の中を歩きながら波音は呟いた。
竹林は同じような地形が多い上、竹の成長が速くすぐに地形が変わってしまう。
波音は筍を探しているからなおさらだろう。
「とりあえず、まっすぐ進むとしましょうか。」
波音がしばらく歩いていると、前から狼のような少女が駆けてきた。
「あれ?あれは確か今泉…影狼さんだったっけ。」
波音が呟いていると少女、影狼は波音に気がついて立ち止まった。
「!!妖怪?」
波音のことを妖怪だと思い込んだ影狼は逃げ去ろうとした。
「逃げなくてもいいわよ、人間だもの。それに貴女は妖怪だから私が逃げるべきところよ。そこは」
そう言って波音は影狼を引き留めるとなにをしていたのか尋ねた。
「んー満月だからね。はしゃぎたくなっちゃって。」
「でも貴女はここで迷うことはないのかしら?」
「…迷った」
「…」
「まぁ、貴女があっちから来たんだからこっちが外だよね!」
そう言うと影狼は走り去ってしまった。
「…私も迷ってるからダメだと思うけど…
私は先に進むとしましょう。」
影狼を引き留め損ねた波音は影狼が来た方向に向かっていった。
葉月十三日戌三時 迷いの竹林 奥地
「だいぶ収穫できたわね。そろそろ帰りましょうか。」
筍を収穫していた波音はそう呟くと上を見上げた。
「…やっぱり月は見えないか。」
高くのびた竹が空を塞ぎ、深い霧が視界を妨げている。月の光は届かず、波音の持っている懐中電灯の光しか見えない。
月を探すことを諦めた波音は懐中電灯を消すと目をつむった。
光という波を感じ、月の位置を特定しているのだ。
「…あっちの方向ね。でも向こうからも光を感じるわね。民家かしら?そういえばこの近くに永遠亭っていうのがあるんでしたっけ、いってみましょうか。」
そう呟いて波音は永遠亭の方角に歩いていった。
第三章 迷いの竹林 後編に続く。
長くて中編になってしまいましたw
話がまとまらない…
波音…強いですね。
ここまで読んで下さりありがとうございます。
それでは後編で