東方冒険録   作:らずべる

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今回は第三章で波音が竹林に行ってる時に起こったもう一つのできごとです。


別章 博麗神社

葉月十三日亥一と半時 博麗神社

 

博麗霊夢は縁側で数時間前に波音からもらった鹿児島茶を啜っていた。

 

「これも、いいお茶ね。

お茶はもう買う必要が無さそうだわ。」

 

そこに誰かが神社の階段をのぼる音がした。

 

「あら、波音かしら?案外早かったわね。」

 

そう呟きながら霊夢が階段の方に向かうと、そこには人間の二人組がいた。

 

「あれ?そこにいるのって霊夢さんかしら?」

 

「ほんとね、じゃあここは幻想郷?」

 

「あら貴女達、また来たのね。

…蓮子とメリーだったっけ?半年ぶりね。」

 

「ええ、久しぶりね。」

 

「今日も寝てる途中に?」

 

「いえ、今日はメリーが境界を見つけたから入ってみたんだけどしばらく進んだらいきなり落っこちて…」

 

「また紫のせいかしら…で、今回はどこに出たの?」

 

「竹林の近くよ。」

 

「こんど確認にいかなきゃね…」

 

「それで、貴女達がここに来たってことは外の世界に返さなきゃね。」

 

「おねがいします。」

 

「ついてきなさい」

 

そう言って霊夢は鳥居の方に足を進めた。

 

「あれ?ここにいるのは人形かしら?」

 

メリーが鳥居の近くにいる人形に気づき、呟いた。

 

「あぁ、最近外の世界から遊びに来る子がいるからね、来たときにすぐわかるように置いておいたのよ。」

 

「えっ、そんな人が私たちの世界にいるんですか?」

 

「えぇ、波音って子よ。確か貴女達より小さかったはずよ。」

 

「これは秘封倶楽部として探さなくちゃね。」

 

「いつか外で会えるかもしれないわね。

さて、ここを通ればすぐに外の世界よ。」

 

「あっ、ありがとうございます。」

 

「いいのよ、これも博麗の巫女としての役目なんだから。」

 

「それじゃ、私達は帰りましょうか。

蓮子、行きましょう。」

 

「そうねメリー、霊夢さんも元気でね。」

 

そう言って蓮子とメリーは結界を通り抜けて外の世界に帰っていった。

 

「…懐かしいわね、半年前は紅魔館の近くで迷ってたのよね。」

 

「紫、いつからいたのよ。」

 

「さっきよ。霊夢がお茶飲んでたころ。」

 

「…最初からじゃない。」

 

「まあ、それはいいとして、あの二人組が入ってきたとこ結界が緩んでいるから後で直しに行くわよ。」

 

「あんたの仕業じゃなかったのね…今すぐ行くわよ。」

 

そう言って霊夢は大急ぎで竹林へと向かった。

 

 

8月13日7:00PM 博麗神社

 

メリーが目を覚ますと、そこは古びた神社のような場所だった。

 

「ここは…?」

 

辺りを見渡すと足元で蓮子が寝ていることに気がついた。

「蓮子!大丈夫?」

 

「ん…メリー?」

 

メリーが揺すると蓮子は起き上がって辺りを見渡した。

 

「ここは…神社かしら?」

 

「蓮子、ここに博麗神社って書いてあるわよ。」

 

メリーは近くにあった柱を見ると、蓮子に伝えた。

 

「ここが博麗神社?かなり寂れているわね。」

 

「あっそうだ蓮子、今何時?」

 

メリーがそう言うと蓮子は上を見上げた。

 

「今…午後7時3分ね。場所は…寮の近くの山の中よ。」

 

「寮はどっち?」

 

「こっちよ。」

 

そう言って蓮子は左を指差した。

 

「今日はもう遅いし、明日、ここに来て調べてみましょう。」

 

「そうしようか。」

 

そう言って二人は神社を後にすると、山を降りていった。

 

 

8月14日9:30AM 山の麓

 

蓮子とメリーは昨日神社から出たはずの場所にいた。

 

「ねぇメリー、昨日神社を出た場所ってここで合ってるわよね?」

 

「ええ、合ってるはずよ。」

 

昨日降りてきた階段があった場所はしっかりと塀で囲まれ入ることが出来なくなっている。

階段らしきものも見当たらない。

 

「昨日見たものは夢だったのかな?」

 

「夢じゃないと思うわよ。しっかり歩いて帰ったんですもの。」

 

「今日は諦めるしかなさそうね、また幻想郷に行くことがあったら念入りに調べようか。」

 

そう言うと、蓮子とメリーは博麗神社の謎を後にして、帰っていった。

 




さて、秘封倶楽部が出て来ましたね。
本編ではまたいつか登場する予定ですので気長に待っていてください。

それでは第四章でお会いしましょう
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