というかほぼ作者が描きたかったから書いた代物でしかありません。
この話はあくまでもifなので、本編の進行に何ら差支えありませんのでご安心ください。
本文書には以下の要素が含まれます。
キャラ崩壊
謎のテクノロジー
提督のキャラ崩壊
駄文
誤字脱字
etc……
提督と悪魔の箱
某日、俺はいつも通り執務室で仕事していると明石が「提督!遂に完成しました!」と言いながら部屋に入ってきた。ノックぐらいしなさいな。
用件を聞くと何でも以前許可を貰った「敵艦の能力を数値として見れる機械」の試作品が出来たとか。
何でこいつはいち鎮守府でオーバーテクノロジー開発してんですかね。
「計測の仕方は非常に簡単で、この端末を相手に向けてボタンを押すだけです!」
普通に凄い。敵の戦闘パターンの収集とか無しにボタン1つで測れるとは。
これがあれば戦術だけでなく、戦略そのものが変化するだろう。
「計測が完了するとこの様に火力、雷撃、対空、装甲、速力が大体の数値として出てきます!ちなみに火力2が一般的な駆逐艦の連装砲ぐらいの火力です。例えば先程響ちゃんを測定したんですが、その時の値がこちらになります」
ほうほう、対空と対潜が高く、火力や装甲は……58は高いのか低いのか分からんが、駆逐艦なんて基本装甲が薄いから、それと同数なら低い方なのだろう。そう考えると、68と書かれたこの対空項目は高いのだろう。それと練度が98……98!?
え、これホント?いや、対空の項目や雷装の項目は納得できる値だけど……
「……すみませんが、この練度の項目は本当ですか?」
「はい、そうですね。響ちゃんも先ほど数値を見て驚いてました。ちなみに……」
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少し前、工廠にて
「私の練度が98?それは本当かい!」
明石がまた新しい機械を作ったからテストに付き合って欲しいといわれたが……まさか練度まで測れるとは。
しかも私が98だって!?それってつまりあと少しで99になれるという事!?
も、もし本当なら私はあと少しで司令官と……
「はい、まだ試作品ではありますが、練度に関してはほぼ確実ですね。先日検証が終了しているので信じて大丈夫です」
や、やった!練度は確実!つまりあと少しで練度99!
司令官とケッコンカッコカリが出来る!
「そ、そうか……私が98……」
嘘じゃない!嘘じゃない!私は本当に練度98なんだ!
「よかったじゃない、響!」
「99になったら提督とケッコンカッコカリが可能になるわね」
「はわわ……響ちゃん結婚するのです!?」
「結婚と言っても、カッコカリだけどね」
カッコカリ……でも結婚は結婚。
私が司令官と結婚したら、司令官は私を秘書艦として隣に置いてくれるかな?
私が朝食を作って二人で食べたり、昼休みには執務室で二人きりで談笑したり、夜には二人で同じ布団に……
「流石にそれは……恥ずかしいな♡」
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「というように喜んでいましたよ!」
なるほどつまり
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「私の練度が、98……?」
力のない声で、響はそう言いながら、地面に座り込む。
目の前の明石は可哀そうなものを見るような、憐みのような瞳をしていた。
耳を澄ますと明石の「ごめん……ごめんね……」というか細い声が聞こえてくる。
いや、別に明石は悪くないのだ。練度は99になれば自ずと分かるもの、それが近いことが早く分かっただけだ。
明石自身もそれは理解しているだろうが、それでも罪悪感で胸がいっぱいなのだろう。
しかし、そんな明石の謝罪も、今の響の耳に聞こえることはなく、響は虚ろな目をして床にぺたんと座り込んだままだ。
「そ、そんな……ということはあと少しで響は司令官と結婚させられるの……?」
響の練度が98という話、その事実が突きつける予測される未来を、その場にいた皆が理解して語らなかった事実を暁は言う。理解はしていたが、拒絶していたその事実を告げられ、響はさらに自分の心にひびが入るのを感じた。
そして暁の言葉を聞いてハッとしたのか、電や雷も話し始める。
「響ちゃんが結婚!?そんなのだめなのです!しかも相手があんなちゃらんぽらんな提督なんて、私は断固反対なのです!」
「そうね……あんな奴に響を渡すことなんてできないわ」
提督と響の結婚。その悲しいほどに残酷な事実に誰も賛同することはなく、第六駆逐隊の面々はその事実を拒絶する。
しかしただ言葉で言おうとも、あんな男が聞くとは思えない。
「殺しましょう」
「なのです」
「響の練度が99になる前に早急に排除すべきね」
そのため、言葉でなく武力、物理で。
暁たちはそんな提督殺害計画を立てているが、響はそれすらも聞こえず、ただ座り込んでいた。
それほどまでに提督との結婚という事実は、響にとって許容しがたい。いや、許容できない事柄なのだから。
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的なことがあったんだろうな。しばらく第六駆逐隊と関わるのはやめよう。遠征と演習の回数も極力減らして、会話も避けた方が良いだろう。あと執務室と自室の防犯強化も急務だろう。
まぁそれにしてもやっぱすげぇよ明石は。
だってこれ敵の能力を数値化出来るんだから、どの方面に強い奴が多いとか、敵に強化個体とかいたら一瞬で分かるじゃん。チートすぎる。戦略を立てる上で、戦力差をここまで詳細に見れるというのは素晴らしい。
「それとですね……これを作っている途中にできたものがありまして、こちらをどうぞ」
そう言いながら明石がもう一つ機械を差し出してくる。差し出されたのはタブレット。
先程の敵味方艦の能力を数値として見れる機械、明石曰く「数値くん」よりも小型の端末だ。
「それは相手の提督に対する好感度を算出してくれる機械です!」
「は……?」
その言葉を聞き、驚きのあまりその端末を手から落としてしまった。
しかしそんなことはどうでもよく、俺は心の中で「とんでもねぇ特級呪物作りやがったこのマッドサイエンティスト!」と大声で叫んでいた。
「提督?機械ですからあまり落とさないでくださいね?」
そんなことを言いながら明石は俺の落とした悪魔の箱を拾う。いや、それ捨てて?
というかそんな代物作って何になるの?
深海棲艦の好感度とか測って何になるの?イ汲とかワ級とかと恋愛でもするの?そういえば以前佐世保のあいつが電話で「ヲ級ちゃん可愛い!」とか言ってたな。まぁだとしてもイ級や二級、ワ級は流石に無いだろ。
「この機械は相手への興味関心などの好意的感情を+で、逆に警戒や拒絶などの嫌悪的感情を-で計算し、合算した数値を表示する機械です。そのため振れ幅は±100あります」
いや説明されても深海棲艦の好感度とか知りたくないし、興味もないわ。というかマイナスも表示されるのか。
まぁ確かに日頃戦争している相手に対しプラスな訳ないからマイナスが必要なのは納得か。じゃあプラスの項目はいらないだろ。
「ちなみに深海棲艦以外……というか人か艦娘にしか使えません」
…………………………は?
え、は?
艦娘と人に使えるの?
てことはこれマジの特級呪物じゃん!
こんなもの使われたら俺の艦娘達に対する好感度がマイナス振り切ってること即バレするに決まってる!
直ちに破棄しなければならない!
「あ、そうだ!せっかくですから実際に使ってみましょうか!」
ちょ、馬鹿お前マジでやめろ!
ブラックボックス開こうとするな!
上司に嫌われているという事実はかなり心に来るんだぞ!
それに俺が部下を嫌っているなんて話が流れたら確実に今の俺の「絶望!女性だらけの鎮守府ライフ ~俺の命はあと100日~」が「絶命!暗殺者だらけの鎮守府ライフ ~俺の命はあと1秒~」に変わること間違いなしだ!
何とかして明石を止めなければ!
そう思い上原は明石から端末をとりあげようとするが、足元に明石が持ってきた工具箱がある事に気付かず、転けてしまう。
そしてその転けた先には端末を持った明石がおり、偶然にも押し倒すような構図になってしまった。
「ぅえ………て、てい……とく…………?」
そんなまさかまさかの状況により、上原の脳内CPUは処理能力を超えパンクしてしまい、考えが纏まらなくなる。その状況下で何とか現状を打開しようとした結果、上原はよく分からない事をし始めた。
「全く、私の気持ちを知りたいなんて。言われればたっぷりと教えて差し上げるのに」
急に押し倒して急にそんな事を言う。まぁ普通の人であればドン引きしてしまうような状況でしかない。しかし明石は……
『て、てててて提督に押し倒された!?それにたっぷり!?たっぷり教えてくれるって!?嬉しい!ドドドどんなことされちゃうの!まさか……でぇへへ~』
めっっっっっっっちゃ喜んでいた。
それはまるで砂漠の中でオアシスを見つけた時のような。
旅に出た息子が十数年ぶりに帰って来た時のような。
某人気ゲーム機の抽選に当たった時のような。
ずっと1-5を周回して周回して周回し続けてようやく目当ての娘が来てくれた時のような。
それ程の喜びを明石は抱いていた。
『でもどうしよう!せっかく提督が誘ってくれたのに、今の私はさっきまで機械作ってたせいで油臭いだろうし、今日はまだシャワーも浴びれて無い……
あ、提督のお顔がこんなに近くに!まつげ長いし、いい匂いする………いや、今はそれどころじゃない!
そ、それに確か下着も昨日の地味なやつから変えれてない……
下着も地味で匂いもキツイ状況じゃ逆に提督をがっかりさせちゃう!
もしここで断ったら今後提督に押し倒されるなんて状況はなくなっちゃうかもしれない……でも面と向かって「臭い」とか言われる可能性を考えると、乙女的にもここは何とか断らないと!』
「て、てててて提督!その、お誘いは嬉しいのですが、今日はまだシャワーも浴びれてないですし……あの……えっと……下着も……い、いえやっぱり何でもないです!失礼します!」
そういって明石は逃げるように部屋を出ていく。
そうして部屋に取り残された上原だが、先ほどの状況に脳の処理が追いついておらず、しばらくしたのちに執務室でのたうち回ることとなる。
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クソックソックソッ!
なぜ俺はあんなことをしたんだ!結果的に計測をさせないことはできたし、機器も取り上げることはできたけれども!
何故あんな気障っぽい発言を………
どう考えても俺への印象の低下は免れない。
明日には、俺の人生終わってるかもな……ハハッ
上原が自身の謎行動に怒りを覚え、内心で怒り散らかし、最終的にセンチな気分になっている頃、ドアをノックする音が聞こえる。上原は心がボロボロな状態ではあるものの、それを隠すようにいつもの声で入室を許可した。
「失礼するよ」
部屋に入ってきたのは白露型の二番艦、時雨だった。
とりあえず、さっさと要件を聞いて、時雨には悪いが退室してもらおう。
今は普段よりも心に余裕がない、少し落ち着く時間が欲しい。
そんなことを考えていると、用件を聞く前に時雨が手に持っていた紙束を渡してくる。
「はいこれ。今日の演習の報告書だよ」
「ありがとうございます」
上原は差し出された報告書を受け取り、軽く見ていく。
川内はいつも通り報告書の最後に夜戦の催促、七駆の報告書は潮が書いたのだろう、所々ごめんなさいと書かれている。天龍は相変わらず大破したらしいし、夕張は報告書だというのに「こういう兵装を作りたいので許可ください」と、嘆願書にしている。まぁいつも通りの内容なんだが……六駆の演習報告がおかしい。
被弾ゼロ、命中98%ってなんだろうか。しかも響は100%
絶対さっきの話のせいだろうな……俺を確殺出来るように命中率を高めている訳か……今日は寝ないで警戒している方がよいだろう。
そうして手元で報告書を見ていると、ふと視界の端に先ほどの悪魔の箱が目に入る。
そういえば結局この悪魔の箱……まだ使ってないな。
どうせこのあと時雨には退室してもらうし、試しに計ってみるか。
まぁどうせマイナスだろうけどな。
そんな事を思いながら、上原は計測開始ボタンを押す。
端末からピッピッピッピッ……ピコンと音がなり、時雨の提督に対する好感度を指し示した。
「ふぇ?」
指し示めされた好感度を見た上原の口から、間抜けな声が出た。
それもそのはずだろう。上原の手元にある悪魔の箱には、+と表示され、そのすぐ横に92という表示があったからだ。
は!?えっ……はぁ!?
ありえないから!
92とかありえないから!?しかもプラスだと!?嘘だッ!!
そう、嘘に決まっている!きっと私は疲れている……夢を見ているんだッ!つまりこの情報はブラフ、俺を騙すための嘘に違いない!
そうだ、考えてみればあの明石がこの機械に細工していないわけが無いんだ!
大方、俺の明石への好感度を計る事前提で仕組んでたに違いない。
そこで92という数字が出るようにしておけば、俺が明石の事を好きだという事になる。
明石はそれを話のネタとして、もしくは俺を脅すための証拠として扱うつもりだったんだろうな。
だが先程の俺の行動によりそれが崩れたから今回時雨の俺に対する好感度が92という数字になったんだろう。
そしてこの事実は今ここで俺の時雨に対する好感度を計って92と出れば証明出来るわけだ!
残念だったな明石よ!当初の計画が丸潰れでなぁ!
勝った!第一話完!
ピッピッピッピッ……ピコン♪
提督から時雨への好感度
-96
「嘘だ……」
どうも、針葉樹です。
この話は本編の話を書いてる途中に気休めとして書いてたifストーリーです。
最初にある通り本編には殆ど関係ないです。
まぁただこのifストーリーでは本編で出てこない艦娘とかが登場するので(もちろん本編に出た艦娘も登場します)提督と艦娘の絡みはこっちの方が多いかも?
ただ前述の通り気休めで書いてる作品なので投稿頻度は本編よりも遅いです。
あまり期待せずお待ちください。
本編は今月の中旬には投稿したいです。
響可愛いよね。