アークナイツ リザレクション   作:サツキタロオ

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一ヶ月も放置してしまって本当に申し訳ない。


STORY.44:新たな戦いの鐘

 

あのウルサスでの戦いから、約1年という時間が経過しようとしていた。

 

その間に、テラを取り巻く勢力図は変わった。

一言で言えば、各地方の大都市の壊滅による…世界の陥落だ。

 

要因は分かっている。

この荒廃した世界で繁殖する源石生物やテロリスト…彼らによって世界のバランスは崩れていった。

 

各地で軍の残存勢力や残党も奮戦を続けているが、微量かつ無力だった。

 

 

…世界に敷かれた境界線は常に動き続けている。

そこに生きる人々とは関係無く……

 

 

 

……これが、星暦2027年のテラの現状だ。

 

 

 

 

 

……………………

 

「…ドクター。朝ですよ。」

「ん?そうか…」

俺は目を覚ますと、アーミヤが起こしに来てくれた。

 

失明してから大分経ったが、光が無かった目にはハイライトが戻って来ていた。

全く見えていないようだが…

「なんだよ。ジェスター達は食堂か?」

「ジェスターさんとウィシャデルさんのチームは既に作戦内容を通達しました。ついでにフロストノヴァさん達にも例のタワーの調査に行ってもらってます。」

俺は服を急いで着替えてそのまま通路に出る。

「俺だけ出遅れか。じゃあ俺の任務って何かあるのか?」

俺がアーミヤに聞くと、アーミヤは微笑んで言った。

「聞かれると思いました。ドクターには、シルバーさんとスルトさんのチームにしばらく配属してもらいます。」

「…!アイツらか…最近会ってなかったな。」

「シルバーさんを引き渡してから大分経ちましたからね。さ、行きましょうドクター。」

「アーミヤ、お前まだ目が良くないんだから無理すんなよ?」

「明るいところなら、まだかろうじて見えます。それに…」

アーミヤは俺の胸に触れる。

「こうして触れていると…分かるんです。ドクターの鼓動、感情、感覚が。」

「………」

俺は黙った。相変わらず無理しようとする奴だな。

しかし、こうしたアーミヤは誰が何言っても聞かない。

「…はあ…分かった。無理だけするなよ。」

「はい!」

そうして、俺たちは走って急いだ。

 

………

 

「遅い。」

スルトと再会してからの一言がそれだった。

「よ、レイヴン久しぶりだな。」

シルバーがそう言ってレイヴンの肩を叩く。

「元気してたか?随分会ってなかったけど。」

「以前よりもやる事多くて困るな…」

「シルバーアッシュの所で色々修行つけられてたって聞いたぞ。」

レイヴンがそう言うとシルバーは苦虫を噛み潰したような顔をした。

レイヴンは大体想像できた。

 

会った事は無いがシルバーアッシュはかなり厳格な男と聞いている。

ついでにシルバーと名前が被っている為割と言い間違えが多かったとも…

 

「お陰で真銀斬のマネできるようになったんだぜ?すげーだろ。」

「いや、会った事ねぇからしらねぇし…」

 

「まあいいや。さっさと任務済ませようぜ?今日カレーだし。」

「お、マジ!?なら頑張んないとな!」

レイヴンとシルバーは肩を組んで喜んでいた。

それを遠目に見るアーミヤとスルト。

「スルトさん。シルバーさんはどうですか?」

「腕は良いし、能力も申し分無い。後は、それを熟練させる事だな。」

「スルトさん。教官っぽいですね。」

「気のせいだ。」

彼女はそっぽ向いて答えた。

アーミヤは苦笑いした。

 

「…そ、それより。計画の解説をしなくて良いのか?」

「あ、そうでした…じゃあ早速作戦会議を始めましょうか。」

アーミヤはそのままモニターに概要を映した。

 

「今回は調査隊の救援とタワー付近の敵の掃討です。」

「まず、私とスルトさんのAチームと、ドクターとシルバーさんのBチームで別れます。」

アーミヤは淡々と概要を話していく。

 

「あくまで調査隊の救援が目的なので、敵を全員倒す必要はありませんが、念の為に敵を掃討します。」

「この辺りに居るんだよな、ネイカーってやつ。」

 

ネイカー。半年前から出現した戦闘機械で、ヴィクトリアの技術が使われているようだ。

硬い装甲を持ち、口のように展開して火炎放射を放つ攻撃を行うそうだ。

「ネイカーには特に注意して対処します。ネイカーの火炎放射は鉄板も軽く貫く程です。」

「では、作戦は30分後の10時10分から!それまでは皆さん休んでくださいね。」

 

そうしてアーミヤの言う通り、オペレーター達はそれぞれ短い自由時間を過ごす。

レイヴンも、食堂の窓際に座ってジャンクフードとコーラを嗜んでいた。

 

「……」

レイヴンが黙って目を閉じる。

周囲の空気が一変するかのように、目の前には居ないはずのケルシーが座っていた。

しかし、他の周りには全く認知されておらず、レイヴンは少し黙った様子だった。

『希望は充分に芽吹いた。後はそれが目覚めるのを待つだけだ。』

『ドクター。これは賭けだ。いざとなったら最悪の状況も…』

ケルシーは黙った後すぐに訂正して立ち上がる。

『…いや、君には要らない心配だったな。』

『ドクター、いざとなったら13番のコンテナを持って行け。きっと君の役に立つ筈だ。』

ケルシーはそのままレイヴンの背後に回り、そのまま離さないように抱きつく。

『私は必ず君の元に帰ってくる。だからそれまで君は死なないでくれ。』

「分かった…ケルシー。待ってる。」

レイヴンはそう呟いた。

コップの氷がカランと揺れたと同時にスルトが呼びに来た。

 

「…ドクター…誰かと喋ってたか?」

「え?俺独り言言ってたか?」

レイヴンは知らないフリをして誤魔化した。

スルトはジーッと見つめるも、ふーんとしたようにそのままにしておいた。

「ふーん。まあいいや、みんな待ってるから早く来なよ。」

レイヴンに時間を告げて戻って行った。

 

レイヴンは格納庫に行き、ニールを呼び出す。

「どうしたんだよドクター?」

「13番のコンテナを持っていてくれ。」

「13番…?分かった。持ってくる。」

しばらくしてニールが13番コンテナを持ってきた。

そうしてレイヴンはそれを受け取り、すぐさまコンテナを開けた。

 

すると、中には大型の直刀が入っていた。

「…サンキューケルシー…使わせて貰うぜ。」

レイヴンは静かにそう言って直刀を持ってそのまま走っていった。

 

……………………

 

それから数時間。レイヴン達は任務を終わらせて帰還した。

その後、レイヴン達はメディカルチェック中。担当者のアンセルはレイヴンの検査結果を見て違和感を覚える。

「ん?」

「…ちょっとアーミヤさんに伝えておきますか…」

アンセルは立ってアーミヤの部屋に向かう。

「アーミヤさん。ちょっと良いですか?」

「アンセルさん…?」

 

アーミヤはドアを開けて話を聞きに行く。

「ちょっとドクターの検査結果を見たんですが、少し異常があって…後でドクターにもこの事を報告しようと…」

「……」

「いえ、ドクターにはこの事を言わないでください。」

アーミヤは少し悩んだ後に言う。

「よろしいんですか?」

「彼のことですから、言っても話してくれないと思いますからね。」

そうしてアーミヤはそのまま席を立った。

そのまま資料を受け取り、アンセルと共に部屋を出る。

 

何か胸騒ぎがする……

アーミヤはそんな思いを秘めながら医務室へと向かった。

 




キュアエクレールの正体もうすぐ明らかになりますねぇ!
皆さんは誰だと思いますか???

次に書いて欲しいキャラストーリー

  • アーミヤ
  • ケルシー
  • ロスモンティス
  • フロストノヴァ
  • Mon3tr
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