透き通った世界に鏡を通して   作:紙吹雪

22 / 30


あけましておめでとうございます(若干遅い)

9章クリアしました。サラジネを聞いたのが実装日当日の19時ちょい過ぎくらいだったので7時間くらい掛かりました。
7章や8章でも同じくらいだったかな。
当たり前だけど感想とか色々と言いたい事はあるんですが、ネタバレになるので黙っておきます。
感想欄でネタバレ発言をする者は下顎を……

まあ、最高だったとだけ言っておきます。
相変わらずプロムン君は最高を更新してくれるなぁ。
これ9章超えるの無理だろ(n回目)




今回は人格ストーリー。

そう言えば、モモミドのセミナー衣装もpixivにあった気がする。
じゃあ逆に何なら無いの?




★★★ セミナー会計

 

 

 書類に向き合うのが怖いのか子供は机に突っ伏している。

 ここ数日は良い報告が殆どない状態だったから。

 気分転換でもして仕事に取り掛かるのがベストかもしれないけど……

 生憎と、そんな暇は中々取れない状況なんだ。

 

「……はぁぁぁ」

 

 机の上に置かれた書類の山。

 これを放っておくと後々にもっと大変な目に遭うのは想像に難くなかった。

 良い報告が全く無いわけではないけれど、殆どが頭を悩ませるものばかり。

 

 そんな状態だからか、重くて深いため息が出るのも仕方ないんだ。

 良い報告よりも悪い報告の方が多い状態だから無理もないけど……

 実は子供の頭を悩ませているのは別の件が原因なんだ。

 

「会長は何処に行ったのよ……この忙しい時に!」

「無駄口叩いてないで、とっとと片付けるよお姉ちゃん」

「うう……見つけたら絶対根掘り葉掘りビッシリ問い詰めてやるんだからぁ!」

 

 自分達を纏めるリーダーと言える人物が行方をくらましてから苦労を重ねている。

 仕事は忙しいけれど何とか回っているし、これだけなら問題ではないんだけど。

 そのリーダーは普段から何考えているのかよく分からないし、積極的に人と話す性格でもなかったから。

 

 まるで子供が好きだった落ちものパズルゲームみたいに鬱憤が溜まっているんだね。

 最近は仕事ばかりでそんな暇が無くてやれていないけれど。

 

 一番の問題は、この忙しい時に一人だけ何をしているんだと問い詰めたいってだけ。

 要は恨み言をぶつけて理由を説明して欲しいだけ。

 セミナーに入って間もない頃はお世話になった時もあったから、本気で恨んでるわけではないんだけど……

 ストレスが溜まる立場にいるからか、最近はそんな事ばかり考えているみたい。

 

「ああ、セミナーに入った頃はここまで忙しくなるとは思っていなかったのに……」

「それは言わないで、お姉ちゃん。私まで悲しくなるから」

「あの頃はまだ楽だったよねぇ、うん」

「託された仕事にだけ集中していれば良かったもんね」

 

 思い返しているのは、子供がまだ一年生だった頃。

 セミナーの会長も健在だから比較的忙しくなかった。

 それでも人手不足ではあったから業務も容赦なく託されたけれど、それでも常識の範囲内だった。

 

 始めたての時は子供もミスが多かったけれど……

 今では誰かに指示を出せる程に成長していた。

 子供がそこまで育ったのは皮肉な事に、人手不足だったからかもしれない。

 そうならざるを得ない環境だったんだ。

 

 仕事をこなせるようにならないと終わらない仕事の山が積み重なるだけだったから。

 その点、子供は優秀だったんだ。

 

「ふっふーん、完璧〜っと……」

「……お姉ちゃん、真面目にやってる?」

「い、いいでしょ別に!」

 

 案外、人は慣れやすい生き物と言えるかもしれない。

 こんな状況でも、ゲームみたいな感覚で寧ろ楽しめてすらいる。

 

 勿論、辞めたいと思った時は数え切れない程あるけれど……

 いつの間にかそれなりに重要な役職に就いてしまって。

 それでいて職務を放り出せば学園が崩壊しかねない状態であるのに。

 

 でも、いつか暇ができたら……妹やシャーレの大人と一緒にゲームでもしたい。

 どんなに辛くても、前向きであるのが子供の美点だね。

 

 

 

 

「ふんふー……ん、んん? あれ?」

「今度はどうしたのお姉ちゃん?」

「計算にミスでもあったのかな、ここの金額が合わないような……」

「先日はアイツに酷い目に遭わされたから過敏になってるんじゃない?」

 

 思い出されるのは堂々とミレニアムのセミナー名義で発行された債権。

 そして……開いた口の塞がらなくなるようなお金の使い道。

 豪華クルーズ船で繰り広げられたC&Cと指名手配者との大捕物。

 報告書で事の顛末を見るだけで頭が痛くなってしまったのを思い出し、子供は肩をすくめた。

 

「……んー、計算機が壊れてないのなら、予算が横領されているのかも」

「まさか、また……?」

「いやいや、流石のあの子でもしばらくは大人しくしていると思うけどなぁ」

 

 一先ずは記録に残しておいたけれど、また何か企んでいる者がいるかもしれないと思うと……

 子供は何度目か分からない溜め息を吐く。

 そして、こみ上げる頭痛を抑える為にも一旦それは隅に置いて目の前の書類に集中する事にした。

 

 本当に……本当に今更だけど、ここではトラブルが付き物だ。

 些細な物から甚大な影響のある物まで様々な事件が毎日のように起こっている。

 その中でもせめて容易に片付けられる問題である事を祈りながら、子供は仕事に戻った。

 

 

 

 この時の横領の犯人が判明するのは……もう少し後のお話。

 

 






セミナーにいる限り仕事疲れのストレスからは逃げられない……
それでもこの世界線だとゲーム開発部が存在しないので本編よりかは若干楽かもしれない。
コユキには相変わらず手を焼く事になるのは本編と変わらないです。変えさせません。

リンバスとブルアカのプレイ経験はありますか?

  • リンバスだけプレイしている
  • ブルアカだけプレイしている
  • 両方プレイしている
  • 両方プレイしたことがない
  • プロムンの過去作はプレイしたことがある
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。