そうだ、温泉ダンジョンをパクろう!!   作:マキシマムとと

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 わずかに反応がある…。
 おい。
 まさかこの小説、まだ生きているのか?
 …ッ!!
 メーデー! ドクターを呼ぶんだ!
 まだ、まだコイツは戦えるぞ!!

 (フォローや評価、有難う御座います)
 (メチャクチャ励みになってます)



6.ハイレグアーマーの湯

 

 女が………キタッ!!

 

 念願の! 宿命の! 待望の!!

 

 女がッ!! キタ〜〜〜〜〜〜〜ァッ!!

 (祝福の舞₍₍ (ง ›ω‹ )ว ⁾⁾)

 

 

 来たよウォイ!!

 女だ! ンナだ! ンナンナん〜〜〜!!

 この世界に転生して目にした2人目の女!

 しかもヲィ!!

 聞いてくれよ、いや違った!

 

 遠き者は音に聞けぃ!

 近い野郎はしかと見よォ!!

 

 この女! あの! 伝説の!!

 【ハイレグアーマー】装備なんだッッッ!!

 

 かなり傷んだ様子の赤髪をポニテにしてある細身のおにゃのこ! 下着部分にあたる黒いレオタードが覆っている腹筋と割れ目ちゃんの辺りは筋肉でガッチガチ! 当然その左右にお目見えしてる太もも様のお肉なんかも、そこらの雄奴隷とドスコイイスコイお相撲さんが出来るレベルに仕上がってる。

 つまり、スタイルは優良。

 (お尻の引き締まり具合が凄い、ケツで割り箸10本くらいまとめて割れそうでちょっと怖いまである)

 

 あ、年齢は聞くなよ?

 顔の小ジワからしてかなり無理してる年齢だと推測出来なくも無いが、聞くなッ!!

 (ムダ毛処理の跡が悲しみを助長する…涙)

 

 胸は赤黒い色のアーマーで隠されてるからおっきいか小さいかわからん、けどこの身体の仕上がりから見て柔らかさは無いと思われる。

 (減点対象? ふっ…馬鹿な、おパイパイの魔力を知らぬこわっぱめ! 硬くてもオッパイ、小さくてもオッパイ。パイの真なる価値はただそこにあるだけで完成しているのだ………!!)

 

 歴戦の戦士(アマゾネス)って風格の女は『支部長』って呼ばれてる。

 名前がわからんからとりあえずシブちゃんと命名。

 態度が偉そうだし、奴隷連中との仲は悪そう。

 

 てかな? シブちゃんのご尊顔なのだが、残念な事に顔の下半分を黒い布で隠してるんだよね。

 忍者がつけてるような感じの布。

 これがちょっとなぁ。

 耳には真珠…かな? ちょっと大きいけど真珠っぽいアクセサリーを付けてる。この組み合わせがまたエキゾチックな魅力をかもし出してるんだけど、どうせなら裸の君を見てみたい…的な感じがしてモニョる。

 

 隠しの上に見えてる目の造形は切れ長でヤバそうな雰囲気なんだけど、そのヤクザ感を増幅させてるのが顔の左半分をごっそり覆ってる青黒いシミ。

 これはね…うん。

 女の子だもの、苦労したんだろう。

 

 けど大丈夫。

 パパがなんとかしてあげるぜッ!!

 

 「よし『ガノとトトス隊』スタンバイ! 狙うは柔らかいレオタードの部分だ! 決してエッチな意味合いではない! 良いですか!? 戦術的に考えてやはり鎧を狙うよりレオタードを狙うのがジャスティスなのですよ! わかるよな? わかるだろ? わかれこのスットコドッコイが!! 総員! 出撃!!」

 

 俺のやる気は一瞬でフルMAXを突き抜けたのだった。

 

 

 

 ◆冒険者ギルド離国支部長◆

 

 

 罠だってのは端からわかってた。

 この()を奸計にて縛り、字亞羽への離反を促す為の小賢しい一手。

 

 なんとも洒落臭い。

 姫巫女だ姫騎士だのとうそぶいた所で、所詮はキツト様に敗北した羽無しの虫けらって事かぁ?

 

 無視すんのが最速なんだが、奴らのあまりにも惨めな嘆願につい笑っちまってよぉ。

 ………まぁ、実際この肌の艷やかな潤いに多少の価値がある事は認めてやる。

 

 この俺を歓待するってんだ。

 せいぜい、頑張ってもらうとするか。

 

 

 ◆

 

 

 

 「ーーーハッ、テメェが案内人か」

 

 まぁ支部長ってくらいだから実際偉いんだろね?

 シブちゃんは腕組み&仁王立ちで奴隷軍団と向き合っててさ、奴隷軍代表のトーマ君が不機嫌そうに前に出た。

 そのトーマくんを情熱的に見つめ、舌なめずりして(エロい)シブちゃんが彼の名を呼んだ。

 

 「トルマリオン伯爵よぉ」

 

 はくしゃくとな………?

 聞いたことあるな。

 確かルパン○世のカリ城におったような。

 なんか、貴族のランクじゃなかった?

 ロリコン伯爵。

 

 ーーーん? て事はトーマくんて尊い血筋なの? 

 ……この、パンイチゴリラが?

 ヲィヲィ、世界観が世紀末過ぎて草だぜぇwww

 

 「…それは捨てた名だ」

 

 ゴリラが珍しく不機嫌ですが、それはさておき。

 今回の2階層探索メンバーは4人。

 

 『シブちゃんこと支部長』

 『トーマ君こと奴隷頭』

 『アシレーヌこと奴隷』

 『メルティこと奴隷2号』

 

 メルティってのはアシレーヌと仲良しな赤髪のオネェ系筋肉奴隷ですね(説明終わり)たぶんアシレーヌはトーマくんと仲良しだから呼ばれて、そのアッシーと仲良しなメルティが数合わせに呼ばれた感じなんだろーけど………。

 

 「トーマ様は渡さないんだからぁ!!」

 

 メルティくん。

 バチクソにトーマLove勢なんだよ…。

 もぅカオスだよカオス。

 トーマ(ゴリラ)を巡って筋肉(女)と筋肉(男)が熾烈な争いを繰り広げる昼ドラ…誰得なのかと思ったがよくよく考えてみたら感情の起伏=DPだから俺得だったわ。

 

 コレ…いいぞぉ!

 

 ん、けどさ?

 支部長ってくらい偉い人間の護衛にしては数が少ない気がするけど少数精鋭的なアレなの? それにしてはアシレーヌとか奴隷の中でもよりすぐりの雑魚なんだが??

 

 「流石に、この俺もタコ殴りは勘弁だぜ」

 

 …おぉう、シブちゃんは『俺っ子』だったのか。

 ヨキーーーでなくて、はは〜ん? そゆ事か。

 シブちゃんは奴隷を信用してなくて、ダンジョンのモンスターよりも筋肉集団にレ……される不安のがデカかったと。

 

 なるほどね?

 だからこの人選なのか。

 

 それなりに信頼出来そうな雰囲気のトーマくんと戦闘力1(ゴミ)のアシレーヌ、そして集団レ……とは完全に無縁なトーマLove勢のメルティ。

 確かにこれならある程度暴走は制御出来そう。

 俺のダンジョンもまだ生まれたばっかしの赤ちゃんダンジョンだしね、過剰な戦力は逆に危険と。

 

 

 

 そんなこんなで地下2階層へ突入した4人。

 

 「これは…」

 

 「温泉ですね」

 

 「うわ! ここの温泉1階のとは味が違いますよトーマさん、ここの温泉、凄く辛くて塩っぱいです!」

 

 膝下の温泉を手桶して飲むメルティ。温泉を飲むって行為が完全に日常化してやがる…脳ミソ仕事して。

 ドン引きしてるシブちゃんの気持ちが痛いほどわかるね、うん。普通にキモい…そんなだからトーマくんに避けられるんだぞメルティ。

 そのうち平泳ぎしながらガポガポ温泉水飲んでそのまま下から垂れ流しにする最低最悪不衛生筋肉モンスターが完成しそうで怖いですよ僕は。

 

 そんなメルティを放置してトーマくんがざっくりと周囲の様子を確認した。

 

 「迷路になっているようだな」

 

 「なんだテメェら、下見すらしてねぇのか?」

 

 シブちゃんから当然の指摘が入る。

 

 「そんな暇はない、俺達には一樽でも多くここの水を送り届ける義務がある」

 

 せやね。

 奴隷に暇なしやもんね。

 ヒマがあったら水風呂入るしな、お前ら。

 

 キリッと偉そうなトーマくん。

 デコピンしてあげたい俺の気持ちを察してくれたのか、ガノとトトスくんのコンビがトーマくんの額に張り付いた。

 ナイス不意打ち!!

 

 いっーーー

 

 「いけー! ヤテマエー!!」と叫ぶより早く、トーマくんの右手がブルンとブレて、次の瞬間にはガノとトトスくんがペチャンコに潰されていた。

 しかも、トーマくんへの攻撃をフェイントにして本命のシブちゃんのレオタードを狙わせたもう一組のガノとトトスくんまで叩き落とされていた。

 

 「初めて見るな」

 

 「ハン、所詮は2階層のモンスター、羽虫みたいなもんを気にしても意味ねーよ」

 

 そんな訳でガノとトトスくんのファーストアタックは見事に失敗。

 明らかにレベルが違う。

 たぶんアシレーヌ程度なら数の力で血塗れに出来るんだけど、トーマくんやベェわ。

 ここまで強いとは思わんかったぞ。

 そのトーマくんの強さを承知で2階層まで付いてきたって事は、シブちゃんのレベルもかなり高いと推測可能。

 

 オーバーキルされた2組のガノとトトスくんに黙祷を捧げながら、俺はとりあえず残ったガノとトトスくん達に撤退命令を出した。

 (無駄な出費は回避推奨)

 

 はぁ……レオタード、裂いてほしかった。

 いや〜んエッチぃ〜! な素敵イベントが見たかった…クソがッ! クソゴリラがッ!! トーマの野郎俺の温泉で散々金儲けした癖に、俺の唯一の幸せを奪うってのかチクセウッ!! 三億万年呪ってやるぞ!

 (血の涙が出ました)

 

 

 

 ◆ガノとトトス◆

 

 

 

 ワテはトトスとして生まれた不幸を呪っておりましたんや。小さい…それは弱いと同じ意味やし、生きていかれる環境かて狭くるしくてかないまへん。

 

 生まれたから生きとる。

 死にたくないから飯を食っとる。

 ただただそれの繰り返しや。

 

 誰にも見向きされんまま、お偉い魔族の方々が垂れ流した汚水に飲まれて死ぬ。

 ジブンらの人生なんぞ、そん程度のモンやと思ぅておりましたわーーーあの日までは。

 

 「凄い!! 君たちマジで最&高だよ!!」

 

 誰にも脅かされる事なく、何よりも信じ難いほどに清浄な住処を提供してくれはって。

 その環境のおかげなんか知らん、ワテらのスネ毛は艶々に潤い、一族屈指のキューティクルに皆の心はルンルンルン。

 その美しいスネ毛が放つ絶大な魅力もあってか、マスターはワテらの能力を手放しで称えてくれはる。

 

 そんなヌシ様を、けれんどまだワテは信頼しておらなんだ。どうせ手のひら返される、使い潰されて捨てられるんやと。

 そう、心のどっかで思っておりました。

 

 ーーーけど。

 

 「撤退だ、俺の判断ミスだ…ゴメン」

 

 同族の、たった2組の犠牲を前に血の涙を流して謝罪して、ワテらの命を何よりもおもんばかってくだすった。

 

 「生きてれば、可能性はあるから」

 

 そうやって、励ましてくだすった…!!

 

 ワテは、ワテと相棒のガノは心に誓ったんや!!

 必ず…今はまだ届かんとしても、必ず今より強ぅなって、ワテらのマスターの力になると…!!

 

 リベンジしてみせる。

 ワテらのマスターの目は節穴や無い事を証明してやるんや、絶対やからな!

 

 

To Be Continued !!⇨

 

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