IS、インフィニット・ストラトスと呼ばれる女性にしか扱えないパワードスーツが主流となり、女尊男卑となった世界に、突如として現れたヘルヘイムと名付けられた異世界からの侵略を受け、開発されたパワードスーツ、アーマードライダー。
 相容れぬ二つの強大な力は、ぶつかり合う運命にあった。
 勝ち残るのは、どちらか!?

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 鎧武最終回&ドライブ放送開始記念に思いついたネタ。 
 世界観としては、ISの世界に鎧武の要素を交ぜた感じです。


IS ~ヘルヘイム戦役~

 日本、富士の霊山が見下ろす荒野の中、異形の戦士達がいた。

 

「合わせろ、小僧!」

「言われなくともッ!」

 

〈ブラッドオレンジ・スカッシュ!!〉

〈ハイ~!ヨモツヘグリ・スカッシュ!!〉

 

 紅いオレンジの表皮のような鎧に黒い蔦の紋様が描かれた武士と、赤銅色のブドウのような鎧にキウイの表皮のような兜を被った武士が地を蹴って跳ぶ。

 飛び蹴りの姿勢になった二人の武士は重力に任せて加速し、足先に果汁を模したエネルギーが収束される。

 狙う先には、体の要所要所を白い鎧のようなパワードスーツで覆い、宙に浮く一人の少年がいた。

 

「もう止めてくれ!これ以上争う必要はないだろう!?」

 

 少年は叫びながら、手に持っていた純白の光を放つブレードで二人の武士の飛び蹴りを防ぐ。

 

「何を言っている!お前は、どれだけの人を殺してきた!!」

「そうだ!お前を、お前達をこれ以上、野放しにはできない!!」

「黙れ!!俺は、力を手に入れたんだ。だから、俺が皆を守らなくちゃいけないんだ!!」

 

 少年が二人の武士を押し返し、返す刀で斬り付けられた武士達は後方へ飛ばされると、変身が解除された。

 

「光実!?」

「武神様!?」

「大丈夫だよ、兄さん」

「すまない、巫女よ」

 

 倒れた二人の武士の元にスーツ姿の青年と、ポップな服装の少女が駆け寄る。

 さらに、その後ろには五人の少年と二人の青年、そして、一人の女性が立ち上がろうとしていた。

 二人の武士を含め、全員が着ている服がボロボロで体のあちこちに傷を負っていた。

 

「何でだ!何でお前らは立ち上がる!?戦う力も残っていないのに!俺達が正しいのに!!」

 

 宙に浮く少年の言葉に、倒れていた彼等は立ち上がりその顔に笑みを浮かべる。諦めたわけではない、勝つことを確信している、勝利の笑みを。

 

「仕方ないんだ!世界を平和にするには、アンタ達を倒さなくちゃいけないんだ!!」

 

 少年の周りの何もない空間から、幾つもの砲身が現れてレーザーが照射される。

 立ち上がった彼等はレーザーの眩しさから、目を閉じて次に来る衝撃に身を構える。

 

「ヌウウゥゥゥン!!」

「テェアッ!!」

 

 だが、いつまで経っても衝撃は訪れず、聞き覚えのある声が響く。

 目を開けた彼等の視界に映ったのは、ステンドグラスのような紅い体に黒いマントを靡かせる怪人、中華のような文様が刻まれた緑の体の槍を携えた怪人、牛のような外見の白い体の怪人、亀のような大きな甲羅を背負う斧を持った怪人、孔雀のような尾羽を持ち捻じれた細い剣を構える鳥のような怪人がいた。

 怪人達は己の武器、能力を使い、レーザーを防ぐ。

 

「大丈夫かね!我が友よ!!」

「私の玩具に、手を出さないで欲しいね」

「赤い奴を倒すのは、俺だ!」

「我らの王の、悲願成就の為!」

「手を貸す」

 

 怪人達は倒れそうになった彼等を支え、共に手を取り合う。

 

「人間以外は全部敵なんだ!それに味方する奴も敵なんだ!皆を、俺が守るんだ」

「フンッ!!」

「グハッ!?」

 

 少年が再びレーザーを放とうとするが、突如接近してきた壮年の男性の飛び蹴りをくらい吹き飛ぶ。

 

「待たせた。シュウを救い、俺を止めてくれた借りを返しに来た」

「葵さん!ということは、舞さん達は!?」

「ああ、無事に救出したぞ」

 

 男性の言葉に、彼等は安堵の息をつく。

 そして、彼等の後方の空間にジッパーが現れて、開いた中から厳つい風格の白い怪人、白衣を羽織った青年、民族衣装のような服装の男性、銀色の腕輪をはめた少年、そして、白銀の鎧をまとい白いマントを靡かせる金髪の少年が現れた。

 

「待たせたな、皆!!」

 

 金髪の少年が、『L.S.∞』と刻まれた様々な果物の装飾が施された錠前を掲げる。

 

〈フルーツバスケット!!〉

 

 少年が錠前を、開錠するかのように虚空で回すと電子音が鳴り響き、彼等の頭上にジッパーでように円状にジッパーが開かれる。

 ジッパーの中からはメロンやバナナといった機械的なフォルムの果物が現れ、真下にいる彼等に覆いかぶさる。

 

「「「「「変身!!」」」」」

 

〈マツボックリ・アームズ!一撃・in・the shadow!!〉

〈クルミ・アームズ!Mr.Knuckle man!!〉

〈ドングリ・アームズ!Never give up!!〉

〈ブラッドオレンジ・アームズ!邪ノ道・オン・ステージ!!〉

〈バナナ・アームズ!Knight of spear!!〉

〈ブドウ・アームズ!龍砲・ハッハッハッ!!〉

〈ドリアン・アームズ!Mr.Dangerous!!〉

〈ダークネス・アームズ!黄金の果実!!〉

〈レモンエナジー・アームズ!!〉

〈チェリーエナジー・アームズ!!〉

〈ピーチエナジー・アームズ!〉

〈メロンエナジー・アームズ!〉

〈マツボックリエナジー・アームズ!〉

〈ゴールデン・アームズ!黄金の果実!!〉

〈シルバー・アームズ!白銀・ニューステージ!!〉

〈フィフティーン!!〉

 

 金髪の少年を除く彼等の掛け声と共に、姿が果実を模した鎧をまとう戦士、アーマードライダーへと変身した。

 変身が完了すると同時に、瓦礫に埋もれていた少年が再びアーマードライダーへと変身した彼等を血走った眼で睨みつける。

 

「今度こそ、絶対に俺が守ってみれる!!」

 

 少年が叫ぶと、今度は虚空から無数のゴーレムと呼ばれる、少年がまとっているパワードスーツを無人で動かす戦闘機械が現れる。

 

「お前は、自分が言っていることと、やっていることの矛盾に気付いていない。それを、今から教えてやる」

「我らも共に戦うぞ。二度と同じ過ちを繰り返さぬ為に!」

 

 金髪の少年と白い怪人が共に、頭上に手を掲げると無数のジッパーが現れ、その中から様々な生物に似た怪人達が降り立った。

 そうして、金髪の少年はアーマードライダーと多くの怪人を引き連れ、橙色の錠前を取り出す。

 

「希望が見えたこの世界を、ぶっ壊そうとするなら、俺は……」

 

〈カチドキ!〉

 

「お前を、絶対に許さねえ!!変身!!」

 

〈カチドキ・アームズ!いざ出陣・エイエイオー!!〉

 

 全身を橙色の鎧で覆われた紺の武将となった金髪の少年は、背負っている紋章が黒く描かれた赤い二本の旗を両手で持つと、天に向けて掲げる。

 

「ここからは、俺達のステージだぁ!!」

 

 それを合図に、両者が激突する。

 その景色は、まさしく戦国時代の合戦を彷彿とさせる熾烈極まりないものであった。

 

 これが、IS、インフィニット・ストラトスと呼ばれる女性にしか扱えないパワードスーツが主流となり、女尊男卑となった世界に、突如として現れたヘルヘイムと名付けられた異世界からの侵略を受け、開発されたパワードスーツ、アーマードライダーとの最後の決戦であった。




 細かい設定は考えてないのであしからず。
 鎧武ライダーの全員集合をやってみたくて書きました。何で、思惑とか関係なしに一緒に戦っているのかは、不思議なことが起こって、乾巧って奴が変身したゴルゴムの仕業なんだ!全部、クライシスのせいなんだ!おのれ、でぃけいどぉぉおおお!

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