【完結】迷子の友人は羨望する   作:シキヨ

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踏み出すために、歩き出すために

『よく頑張ったね睦ちゃん……』

 

 睦ちゃん、睦ちゃんは凄いよ。

 凄いなんて簡単なもので表しちゃいけないけど、睦ちゃんはこのライブツアーの最終日で自分だけの世界を作り上げた。それは誰にも真似できないことだよ。なによりも、睦ちゃんが奏でていたものははっきりと耳に残るものだったよ。

 

 人によってはあまりにも強烈過ぎると感じてしまうかもしれない。

 感受性が高かったりそういう人には……。

 

 それでも、睦ちゃんはそれを見失ったりしないでね。

 時には心のないことを言われるかもしれないけど、大事にして欲しいんだ。

 

 

 

 

 今でも永久に続きそうな闇の中を紡ぐことが出来るあの音を……。

 汗まみれで痛そうな顔をしていたのに、睦ちゃんは凄く喜んでいた。ようやく自分の中で欲しかったものが見つかって自分というものを刻み込んでいた。私はそれにあのとき驚いていたけど、はっきりと言えることがあるの……。

 

 

 

 

 見失ったりしないでね……。

 自分で見つけた「らしさ」を……。

 

 

 

 

「おめでとう睦ちゃん……」

 

 背中に背負っている睦ちゃん。

 語り掛けるみたいに祝福を送ると、睦ちゃんは小さく「ん……」と言ってくれている声がしていた。私はそんな睦ちゃんを楽屋のソファーに置いてから、海鈴ちゃんが何か喋ろうとしている。

 

「しーっ、小さな声でね」

 

「……そうでしたね」

 

 きっとソファーに寝ている睦ちゃんに何か語り掛けようとしていたけど、海鈴ちゃんは何も言うことはしなかった。ただテーブルの上に「かぼちゃジュース」を置いて、楽屋を出ようとしている。

 

「若葉さん、貴方は成長しましたね……」

 

 ドアノブに軽く触れているその手は優しかった。

 声色も優しくて、それだけ言って海鈴ちゃんは楽屋を出て行った。外ではライブ前の喧騒なんてものはなくなっていた。

 

「終わったんだね、睦ちゃん」

 

 隣で寝ている睦ちゃんに語りかけると、睦ちゃんの手が動いていた。

 その手は……まるで……。

 

 

 

 弦に触れているみたいに……。

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 静かな風の音がする。

 花が揺れている。そういう場所に居ることはもう慣れているはずなのに、若干の寂しさを覚えてしまう。そんなことは彼女が望んでいないとしても、私は手の中に残されたギターだけを見つめたくなってしまう。

 

「進むと決めた……」

 

 これが私の道……。

 これから生きていくことになる道になる。自分の目標や夢に向かって頑張れる人は凄い。そういうものに、向かっているときは無我夢中になれても、そこには問題が起きる。そこをどう乗り切れるかが重要。

 

「私なら……」

 

 ギターを持って立ち上がる。

 

「進む」

 

 彼女が泣くことを望んでないからじゃない。

 私が今まで描いて貰った景色がある。そこには未来を示す地図がある。

 

「そうだよね、モーティス」

 

「なんだ、睦ちゃん悲しんでるかと思って慰めてあげようと思ったのに」

 

「ありがとう」

 

「ま、まあ睦ちゃんを支えていくのが私の役目だからね!!」

 

 胸に手を当ててまるで、今にも何か言いたそうにしてるモーティスに笑いそうになってしまう。

 モーティスは何も変わっていない。モーティスはモーティスらしく居てくれている。それが何よりも嬉しかった。

 

「あっ、ねぇねぇレゾちゃんが睦ちゃんの中に入ったんだよね?」

 

「ん……」

 

「それって要は私もギター弾けるのかな!?」

 

「それは……分からない」

 

 言われてみれば、レゾナンティアが私達の中に統合されたことでモーティスもギターを弾けることは……出来るの?かもしれないとほんの少しだけ思って試しにギターを貸すと……。

 

「む、睦ちゃん……」

 

 いざ実際に何かを弾こうとしているモーティス。

 

「ギ、ギターって難しくない……?」

 

 そのギターはぎこちなくて、何処か歪なものだった。

 ギターに触れる弦自体も「ん?」となって弾いているモーティスに笑いそうになって、私は必死に堪えそうになってしまう。

 

「ちょっと睦ちゃん、笑わないでよ!酷いなぁ!!」

 

 笑うのを堪えているのに気づいて、モーティスは私の背中を手で強めに叩いて来る。

 私は逆にそれに笑ってしまう。

 

「愛音ちゃんが言ってたじゃん、ギターはコードから始まってコードで終わるんだって!だから、これからだってば!!もー笑わないでよ!!」

 

 愛音から受けた助言の話をしてくるモーティス。

 私のことを追い掛けてくる。二人だけの景色にまたなってしまった、これから先また人格が増えることはあるのか私達には分からない。もしかしたら、モーティス以外この先増えることはないかもしれない。

 

「モーティス……これからも」

 

 

 

「よろしく」

 

 だとしても、私は……。

 最後までモーティスと共に生きていくことを決めたことは変えるつもりはない。掲げた思い、私にもある強さを変えるつもりはなかった。

 

「そんなの……!」

 

 モーティスは地面に躓く……。

 それから、私の身体に手を回してくる……。

 

 

 

「当たり前じゃん!!」

 

 景色が地面になる。

 自分の景色にあったのは地面にぶつかったという痛みだったのに、モーティスと笑い合いながらも私は今という時を「生きている」と実感していた。レゾナンティアはもう居ない、ギターだけが残されたこの世界で私は……。

 

 

 

 私達は一緒にずっと表現して行く……。

 

 

 

 

 

 これから先も……ずっと……。

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 楽屋の廊下で立ったまま……私は誰かがそこに通るたびに視線を向けることはしなかった。寧ろ、目の前にいる銀髪のお嬢様の内心落ち着いていない様子が気になってしょうがなかった。

 

 さっきまでまなと話してたみたいだけど……。

 

「そんなに気になるなら楽屋行けばいいじゃん」

 

 目の前で貧乏ゆすりでもしそうなお嬢様に言う。

 なんであの子のところに行かないで私の前に立っているのかよく分からない。もし、何か私が言おうとしているのを待っているんだとしたら腹が立つ……。

 

 まあ、実際言いたいことがあるのは事実だけど……。

 

「今回のライブツアー、アンタの実力を……このバンドの実力は認めてあげる」

 

「まず最初長野公演、正直アンタの意見を聞いたとき地方での実力を試すにはいい機会だと思ってた。ぶっちゃけ、上手く行く可能性はあんまり考えていなかったけど実際地方での公演でもムジカは完売させるだけの力があるってことは証明できた」

 

 長野公演が今回完売したということは今後熊本に住んでいるおかあちゃん達にも自分のことを見せることが出来るかもしれないという意味ではかなり大きな収穫はあったことは確か。自分で

 

「次に神奈川と埼玉。この二つは東京に近いから完売するなんて当たり前。この二公演に関してはライブの演出がよかった。例えば、舞台劇とかの照明の使い方とか台詞の一つ一つがまるで人形が生きてるみたいだった」

 

「それで、最後の公演……トラブル面の解決とかはよかったけど、舞台劇は私情挟み過ぎ。あれアンタの決意表明だとか初音の意見だとかモーティスの意見だとか入れたせいでぐちゃぐちゃになってるし、ムーコのおかげでかなり満足が高いものだったけど倒れるまで」

 

 

 

「演奏させるのは違うでしょ、でもまぁ……」

 

 

 

「アンタにしてはかなりやった方じゃないの?」

 

 総合的に見ればこういう意見が出た。

 良いところもあるし、悪いところもある。今後の課題の方が多いけど、良いところじゃなくてそういうものがちゃんと見えている方がやりやすい。良い所ばかりじゃ今後全然伸びなくなる可能性だってあり得るから。

 

「その件については分かっておりますわ、私も反省しておりますわ。それでも、示したかった。私の覚悟を」

 

「あっそ……それは分かったけど今度からはあんまり自分の事情ばっか入れたら脚本入れないでよね。誰に見せても分かるような内容じゃないと意味ないんだから」

 

「ええ、私達Ave Mujicaは観客の皆様により良い世界を体感してもらわなくてはならない、そうですわね?」

 

「……分かってるならいいから。あっ後……急にライブぶち込むのやめて。それじゃあ、とっととアンタはムーコのところにでも行って来れば?」

 

 サキコは最後に頷いた後に、私に謝罪することはしなかった。

 そう、それでいい。今この場でまたアンタが謝罪するようなことをしてれば、此処でアンタのことを見限っていた。アンタのことを認めるのは癪だけど、アンタというライバルがいるからこそこのAve Mujicaというバンドは私という人間を高める、より良いものになる。

 

 

 

 

 今の私は……化け物()に怯えていただけの臆病者じゃないからこそ、はっきりと言える。

 

「祐天寺さん、若葉睦さん起きたそうですよ」

 

 楽屋の方から出て来たスタッフがムーコが起きたことを教えてくれる。

 私はスタッフさんに軽く感謝の言葉を言ってから、ムーコにこう思っていた。

 

 

 

 

 背中を押してやったんだから。

 

 

 

 

 これからもちゃんと歩いて行けって……。

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

「初音……?」

 

 起き上がると、すぐ視界に入って来たのは真っ白な照明だった。

 何か反発するものの中で眠っていると気づいてすぐ確認すると、それはソファーだった。

 

「あっ、今睦ちゃん起きたみたいです!」

 

「分かりました、他の皆さんにも伝えておきますね」

 

 スタッフの声がする。

 この声を聴く限り、私は長い間眠っていたのかも……しれない。

 

「ごめんなさい……」

 

 すぐに起き上がってスタッフさんに謝罪をすると、「気にしないでください」と言われてしまう。こういうところは変わってないとモ―ティスに怒られそうな気がしながらも……。

 

「睦ちゃん、よかった!起きたんだね!!」

 

「初音もごめん……」

 

 そして、また謝ってしまう。

 心の中でモーティスが「もー!」と叫んでいるのが聞こえていたような気がする。

 

「いいよ、睦ちゃんだけの音やっと見つけられたんだね!」

 

「私だけの……音じゃない」

 

「そっか、じゃあ私の方こそごめんね。睦ちゃん()の音……だもんね!」

 

 初音は私の手を握りながらも、訂正してくれる。

 それは一緒に何回も練習してきた初音だからこそすぐに分かってくれていた。

 

「もしかしてずっと隣に居てくれた?」

 

「うん、睦ちゃんのこと心配だったから。後ね、さっきまなちゃんも部屋に来てくれたんだ。これ食べてって」

 

 初音が「好み知らなかったから睦ちゃんが好きそうなの選んだんだって」という話も追加して。私は箱の中身を開けようとすると、箱の上にはメモが置かれていた。

 

「あれ?まなちゃん一緒に置いて行ったのかな?」

 

 初音も気づいていなかったらしい。

 私はそのメモを広げると……。

 

「二人は一人じゃないからね」

 

 と書かれていた。

 

「まなちゃんらしいね」

 

 私はそれにこくんと頷いた。

 どんなことも初音と半分ずつつで乗り越えてきたまなだからこそ、私にもそんなふうに送ってくれていたのかもしれない。私はそう信じて箱を開ける。

 

「ドーナツ……」

 

 その数は一人分じゃなくて、多分きっとモーティスと一緒に食べて欲しいという意味と私は感じて心の中で感謝をしていた。

 

「モーティスと一緒に食べる」

 

 と言うと心の中でモーティスが「まなちゃんも睦ちゃんも天使!!」と言っている声がしてくる。私はひと足先にドーナツを一口食べる。

 

「うん、そうしてあげてね」

 

 口の中に広がる味を確かめていると、自分のスマホに通知音が鳴る。

 スマホの方に目を向けて通知を指でなぞって行くと、透子先輩からの大量の通知が流れてる。私は「あっ」という声を出しそうになる。

 

「どうしたの睦ちゃん?」

 

 長い間、眠っていたということは……そういうことになる。

 スマホを見ることなんて出来なかったから、私は返事を返すことが出来なかったからもしかしたら先輩が拗ねているかもしれないと慌てて私は最後まで通知を確認すると、そこには……。

 

 結人からの通知があった。

 

 

 

 

『今日のライブ、睦の音ってのがはっきりと分かった気がする。今まではなんかこう曖昧なものとしてしか見えていなかったけど今回のライブですげえ重苦しいし聴いているとこっちが持ってかれそうになるけど、悪くない音だった。睦が今まで生きて来た生き様だとか足跡だとかそういうものがちゃんと伝わった』

 

『後、モーティスの演技の方もちゃんとあいつの魂っていうものが伝わってた。ちゃんと独りよがりじゃなくて全体のことを考えて舞台劇をしているっていうのも……。まあ、あいつの演技力に関しては最初からいう事なんてないから。だから』

 

 

 

 

 

『二人共よかった』

 

 それは人によっては結人のも重いなんて言うかもしれないけど私にとっては何者にも代えがたい喜びと充実感で満たしてくれていた。こういう「思い出」はどれだけあっても自分というものを満たしてくれるから。

 

 結人の連絡を確認してから、透子先輩に返事を返す。

 そして、私は初音に一言を楽屋を出ようとしたとき……。

 

「睦、起きたんですのね」

 

「ん……私頑張った」

 

「ええ、最高のフィナーレでしたわ睦……!貴方という人は本当に何処まで強くなって行きますっわね!」

 

「祥もちゃんと強くなってる」

 

 それは私だけじゃなくて、みんなも強くなっているという意味も込めていた。

 かつての豪雨に傘を差し出すことは出来なかった。事実は変わらない。

 

「私は知ってる」

 

 事実は変わらないけど、今もこうして祥の隣にあり続けることは出来ている。

 そこは変わらないと自分の中で思いつつも、私は楽屋の廊下を歩き出して外へと歩き出していた。先輩の通知を確認しながらも……。

 

 

 

 

 

「遅いぞムツ!連絡送っても、全然返して来ないから心配してたんだぞ」

 

 外に出ると、真っ暗な景色の中に光る。照明の近くで私は通話をする。

 通話をするとき軽快な指先で私は先輩の元へと通話をしていた。私はまた謝りそうになって、すぐ自分の中で呑み込む。

 

「先輩、どうでしたか?」

 

「満点以外ないって!!」

 

「そ、そうですか?」

 

「そりゃあ当たり前だろ?私が教えた弟子がこうやって大成して自分を手に入れることが出来た。こんないい話中々ないって!」

 

「だから、その言い方じゃ伝わらないよ!!」

 

「ムツだったら分かるって!」

 

 私は声を吹き出してしまう、笑ってしまっていた。

 あまりにも透子先輩らし過ぎたから。自分の笑いの沸点がかなり低くなった気がしていたけどきっとこれが私だったんだ……。

 

「おーい、私は真面目に話してるんだからな!というかムツ、笑ったら結構可愛いじゃん!!いつもは真剣に悩んでるみたいな顔し過ぎなんだって!あーそうだ、今度ましろ達と買い物でも行こうと思ってるんだけどさムツも来るか?」

 

「先輩達とですか?」

 

「そうそう、偶には息抜きも大事だろ?」

 

「はい、わかりました……。でも、まだやらなくちゃいけないことがあるんです。それが終わってからでもいいですか?」

 

 私のやらなくちゃいけないことなんて言うのは最初から決まっている。

 それはこれから先のムジカのことも大事。

 

「やらなくちゃいけないこと?あーまあ、よく分からないけどそれ終わってからでもいいから楽しみにしてるからな!!」

 

「はい、そのときはお願いします」

 

 もう一つ、私にとって大事なのは……。

 

 

 

 

 

 スマホに通知が来ていなかった、そよとの繋がり……。

 愛音や立希からの連絡は来ていた。多分、二人共配信で見てくれていた。それでも、そよからの連絡は全く来ていなかった。

 

『そよ、今大丈夫?』

 

 迷うことなく連絡を送るも……。

 

 

 

 

 

 

 今日中に返って来ることはなかった。

 それは次の日の朝になっても……。

 

 

 

 

 

「ムツー!」

 

 そよが学校に来ていないのか確認していると、月ノ森の中で透子先輩に話しかけられる。

 隣を見ると、ましろ先輩とつくし先輩も居る。

 

「いやぁ、学校始まって割と経ったけどやっぱ休みの気分が抜けないんだよなぁ」

 

「夏休み終わったからですか?」

 

「そうそう!」

 

 夏休み……。

 ムジカでのライブとか色々あって充実した夏休みだったのは間違いない。夏休みは終わってライブも終わって今日はオフの日で学校だったけど、初音は今日学校が休みで初華のことを大阪で見送っているらしい。

 

 そういう事情を知っていたから、ちょっとだけ立希と私は朝にやり取りをしていた。

 

「透子ちゃんは抜けなさ過ぎだよ!この前だって、授業中だらけてたって聞いたよ?」

 

「げっ!?いやぁ、私には私のペースがあるって言うかさ。というかそんなこと弟子の前で言うなって!!」

 

 二人の先輩の楽しそうな会話をしていると、ましろ先輩が手を合わせて「ごめんね」と言ってくれる。

 

「睦ちゃん、夏休み中実は結人君と会ったんだ」

 

「結人とですか?」

 

「結人君、こう言ってたよ。もう覚悟を決めたって」

 

「覚悟を決めた……?」

 

 なんの覚悟を決めたんだろうか……?

 結人がこれ以上覚悟をすることなんてあるんだろうか……?とちょっとだけ疑問になっていると、目の前の先輩達二人の言い合いがきになってそっちどころじゃなくなってしまっていた。

 

「そういや、ムツ……?お前昨日言ってたやらなくちゃいけないことってなんだったんだ?」

 

「それは……」

 

 透子先輩に昨日のことを聞かれて、私は事情を説明したときに複数人が目の前を通過していった。通過して行っただけなのに、私は気になって仕方なくて目を向ける。何故なら、そこには……。

 

 

 そよが居たから。

 

 

 

 

「そよ、待って……!!」

 

「……」

 

 声は届かない、無視される。

 最初からなかったみたいに掻き消されてしまう。

 

「あれ?睦さんの声聞こえなかったのかな?」

 

「聞こえてたと思う……」

 

 つくし先輩、ましろ先輩が疑問に思っているなか透子先輩がそよに声を掛けようとしているような気がして私は先輩を止めると、透子先輩は頭の裏を掻きながらも……。

 

「やらなくちゃいけないことってそういうことか……」

 

 

 

 

「なんかあったら相談しろよムツ!!」

 

 私はそれに頷きながらも、そよのことを追い掛ける……。

 

 

 

 

 今度こそこの拗れてしまった関係を……。

 

 

 

 

 

 自分の手で修復したいから……。

 

 

 

 

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