【完結】迷子の友人は羨望する   作:シキヨ

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自分で世界を見ることは罪じゃない

 頭の中で『聿日箋秋』の歌詞を思い出す。

 あれが燈が言っていた区切りとしての完成形……。

 

『私達の道は……もう交わることはない』

 

 モーティスと会ったとき、燈も触れていた。

 選んだ時点でAve MujicaとMyGO!!!!!の道が交わることはない。これからは、ただ違う道を選んだ友人として接することしかできない。かつての私からすれば、残酷な一言でもあり自分の首の圧迫するものを減らす言葉だった。

 

 それでも、私は知ってる。

 このバッグの中に入ってるノートが知ってる。ページを開いて、確認をしなくても自分が何を書いたのか覚えている。

 

『燈と星を見つめてた、星座のことを教えてくれた』

 

 燈との初めての天体観測。

 あれは大きな有難みでもあり、根源部分を支えるものでもあった。変わることが出来るという選択をして、私は自分が見たいという世界を見続けていた。その過程で失うものあれど、私はここまで来れていた……。

 

『そこで頑張る為の大元の目標も必要だと思うんだ』

 

 モーティスがまなと電話していたこともあって、函館でまなが言っていたことを振り返る。

 変わりたいという根源は私の中で成就した。自分を受け入れること、にゃむやお母さんと戦うことを選んだこと全てが……。レゾナンティアのことは思い出す度、自分の胸が苦しくなる。この体の中へと消えて散ったみんなのためにも自分という人間がどんな風に頑張っていくのか、どんな世界を見たいのかそれが重要でもあり……もう答えは出ている。

 

『聿日箋秋、いい歌詞……』

 

『歌詞のことはよく分からない、作詞とかできないから』

 

『それでも、私達のことも含まれているのは……見えてくる』

 

 燈のノートを見せて貰って、私は読み進めていた。

 結人へ対する後悔もノートにはあった。読み進めて行くうちで私も時々目が止まったりすることが多かった。モーティスの言う通り、目が瞑りたくなる内容も多かったけど、私は燈の歌詞が好きだったからこそ読み進めることができた。

 

『ライブ、見たかった。でも、……この歌詞の内容なら行かなくて正解だった』

 

『睦ちゃん……』

 

 隣で座ってる愛音が小さく声を漏らしているのが聞こえていた。

 行かなくて正解だったという意味が疑問だったのかも……しれない。

 

『MyGO!!!!!、これからも……頑張って』

 

『私は……燈の歌詞が好きだから』

 

 変わらない事実が私の中では残り続ける。

 CRYCHICの頃からそうだった、燈の作るものが好きで初めて『人間になりたいうた』を読んだたとき、私は燈の中の温かさを知ったような気がした。人が持つ温かみというものが、作り出したものから感じさせてくれていて、私は嫌いじゃなかったのも事実。

 

 

 

 

 

 

『燈、ペンギンのことも教えて』

 

『え?う、うん……』

 

 燈の反応を返って来る前に、私はペンギンのことを聞こうとしていた。

 愛音が自分のギターは好き?と聞いていて、私は頷くと喜んでいたのを覚えていた。

 

『睦ちゃん、えっとね……これがケープペンギンでね』

 

『こっちが……コガタペンギン。それでこれが……ヒゲペンギン』

 

『えー!ペンギンってヒゲ生えるんだ!』

 

 燈が絆創膏を整理しながらも、教えてくれているとヒゲペンギンの絆創膏を愛音が手に取る。

 

『ゆいくんは……ヒゲペンギン好きだよ?』

 

『え!?ゆいくんが!?』

 

 絆創膏を落としそうになった愛音が、ペンギンの絆創膏を見せてくれている。

 一枚一枚、燈が見せてくれていて私は頷きながらも見ている。結人、ヒゲペンギン好きなんだ……。特徴的だから……かも。

 

『コガタペンギンは小さい?』

 

 コガタペンギンの絆創膏を持って、燈に聞いてみた。

 

『え?う、うん……小さいよ?えっと……その夜行性でね。それでね……』

 

 ペンギンのことを教えてくれようとしている燈の顔を見ながらも、解説を聞いていた。

 燈の表情は何処か楽しそうでイキイキとしていた。あの顔を見るだけで、燈はCRYCHICの頃から今でもペンギンが好きだということを知ることができていて、燈のことを知れる機会だった……。

 

 

 

 

 

 

「この手で……掴めた」

 

 私の大元はこれだった。

 燈や愛音だけじゃない、大切な友人達や先輩達と大切な日常を育んでいきたい。これからも毎日を積み重ねて、このノートを書き記して行きたい。それが、今の私のやりたいことだった。

 

 

 

 

 

 

「睦ちゃん!お水の量、これで合ってるよね!」

 

『合ってる……』

 

 次の日、家の家庭菜園で水やりをしていた。

 今日は汚名返上をしたいと言い出した、モーティスが担当してくれている。勿論、私達だけでやっているわけじゃなかった。

 

「モーティスちゃん、こっちは終わったよ!あっ!祥ちゃん、危ないから気を付けてね!」

 

「わ、分かっておりますわ!」

 

 祥が水いっぱいのジョウロを両手で持っている、ムジカの皆が来てくれている。

 この家庭菜園の水やりは元々は当番制だった。曜日ごとでムジカのメンバーで今日は誰がやる?とか決めておいて、いつもはしていた。

 

「どう考えても、これ一人でできる仕事でしょ?」

 

「いいじゃないですか、こういうのは大勢で語り合いながらやるのも楽しいんですよ」

 

 言われてみれば、そうだった。

 家庭菜園の水やりでムジカのメンバーを全員招集したのは今日が初めて……。

 

「祥、全員を連れて来てくれてありがとう」

 

「いいんですわ、こうやって全員で何かを成し遂げるということは代えがたいことですわ」

 

 代えがたいこと、何度も頷きたくなってしまうことだった。

 こうやって全員でいられる時間はムジカの中でもあったとしても、ライブのときぐらいだから。みんな、それぞれの仕事を抱えている。当たり前のようで、寂しいことでも……ある。

 

「いいことです、豊川さん」

 

「八幡さん……」

 

「今の貴方はやはりAve Mujicaを再開してよかったという顔をしている。若葉さんもそうですが、こうやって全員で何かをするということは信頼にも繋がります、照れ臭いですが友情とやらにもなるんではないでしょうか」

 

 友情……。

 知らない感情じゃない、あんまり考えては来なかった感情のような気もする。

 

「へー?ウミコが友情ねぇ……?」

「なっ!?なんですか、祐天寺さん!!」

 

「くっさ……」

「なっ!?私は祐天寺さんのことも……「はいはい、そういうのはいいから。ったく」」

 

 にゃむは軽く、海鈴のことを軽く否していた。

 改めて友情というものを考えてみる。ムジカのメンバーはそれぞれ私からすれば、言葉で言い表すことができないほどの出来事があった。

 

『どうしたの?睦ちゃん?』

 

 心の中へ話しかけて来たモーティス。

 

『ムジカのメンバーから、私は色々なものを貰った』

『にゃむちゃんは違くない?』

 

『違くない、にゃむが居てくれたから勇気を得ることができた』

『うーん、物は言いようだね睦ちゃん……』

 

 モーティスは言葉を探しながらも、片方の眉だけで上げる。

 にゃむのことは認めてくれつつも、それはそれとしてモーティスは捉えてる。

 

『睦ちゃんの言う通り、初華ちゃんとか海鈴ちゃん達から貰ったのは認めるし、私も友情だって信じたい!こうして、睦ちゃんが話しかけて来たということは昨日、自分の中で考えていたことが関係してるんでしょ?というかさ、睦ちゃん!!』

 

『いつも事後報告ばっかりじゃん!偶には前もって説明してよね!!』

 

『……ごめん』

 

 間が空いてしまう。

 言われてみれば、モーティスへの相談はいつも後からでしかなかった……。

 

『あーもう!そんな暗い顔しないでよ!睦ちゃん!!ほら、初華ちゃんが話しかけてるよ!』

 

『初音が……?』

 

 心の世界でモーティスから背中を押されて、私は現実へと戻る。

 

「……ちゃん!」

 

 目を開けて行くと、モーティスの言う通り初音の声がしている。

 急いで目を開けて行く……。

 

「モーティスちゃん、大丈夫?」

「ごめん、睦……」

 

「あっ、ごめんね!!」

「大丈夫……」

 

 家庭菜園の方へと戻って来ると、初音が私の顔を覗き込んできていた。

 

「睦ちゃん、そのね……初華とライブやることになったんだ」

 

「初華とライブ……?」

 

「うん、来月なんだけどね。東京でライブをやるんだ。新幹線の中で変則的なライブを行うことはあって、いつかお互いちゃんとした舞台でするって決めてたんだ。祥ちゃんはもう知ってるんだけどね」

 

 二人でのライブ……。

 初音も初華も自分の道を歩み出そうとしている、過去と向き合おうとしてる。難しいことで、とても困難な道のりを乗り越えようとしてる……。

 

「ライブを決意できたのは結人や祥ちゃん、まなちゃんのおかげでもあるんだけどね」

 

「睦ちゃんとモーティスちゃんのおかげでもあるんだよ?だから、ありがとうね!」

 

「えー!私はなにもしてないよ!ね、睦ちゃん!!」

 

 勝手にモーティスが前に出て来る。

 初華とのことなら、私は……初音を引き留めたかった。どうすることもできない現状を叫び続けて、見て見ぬフリしようとする姿があったからこそ、私はどうしてそんなに悲しそうなの?と聞いていた。結果、初音はまなと結人のおかげで祥の家へと向かうことが……できた。

 

「結人と……変わらないのかも」

『え!?結人君!?な、なんでそこで!?』

「結人もそうだから」

 

 こうやって、自分のおかげじゃない。

 初音が選んだというのはもしかしたら、結人とやっていることは同じなのかもしれない。結人の場合は、照れ臭さが入って……る。

 

「また、あいつの話してる」

 

 溜め息をつきながらも、目を細めているにゃむ。

 にゃむは結人のことが嫌いだから、当たり前の反応でしかない。私はそれを一々訂正して欲しいなんて言うつもりもなかった。

 

「好きなら終わったら、会いに行けばいいじゃん」

 

「終わったら行く」

 

 結人ともまだ築き上げていきたい思い出がたくさんある……。

 待っているだけじゃ意味がない。私から歩み出して繋がりを深めていくことも重要だから。

 

「……っそ」

 

 にゃむはそれ以上、何かを言ってくることはなかった。

 初音は笑みを浮かべてこう言ってくれていた。

 

「それじゃあ、早く終わらせないとね」

 

「ん……」

 

 口元を緩ませつつも、私は初音へと返事をする。

 水やりを終えた後のことを……考えながらも……。

 

 

 

 

 

『結人、今何処?』

『RINGでバイト、休憩中』

 

『行っても大丈夫?』

『大丈夫』

 

 そんなやり取りをしてから、RINGのカフェの自動ドアを潜ろうとしたときだった。

 

「あれ……?睦さんですよね?」

 

 あまり人には聞こえないぐらい声で話しかけて来た人がいた。

 後ろから声を掛けられて、振り返ると……。

 

 

 

 

 

 

 

「熱海のときの……」

 

「は、はい!お、覚えていてくれたんですね!!」

 

 ひんながみさまのことを褒めてくれた人だから覚えていた。

 なによりも、結人との関係を応援してくれていた人だから。もう会うことはないと思っていた……。今でも、私のファンでいてくれてる……。

 

『意外と世間は狭いんだね睦ちゃん』

 

 モーティスの発言を『そうかも……』と返しながらも、私はカフェの中へと入るのを一旦やめる。

 

「バンドやってるの?」

 

 背中に背負っているのがギターなのは一目瞭然だった。

 

「え?は、はい!実は……睦さんと同じギターなんです!」

 

「睦さん、7弦ですよね!?私も同じなんです!憧れて使い始めてみたんです!」

 

 彼女はギターを背負うのをやめて、手で抱える。

 尊敬して始めたということなんだろうか、だとしたら複雑な気持ちはあった。

 

『睦ちゃん……』

 

 モーティスの声が聞こえて来る。

 ギターを弾けていない時期の方が多かった。だとしても、私が言うべきことは決まってる……。

 

 

 

 

 

 

「ギター頑張って、いつか」

 

 

 

 

 

 

「ライブ見に行く……」

 

「は、はい!睦さんが満足できるライブを見せますから!!」

 

 例え、過去の悲しみがあって消えてしまった過去があったとしても自分の背中を見て歩ける立場の子へ応援をするのはギタリストの役目でもあり……。

 

 

 

 

『睦ちゃん、粋なことするじゃん!』

 

「ん……」

 

 あの子達もきっと望んでいること。

 だからこそ、私は私なりの……。

 

 

 

 

 

 

 応援を送って、今度こそカフェの自動ドアを潜って行った……。

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃい……睦?」

 

「睦ちゃん……?」

 

 お店の方へと入ると、すぐカウンターの向こう側で立希と結人がいる。

 カウンター席の方には楽奈が座っていて、テーブルにはそよが座っている。立希達がいる、燈と愛音はまだ来ていないみたいだった。

 

「睦、何処座る?」

 

「そよの隣、いい?」

 

 カウンターから出て来て、応対をしてくれたのは立希だった。

 立希の了承を取ってから、そよと向かい合って座ると目の前でそよが紅茶を一口飲んでいる。

 

「結人、仕事中だった?」

 

「いや、休憩中なんだが睦が来るなら休んでるわけにもいかねえだろ。話したかったしさ」

 

 結人もちゃんと約束を守ろうとしてくれている。

 帽子にも気づいてくれている。もう自分の影を隠す為じゃなくて、自分の証として被ってる。

 

「何か飲むか?」

 

 メニュー表に目を通す。

 紅茶、コーヒー。後、ケーキやパフェとかがあるみたいだった。カフェの方で何かを頼むことはあんまりしたことがなかったから、何処か新鮮な気持ち。

 

「睦ちゃん、今はどういう気分とかある?」

 

「気分?」

 

「うん、紅茶だとね。リラックスしたいときとかコーヒーだともうひと踏ん張りしたいときそういうので選んでみるののはどうかな?」

 

 聞いたことはある。

 紅茶はリラックスできる成分が入っていて、ストレスを和らげてくれるものがあるとかそういう話を……。月ノ森だと、そういう話はよく耳にするから。

 

「コーヒー、ブレンド」

 

「分かった、ちょっと待っててくれ」

 

 注文を聞いて結人はそのままカウンターの方へと戻って行く……。

 

「睦ちゃん、珍しいね。コーヒー飲む」

 

「そよが教えてくれたから、今日はもう一踏ん張りしてみたい」

 

 カップの取っ手を掴んでいたそよが手を放す。

 そのまま、手をテーブルの下へとおいているみたいだった。

 

「ふーん?ムジカのお仕事とかあるの?」

「ない、やりたいことがある……」

 

「やりたいこと?」

「一日を噛み締めて生きてみたい」

 

 そよの視線が下になっていた……。

 指を弄っている気配は無くて、カウンター席の方からは楽奈の視線を感じている。満足気で笑っているような表情をしている……。立希も結人も穏やかな表情で見ていてくれていた。

 

「睦、これ」

 

「頼んでない」

 

 立希がやって来てテーブルに置いてくれたのはアップルパイだった。

 綺麗な形をしていて、食欲そそるものだった。

 

「サービスでいいから」

 

「……ありがとう、立希」

 

 どうしてアップルパイを持って来てくれたのかは聞くことはしなかった。

 CRYCHICの頃から映画を一緒に見たり、カラオケでもリンゴジュースを私が頼んでいたから立希がりんごが好きなことを知っていて、持って来てくれたんだ。また、一つありがたみを知りながらも、私は口の中でアップルパイを食べていると、結人がコーヒーを持って来てくれる。

 

 コーヒーカップを持って、そのまま口の中へと流し込んで行くとコクの溢れる味で苦みが口の中で広がって行く……。あまり、コーヒーを飲まない私からしたらあまりにも苦くて、ちょこっとずつしか飲めなかった。

 

「お砂糖足す?睦ちゃん?」

 

「大丈夫……」

 

 結人が淹れてくれたものを砂糖で誤魔化して飲むことはしたくない。

 だから、私はそのまま飲みながらもこう伝えることにした……。

 

 

 

 

「美味しいよ、結人」

 

 味の感想を伝えると、結人は頭を軽く撫でてくれる。

 大人の味の挑戦は難しくて、果てしない。一日一日飲んで行けば、慣れて行くことができるかもしれないなんて私は期待しながらも、飲み進めて行くとそよがこっちを見ていた。

 

「睦ちゃん、いい笑顔だね」

 

 コーヒーカップに映し出されている自分を見つめる。

 私の頬は緩んでいて今という時を楽しんでいるのが目に見えていた……。

 

『楽しむってことは私たちが共存して行く上で必要なことなの!!』

 

 モーティス、これが日常を楽しむということだと私は思う。

 そして、これからの私を強く繋いでくれるもの……。なによりも、透子先輩が教えてくれたものへと繋がって行く……。

 

『余裕を楽しむのも休暇じゃん?』

 

 透子先輩の一言があったから、私はこうして自分が余裕を持っていてもいいだと言い切れる。

 スマホを開いて、先輩へ……。

 

『透子先輩、いつもありがとうございます……』

 

 と送ると、すぐ返事が来る。

 

『よく分かんないけど、困ったことがあったらいつでも相談しろよな!ムツ!!』

 

 透子先輩らしい返事の仕方に私は数十秒程度見つめてしまう。

 こうやって、何かを知って何かへお礼をしていくことで私はこれから先も日々を積んで行くことができる。何色にもなることができる。

 

「どうした?睦?」

 

 バッグからあれを取り出す。

 帰ってから書き綴ろうとしていたけど、私は今此処で綴りたかった……。過去を記す為、未来を描き出す為のこのノートに私は今日あったことを早速……。

 

 

 

 

「ノート、書こうと思って……」

 

 

 

 

 

 

「二日間でたくさんの経験を貰ったから……」

 

 みんなの視線が私のノートに入る。

 結人はもう一度、頭を撫でてくれた後でバイトへと戻って行くなかでそよは私の方を見つめつつも、聞いてくれていた……。

 

 

 

「どんなことがあったの?」

 

 って……。

 私はペンを何もかも想像できるような速さ、軽やかさでノートを仕上げながらもそよの質問をこう答える……。

 

 

 

 

 

「自分を受け入れた先でようやく私は……」

 

 

 

 

 

 

「自分を大切にしていい、笑うことは罪じゃない」

 

 

 

 

 

 

 

「自分で世界を見るのは何も……」

 

 

 

 

 

 

「罪じゃないと知れた……から」

 

 

 

 

 

 

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