あやかしライダー   作:chika6号型256番

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黙示録?分からんけど制御とか無理そうじゃんね

 

 

桃Side

 

「我は第一の騎士なり。この手に勝利の上のさらなる勝利を齎そう」

 

そう言うと影が白い弓矢に変化し弓をつがえこちらに向かって放った。弓矢は婆ちゃんの結界を通過すると同時に燃え始めウチらに届く前に燃え尽きた。

 

「やばくね!」

「野郎今日本語で話しやがった。学習してるって事なのか。それとも首無し野郎の意識が僅かに影響してるって事なのか…」

「どっちでも良い!桃!冠落とすんなら早くやれ!野郎影で結界に干渉しようとしてやがる!奴の力はおそらく支配だ!結界がいつ奪われるかわしにも分からねぇ!急がねぇと祓うしかなくなるぜ!」

「分かった!冠を落とちゃえば良いんでしょ!」

 

ウチは周りの小石を超能力で拾い集めてそれをショットガンみたいにまとめて投げつける。数撃ちゃ当たるって言うでしょ!

あいつは影を触手みたいに操って小石を打ち落とした。アクサラの髪と攻防繰り広げられるくらいだから適当な弾は当たらないと思って良いのかも知れない。それにあいつにはウチの超能力の腕が見えてる筈だしそう簡単にはいかなそう。

 

「婆ちゃん!うちだけじゃ冠落とせそうにないよ!」

「見てりゃ分かるってんだよ!」

 

婆ちゃんはいつの間にかバット構えて釘を打って見せたが結果はウチと変わらない。あいつの影が邪魔すぎる…!

あいつが何かを掴むような素振りを見せてまた弓を構えた。すると手には何も無いのに矢を放った様な動きをする。

 

「桃!避けろ!」

 

ウチは言葉を発する前に横に飛んでその何かを避けた。ウチには何が飛んできてたのか何も見えなかった。

「あいつ今何した!?」

「野郎空気を掴んでそれを矢にしやがった。空気は野郎の一部じゃねぇから結界は素通りってわけさ」

「そんなのずるじゃん!」

「全ては我が手にあり。我が手から逃れる者決してあらず」

 

奴は今度は一掴みで何本もの矢を番える様な動きをしだす。それは見ただけで扇撃ちの様な事をするつもりなのがウチにも分かった。見えない矢なんて何本も撃たれたらいつ当たっちゃうか分かったもんじゃない!

 

「そう何発も撃たせるかよ!」

ウチと婆ちゃん同時に石と釘を投げつけ妨害を試みるが影はそんなモノをものともせず撃ち落とす。直ぐ様放たれた矢を避けきれないと思ったウチはあいつの矢を超能力で受け止めると大した衝撃はなく直撃さえ避ければダメージにならない事に気づく。それでも見えないってのは脅威すぎる。

 

「くっそ~影が鬱陶しい!」

「かといって触れられればどうなるか分かったもんじゃねぇし下手に殴りにもいけねぇ」

 

影のくせにウチらの石をポコポコ落としやがって…そうだ!影は所詮影なんだ!

 

「婆ちゃん!あいつに火つけて!」

「そういう事か!わかったぜ!桃!確実にやれよ!」

 

ウチはまた周りの小石を拾い集めるとあいつはまた影を周囲に纏い攻撃を受けまいとする。でもそれはもう無駄だ。婆ちゃんがそれを見て釘の刺す位置を変えてあいつを焼き始めた。

 

「ぐううぉおうあ!!」

「影は光の下じゃ出してられねぇよなぁ?よっしゃ食らいやがれェ!!」

 

炎の光で影が全部焼き尽くされたのを見てウチは冠めがけて石を投げつけた。影は光の中じゃ存在出来ないじゃんよ。戦う前から結界でお膳立てされて負けるような婆ちゃんとウチじゃねぇんだよ!

ウチの投げた石のどれかがあいつの冠に当たって地面にカランって音を立てて落ちた。するとスルスルとあいつのオーラを囲んでた白いオーラは小さく消え始めてあいつも元に戻った。

 

「アチィ!!早く消してくれぇ!」

「あ!ごめん!」

 

炎に焼かれてのたうち回る首無しを畑の用水路に投げ入れて一件落着って感じ!

 

―――――――――――――――――――――――――――――

 

「良いかてめぇはヨハネの黙示録の四騎士っつう人類破滅機構みたいな存在を纏めて中に封印してる。わしも最初は制御出来る可能性が桃がいれば僅かでもあると思ったが…やっぱ無理だ。格が違いすぎる」

 

星子さんはそう言ってタバコに火をつけた。俺にはヨハネも黙示録も四騎士も何もわからねぇんだが…一先ず俺の中にはとんでもない化物4体封印されてると思えば良いんだろうか?

 

「その四騎士ってそんなにヤバいのか?」

「四騎士は妖怪なんぞ人から生まれた程度の存在とはちげぇ。四騎士は創造主から遣わされ人類を滅ぼすときに一体ずつ現れる。神に近しい存在だ」

「え?チョーヤバいじゃん」

「今回見たのは第一の騎士で勝利の騎士とか支配の騎士とか色んな言われ方があるがそいつだ。コイツを放置した時に次の騎士が出るのかどうかはわかんねぇがともかく放置して良いもんじゃねぇ。良いか、おめぇはあの封印に触れるの禁止だ」

「えぇ~…俺も強くなりたいって思った先に禁止っすかぁ?」

 

俺は不満たらたらでどうにか制御する方法を探したいもんなんだが、人類破滅機構ってなんだそれって感じで規模がデカすぎで俺には想像もできない。実際結界で封じられた俺は何もできずに焼かれて冠落とされて討伐完了って感じだったしそんな強いの?っていうのが俺の実感なんだけど。

 

「バカ言え!おめぇがまたどっかで暴走してみろ!あの最初の騎士だけならまだ良い。だが最終的に第四の騎士なんか出てみろ。本当に終わりたぜ」

「婆ちゃん、その第四の騎士は何を司ってんの?」

「死だよ」

 

死そう言われると死の呪いを思い出す。俺程度の呪いですら人間じゃほぼ回避不可能で時間が経てば勝手に死ぬ。世界滅ぼせるレベルの死の騎士なんてのが現れたらどれほどの力を持つのか、それはとてもじゃないが想像がつかない。

 

「それに黙示録の四騎士にしてはあれは弱すぎる。全力じゃねぇって思ったほうがいい。ターボババアの時はまるで寝起きだったらしいじゃねぇか。面に出るたび強くなるって思った方が良いぜ。少なくともわしはあんなのともっぺんやるのはごめんだぜ」

「ウチも超能力で触れないのは無理〜オーラ触っただけで制御奪われるんじゃ本体に触ってどうなるか考えたくもないし」

「まぁじかぁ」

 

俺としては残念な気持ちで一杯だが…ここまで言われてあぶねぇことする程バカなつもりはねぇけどどうしたもんかねぇ…手っ取り早い強化案だったんだけどなぁ。俺の妖怪としての力を使いこなすって目標が崩れちまった。

 

「今回は全員ほぼ無傷で何とかなった。だが次もそうなる保証はねぇ。だいたい、全員無傷なんてのは奇跡だ。ありえねぇ結果なんだ。てめぇもそれを有り難く噛み締めろってんだよ」

「そうですよねぇ…」

「強くなりてぇなら手っ取り早い力じゃなくてコツコツ積み上げられるもんにしときやがれ。どっちみちそういう付け焼き刃みてぇなもんは簡単に崩れちまうもんだ」

 

はぁ~悲しい。俺はこの気持ちを恐らく隠しきれていなかっただろう。皆に迷惑かけてしまったが自分の秘められた力みたいなものに少なからず興奮していた部分もあったりしていたんだ。それがあっさりとダメととなると流石に残念だ。

 

「ワシに考えがあるぜ。正直一か八かではあるけどな」

 




今後の更新頻度についてなのですが、出張とか色々仕事が忙しくなってきたので更新遅くなると思います。大変申し訳ありません 頑張って書いてくので次の更新をお待ち下さい!
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