ねえねえ、私達、そろそろ同居しようよ!

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本編

 ねえねえ、私達、そろそろ同居しようよ!

 

 急にどうしたのかって? 私はずっと考えていたんだよ。そのために、家まで準備したんだから! 後はあなたが住んでくれれば、完璧だよね。ちゃんとゲーム部屋にオーディオを用意したし、ゲームを置く棚だってあるよ! 私とも協力や対戦をしてくれれば、もっと嬉しいなって。

 

 やっぱり、ひとりのゲームも楽しいけれど、ふたりならもっと最高だよね。大好きな人と一緒に遊ぶのなら、これ以上はないよね!

 

 料理だって勉強したんだよ。あなたの好みに合わせて、白ワインに合うあさりのアヒージョが得意料理なんだ。

 

 どうして知っているのかって? 見ていれば分かるに決まってるじゃん。箸の進み方とか、緩む顔とかが証拠だよ。言われなくても察するのが、良い女ってものでしょ? だから、他の好物だって作れるからね。

 

 でも、定番の肉じゃがとか味噌汁も、味わってほしいな。そういうの、憧れてたんだ。同居したらやりたいことって、やっぱり手料理を味わってもらうことだよね。美味しいって言ってくれるのなら、それだけでいくらでも頑張れちゃうよ!

 

 後は寝室の用意もしてるよ。ダブルサイズのベッド! やっぱり、ふたりは一緒に寝るべきだよね。そうするのが、私達の正しい関係なんだよ。恥ずかしいことは、ちょっとだけ。ね?

 

 でも、どうしても求めてくるのなら、別に構わないかなって。せっかく運命のふたりなんだから、ちょっとくらい仲良くしすぎたって良いよね。私は、ずっといっしょに住む日を楽しみにしていたんだからね。

 

 変って言われても……。こっちが困っちゃうよ。あなたと過ごすために頑張るのは、当然の義務なんだから。私はそのためだけに、ずっと頑張ってきたんだからね。

 

 どうしてそこまで頑張るのかって? 私達が一緒に過ごすのは、絶対に正しいことなんだから。私はあなたを愛しているし、あなたにだって私を愛してほしいよ。その関係こそが、私が手に入れるべきものなんだから。あなたを遠くから見ることしかできない時間が、どれほどつらかったか。

 

 あなたの顔を初めて見た時、ううん。きっと、あなたの存在を知った日からずっと、私はあなたと一緒に過ごしたかった。そのために、あなたに好かれるためだけに、性格だって合わせたつもり。あなたの好きな格好を、覚えたつもりだよ。

 

 あなたが清楚系が好みだってのは知っているから、ずっと合わせてきたんだよ。ちょっと動きづらいし、寒い時もあったけれど。あなたが私を好きって言ってくれただけで、すべてが満たされるんだから。

 

 実は好みとは違う? なら、何でも言って。私をあなたの好みに染め上げてほしいな。どんな感じが良い? もうちょっと、露出が少ない方が良い? それとも、デートしやすさの方が大事かな? あなたの好みが、私の好みなんだよ。

 

 主体性はないのかって? あるよ。あなたと過ごす未来だけは、絶対に奪われたくないものなんだ。だって、ずっと待っていたんだから。他のことなら、妥協できるけどね。私達の本来持つべき関係は、捨てられないよ。

 

 あ、そうだ。妥協できないこともあったよ。あなたの健康かな。ずっと一緒に居てほしいんだから、悪い病気になっちゃったら嫌だよ。運動もできるように、ちゃんと防音にしているからね。とはいえ、縛るつもりもないよ。やっぱり、ふたりの幸せのためなんだからね。本末転倒じゃ、意味がないんだから。

 

 私はどうなのかって? あなたにふさわしくなれるように、しっかりと健康を意識したよ。それに、キレイにもなれるようにね。スタイルも顔も、結構自信があるんだ。どうかな?

 

 顔を赤くしちゃって、可愛いね。でも、私も胸がドキドキしてるんだ。確かめてみる?

 

 そっちもドキドキしているって? 本当だ。照れてくれたんだね。嬉しいよ。こうして愛を感じていると、とても胸がポカポカするんだ。やっと、待ち望んだ時間が来たんだって。

 

 ずっとずっと、あなたのことだけを考えてきたんだよ。ふたりで幸せになれるように、いっぱい努力を重ねてきたんだ。その証として、私の全部をあげるからね。あなたになら、何をされてもいいよ。

 

 でも、できれば優しくしてほしいな。その方が、きっとお互いに幸せになれるからね。あなたが幸せになって、私も幸せになる。それが理想でしょ?

 

 だから、嫌なことがあったら、先に言ってね。直せるように努力するし、あなたを尊重するつもりだから。相手の意見を大事にするのが、いい関係のためだもんね。それが家族ってものでしょ?

 

 なら、もう少しゆっくりと距離を詰めてくれ? もちろん、いいよ。愛は押し付けるものじゃないからね。とりあえず、30センチくらい離れたら良いかな。なんて、冗談だよ。いずれ一緒に住んでくれるのなら、急がないよ。

 

 でも、同居について真剣に考えてほしいのは確かだよ。断られたら、きっと泣いちゃう。3日間くらい、何も手につかなくなっちゃうと思うんだ。

 

 どうしてそんなに好きなのかって? 好きなところを語ったら、長いよ。もちろん顔も好きだし、声も好みかな。でもやっぱり、優しいところ。話していると分かるけど、私のペースに合わせて受け答えしてくれるし、ゆっくり歩いてくれているからね。そういうところ、大好きだよ。

 

 やっぱり、私にはあなたしか居ないって思えるんだ。本当に、出会えて良かったよ。あなたみたいな人が居る事実は、私に勇気をくれたんだ。

 

 それで、同居については考えてくれたかな。もう少し時間がほしい? いいよ、ゆっくり考えてね。急な提案だったのは、分かっているからね。答えは急がないよ。お互いが納得してこそ、同居して幸せになれるんだからね。

 

 でも、楽しみにしているからね。あなたと過ごせる時間は、間違いなく最高だから。また会った時に、答えを聞かせてくれると嬉しいな。

 

 あ、これを言うのを忘れていたよ。うっかりだったね。もう、一番言うべきことだったくらいなのに、私ってば、ダメだな。

 

 ちょっと待ってね、深呼吸するから。吸ってー、吐いてー。よし、勇気が出てきたよ。

 

 はじめましてだね、お兄ちゃん。これからずっと、よろしくね?


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