【カオ転三次】滅亡を防ぐ為、汝第七の竜を狩れ 作:日λ........
具体的にはカチコミメンバーを幼女ネキout 脳缶ニキinとなります。修正前の話を読んで頂いた方々に深くお詫び致しますorz
【カチコミの】今度東京のメシア教の一派が隠れて悪さしてると判明した設備に攻め入ることになった件【お誘い】
1:クソザコフリスビー
色々とあってスレタイの通りカチコミする事になったので参加したい面々の人たちを応募する事になりました。尚、救助したい人がいるのと異界化してる訳では無いようなので設備への全体破壊は抜きでお願いします
2:霊視
メシアンへのカチコミか……いつ出発する?俺も同行する
3:名無しのガイア連合組員さん
霊視ニキ院!!
まあそらそうなるよな。霊視ニキはメシア教アンチだし
4:名無しのガイア連合組員さん
メシア教系の関連組織?単純にメシアンって訳じゃないんか??○○派とかそんな感じで別れてるとか??
5:クソザコフリスビー
なんかな、カルマ・アソシエーション社とかいう潰れた会社の跡地の敷地内で悪さしてるらしいけどこの会社名を直訳するとな、『カルマ協会』ってなるんや……
なんか最近その会社跡地の周辺で獣の鳴き声のような叫び声が聞こえるとかでめっちゃ不穏なのよ()
6:名無しのガイア連合組員さん
……どう考えてもアバチュ案件じゃねーか!?
7:名無しのガイア連合組員さん
ええ!?おま、悪魔化ウィルスとか下手すると一気に終末待ったなしやぞ!?
8:名無しのガイア連合組員さん
……いや、おかしいな。確かにその手の技術を研究してる部署がメシア教の組織にはあるという報告は今までもあったが、何一つ成功している例が無かったから優先順位から外してた件なんだけどソレ
9:名無しのガイア連合組員さん
俺らの中でも悪魔に変身するデビルシフターとか体の一部が悪魔のそれに変質してるデビルアームズやら人修羅はいるけど、喰奴やアバタールチューターと言われる奴らは居なかったもんな……
10:名無しのガイア連合組員さん
サーフやセラ、というかジャンクヤードのトライブ達みたいなのは産まれが特殊すぎてそもそも産まれる確率少なすぎるのでは??って話になってたよね。人が石化する病なんて今の所オカルト側でさえ聞くこと無いし、あれ程発展したAIなんてまだまだ開発されてないしな。
というか全ての始まりのセラが生まれるための前提条件が機能する両性具有の人間のかーちゃんでありとーちゃんが必要って時点で奇跡みてーな確率でしか産まれんのがな*1
11:クソザコフリスビー
まあそんな訳でだ。俺とナイトニキ達とトーコさんはカチコミに参加する事が確定してるのだがなんか嫌な予感がするので手が空いてるメンバーに声掛けたくてスレを立てたんだ。
まだ報酬とかなんだとかの事話してないのに霊視ニキも参加してくれてありがとう。凄い助かるわ
12:カス子
あたしも参加するぞ!!フリスビーニキには偶にうちの恐山の若返ったお遍歴の方々にパソコンとかスマホとかCOMPの使い方の講習してもらって世話になってたり今書き込んでるノートパソコン貰ったりして恩があるからな!!
メシア教の奴らには割と恨みはあるし、奴らをブチのめして恩返しと怨返しが同時に出来るとか参加せざるを得ないね!!
13:脳缶
んー、僕も羽根付きには恨みがあるのは同じだし手を貸そうかな?
最近シキガミパーツの製造とかで技術部を手伝ってるんだけども、ちょっと気分転換がてらメシアンをぶん殴りに行くのも悪くないね
でも受けるか決める前に報酬が何なのか聞いておきたいなー
14:名無しのガイア連合組員さん
まあ実戦だし命掛けの依頼だもんな。相応の報酬はそりゃほしいよね
15:名無しのガイア連合組員さん
というかコレ人数制限とかある感じか?そんなゾロゾロと行くと目立つだろ色んな意味で
16:クソザコフリスビー
普通にドンパチするだけならともかく救助対象の回収と救助が主な目的なのであまり人数多過ぎて目立っても不味いわ。てな訳であと二人で締め切らせてもらうな
ちなみに報酬は黒札一人につき10000マッカと『技教の館』用の追加機能用のアップグレードソフトの試作品を予定してるぞ。合成結果の軽い予測機能とそれに伴い合成結果を予測した合成結果からズラして別の結果を割り出す事が出来るようになる機能付きの『技ーホーくんver.0.1』ってソフトなんだが。無論正規版出すときには無料アップグレード可能だ
17:脳缶
その依頼受けた!!激ウマやんけ!!
フリスビーニキの『技教の館』の合成とログボもめっちゃ楽しんでるからあのソフトをさらにアップグレード出来るとか受けるしかないじゃんそんなの
一万マッカもあればデビライザーも改造し放題だしやるやる!!
18:名無しのガイア連合組員さん
10000マッカを複数人分ポンッと出すあたり儲けてるなぁフリスビーニキ……
19:名無しのガイア連合組員さん
まああのソフト今黒札達が挙って合体させてるからね。塵も積もれば山って奴だろ
20:田舎ニキ
うごごごご、10000マッカはクッソデカイ収入なんだが……!!なんだが……!!地方住みだから東京遠征は厳しい(ヽ´ω`)
21:名無しのガイア連合組員さん
おう万年金欠の田舎ニキやないけ。また借金しちまったんか??
22:田舎ニキ
ちょっと、地元の防衛のために搭乗型のロボを導入しようとしてて……
あ、シキガミじゃ無くてデモニカに近い奴な
23:名無しのガイア連合組員さん
乗れるタイプのロボ!?そりゃ借金抱えるわそんなの!?
24:クソザコフリスビー
脳缶ニキ、協力ありがとう。クラシカルスタイルのサマナーは一人いると対応力が段違いだから凄く助かる。今度デビライザー用のインストールソフトのカードをまた送るね
田舎ニキ、今回はご縁がなかったがロボ部が制御用の汎用OS作成にめちゃくちゃ難航してるって話聞いてて今度手伝いに行く予定だからその時はよろしくね
25:名無しのガイア連合組員さん
フリスビーニキ、やろうと思えば種のキラがやってたアレマジで出来るもんなぁ……
26:名無しのガイア連合組員さん
ワイの作ったデモニカスーツ、フリスビーニキに制御プログラムの改修を頼む前まではクッソぎこちない動きだったのに、フリスビーニキの手が入った今じゃ体の動きに即応するし、傍から見て気持ち悪いくらいヌルヌル動くようになったんよね……ありがたやありがたや
27:クソザコフリスビー
まあ自分はその分ソフトはイジれてもハードはパーツがある前提でならCOMPやパソコン組める程度しかないから、その辺りは持ちつ持たれつって事で。オレもいつかデモニカ頼むかもしれんしな
多分そのときはオレも苦労かけるだろうし先払いというか……装備制限がやたらと厳しい自身の霊的体質がいつも悩ましいわ
28:田舎ニキ
魚沼支部はいつでもフリスビーニキを歓迎するぞ!!
すまんなぁ、手を貸せなくて……
29:クソザコフリスビー
距離的問題もあるし、田舎ニキはもう支部長なんだからフットワーク軽すぎるのも問題でしょ。大人しく地元守ってクレメンス。
まあ気にしないで気にしないで。最近売り出してる霊的食材のフルーツ美味しかったし支部長としてのお仕事頑張ってね。
さて、残り定員一人だけど誰か手伝ってくれる人はおらんか??
30:名無しのガイア連合組員さん
じゃあワイが行くわ。フリスビーニキにはキッカケを貰ったから、一方的にだが恩があるしな
31:名無しのガイア連合組員さん
誰だお前は!!
32:名無しのガイア連合組員さん
名無しのまま名乗りを上げるとは、コヤツ何者……
33:決闘者
戦闘スタイル的には、まあ分かるやつにはこれで分かると思うわ
ワイはそうだな……アンタとナイトニキが出会った頭修羅勢な奴らが集うあのスレで、未覚醒で覗いて燻ってた時にうっかり頑張ると書き込んじまったせいでショタおじに、あの地獄に叩き落とされて覚醒した奴だよ
34:名無しのガイア連合組員さん
おま!?あの時の迂闊な奴かよ!?
35:名無しのガイア連合組員さん
マジで覚醒できたんか。そしてこのカチコミに参加できるくらい強くなれたんか……
まずはおめでとうと言っておこう。ようこそこちら側へ。
36:決闘者
ありがとう。一応レベル的には27なので足手まといにはならないハズやで。依頼を受けさせてもらってもええかな。フリスビーニキ
37:名無しのガイア連合組員さん
27!?めちゃくちゃ強く育ってるやんけ!?
38:クソザコフリスビー
勿論。ありがとう、決闘者ニキ。 いやこの場合デュエリストニキと読んだ方が良いかな?その名前ってことはカード使ったり?
39:決闘者
デュエリストか。その呼び方気に入ったわ。以後そう名乗ろうかなって。あとワイは女の子やからネキやでフリスビーニキ。
カードは使うよ。というかワイの戦い方の基軸になっとるわ
モンスターも調子が良ければ召喚できるしな
40:名無しのガイア連合組員さん
こりゃまた色物な俺らが一人増えたな……マジでカードからモンスター召喚して戦える決闘者とか……ん?調子が良ければ??
41:決闘者
……引きが悪かったら無理やがな!!
あとぶっちゃけ、ドラゴン召喚したり魔物召喚したりするよりバーンで焼く方が強いのでは疑惑が最近出てる……ワイは決闘者であってリアリストでは無いんやぞー!!楽しいデュエル何処……?ココ……??
42:名無しのガイア連合組員さん
そこまでスキルがカードゲームしてるってマジ?
最近色んな俺らを見てきたけどここまで色物は珍しいというかなんというか……
43:クソザコフリスビー
よし、とりあえずこれで必要な人数は集まったので募集はここで打ち切らせてもらうな。今から正式な依頼としてガイア連合の事務所に発行してもらって、今応募してもらったメンバーへの指名依頼にさせてもらうから最寄りのガイア連合の受け付けに来てくれ。事の詳細は依頼書に乗せておくな
今回はよろしく、デュエリストネキ!!
44:カス子
分かった。フリスビーニキ達との共闘は初めてだ。腕が鳴るね!!
45:霊視
思いの外高収入がポンっと手に入って困惑してる。まあだがメシアンの相手は割と危険だからな。その辺加味した結果か
46:脳缶
まあ、なんにせよまずは救助対象を助けるからか
ちょっと装備品の準備してくる。この前デビライザーに新しいカード刺したばっかだから調整しなきゃ
47:決闘者
ワイもそろそろ向かうわ。皆またあとでなー
48:クソザコフリスビー
という訳で、一旦俺も落ちる。事の顛末はスレが残ってたら書き込むかもしれんので期待せず待っててくれ
49:名無しのガイア連合組員さん
乙
50:名無しのガイア連合組員さん
無事の帰還を祈ってるぜー
51:名無しのガイア連合組員さん
メシア教関連は毎回毎回ろくでもない事ばっか聞くからなぁ……
気をつけて行ってきてくれフリスビーニキ達
「ここが集合場所のサテンか?なんか、思ってたよりレトロな店構えだな……」
「喫茶店だった建物をそのまま買い取って看板張り替えたって話だからあえてそのままにしてるんだろうよ。俺としちゃ、温かみがあって良いと思うがね」
2m近い身長、岩のような筋骨隆々の肉体に白スーツを身に纏い、顔中古傷だらけのどう見てもカタギでは無いその男は依頼を受けその喫茶店に向かっていた。
霊視ニキと言われる彼の横を歩くのは金髪に釣り目の碧眼の、赤いジャケットとホットパンツ姿の美女である。霊視ニキの専用シキガミであり、当時の俺らの技術の粋を結集して作り上げた美少女シキガミ一号機『モードレッド』である。かつては見た目こそ完璧であったが素材はペーパークラフトであったがために脅威のペラさと軽さを誇っていたモーさんであったが、レベルが上がった今は後続の生体パーツを持つシキガミと謙遜ない程に質実共に肉体を持つ一つの生命として独立して存在している。経験を積んだことからもうほとんど人間と見分けがつかない程思考も行動もしっかりしていた。
件の喫茶店『有頂天』の開店と閉店を示すプレートには『本日貸し切り』と書かれた紙が貼られており、それを見た霊視ニキはその隣に置かれた呼び鈴を鳴らした。ガチャリ、と扉が開くと今回の依頼主が出てきた。
シアンブルーのコートのフードを深く被り、その中からピンクアッシュの髪を覗かせる痩躯の長身の青年。フリスビーニキである。
「来てくれたか霊視ニキ。まずは上がってくれ。店内で話そう」
「おう。それじゃ失礼するぜ」
そう言って店内に入ると、どうやら既に自分以外の面々は揃っていたようであった。
自分も関わりのある恐山で、唯一まともに悪魔相手に戦えていた【恐山の暴力装置】こと人形遣いのカス子ネキこと命子。
ちょっと前までメシア教のクソ天使に脳味噌だけ缶詰にされていたという異質な経歴を持ち、ショタおじが警戒するほど悪魔との距離が近いデビルチルドレン、ゼット君こと高館絶徒。
ガイア連合東京第13支部『ノーデンス・エンタープライデス社』所属の表の切り札、戦闘部隊である『13班』所属のトーコ。
今回の救助対象の身内であり、この喫茶『有頂天』を経営している黒札であるナイトニキこと音群 キドウ。
フリスビーニキのレベルがマトモに上がり始めた頃から密かに頭角を表し始めた、カードを使った戦闘を得意とする10歳位の年齢の、青髪に大きな黒いリボンを身に着けた少女であるデュエリストネキ。
そして今回の依頼主である、今現在ガイア連合製のPC、COMP、スマホ、デモニカスーツ等のほぼすべてに利用されている電子機器の汎用OSのプログラミングを行い、その特許権を持つ事実上プログラミング部門のトップでありながらフリーランスである事に強く拘り毎度依頼という形でガイア連合の仕事をしているプログラマー、フリスビーニキこと八角ジュン。
自分含め七人の黒札が、この小さな喫茶店に自身のシキガミや仲間を連れて集まっていた。尚、見てくれ的には小学生位の少年や少女がフリスビーニキのシキガミであるシュテル含め4人もいるこの場であるが、その見た目に見合わぬ物騒さを持つ面々が揃っていた。自分を含めるとレベルの平均アベレージは30を超えるであろう。
現在この場にいる黒札の中で一番レベルの低い新人のデュエリストネキでレベル27という、これからどこかの異界でも滅ぼしに行くのだろうかと言うような戦力過多っぷりであった。
無意識に霊視して見えてしまった集まった面子の戦力から今回の依頼の厄介さを感じ取り、気を引き締めなおしていると店主のナイトニキが声を掛けてきた。
「来てくれてありがとう霊視ニキ。好きな席に座ってくれ。何か飲み物を用意するが、何がいい?」
「では、ブレンドを頼む。モーさんは何にする?」
「オレもマスターと同じもので頼むわ。あ、出来たらでいいけど噂のフルーツケーキも一つ頼みてぇな。確かマスターも気になってたよなアレ。半分こしよーぜ」
「……すまんナイトニキ。追加でチーズケーキも頼む」
かしこまりました、とナイトニキが苦笑しながら言うと霊視ニキは近くの席に座ってから、気恥ずかしそうに額を指で抑えた。
案外、彼はこの見た目で甘党である。酒も好きだがこの手の洋菓子にはつい目を光らせてしまうのだが、ネット関連は富豪系俺らの暗躍により前世より早く発展しているものの年代的には前世の頃より30年近く過去の時代。人一倍屈強な肉体を持つ彼がその手の店に入ると変な目で見られることも多く、気がつけば気恥ずかしくて自身でそれらを注文する事も少なくなってしまっていたのだが、最近はその辺りを察してかモーさんが注文してくれることが多くなっていた。
「これで全員集まったな。まずは今回、オレの依頼を受けてくれてくれた事に感謝を。知ってる人も多いとは思うが、まずは自己紹介からさせてもらおう。オレは八角ジュン。スレではフリスビーニキを名乗っている男だ。COMPユーザーならインストールソフトの『オートマッピング』や『ヒロえもん』を再現したり、『技教の館』を開発した奴って言ったほうが通りが良いかもな」
起動させたGUMPの空間投影型モニターを起動させてテーブルに置くと、移したモニターを遠隔操作で今回襲撃する予定のビルの構造を記載させた映像を開く。
「今回、この依頼をした理由は友人であるナイトニキが探している仲間の一人がメシア教の関連組織に囚われている事が判明したからだ。奴らはもう倒産したはずの『カルマ・アソシエーション社』の本社を根城にして暗躍していることが今回ショタおじの占いと、トーコさんの所属であるノーデンス社の諜報部の調査で判明した。今回の依頼は彼女の救助と暗躍している者達の排除となる。大まかな説明としては以上になるが、聞きたい疑問があるなら聞いてくれ」
そう言うと、まずカス子ネキから手が上がった。
「聞いた感じだとナイトニキが普通なら依頼をする形になりそうなものだけども、なんでフリスビーニキが依頼を出してるの?結構な額の報酬まで用意してくれてるけども」
「ナイトニキには一番つらい時期に手を貸してもらった恩があるからな。その恩返しだよ。それと掲示板でも書き込んだが、なんかこの会社の資料を見てて凄く嫌な予感がすると個人的に感じたから金を払ってでも追加の人手が欲しかったんだ」
GUMPを操作し、ハッキングや金で雇った探偵等に頼んで得たカルマ・アソシエーション社についての資料を開く。目を通させてもらったが中々に真っ黒な会社だった。表向きは医療用の、体が不自由な人向けに仮想現実世界を作り出す計画やメンタルケア用のAIを開発している会社だったが……
「……戦闘用AI開発計画?えっ、そんなの作ってたのこの会社!?」
「ああ。多分この会社がこの世界のDDSATのカルマ協会ポジションの組織だったんだろう。ただ、この計画は全くもってうまく行かなかったようだがな」
極秘と書かれた資料を進めていく。当然のことだが太陽は黒く変質などしていないし、人が石化する奇病なんてものも表の世界では当然裏の世界である霊的な組織からも確認されていない。故にその役割は全く別のところからその計画は進められていた。
「……そうか、メシア教お得意の人造救世主製造計画やら、その敵対者を作ることで意図的に自分たちの望む救世主を生み出す計画の一環だったんだな。相変わらずふさげた野郎達だ」
「そういう事だ霊視ニキ。単純に戦争や悪魔に対する戦力としての側面もあったが、あくまでカルマ・アソシエーション社はメシア教の一派として動いていた。最も、偽装工作として民間の出資者を騙す為のプロジェクトとしてVR技術や仮想現実世界の開発も行っていたようだがな」
が、そこにノーデンスエンタープライデスが電撃的発表を行い、既存のVR技術や仮想現実世界等の技術を塗り替える勢いで発表された映画館で楽しむような形で一人一人が仮想現実世界を楽しむことができる体感型ゲーム『ヴィジョンクエスト』や、ノーデンス社が民間販売している個人用のVRゴーグルを使いまるでその世界にいるかのように錯覚するレベルの作り込みで世に送ったSEGAとのコラボ作品VR版『バーチャロン』を世に出したことで表側の出資者からろくに進歩もないとそっぽを向かれ、結果倒産。裏側の事業もうまく行かずメシア教の主勢力からもこのプロジェクトに未来は無いと判断されて打ち切りになった。というのが現在分かっている情報である。
「元社員から聞き込みを行った結果このプロジェクトに執着していた『主任』と呼ばれていた責任者兼研究者の女がいたとのことだ。その女はもう既に倒産したカルマ・アソシエーション社に行き来しているのを近隣住民からの聞き込みで確認できてる。現状、そいつがナイトニキの仲間であるハルカラという少女を監禁していると思わしき第一容疑者だ。まあ、ショタおじにその女の写真を見てもらって確認取った所ハルカラを監禁してる集団の一人として占いと霊視で見た顔と同じらしいからほぼほぼ黒だがな」
「……ソイツの名前は?顔も確認取れてるなら見ておきたい。取り逃がさないようにするよ」
「恐らくソイツが元凶なんだろ?逃したら詳細も分からなくなるし覚えておきたいね。外道には外道の報いを与えんとな」
トーコさんと脳缶ニキにそう言われたので、その女の入手できた写真と経歴のデータを表示する。……何故かカス子ネキが固まったが、知っている顔だったのだろうか??
「容疑者の名前は日暈 ナツメ。カルマ・アソシエーション社の元主任研究者であり、かつてメシア教に追われて喪失後、自身の住んでいた故郷で隠し続けていたという三種の神器の一つ『天叢雲剣』を盗み、メシア教に売り渡した事でこの役職を得たふさげた女さ」
カス子ネキがその女の名前を聞くと、何かに耐えきれなかったのか口を漏らした。
「やっぱり見間違えじゃない!!恥ずかしい女やんけー!?ええっ、この世界に実在してるのかあのクソ女!?」
「えっ、カス子ネキうちの国の神器をよりによってメシア教に売り捌いたこの売国奴を知っとるのか??」
「あー、こんなヤツと実際の面識は当然ないけど、まあ、ちょっと耳貸してフリスビーニキ」
黒札では無いモモメノとロザリーをみて、カス子ネキはそう言った。……その反応で大体何でこの女の存在を知ったのか察したが、一応確認のため頭を近づける。
……シュテル、カス子ネキとはただの友達だから嫉妬して表情を険しくするのは辞めてくれ。まあそこも可愛いけどさ
「……えー、察したと思うけどこの女、前世でやったゲームで出てきた悪役なんよ。まあ、はじめは主人公の上官だったんだけども味方生贄にして人類裏切って敵側についたクソ女やったぞ」
「やっぱ前世でやってた創作物関連で知った顔だったかぁ……おおかね性格面も変わらなそうだな」
「ただまぁ……これ言ったらビックリするかもしれんけど、フリスビーニキの見た目とか能力にそのゲームの主人公が選べるものに酷似してるんよ。ぶっちゃけフリスビーニキとこの恥ずかしい女が同作品の出典のキャラだったから思い出したようなもんだわ。今となっちゃ前世込みの換算で20年近く前にやったゲームだからちょっと忘れかけてたし」
「ええ……なんだよその因果。どう考えても悪縁じゃねーか……」
カス子ネキとのコソコソ話でゲンナリしながら、そのキャラクターの傾向やら性格やら執着やらを聞き出しておく。似ていても別人であるのは承知しているが参考程度とはいえ何かしら役立つことがあるかもしれないからだ。
カス子ネキとのコソコソ話を終えて、ブリーフィングもどきを再開する。
「突然流れを切って申し訳ない。纏めるとこの依頼はまずはハルカラを救助する事が第一であると考えてくれ。それと……」
「済まないが、自分からも一言言わせてほしい。フリスビーニキに……ジュンに、依頼の手配やらなんやら全てを任せてしまっている身としては、自分はあまり口出しするのはよろしくないかもしれないが……だが通すべき筋と言うものがある。自分たちに、力を貸してくれ。数少ないルシェの同胞を、妹分の親友を助けたいんだ」
そう言って、ナイトニキ達は自分たちの頭を下げた。その言葉に、この場にいるメンバー全員がそれぞれの形で返答した。
『任せてくれ』と。